大工さんが夏に貰って困る差し入れは何?頻度やタイミングは?本音のアンケート結果発表!

大工さんが夏に貰って困る差し入れは何?頻度やタイミングは?本音のアンケート結果発表! | 住宅業界の時事ネタ

「家づくりをしている大工さんに何か差し入れをしたいけど、何を差し入れしていいのか分からない」なんて悩んだ経験はないでしょうか。特に、上棟式や棟上げの時は職人さんが勢ぞろいしてくれるので、「うちの家をよろしくお願いします!」と伝えますよね。そんな時、どのようなものを差し入れすれば喜ばれるのか悩む人も多いでしょう。そんな人たちのために、今回は関西の大工さんにアンケートを取ったので、その結果を発表していきます!

喜んでもらえる差し入れをしてあげましょう!

本記事の内容は、YouTube動画でも分かりやすく解説していますので、こちらもご覧ください!


参考動画:大工さんが夏に貰って困る差し入れは何?頻度やタイミングは?本音のアンケート結果発表!

差し入れをもらったら嬉しい?

昔ならご飯を出してお餅を撒き、ご祝儀を出すということをしていましたが、最近ではコロナの影響もあり、そういった差し入れをする人も減ってきました。とはいえ、職人さんと顔合わせをするのに「手ぶらで行くのもちょっとなぁ」と思う人もいますよね。

そこで、実際に関西の職人さんにアンケート(n=40)をとってみました。夏に困って嬉しい差し入れと、正直困る差し入れをランキング形式で発表していきますし、その他にも色々な項目を聞いてみたので、ぜひご確認ください。

差し入れをもらったら嬉しい?

これに関しては、「嬉しい」と答えた職人さんが90%でした。「いらない」という人もいますが、やはり多くの職人さんは「もらったら嬉しいなぁ」と思っているようです。「ください!」という人はいませんが、施主さんに差し入れをもらうと喜んでいるんですね。なので、差し入れは無理のない範囲で、積極的に行っていくと良いでしょう。

 

嬉しい「差し入れの頻度」は?

何日に1度くらいもらえたら嬉しいですか?ということを聞いてみました。これは関西の職人さんならではかもしれませんが、意外な結果が出たので発表していきます!

1位 見学時は毎回もらえたら嬉しい!:26%
2位 
週に1回:21%
3位 月に1回:16%
4位 毎日:8%

実は施主さんが来るたびに、差し入れをもらえたら嬉しいと思っている関西の職人さんたち。地域性があるかもしれませんが、やっぱり差し入れは喜んでもらえるみたいですね。あげすぎたらダメ、ということはないでしょう。

結局、回数はあまり気にしなくても良いでしょう。週に1度見学に行くのであれば、そのたびに持って行っても良いと思います。一方、毎日とか2~3日に1回くらい行く場合は、施主さんとしてもお金の負担が厳しくなってしまうので、毎回持って行かなくても良いでしょう。

 

嬉しい「差し入れのタイミング」はいつ?

次は、どのタイミングで差し入れをあげるのか喜ばれるのか、ということを聞いてみました。こちらは、1位が同率で2つあります。

1位 午前の休憩中(10時くらい)
1位 午後の休憩中(15時くらい):29%
3位 お昼休憩の前
    or お昼休憩中:26%

休憩のタイミングは現場によって時間が違うので、現場監督に聞くのが一番ですが、午前の休憩なら10時、午後の休憩なら15時が一般的でしょう。やっぱり、休憩時間が喜ばれるという、ある意味では当たり前の結果になりましたね。一方、工事中に持って行くと手が止まって大変になってしまいます。なので、10時・12時~13時・15時くらいに持って行くのがおすすめですよ。

その他、工事が終わる17時や18時に持ってきてもらえるのが嬉しいと答えた人も8%くらいいました。結局は「いつでも良い」ということなのかもしれませんね。あまり気を遣う必要はないでしょう。ただし、工事中にわざわざ声をかけて渡すと邪魔になってしまう恐れがあるので、休憩中や仕事終わりのタイミングを狙うと喜ばれるでしょう!

 

“夏”にもらうと「嬉しい差し入れ」は?

では、夏にもらって嬉しい差し入れはなんでしょうか。逆に、夏だからこそもらって困る差し入れもあるので、複数回答で職人さんに答えてもらいました。

1位 スポーツドリンク:76%
2位 お茶:58%
3位 水:40%
4位 凍ったスポーツドリンク
5位 炭酸飲料、コーヒー、アイス:13%

これを見ると、変わったものではなく、冷たい飲み物が一番喜ばれるみたいですね。ちなみに、凍ったスポーツドリンクはコンビニなどに売っています。やっぱり朝に持ってきた飲み物はぬるくなってきますよね。そんな時に凍ったスポーツドリンクをもらうと保冷剤代わりにもなりますし、水を入れて飲むと冷たくなります。なので、凍ったスポーツドリンクや凍ったお茶が喜ばれるでしょう。

また、炭酸飲料・コーヒー・アイスに関してはそれぞれ回答が同数でした。炭酸飲料は割と好きな職人さんが多いので、もう少し上位に来るのかと思ってたんですが、やはり今年は暑すぎて「炭酸飲料を飲んでる場合じゃない!」という感じになっているのかもしれませんね。また、コーヒーは冬は喜ばれるのですが、夏はそんなに上位に来ないようです。

アイスに関しては、休憩の時に持っていくと喜ばれる差し入れです。一方、工事中に持ってこられても溶けてしまうので休憩の時限定で喜ばれる差し入れですが、暑い時はやっぱりアイスが喜ばれる差し入れですね。

その他、少数回答としては「冷たいおしぼり」や「ウイダー」、「ばかうけ」、「ハッピーターン」、「凍った果物」などの回答もありました。少数なのでおすすめはしませんが、凍った果物などは凍った飲み物が喜ばれるので、悪くないかもしれませんね。ただ、ばかうけやハッピーターンは、この時期だと「しんどい」と思われるかもしれません。

 

“夏”にもらうと「困る差し入れ」は?

「ありがとう」とはいうものの、職人さんが内心で「これ、どうしたらいいんだろう」と思ってしまう差し入れは、以下の通りです。

1位 口の中の水分がなくなる食べ物
2位 すぐ食べないと困るもの
3位 腐るもの

もしゃもしゃする食べ物は、やっぱり困る職人さんが多いようです。たとえば「カステラ」、「どら焼き」、「菓子パン」などは良くないようです。「そんなもん食べてる場合じゃない!」と思われるみたいですよ。食べ物を持って行くのなら、アイスにしておくと良いでしょう。口の中の水分がなくなる食べ物は、夏には決して持って行かないようにしましょう。

2位の「すぐ食べないと困るもの」といえば、「アイス」ですよね。アイスはもらったら嬉しい差し入れにもランクインしていますが、「すぐ食べないと溶けるから困るといえば困る」という意見もありました。なので、持って行くのがダメというわけではないのですが、アイスを持って行くのであれば休憩のタイミングを狙って持って行くようにしましょう。ただし、工事中に「アイス買って来ました!置いておきますね!」とやってしまうと「いやいや、置いておいたら溶けるじゃん!」とか「今食べなきゃダメじゃん!仕事止まるじゃん…」と思われるので、タイミングを考えて持って行きましょう。

また、3位の「腐るもの」に関してですが、なかには生ものや果物を持ってくる施主さんもいるようです。当たり前ですが、腐るものは差し入れとして喜ばれないので注意してください。

 

現場見学について

こちらはそもそもの話ですが、現場見学は家づくりの醍醐味の一つなので、遠慮なく行ってください。「現場を見に来るな!」なんて言う工務店はロクでもないので、契約する前に「建築現場によく行きたいんですが、良いですか?」と聞いてみてください。

逆に、そこで嫌がるような会社は、職人さんの教育が悪い可能性もあるので、一つの見極めにもなるでしょう。「どうぞどうぞ!」と言ってくれるような工務店が良いので、そういうのをしっかり聞いて、楽しんで現場見学に行ってください。

一方で、勝手に現場に入るのはダメです。本当に危ないものが多くてケガをする人もいますし、ケガをしてしまったら、せっかくの家づくりの思い出が台無しになってしまいます。なので、勝手には絶対に入らず、誰かがいる時に一緒に入らせてもらうようにしてください。建築中の家は施主のものではなく工務店の所有物なので、管理責任も工務店側にあります。なので、そういった点はしっかり工務店にも配慮しながら、楽しんで見学をしてください。

職人さんともしっかりコミュニケーションをとるのもおすすめです。職人さんはシャイなのでムスッとして怖く見える人も多いんですが、意外とピュアな人も多いんです。特に子どもに人気の職人さんも結構います。そのように休憩中に職人さんとコミュニケーションをとると良い思い出になるので、差し入れを適宜持っていきながら、家づくりを楽しんでください。

 

まとめ

差し入れに対する職人さんの本音は?

  • 差し入れをもらうと嬉しい人が90%
  • 見学時に毎回もらうと嬉しい職人さんが多い
    1~2週間に1度程度の差し入れがいい塩梅
  • 持って行くタイミングは休憩時間(午前・お昼・午後)がおすすめ
  • 夏にもらうと嬉しい差し入れ
    →スポーツドリンク・お茶・水・凍ったスポーツドリンク
  • 夏にもらうと困る差し入れ
    →口の水分がなくなるもの・溶けるもの・腐るもの

PROFILE

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せやま大学の人

瀬山 彰

大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。

「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。

娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。

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