ガス乾燥機「乾太くん」の選び方と意外なデメリット(冷気問題)
投稿日 2023.03.29 / 最終更新日 2023.03.29

便利家電は色々と多くありますが、その中でも特に話題のガス乾燥機の乾太くんを気にしている人は多いのではないでしょうか。今回は、「せやま標準仕様」ではないものの、採用を強く推奨する「せやまセレクト」の中に入っている「乾太くん」を紹介していきます。実際に使ってみたユーザーとして、乾太くんのメリット・デメリットをお伝えしていきます。
家事を時短して家族との時間を増やしてくださいね!
本記事は、YouTubeでも分かりやすく解説しておりますので、動画で見たいという方は以下からご覧ください!
参考動画:ガス乾燥機「乾太くん」の選び方と意外なデメリット(冷気問題)
目次
ガス乾燥機とは?メリット・デメリットをしっかり解説!
ガス乾燥機とは、コインランドリーのミニ版のようなものです。これを入れると、洗濯物が乾くのがめちゃくちゃ早くなります。早いしふわふわになるし、除菌もできるし…と、良いんです。
乾太くんを導入するメリット・デメリットはこちら!
- メリット①50分で乾く
- メリット②仕上がりがふわふわ
- メリット③コスパがいい
- デメリット①冷気の逆流がある
- デメリット②部屋が寒くなる
- デメリット③フィルター掃除の手間がかかる
まずは乾太くんを導入するメリットとデメリット、そしてデメリットの対策をしっかり把握していきましょう!
乾太くんのメリット①50分で乾く
乾太くんを使うと、50分でふかふかに乾くのが大きなメリットです。ドラム式の洗濯機でも乾燥機能はありますが、実はあれは意外と時間がかかり、2~3時間かかってしまうんです。また、ドラム式の場合は部屋の中に排熱されてしまうので、部屋が暑くなるというデメリットもあります。
ですが、乾太くんは排熱を外にしてくれるので、どんな状況でも50分というめちゃくちゃ短時間で洗濯物が乾きます。
乾太くんのメリット②仕上がりがふわふわ
乾太くんは、高温のガスを使って乾燥させてくれるので除菌をして、ダニを殺すこともできます。それよりも、やっぱり大きなメリットはふわふわになること。バスタオルなども一気にふわふわになりますよ。
乾太くんのメリット③コスパがいい
ランニングコストは1回で50円くらいだと言われています。僕の家の場合は5kgの洗濯物を1日に2回も回していますが、それでも1日に100円!それだけで洗濯物を干す・取り込むという家事から解放されるなら、むちゃくちゃ安いですよね
もちろん乾燥機で回せない服もあるので一部部屋干ししなければなりませんが、タオルやバスタオルといったかさばる大きいものは、全て乾太くんに入れておけばいいんです。これはめちゃくちゃありがたい!
導入費用に関しては、ガス管引込工事費用は除いて、機器代だけで25万円~30万円くらいになります。乾太くんを入れれば家のバルコニーを作る必要もありませんよね。バルコニーの値段は1坪あたり30万円ぐらいするので、それをなくして乾太くんを入れるのも良いですよね。
もちろん布団を干したい人は小さなバルコニーが必要になりますが、バルコニーは雨漏りの原因になるなど、コストがかかります。乾太くんでそういうコストが削れるのは、25万円~30万円の機器代もそれほど重荷にはなりませんよね。
乾太くんのデメリットと対策①冷気の逆流
意外と知られていないデメリットですが、乾太くんを導入することで洗面所が寒くなる現象が起きることがあります!乾太くんは排熱を外にするので、逆に外からの冷気が入ってくるリスクがあるんです。
ただし、この冷気の逆流を防ぐ方法もあります。
そもそも冷気が逆流する理由ですが、ダクトが外に繋がっているので、運転停止した時にダクトを通して外から冷気が戻ってきてしまうのです。これはオプションの逆流防止弁を使うことで防げるので、これは絶対に採用するようにしてください。
乾太くんのデメリットと対策②部屋が寒くなる
これは施工の場所によりますが、乾太くんを導入することで部屋が寒くなる恐れもあります。なぜかというと、乾太くんは壁に穴を開けるのですが、その部分が「断熱欠損」という無断熱状態になってしまい、そこから冷気が入ってきて洗面所の足元が冷えてしまうのです。
乾太くんのダクトの周りに手を当てて寒い気がする、という人は貫通したダクトの周りを断熱材で埋めるようにしてください。ウレタンでもなんでも良いので、工務店さんに相談してみてください。住んだ後でも良いので、断熱工事をすれば部屋が寒くなることを防げますよ。
乾太くんのデメリットと対策③フィルター掃除
これはデメリットというほどではありませんが、フィルター掃除はきちんとするようにしてください。すっごく埃が溜まってしまい、埃が布状になってしまうこともあります。このメンテナンスは大変ですが、便利さを考えればそれほど大変なことでもないでしょう。
オール電化とガスならどちらの方がいいの?
ガス乾燥機を使うためには、当然ながらガスが導入されていないといけません。そうなると「オール電化とガスのどちらがいいの!?」なんて思いますよね。
正直、IHコンロやエコキュート派の人は、乾太くんだけガスを引けばいいと思います。乾太くんを導入するために、ガスコンロにする必要はありません。別に乾太くんのためだけにガスを引くのも、悪いことではありません。乾太くん=ガスコンロというわけではないので、コンロや給湯器とは別の話と切り分けて、乾太くんを導入するかどうかを考えるのがおすすめです。
さらに「オール電化じゃなくなると電気代が高くなるのでは?」と心配する人もいます。これはエリアによっても異なりますが、関西電力の場合はオール電化の優遇料金はなくなっています。エコキュート推奨の料金プランはありますが、ガスを導入してもそのプランの料金を使うことはできます。つまり乾太くんを入れても問題ないので、とりあえずは自分の住んでいるエリアを調べてみてください。
現在は、オール電化にこだわるメリットはそれほどありません。むしろオール電化にしなくてもいいかなと思えるくらい、乾太くんはめちゃくちゃ良いと思います!
乾太くんに関する様々な選び方の悩みを徹底解説!
乾太くんは一つのサイズだけではありません。3kg・5kg・8kgという3つのサイズと、グレードもスタンダードとデラックスがあります。また、乾太くんを導入するなら棚やメーカーも悩みますよね。そういったものの選び方に関する悩みの解決策も紹介していきます。
サイズ・グレードの選び方
まずはサイズとグレードに関してですが、結論としては5kgのデラックスを推奨します。4~5人家族なら、大体5kgくらいで対応できます。
さらに、グレードのデラックスを選ぶことで「シーツコース」を洗濯できるようになります。「シーツはこまめに洗いたいけど、面倒」という場合に、これは便利。特に子どもが小さい頃は、おもらしも多いですよね。そんな時に役に立ってくれる機能です。乾太くんはシーツとか毛布などを乾かすことができるので、めちゃくちゃありがたいですよ。
ただし洗濯物が多い人は5kgだと足りません。男の子が多くて部活をしているなどの理由で洗濯物が多い人…目安としては10kg以上の洗濯機を使っている人は、8kgタイプにすると良いと思います。8kgタイプはグレードがなく、シーツなども洗うことができるので、ぜひこちらも検討してください。ただし5kgタイプよりもランニングコストは少し高くなってしまいますが、自分の家族構成や洗濯頻度などで選んでみてくださいね。
棚の選び方
棚に関しては、乾太くんの専用棚が推奨です。やっぱり洗濯機のサイズによって棚の大きさも変わりますし、乾太くんは重いので強度の計算も必要になります。そのためオリジナルの棚を導入するよりは、専用棚を入れるのが良いでしょう。
あまりおしゃれではありませんが、洗濯機を置いてしまえばそれほど目立ちません。また、あまり目立つ場所でもないので、専用棚を買うと良いでしょう。費用は2万円~3万円くらいです。
メーカーの選び方
乾太くんをどこから買うか、ということも気になりますよね。とはいえ、乾太くんは乾太くん。リンナイが作っているものなので、どこから買っても差はありません。リンナイから買っても良いですし、全国のガス会社が販売しているので、そこから買っても良いでしょう。どこで買っても乾太くんは乾太くんです!
まとめ
乾太くんをって実際どうなの?
- 乾太くんを導入すると洗濯のコストが下がる
- 乾太くんをつけるなら逆流防止弁は必須
- 乾太くんを入れてもコンロはIHにすることも可能
- 基本的には「5kgデラックス」の乾太くんがおすすめ
PROFILE

せやま大学の人
瀬山 彰
大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。
「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。
娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。