「洗濯物干し動線」が肝!家事ラク間取りのために抑えておくべき4つのポイントは?

「洗濯物干し動線」が肝!家事ラク間取りのために抑えておくべき4つのポイントは? | 最重要記事

世界的に見ても、日本人が家事に費やす時間はトップクラス。

日本には、家事を一生懸命することが良しとされる文化?があるような気がしますが、家事も仕事と同じで効率化してしまい、家族との時間や趣味に時間を使った方が良いというのがBE ENOUGHの考えです。

そこで今回は、「家事が楽になる家」を作るために抑えておくべき間取り上のポイントなどを解説していきます。

家事もどんどん効率化していこう!

家事を楽にするためには「移動」を減らすこと!

家事を楽にするために家電に頼ることは大正解!

家事を楽にするために最も重要なことは、家事の「移動」を極限まで減らすことです。

なるべく移動を減らし、同じ場所で家事をこなせるようにすることで、家事にかかる時間を大幅に削減することができます。

ただ注意点としては、家事には個人のクセや好みがあるので、一般的なセオリーではなく、普段の家事動線をシミュレーションしながら間取りづくりをしないといけないということ。

また間取りでの「効率化」にも限界があるので、「家電に任せて、そもそもの家事量を減らすという考え方も大切ですね。

では早速抑えておくべきポイントについてみていきましょう。

「家事ラク間取り」を作るために抑えるべきポイント4選!

①洗濯物干し動線は好みに合わせて「最短距離」で

家事の中でも最も移動が多いのが「洗濯物干し」です。

また洗濯物干しにも、「どこで干したいか?」の好みがさまざまですから、間取りづくりの際にはそれら踏まえて動線を考えるのが重要です。

「2階ベランダ」で干したい派

2階ベランダで洗濯物を干す

洗濯物を「2階ベランダ」で干したい場合、「洗面所→階段→バルコニー」の動線を短くすることが大切です。

例えば、「洗面所の出口」と「階段」を近くに配置して、階段を登り切った場所からバルコニーへの距離が短くなるように…という感じですね。

間取りによって難しい場合もありますが、可能なのであれば2階廊下から直接バルコニーに出る動線が最も効率的です。

「1階の庭」で干したい派

1階の庭で洗濯物を干す

土地に余裕がある場合は、洗濯物を「1階の庭」に干せると楽ですね。

この場合は、「洗面所の出口」から「庭に出るまでの窓(掃き出し窓)」までの距離を短くするようを意識しましょう。

ただ洗濯物を「1階の庭」で干す場合には、道路から洗濯物が見えないようにする工夫が必要になります。

外構でフェンスなどを建ててしまうと日当たりに影響したり、コストもかかってきますから、道路からの死角に洗濯物干し場所を確保するなどするとよいでしょう。

また当然ですが、洗濯物を2階に干さないのであれば、大きなバルコニーは必要ありません。最低限、布団が干せるぐらいの広さを確保した必要最低限のサイズに抑えてコストカットしていきましょう。

「完全部屋干し」にしたい派

赤ちゃんの服を部屋干しする

1階に部屋干しスペースを設ける場合は、当然洗濯機を設置する脱衣所の近くがベストです。いっそのこと、脱衣所とランドリールームを兼用するのが理想ですね。

2階に部屋干しスペースを設ける場合は、階段を上がりきった場所を広くとる方法が最も効率的です。

この場合、2階ベランダで干したい派と同じ様に、「洗面所→階段→部屋干し専用スペース」の動線を短くすることを意識しましょう。

また予算やスペースの関係で十分に部屋干しスペースを確保できない場合は、「脱衣所兼ランドリールーム」と「洗面所以外の場所(和室など)」に洗濯物干し金物を設置するようにしましょう。(洗面所以外に物干し金物をつける場合は、天井に収納できる昇降式がおすすめです)

脱衣所兼ランドリールームの具体的な間取りレイアウトやよくある質問については、以下記事で紹介していますのでこちらも併せて参考にしてみてください。

関連記事:『【間取りのコツ】絶対やめて!一生後悔する脱衣所・ランドリールームのよくある失敗例7選!

外干しメインでも部屋干しスペースは確保しよう!

昇降式洗濯物干し金物がおすすめ

<天井に収納できる昇降式の物干し金物>

(出典:川口技研

1年のうちで「部屋干しせざるを得ない日」は案外多く、全国平均で120日程度あります。

つまり、1年の1/3は「部屋干しせざるを得ない日」であり、夜間に洗濯物を干すことや、春は外干しすると花粉がついてしまうことなども考えると、たとえ外干し派であっても「部屋干しスペースはマスト」なんです。

くれぐれも部屋干しスペースを確保し忘れて、ドアや扉の枠にハンガーをひっかけて洗濯物を干す…なんてことにならないようにしましょうね。

②洗面所・脱衣所の「収納」を充実させる

洗面所収納+物干し金物は最強

<洗面所の収納充実+洗面所の物干し金物設置>

(出典:パナソニック

洗濯物干しの動線と合わせて考えておきたいのが、「干した衣類の収納場所」

2階バルコニー・1階庭の外干し派であっても、完全部屋干し派であっても、干した後の服を収納するスペースまでの距離はなるべく短くなるよう意識しましょう。

具体的には、洗面所に衣類収納のスペースを確保したり、洗面所・脱衣所周りにウォークインクローゼットを配置するなどしておけば、「服を脱ぐ→洗う→干す→取り込む→収納する→着る→脱ぐ・・・」という一連の動作が「ほぼ移動ゼロ」で実現できます。

そんな難しいことではありませんし、家事ラクへの効果も絶大なのでぜひ参考にしてみてください!

③「キッチン」と「洗面所」を隣接させる

「キッチン」と「洗面所」は往復することが多い!

キッチンと洗面所の理想的な動線間取り

<キッチンと洗面所を隣接させた良い間取り例>

(出典:フリーダムアーキテクツデザイン

家事ラクのためには、「キッチン」と「洗面所」の位置関係も大切です。

特に子育て中は、料理をしながら、洗濯物を回したり、お風呂の準備、こどもをお風呂に入れたり…とてんやわんやです。

このように、家事の中でも「キッチン」と「洗面所」は往復することが多いポイントなので、キッチンと洗面所はなるべく近くに配置するようにしましょう。

またこのようにキッチンと洗面所が隣接することで、リビングの暖気がキッチンまで届きやすくなるため、ヒートショックの予防にもつながるのもメリットですね。

 

【質問】2階に洗濯機を置いた方が洗濯は楽になるんじゃ?

確かに、2階ベランダで干したい方であれば、2階に洗濯機があった方が「洗う→干す→収納」の動作がワンフロアで完結するため家事も楽になりそうですが、その場合以下のようなデメリットがあります。

  • 朝の身支度が大変
    特に朝は身支度のために階段を昇り降りしないといけなくなる。
  • 洗濯の階段往復が増える
    2階に洗面所(洗濯機)があっても、洗濯中はリビングで過ごすため、洗濯開始時・干す時と階段の登り降りが2往復分必要になります。(1階洗面所なら、干す時のみの1往復)
  • 子育て世代はお風呂の往復が生じる
    特に子育て世代の場合は、お風呂の準備で2階に上がり、お風呂に入るときに2階に行き、子どもに呼ばれて2階に行き…と、これまた階段の昇り降りが増えます。

2階リビングにすればいいのでは?

2階リビングにすれば先述のような2階に洗濯機を配置するデメリットも軽減できるのでは?という意見もあると思いますが、2階リビングには「2階リビングのデメリット」があります。

例えば、「外出の度に階段を昇り降りしないといけない」、「子供が顔を合わせずに子ども部屋に入れてしまう」等など。

これらを踏まえると、「洗面所・脱衣所は1階に配置する」、その上で洗濯物干し動線が短くなるよう配置し、洗面所の収納を充実させたりするのが理想です。

関連記事:『【間取りのコツ】子育て中必見!子供とのコミュニケーションを増やす間取りのポイントとは?

④家電を使って、家事の時間を削減!

最新の家電は「家事の時間」をダイレクトに削減してくれるので、費用対効果の高い投資と考えてもらえればOKです。

中でも家事ラクにつながる家電が以下の3つ。

自動食器洗浄乾燥機(食洗器)

食洗器は、容量の大きい深型がおすすめ

<食洗器は、容量が大きい「深型」がおすすめ>

(出典:パナソニック

食洗器を選ぶ時のポイントとなるのが「サイズ」ですね。

一般的な「浅型」の場合、4人家族だと食洗器で賄いきれずに一部手洗いすることになります。そのため食洗器を導入するなら「深型」にしましょう。

ササっと大きな汚れだけ落として食洗器に突っ込んでスイッチオンにするだけで、皿洗いから乾燥までしてくれるので家事ラクには必須です。

関連記事:『新築住宅「キッチン・ユニットバス・トイレ」の失敗しない選び方|おしゃれより優先すべき性能・機能

ロボット掃除機

ロボット掃除機を活用しよう

<水拭きのロボット掃除機も登場>

(出典:アイロボットジャパン

子どもが小さいうちは、おもちゃがそこら中に散乱してしまうため、ロボット掃除機をかけられる状態にならない…という現実がありますが、子供がある程度大きくなってくると活躍してくれること間違いなしです。

またロボット掃除機を導入する場合には、ロボット掃除機専用のコンセントを配置しておきましょう。加えてしっかり掃除したい、という時のために「充電式のスティック掃除機」を導入する場合には、収納内にコンセントを配置しておくと便利ですよ。

ガス乾燥機(乾太くん)

ガス乾燥機は「乾太くん」は、5kgデラックスタイプがおすすめ

<5kgデラックスタイプがおすすめ>

(出典:大阪ガス

ガス乾燥機(幹太くん)は、ガスの引き込み工事などそこそこ費用が必要なので「マスト!」とまでは言いませんが、洗濯物干しのストレスから解放されるうえ、バスタオルもふっくら気持ち良いので便利であること間違いなしです。

5kgの洗濯物が1時間以内で乾き、1回あたりのガス代もわずか約50円程度とコスト面もドラム式洗濯機で乾燥したときよりも安いですね。

そのため「特に外干しにこだわらないよ」という場合は、洗濯物を干すためにバルコニーを確保するのではなく、そのバルコニーにかける費用をガス乾燥機の導入費用に回す、というのも有りだと思います。

ちなみに乾太くんを導入するのであれば、容量は5kg、種類はシーツ/毛布コースがある「デラックスタイプ」がおすすめです。

関連記事:『話題のガス乾燥機「乾太(かんた)くん」の選び方と意外なデメリットを解説!

ドラム式の洗濯乾燥機(電気式)はどう?

ドラム式乾燥機(電気式)

<乾燥能力においてはガス乾燥機に劣る>

(出典:パナソニック

家電のプロではないので詳細は分かりませんが、電気式だと乾燥時間がかなり長いのがネックかと思います。

室温によっては、「乾燥時間が延長されて、なかなか乾燥が終わらない」ということもあるようなので、乾燥の性能を重視したい方であれば幹太くん一択で良いかと思います。

まとめ

「家事が楽になる」間取りづくりを目指す際に抑えておくべきポイントは、以下の通り。

家事ラク間取りで抑えておくべきポイントは?

  • ①洗濯物干し動線は好みに合わせて「最短距離」で
    ⇒外干しメインでも「部屋干しスペース」は忘れずに!
  • ②洗面所・脱衣所の「収納」を充実させる
    ⇒干す場所から近い場所に収納を設けよう
  • ③「キッチン」と「洗面所」を隣接させる
    ⇒2階洗面所や2階リビングは非推奨!!!
  • ④家電を使って、家事の時間を削減!
    ⇒食洗器/ロボット掃除機/ガス乾燥機は費用対効果も高い!

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瀬山 彰

大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。

「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。

娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。

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