2024.11.14
キッチンなどの設備面と比較して、照明やカーテン、収納、コンセントなどの機能面の仕様って、インパクトも大きくないのでつい見落としがち…。
しかし、失敗すると住み始めてからストレスにつながったり、契約後に細かい追加費用が積み重なって数十万円の追加になったり…と油断は禁物です!
基本的にこれらは、施主が質問しなければ、HM・工務店側から説明してくることはありませんから、施主側が進んでチェックしていきましょう。
関連記事:『住宅会社の「標準仕様」を見極める方法|「せやま標準仕様」19項目を徹底解説』
YouTube動画でも分かりやすく解説していますので、こちらもご覧ください!
- 関連動画(YouTube):『【標準仕様】照明・カーテンの選び方とおすすめ機能|見積チェック』
- 関連動画(YouTube):『【標準仕様】収納・コンセントの選び方と配置方法|見積チェック』
目次
注文住宅は、「普通それくらい付いてるでしょ!」がついていない
契約後の追加費用について、こんな声が多いですね。
- 網戸がオプションとか想定外!
- コンセント追加が地味に痛かった。
- 収納の棚で意外と追加費用がかかった…等
「普通それくらい付いてるでしょ!」って感じのものばかりですが、それが付いてないのが注文住宅であり、住宅業界の闇なわけです。
皆さんには、こんな後悔をしてほしくないので、ハウスメーカー・工務店が教えてくれない標準仕様チェックポイントを詳しく解説していきます。
標準仕様のチェックは「せやま標準仕様」で!
「標準仕様をちゃんとチェックしましょう!」と言ったところで、「何を、どう見ればいいのか分からない…」という人も多いと思います。
そこで、「特にこの項目が含まれているか?を確認すべき!」という要素をまとめた「せやま標準仕様」を作成しましたので、まずはこちらをダウンロードしてチェックを進めていきましょう。
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「家の”機能”」に関する標準仕様のチェックポイント
家の”機能”に関する標準仕様のチェックポイントは、大きく分けると「コンセント」、「収納・洗濯」、「防音・防臭・他」の3つ。
それぞれ詳しくチェックしていきましょう!
①:「コンセント」編
①-1:TV端子付きコンセント(★★★)
将来的にテレビを見なくなる可能性もありますが、現段階では必須ですね。
確認する際は、「標準仕様内で、TVコンセントが何か所までつけれるのか?」を確認しておきましょう。(目安は「2か所」)
①-2:居室コンセント(★★★)
各部屋で使い方は異なると思いますが、目安として「2か所/部屋」は必要でしょう。
中には、「標準仕様だと1部屋あたり1か所まで」というハウスメーカー・工務店もあるので要注意。
①-3:お掃除ロボット・スティック式掃除機用コンセント(★★☆)
<お掃除ロボ用コンセントの設置も忘れずに>
併せてルンバ、ブラーバ、ダイソンなどの充電用コンセントについても確認しておきましょう。
コンセント追加については、「1か所数千円程度」ですが、チリも積もれば山となります。契約後の追加費用を抑えるためにも、標準仕様チェックは妥協なく!
①-4:スマホ・電動自転車充電用コンセント(★★☆)
スマホが当たり前の時代ですので、新築時には「どこで充電するか?」の検討もお忘れなく。
あらかじめ充電スポットを決めていないと、延長コード・充電コードで部屋がごちゃついてしまいますよ。
①-5:インターネット配管(★★★)
空配管とは、インターネットを有線で使用するために、壁の中に「空の配管」を設置することですね。
大抵は、本体工事内に含まれている内容ですが、念のためチェックしておきましょう。目安としては「1か所」。
2階の居室も有線にしたい…という場合は、2か所必要になるのでお忘れなく!
①-6:外部防水コンセント(★★★)
<外部コンセント>
(出典:Panasonic)
外部コンセントについては、駐車場付近に「1か所」設置しておくといいですね。高圧洗浄機などを使用する際にも重宝しますよ。
②:「収納・洗濯」編
収納、コンセントは、「住みごこち」にも直結する超重要要素。
妥協なく検討したいところですが、大幅な追加費用になってしまう可能性もあるので、特に以下項目はチェックしておきましょう。
②-1:収納内の棚板/ハンガーパイプ/枕棚等(★★★)
まずは、「収納内の棚板/ハンガーパイプ/枕棚等が標準仕様に含まれているか?」を確認しておきましょう。全くついていない場合、かなり追加費用が嵩んでしまいますからチェック必須ですよ。
また中には、「付いてはいるけど、全て枕棚+ハンガーパイプ」ということもあります。
この場合、ウォークインクローゼット内の仕様を変更すると、大幅な追加費用につながってしまうことが多いので要注意。収納内の棚板とかって、意外と良いお値段しますからね。
「そもそも費用に含まれているか?」の確認と一緒に、「具体的に何がついているか?」も確認しておくのがベストです。
②-2:外部物干し金物(★★★)
「外部物干し金物」とは、掃き出し窓周辺に取り付ける外干し用の物干し竿を設置する部分ですね。
こちらについては、ハウスメーカー・工務店のほとんどが標準仕様に含めていると思いますが、念のためチェックしておきましょう。
またチェックの際には「壁付けタイプ」だけではなく、「天井付けタイプ」も選べるかチェックしておくといいですね。
②-3:部屋干し金物 1か所目(★★★)
こちらは、部屋干し用に設置する固定式の物干し金物ですね。
外干しが基本の方も、花粉シーズンや梅雨シーズンに備えて、洗濯機からの動線も踏まえ「洗面所」への設置がおすすめですよ。併せて洗面所に収納も用意しておくと、「洗う→干す→収納する」が1か所で完結できるのでお勧めです。
②-4:部屋干し金物 2か所目(★☆☆)
<昇降式の物干し金物>
(出典:川口技研)
固定式だけで十分では?という声も聞こえてきそうですが、固定式の物干し金物だけじゃ足りないことが多いので、洗面所以外にも「昇降式の物干し金物」も設置しておきましょう。
設置箇所としては1階和室などが鉄板ですが、昇降式にすれば来客などの際には収納できるのでおすすめですよ。
関連記事:『「洗濯物干し動線」が肝!家事ラク間取りのために抑えておくべき4つのポイントは?』
洗面所収納でもっと家事ラクに!
家事ラクを目指すなら、「洗面所の収納」は不可欠です。
間取りのイメージもしながら、「標準仕様内で、どんな収納が付けられるか?」を確認しておくといいですね。
③:「防音・防臭・他」編
③-1:2階防音配管(★★☆)
<2階の排水音を軽減する防音排水管>
(出典:シーシーアイ)
2階トイレに通常の排水管を使用してしまうと、排水の音が1階にも聞こえてしまいます。
そのため2階からの配管はすべて「防音排水管」の使用がおすすめ。こちらも契約後に追加となると結構な金額になるので、事前にチェックしておきましょう。
③-2:シューズクローク換気扇(★★☆)
シューズクロークを作る際には、靴の臭いがこもらないように、「シューズクローク用の換気扇」を設置しましょう。
玄関収納(靴箱)の場合、扉を閉めれば靴の臭いは軽減されますが、シューズクロークの場合は換気扇をつけないと、玄関ホール全体に臭いが充満しますから要チェックですよ。
③-3:アッパーカットドア(★★☆)
アッパーカットトイレドアとは、「ドア上部に給気口を設けた住宅用トイレドア」です。
一般的なトイレは上図のように、床に滞留した「うんちの臭い」を天井換気扇から排出する仕組みなのですが、アッパーカットドアのように、給気口を「上部」に設けることでうんちの臭いが鼻の前を通過しづらくなります。
排気口を床に設置することもポイントなので、換気システムも制限されますが、トイレにうんちの臭いが残るのが嫌!という場合はぜひ検討してみてください。
関連記事:『う○ちの臭いが消える!?「アッパーカット トイレドア(特許出願中)」全国販売開始!』
③-4:立水栓(★★★)
「立水栓」とは、よくお庭などに設置される起立型の蛇口ですね。
以前は、地面に蛇口をしまうタイプの「散水栓」も付ける方が多かったですが、散水栓を使うケースって少ないので、立水栓だけで十分でしょう。
外構工事は別途計画されると思いますが、以下3点は「家の請負工事」内に含まれます。そのためこれらについても、しっかり標準仕様内に含まれているか、確認しておきましょう。
③-5:網戸(★★★)
(出典:YKK AP)
驚くことに、ハウスメーカー・工務店の中には、「網戸はオプションです」というところもあります。当然ですが、網戸は必須。
窓を開けずとも、24時間換気システムで換気されるわけですが、春や秋などには窓を開けて過ごしたい時期もありますよね。
また網戸を選ぶなら、虫の侵入対策なども考慮して「網目が細かいタイプ」がおすすめですよ。
まとめ
家の”機能”に関する標準仕様のチェックポイントは、以下の通り。