2024.11.14
注文住宅の品質を下げずに、建築コストを抑える方法があります。住宅会社は利益が減ってしまうため、あまりコストカットの方法を提案してくれません。この記事で紹介する質を下げないコストカット術43選を実行したら、数百万円くらいカットできます。その分、家にお金をかけてやりたいことをやっても良いですし、家以外に贅沢をしても良いでしょう。数百万円あれば旅行に行くことも、車を買うこともできるので、人生が豊かになります。今回紹介するテクニックはマジで知らなきゃ損です。建築価格も上がっているので、注文住宅の品質を下げずに予算を抑えて人生をもっと充実させていきましょう!
今回は以下を詳しく解説していきます。
目次
コストカット術【玄関・トイレ】6選
質を下げないコストカット術【玄関・トイレ】
- 土間・ホールのサイズ
- シューズクロークのサイズ
- 玄関の窓
- トイレのサイズ
- トイレ収納
- トイレの窓
1:土間・ホールのサイズ
玄関の土間の幅は1.5P(1P=91cm)にしてください。奥行きも1.25~1.5Pで十分です。ホール部分も同様に、幅1.5P×奥行き1~1.5Pで十分ですよ。ここはコンパクトにしましょう。
2:シューズクロークのサイズ
シューズクロークも幅1.5Pで十分です。両側に奥行き30cmの棚を取って、約55cmの通路を確保できます。シューズクロークの幅を2Pにすると家が広くなってしまうので、こういったところをジャストサイズにしてコストを抑えてください。
3:玄関の窓
玄関の窓は要りません。ただし明かり取りとして、小さめの窓が入っている玄関ドアを選ぶのはアリです。
4:トイレのサイズ
トイレのサイズを1畳にこだわる必要はなく、1/4P削っても問題ありません。2階のトイレなら奥行き1.5Pでも十分です。トイレを広くするメリットは非常に少ないので、ジャストサイズにこだわってください。
5:トイレの収納
トイレの収納も純正品にこだわる必要はなく、上部カウンターで十分です。ボックスなどを入れれば目隠しもできます。
6:トイレの窓
トイレの窓も不要です。東や西に付けるとトイレが暑くなってしまいます。コストカットだけではなく、日射遮蔽という観点からも要りません。熱中症対策のようにトイレの中の環境を整えるためにも、トイレの窓はなくしてください。
コストカット術【リビング・和室】8選
質を下げないコストカット術【リビング・和室】
- リビングの天井
- 壁・天井
- 窓
- 床暖房
- 間接照明
- 和室のサイズ
- 和室の仕切り
- 和室の押入の幅
7:リビングの天井
リビングの天井を吹き抜けにするとコストが高くなります。天井を上げるか勾配天井にすることで、コスパ良く開放感を演出できますよ。
8:壁・天井
壁や天井はタイルや自然素材にこだわらず、アクセントクロスも上手に使ってください。最近はアクセントクロスも充実しています。1,000番台と呼ばれるクロスを選べばかなりインテリアのアクセントになりますよ。
9:窓
南側の窓は大きくしてください。ただし、西側や東側には極力付けないことでバランスを取ってくださいね。
10:床暖房
床暖房は不要です。断熱性能をしっかりして、浮造り(うづくり)の無垢床にすれば暖かいです。基礎断熱や床断熱で気密性能を担保すれば、底冷えなんてほぼしませんよ。
11:間接照明
間接照明は埃が溜まりやすく、意外と使いません。特に、ズボラな人には要らないでしょう。
12:和室のサイズ
和室のサイズは4.5畳にこだわる必要はありません。2.5P×2.5Pの3.1畳のミニ和室でも、敷布団を2枚敷けますよ。
13:和室の仕切り
和室の仕切りも要りません。扉があったら圧迫感が出るだけです。後からリフォームをすることができるので、付けないでおきましょう。付けるとしてもロールスクリーンにするのがおすすめです。
14:和室の押入の幅
押入の幅は2P取らなくても1.5P幅で十分に布団が入ります。これで余ったスペースをパントリーとか冷蔵庫置き場として活用することで、非常に効率良くコストカットすることができます。
コストカット術【キッチン・水回り】12選
質を下げないコストカット術【キッチン・水回り】
- キッチンのメーカー
- IHコンロ
- 食洗機
- 勝手口
- 洗面台のサイズ
- 洗面台のデザイン
- 物干し金物
- ランドリールーム
- 洗面脱衣の扉
- ユニットバスのサイズ
- 浴室の窓
- 浴室乾燥
15:キッチンのメーカー
キッチンのメーカーはどこでも良いですが、工務店が一番得意なメーカーにするのがおすすめ。仕入れが一番安いのでコスパが良くなりますし、標準仕様のグレードが高くなります。あまりキッチンメーカーにはこだわらず、住宅会社がおすすめしているメーカーにするのがコストカットの王道です。
失敗しないキッチンの作り方に関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
関連記事:【完全攻略】失敗しないキッチンの作り方33選!キッチン選び・間取り・収納のコツも徹底紹介!
16:IHコンロ
3口IHコンロにこだわる人が多いですが、3口同時に使って料理することはなかなかありません。2口IH+ラジエントヒーターにするのが、一番コスパが良いですよ。
17:食洗機
食洗機は、国内製の深型かリンナイ製のフロントオープンタイプがおすすめです。海外製は性能が良いですがコストが高いので、ジャスト性能にしてコストカットしてください。
関連記事:『【タイプ別比較】新築戸建ての「食洗機」の選び方とメリット/デメリットを徹底解説!』
18:勝手口
勝手口は防犯面でマイナスに働くこともありますし、コストもかかります。どうしても必要な場合は付けても良いですが、極力付けずにコストカットするのがおすすめです。
19:洗面台のサイズ
洗面台のサイズはW900mmで十分です。広くてもW1,200mmで十分でしょう。W1,500mmやW1,800mmにするとキリがないですし、ツーボウルにしたら値段がどんどん上がります。W900~1,200mmにしてくださいね。
20:洗面台のデザイン
洗面台のデザインも造作洗面がかっこ良いですが、収納優先にするのがおすすめです。かっこ良くしすぎても、収納量が減ってごちゃついてしまいます。基本的には、住宅会社の得意としている洗面台にするのがおすすめです。
21:物干し金物
物干し金物を昇降式にしたがる人がいますが、基本的につけっぱなしですので、脱着式もしくはアイアンの固定タイプがおすすめです。ただし、セカンドランドリールームとして使う和室などに付ける場合は、昇降式も良いですよ。
22:ランドリールーム
ランドリールームを個別に用意する必要はありません。洗面脱衣と兼用で十分です。脱衣室はお風呂に入る時以外は使わない部屋です。洗濯物のためだけに専用の部屋を作るのは贅沢なので、兼用にしてください。
23:洗面脱衣の扉
洗面脱衣を分ける時は、洗面の扉をなくすのもアリです。これで数万円のコストカットができますし、抜け感も出るので一石二鳥ですよ。
失敗しない洗面・脱衣の作り方に関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
関連記事:【完全攻略】失敗しない洗面・脱衣室の作り方33選!広さ・収納量、ランドリールーム成功の秘訣までを徹底解説
24:ユニットバスのサイズ
お風呂は1坪サイズで十分です。1.25坪にするのは超贅沢品です。
25:浴室の窓
浴室の窓も要りません。人影が映っても気持ち悪いですし、結露するリスクもあります。もちろん、コストも高くなります。トイレの窓と同様に、基本的には付けなくて良いでしょう。
26:浴室乾燥
乾太くんを入れている家であれば、浴室乾燥を付ける必要はありません。数万円ではありますが、コストカットしてくださいね。
お風呂の設備に関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
関連記事:光熱費も気になる!掃除嫌いのズボラさんは見て!採用して良かったお風呂の設備TOP7!
コストカット術【2階(居室)】10選
質を下げないコストカット術【2階(居室)】
- 廊下の長さ
- 2階の天井の長さ
- 主寝室のサイズ
- ウォークインクローゼットの扉
- バルコニー
- 主寝室の窓
- 子ども部屋のサイズ
- 子ども部屋のクローゼット扉
- 子ども部屋の窓
- 照明
27:廊下の長さ
2階の廊下の長さは短くしてください。そのために、階段をなるべく家の中央にあげることが大切です。その上で、放射線状に部屋に入れるようにするのがポイントですよ。
28:2階の天井の高さ
2階の天井の高さは2,200mmにするのもアリです。1階を2,600mmにして開放感を出し、2階を2,200mmにしてバランスを取るのがおすすめです。多少の追加費用はかかりますが吹き抜けを作ることに比べると安いので、コスパの良い開放感の出し方です。
29:主寝室のサイズ
主寝室は寝るだけだと割り切って6畳で十分です。なんなら5.2畳くらいでも良いでしょう。寝るスペースよりも収納を充実させるのがおすすめです。
30:ウォークインクローゼットの扉
ウォークインクローゼットの扉も必要なければ、付けなくて良いです。
31:バルコニー
バルコニーも不要です。延床面積に入らなくても建築費用がかかるので、付けないのがおすすめ。どうしても外干ししたいなら、リビングの掃き出し窓に物干し金物の設置ができるか検討してください。
バルコニーに関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
関連記事:バルコニー付けると後悔する理由5選!でも付けるべき人の特徴とバルコニーを無駄にしない鉄則7選も紹介!
32:主寝室の窓
主寝室の窓は一面で十分です。二面作っても、窓を開けて換気することはほぼありません。南か北に一面だけ作れば十分ですよ。
33:子ども部屋のサイズ
子ども部屋は4.5畳あれば十分です。4~4.3畳でも良いでしょう。シングルベッドと机が1mくらいの幅のものが置ければ問題ありません。ただし、4.5畳とは別にクローゼットは付けてあげてくださいね。
34:子ども部屋のクローゼット扉
子ども部屋のクローゼットの扉は、無理に付ける必要はありません。
35:子ども部屋の窓
主寝室同様に、子ども部屋の窓も一面で十分です。
36:照明
照明は工務店に頼まず、施主が入居後に安めのシーリングライトを付けるのもアリですよ。
コストカット術【土地・外構・その他】7選
質を下げないコストカット術【土地・外構・その他】
- 土地のサイズ
- 外構工事
- カーポート
- 仕様全体のバランス
- 会社選び
- 完成見学会をやる
- 入居後の見学
37:土地のサイズ
大きな土地は価格が高く、外構費用も上がります。さらに入居後は草むしりが大変というデメリットもあります。庭はなくても良いので、土地はジャストサイズにしてください。
土地探しのコツに関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
関連記事:どうやって進めるべき?注文住宅の「土地探し」の流れ・コツ・注意点を完全攻略!
38:外構工事
外壁で囲うようなクローズ外構にする必要はありません。500~1,000万円くらいかかってしまいます。基本はシンプルなオープン外構で十分です。ただし、全面が土間コンだと味気ないので、アプローチにデザインを入れたり、シンボルツリーを植えたりするのがおすすめです。
選ぶと後悔する外構に関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
関連記事:コスパ悪すぎ…選ぶと後悔する外構設備8選
39:カーポート
車は濡れるものなので、カーポートはそれほど優先しなくて良いでしょう。どちらかといえば、サイクルポートを優先するのがおすすめです。電動自転車も長持ちしますよ。もちろん車が大好きな人や、夏の暑い車に乗り込むのが嫌な人は、カーポートを付けるのもアリです。
40:仕様全体のバランス
仕様全体としては【せやま基準一覧表】の必須項目は全て満たしてください。まずやるべきは、全体を80点以上とることです。ついつい、興味あるところだけ100点を取りにいって、大事なところで50点や60点をとり、全体のバランスが悪くなることがありがちです。まずは全体で80点をクリアして、その上で予算に応じて重視したいところにお金をかけてくださいね。
41:会社選び
コスパが高くて誠実な工務店・住宅会社を選んでください。【せやま基準一覧表】が指標になりますよ。どうしても困ったら、BE ENOUGHが推進しているせやま印工務店もおすすめですので、ぜひ検討してくださいね。住宅会社選びは人生を左右する重要な選択ですよ。
42:完成見学会をやる
完成見学会をやると、住宅会社から何らかの特典をもらえることがあります。ただし、よく分からない人が興味本位で入ってくるのは怖いので、住宅会社に条件を出してください。既に住宅会社と打ち合わせをしていて、建築を迷っている人の最後の一押しに完成見学会を使ってもらってください。
そうすればちゃんと家づくりを考えている人が来ますし、めちゃくちゃ近所の人が来ることもありません。誰でも迎え入れるような完成見学会には注意してくださいね。
43:入居後の見学
建築を迷っている人向けの「実際のお宅拝見ツアー」を開催するのもおすすめ。これも何か特典がもらえるかもしれません。また、掃除をするきっかけにもなりますよ。どんなに収納を増やして良い動線にしても、お客さんが来る直前の掃除を頑張るモチベーションには勝てません。「時々誰かを呼ぶ」のは家を綺麗に保つ一番のコツです。引越した後に、良くしてくれた住宅会社の営業マンへの感謝の気持ちも込めて協力してあげてくださいね。
その他の節約法に関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
関連記事:あまり知られていない固定資産税を抑える対策7選!安くする設備の選び方・家の建て方【裏技も紹介】
まとめ
質を下げないコストカット術43選
- 玄関・トイレ
土間・ホールのサイズ / シューズクロークのサイズ / 玄関の窓
トイレのサイズ / トイレの収納 / トイレの窓 - リビング・和室
リビングの天井 / 壁・天井 / 窓 / 床暖房 / 間接照明
和室のサイズ / 和室の仕切り / 和室の押入の幅 - キッチン・水回り
キッチンのメーカー / IHコンロ / 食洗機 / 勝手口
洗面台のサイズ / 洗面台のデザイン
物干し金物 / ランドリールーム / 洗面脱衣の扉
ユニットバスのサイズ / 浴室の窓 / 浴室乾燥 - 2階(居室)
廊下の長さ / 2階の天井の高さ
主寝室のサイズ / ウォークインクローゼットの扉 / バルコニー / 主寝室の窓
子ども部屋のサイズ / 子ども部屋のクローゼット扉 / 子ども部屋の窓
照明 - 土地・外構・その他
土地のサイズ / 外構工事 / カーポート
仕様全体のバランス / 会社選び
完成見学会をやる / 入居後の見学