2024.03.14
断熱等級
「断熱等級」とは?
「断熱等級」とは、建築物の断熱性能を評価するための指標です。
これは、建物の壁や窓などの部分がどれだけ外部からの熱の流入や流出を防げるかを数値化したもので、等級が高いほど断熱性能が高いとされます。
断熱等級は1~7までありますが、施主が抑えておくべきは「等級4・5・6・7」(1~3は平成初期以前の基準のため)。等級5・6・7は2022年に新設され、等級4は2025年に義務化される予定。
(出典:YKK AP株式会社)
「断熱等級」に対するせやまのワンポイントアドバイス!
断熱等級4を省エネ基準と呼ぶため、「等級4をクリアしていれば高断熱住宅なのでは?」と勘違いしている施主もいますが、断熱等級4は非常に低いレベルの水準です。2025年に省エネ基準が義務化される事自体は良い事だと思いますが、省エネ基準(断熱等級4)をクリアしたからといって、快適な住環境になるわけではない事は十分に理解を。
せやま基準では、「断熱等級5のクリアを必須とし、断熱等級6レベルを目指していくのがちょうどいい塩梅」としていますので、断熱等級4レベルは強く非推奨です。
一方で、「断熱等級6,7を日本の家のスタンダードに!」という動きもありますが、少しやりすぎ感が否めません。
もちろん、最高水準を目指すことはとても良いことではあるのですが、コストとのバランスを忘れず、予算に応じた落としどころを見つけていきましょう。
性能で迷ったら「せやま基準一覧表」
BE ENOUGHでは、住宅会社選びのための補助ツールとして、「せやま性能基準」と「せやま標準仕様」の2つからなる「せやま基準一覧表」を無料配布しています。
「せやま性能基準」を使えば、上記で紹介したように各建材について、「完全に不足→少し不足→ちょうどいい塩梅→余裕が余れば」と家づくりで抑えておくべき性能レベルを検討できます。
詳しい使い方に関しては、下記リンク先の記事をご覧ください。
ダウンロードページ:『せやま基準一覧表|お役立ちツール|BE ENOUGH』
合わせて読みたい記事:『営業マンより「家の性能」に100倍詳しくなる方法|せやま性能基準』
解説動画(YouTube):『家づくりの超実践ツール「せやま基準一覧表」の使い方<総集編>』