2024.03.14
HEAT20
「HEAT20」とは？
「HEAT20」とは、一般社団法人「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略称で、この「HEAT20」では、日本の地域区分に応じて、それぞれの気候に適した断熱性能の基準値を定めています。
この研究会には、大手ハウスメーカーが加盟している協会をはじめ、大手断熱材メーカーや全国の工務店などが幅広く参加しており、「低環境負荷・安心安全・高品質な住宅・建築（以下、住宅等と称す）の実現のため、主として居住空間の温熱環境・エネルギー性能、建築耐久性の観点から、 外皮技術をはじめとする設計・技術に関する調査研究・技術開発と普及定着を図ること」を目的としています。
（出典：国土交通省）
「HEAT20」に対するせやまのワンポイントアドバイス！
「HEAT20」とか「断熱等級」とか、基準が多くてややこしいですよね。
ただ、どれも「UA値」という断熱性能を表す数値がもとになっているので、UA値の目標値さえ理解していればOKです。
また、国が本気で「HEAT20」で高性能住宅を促すのであれば、断熱性能（UA値）だけではなく、気密性能を表す「C値」も基準に含まれていてもおかしくないのですが、なぜかC値は含まれていません…。
これは、気密性能の担保が難しい「鉄骨住宅」を主力とする大手ハウスメーカー、そしてその大手ハウスメーカーが加盟している協会が「HEAT20」に参加している事が影響しているのかもしれません。
もちろん何事もビジネスで動いているので仕方ない面もありますが、高尚な理念を掲げるのであれば、まずは施主目線の基準を明確にし、それをどうビジネスにつなげるのか？という順番で考えることができると素敵だなと思います。
