2026.08.11
2026.08.11
【家づくり】人気だけど無くても困らない!コスト削減すべき設備11選|新築・戸建て・注文住宅
目次
予算オーバーを防ぐコストカット術

注文住宅を建てた人の69%が、予算オーバーしたというデータがあるのをご存じでしょうか?
一生に一回の家づくりだから、きちんとこだわりたい。その気持ちは分かります。ただ、家づくりはテンションが上がるほど、どんどん予算オーバー…住宅会社も、それを止めてくれません。住んだ後に苦労するのは施主です。
コストはなるべく削りたい。でも、削ったことで後悔はしたくない。大切なのは、コストカットしても支障が少ない場所を知ることです。
今回は、「コストカットしてもいい設備・仕様11選」を紹介します。特に最初の2つが重要。この2つだけで、1,000万円近く削れる可能性があります。注文住宅の予算は、施主の知識と努力で大きく変わります。知らなければ、1,000万円余計に払うことも。しっかり勉強して、ムダなお金を削っていきましょう!
コストカットしてもいい設備・仕様11選
1. 家のサイズを小さくする

一つ目は、「家のサイズ」。注文住宅の平均は38坪前後と言われてきました。最近は少し小さくなってきていますが、それでも34~35坪あたりを目安にする人が多いです。
家が大きすぎる人が本当に多い。原因は、間取りの作り方が下手だから。正確には、プランナー側の提案が下手なケースもあります。
家が大きくなれば、その分利益も大きくなるので、住宅会社は、できるだけ大きな家を建ててもらいたいもの。しかし、施主側から見ると、まずは30坪目安で十分です。30坪は約100㎡。マンションで100㎡といえば、かなり広い部類ですよ。
まずは30坪を目安に考える。家族が5人、6人と多い場合や、予算に余裕がある場合でも、35坪くらいまでに抑えるのが現実的。5坪減らせば、坪80万円として400万円削れます。これはかなり大きい金額です。
“せやまどり”という考え方で、コンパクトながらも充実したリビング、収納、動線を実現する方法を紹介していますので、是非参考にしてください!
参考動画:【家づくり】間取り図の作成工程を完全公開!理想をカタチにする「1階完結型おすすめ間取り」全部見せます【4LDK・延床30坪】新築/リフォーム
削りやすい場所は5つ
家のサイズを小さくするときに、どこを削ればいいのか。ポイントは5つ!
| 1. 玄関 | 玄関は、靴を脱ぐスペースをある程度確保できれば十分。玄関ホールで長時間過ごすわけではありません。昔は、大きな玄関が家のステータスとされていましたが、今は人からどう見られるかより、自分たちの暮らしやすさを優先する時代です。 |
|---|---|
| 2. 客間 | 親戚や友人が頻繁に泊まりに来る家は、そこまで多くないので、来客用の空間を広く取りすぎる必要はありません。家族のための空間を優先してください。 |
| 3. 廊下・通路 | 廊下や通路は、なるべく短くしましょう。 |
| 4. 主寝室・子ども部屋 | 主寝室や子ども部屋は、寝るだけと割り切ってコンパクトにするのがおすすめ。その分、1階のリビングや収納、動線に面積を振り分ける方が、暮らしの満足度は高くなります。 |
| 5. バルコニー | バルコニーも不要。延床面積に入らないことが多いですが、当然お金はかかります。外干しにこだわりすぎず、室内干しや乾燥機を活用する方が現実的。 |
2. ハウスメーカーにこだわらない
二つ目は、「ハウスメーカーにこだわらないこと」。
「工務店は不安」「変な会社が多そう」「ハウスメーカーの方が安心」という気持ちは分かりますし、半分合っています。
世の中には、質の低い工務店も多いので、そういう工務店で建てるくらいなら、高くてもハウスメーカーで建てた方が安心です。
ただし、半分は間違いです。数は少ないですが、良い工務店もあります!
しっかり勉強して見極める必要はありますが、良い工務店を選べるなら、コスパはかなり高くなり、デザインも良く、柔軟な提案もしてくれます。
知名度や与信、財務面ではハウスメーカーに勝てない部分もありますが、実利を取るなら、良い工務店は非常に有力な選択肢。
「ハウスメーカー vs 工務店」で考えるのではなく、「良い工務店 vs ハウスメーカー vs 質の低い工務店」で考えていくとわかりやすいと思います。
利益率の違いで900万円変わる

ハウスメーカーの利益率は、40〜50%ほどになることがあります。一方、工務店は20〜30%ほどが目安です。
たとえば原価が1,800万円の家の場合、工務店が利益25%なら、施主が払う金額は約2,400万円、利益は約600万円です。一方、ハウスメーカーが利益45%なら、施主が払う金額は約3,300万円、利益は約1,500万円になります。
同じ原価でも、差額は約900万円。施主が勉強して良い工務店を見つけられれば、900万円を浮かせられる可能性があります。
浮いたお金は、より良い土地を選ぶために使ってもいいですし、旅行や仕事、勉強、親へのプレゼントなど、人生を豊かにすることに使ってもいいでしょう。学ぶことには大きな価値があります。あきらめずにしっかり勉強して、賢く家づくりを進めてください。
3. 窓を減らす

「窓」も削れるポイント!
東西の窓は、思い切って減らしても問題ありません。窓は南と北を中心に考えれば十分。2階の寝室も、窓は1面で足ります。昔のように、2面の窓を開けて換気する時代ではありません。
開ける必要がない場所は、FIX窓にするのもおすすめ。明かり取りが目的なら、型ガラスにして、ロールスクリーンやカーテンを削ることもできますよ。
窓は1箇所で数万円かかります。少しずつ減らすだけで、10万円、20万円のコストカットは十分可能です。
4. クローゼットの扉

「クローゼットの扉」も削れますよ。
特に子ども部屋のクローゼットは、扉を付けても開けっぱなしになることが多いです。隠したい場合は付けてもいいですが、基本的にはなくしても問題ありません。
クローゼットの扉は1箇所で数万円します。3部屋分なくせば、10万円前後のコストカットに。家全体の金額から見ると小さく感じるかもしれませんが、普段の生活で10万円もらえるなら大きいはずです。
家づくり中は金銭感覚がぼけやすいので、数万円のコストカットを軽く見ないことが大切ですよ!
5. 換気システムの熱交換率

第一種換気システムでは、「熱交換率80%のものと90%のもの」があります。
これは80%で十分!90%にしても、家の中の快適性が大きく変わるわけではないですし、熱交換素子が大きくなる分、床下点検口も大きくなり、コストが上がることがあります。
80%にすれば、本体費用も点検口の費用も抑えられます。体感は大きく変わらないので、ここは削って大丈夫。
6. 2階の床材

「2階の床材」は、コストを抑えて問題ありません。1階は無垢床や挽板がおすすめ!足触りが良く、夏でも裸足でサラサラと過ごせます。
ただし、2階は単板の安めのもので十分です。2階は寝る場所が中心なので、1階ほど床材にこだわらなくても暮らしへの影響は少ないです。
なお、ズボラな人はオイル塗装や自然塗装より、ウレタン塗装を選ぶ方が無難。風合いは少し落ちますが、手入れはラクになります。
7. お風呂のサイズ・仕様

「お風呂」もコストカットしやすい場所です。まずサイズは1坪タイプで十分。1.25坪、1.5坪と広げていくと、費用はどんどん上がります。
また、鏡やカウンターも不要なら削ってOK!カウンターは裏側が汚れやすく、鏡も水垢で白くなりやすい。
いらないものは削る!削る!削る!その代わり、手すりを付ける、掃除しにくい折れ戸ではなく開き戸にするなど、暮らしやすさに関わる部分へお金を使う方が効果的です。
浴室乾燥も、最近使う方いないので、私はなくていいと思います。
8. キッチンはメーカーにこだわりすぎない

「キッチン」は毎日使う場所なので、こだわるのは悪くありません。ただし、メーカーを絞りすぎない方がコスパは良くなります。
住宅会社には、仕入れが得意なキッチンメーカーがあります。これは、お風呂や洗面台も同じです。
キッチンの定価は100万円、200万円と書かれていますが、定価はあまり関係ありません。住宅会社は、その半分や3割ほどで仕入れられることがあります。つまり、住宅会社がどのメーカーを得意としているかで、施主に出てくる金額が大きく変わるということ。
住宅会社が得意なメーカー、得意な商品をベースにして、そこから必要なオプションを付けていく。このやり方が、コスパ良く高性能なキッチンを入れるコツです。
どうしても使いたいメーカーや商品があるなら選んでも構いませんが、そこまで強いこだわりがないなら、住宅会社が仕入れを得意としているメーカーから選びましょう。
9. 2階の天井高

一般的な天井高は2.4mですが、2階は2.2mにしてもいいと思いますよ。家族に身長180cm、190cmの人がいる場合は注意が必要ですが、170cm台くらいまでなら大きな問題はありません。
私が唯一困ったのは、2段ベッドを選ぶときの選択肢が少し狭まったことくらいですよ。
その代わり、1階の天井高を2.6mにするのがおすすめ!階段は1段増えますが、1階の天井高を2.4mから2.6mにする体感の差は大きいです。
2階は抑えて、1階にメリハリをつける。これはかなり効果的です。
10. シーリング照明の持ち込み

子ども部屋の照明は、シーリングライトで十分。おしゃれなダウンライトにする必要はありません。後からホームセンターなどでシーリングライトを買って、簡単に取り付ければOK。
寝室やリビングは、ダウンライトやペンダントライトでコーディネートしてもいいと思いますよ。
11. 外構のカーポート

最後は「外構」です。カーポートは、優先度を下げてもいい設備です。車が大好きな人や、メガネの人など雨の日に濡れずに玄関へ入りたい人は付けても構いませんが、それよりも、サイクルポートを優先した方がよい場合もあります。
夏の日差しを遮りたいなら、布製のタープを使う方法もあります。冬は外せますし、設置スペースも大きく取りません。日陰を作る効果もあります。
まとめ

今回は、コストカットしてもいい設備・仕様を11個紹介しました。
特に大きく費用を抑えられるのが、家のサイズと住宅会社選び。「ハウスメーカーか工務店か」だけで考えるのではなく、その上に「良い工務店」という選択肢があることを知ってください。
しっかり勉強して「良い工務店」を選べば、家の質を担保しながらコストを抑えることもできます。
浮いたお金を、自分の人生を豊かにすることへ使う。大切なのは、優先度の低いものは削り、やりたいことにはしっかりお金を使うこと。このメリハリを意識して、後悔のない家づくりをしてください。
家にお金をかけすぎない。でも、質は担保する。やりすぎず、やらなさすぎず、ちょうどいい塩梅で家づくりを楽しんでください。
PROFILE
せやま大学の人
瀬山 彰
筑波大学理工学群数学専攻卒(数理統計学士号取得)。硬式野球部に所属し、首都大学野球リーグの線形回帰分析に取り組む。
卒業後は、日本最大手の経営人事コンサルティング会社に入社。全国の住宅会社(大手ハウスメーカー・地場工務店)を担当。その中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。 中堅ハウスメーカー支店長経験を経て、2019年に起業。2021年にビーイナフ株式会社を設立。
主要事業である「せやま印工務店プロジェクト」は、2025年グッドデザイン賞受賞に加え、全国登録工務店65拠点、参加施主数は累計1723組以上、施主満足度95%以上と高い成長率と満足度を実現。また、施主や工務店のみならず、関わった全ての関係者が得をする(損をしない)、「全方良しのビジネスモデル」を他業界へ広める活動にも力を入れている。
広島県出身。娘4人の父親。2025年からは『カープ熱こじらせ兄さん せやまくん』としてのタレント活動も開始している。
