「太陽光パネル・パワーコンディショナー」の失敗しない選び方|新築住宅で選びたいメーカー紹介
投稿日 2020.09.27 / 最終更新日 2023.04.17

新築住宅の太陽光パネルとパワーコンディショナーの選び方について、解説していきます。
YouTube動画でも分かりやすく解説していますので、こちらもご覧ください!
目次
太陽光パネル・パワーコンディショナーの選び方を間違えると
まず、太陽光パネルとパワーコンディショナーの選び方を間違えるとどうなるか?について。
太陽光パネルの選び方を間違えると、新築してから10年そこそこで発電量が下がりはじめます。何十年と住み続けていくのに、10年そこそこで発電量が下がってしまっては困りますよね。
次に、パワーコンディショナーの選び方を間違えると、発電効率が下がります。せっかく太陽光パネルで発電した電気が一部無駄になってしまうということなので、それは勿体ないですよね。
正しく太陽光発電パネルとパワーコンディショナーを選ぶことができれば、新築してから10年で元を取り、10年目以降も安定して発電することができるので、しっかりと勉強していきましょう。
<「WEDGE」で発電量低下が報道された糸満市役所の太陽光パネル>
(出典:糸満市役所)
太陽光発電の固定価格買取制度とは?
太陽光発電の固定価格買取制度について、少しだけ触れておきます。
再生可能エネルギーの太陽光発電を普及させるため、
「電力会社が10年間(10kW未満の場合)、お宅で発電した電気を高く買い取りますので、どんどん太陽光パネルをつけちゃってください!ただし、今年始めた人より、来年始めた人の方が買取価格は低くなり、いずれこの制度自体をやめますので、やるならお早めに!」
という国の制度のことです。
<固定価格買取制度のイメージ>
(出典:資源エネルギー庁)
『太陽光発電は、今からでもやるべき?』に対して
制度開始時期に比べると売電価格が半分以下になってきたので、これからやっても得なの?という疑問が出てきていることと思います。
結論を言うと、今からでもやるべきです。理由は以下の通り。
・経済性
太陽光パネル選びに失敗しなければ、今の買取価格(2020年5月現在)でも新築後10年くらいで元は取れます。
・電気代/電気消費量
電気代・電気消費量ともに、今後上がっていく可能性が高いので、自給自足でリスクヘッジすべきです。
・エコ
地球環境への負担を減らすため、自分の家の電気くらい自分の責任で発電したいものです。
・再エネ賦課金
固定価格買取制度は、電気利用者全員から徴収した「再エネ賦課金」で成り立っています。つまり太陽光パネルを付けていない人は恩恵のない税金を払い続けることになるので、なんだか嫌な気持ちになります。
<売電価格は年々下がっているが、約10年で元は取れる>
(出典:ソーラーサポートセンター)
【結論】ちょうどいい塩梅の『太陽光パネル・パワーコンディショナー』は?
ちょうどいい塩梅の「太陽光パネル・パワーコンディショナー」は、以下の通りです。
※性能を見極めるポイントが専門的内容なので、太陽光パネルに限り、具体的なメーカー名を記載します。
①太陽光パネル(モジュール)
■DNV-GLの試験で「トップパフォーマー」認定を受けた太陽光パネル(2017~2019年)
Sun power ※世界最高品質パネル
AUO
LONGI
Trina solar
Jinko solar
JA solar
Hanwha Q CELLS
Solar world
Suntech
京セラ
パナソニック
■上記以外の太陽光パネル
高温高湿試験2,000時間をクリアしているかどうか?で見極め
②パワーコンディショナー
MPPTの個数 ⇒ ストリングと同じ個数(ストリングの個数=MPPTの個数)
出力制御装置の無線対応 ⇒ ネット環境に応じて選択
※ちょうどいい塩梅の「●●」とは・・・やりすぎずやらなさすぎず。建材のレベルは、ある一定まで上がるとそれ以降は費用対効果が悪くなるので、その手前(最も費用対効果が高いところ)で止めましょう、という“ちょうどいい塩梅主義”に基づいてセレクトされた推奨レベル。
①太陽光パネル選びの基準 「DNV GL」と「高温高湿試験」
太陽光パネルの歴史は浅く、長持ちするかどうか?を実績で検証することはできないので、試験結果から判断するしかありません。太陽光パネル選びの基準となるのが、「DNV GL」と「高温高湿試験(高湿高温試験、耐湿熱試験)」です。
<DNV GLとは?>
(出典:DNV GL)
「DNV GL」とは、ノルウェーの第三者試験機関です。DNV GLの太陽光パネル試験は以下5項目(2018年から4項目)で、試験結果が毎年発表されています。
・熱サイクル試験
・機械的荷重試験
・湿度凍結試験
・耐湿熱試験
・PID試験
もちろん試験内容は、細かくは理解しなくても大丈夫ですが、とても細かく網羅的に試験を実施されていることが分かります。
<DNV GLによる太陽光パネル性能評価試験の内容>
(出典:DNV GL資料を翻訳)
次に、「高温高湿試験(高湿高温試験、耐湿熱試験)」ですが、これは「DNV GL」が行っている5つの試験のうちの1つで、太陽光パネルの寿命に関する試験です。
つまり「DNV GL」の試験に参加していないメーカーの太陽光パネル品質を見極めるために使える、簡易的な寿命指標と理解してもらえればOKです。
DNV-GLの試験で「トップパフォーマー」認定を受けた太陽光パネル
2017~2019年のDNV-GLの試験で「トップパフォーマー」認定を受けた主な太陽光パネルは、以下の通りです。
AUO
LONGI
Sun power
Trina solar
Jinko solar
JA solar
Hanwha Q CELLS
Solar world
Suntech
京セラ
パナソニック
年度によって、試験に参加していないメーカーもあるので、3年間で1度でも「トップパフォーマー」認定を受けた企業を記載しました。
第三者試験とはいえ、大人の事情が絡んでいる可能性も否定できないので、100%の信頼性があるわけではないこと、および、「トップパフォーマー」認定を受けたメーカーでも、「試験にクリアしていない太陽光パネル」を別商品として持っている場合があることはご理解ください。
ただ、世界トップレベルに網羅的な試験を行っていることは確かなので、太陽光パネル選びの参考には十分なりうると考えています。
<2019年度DNV GL トップパフォーマー認定企業>
(出典:日経BP)
上記以外の太陽光パネル
上記以外の太陽光パネルは、高温高湿試験の試験結果で見極めるしかありません。「高温高湿試験」だけではだめなのですが、「高温高湿試験」すらクリアしていない太陽光パネルは、選ばない方が賢明と考えるわけです。
まず、高温高湿試験の結果が、公開されているかどうか?を確認しましょう。耐湿熱試験や高温多湿試験も呼ばれます。
高温高湿試験の結果を公開していないメーカ-は、品質に自信がないのかな?と推測します。実際に、高温高湿試験の試験結果を公表している日本の太陽光パネルメーカーは少ないのが現状です。
次に、公開している場合は、試験時間を確認しましょう。日本の「高温高湿試験」の業界標準が1,000時間(およそ10年間相当)なので、最低でも2,000時間以上の耐久性はほしいところです。
また、高温高湿試験はPID試験とよく似ているので、混同しないようにご注意ください。PID試験の業界標準が96時間なので、96時間・100時間・200時間という試験結果になっていたらPID試験です。高温高湿試験は、最低基準が1,000時間です。
<高温高湿試験と混同しやすいPID試験>
(出典:シャープ ※一部加工)
例えば、DNV GLで「トップパフォーマー」認定を受けているAUOは、独自にDNV GLと同等の試験を行い、試験結果を公開。高温高湿試験については、日本の一般的な基準である「1,000時間クリア」に対して、「3,000時間クリア」を達成しています。
<AUOの高温高湿試験の結果>
(出典:AUO ※一部加工)
『1社だけ選ぶとしたら?』に対して
迷わず、世界最強パネル「Sun Power(サンパワー)」ですね。
Sun Powerは、「バックコンタクト」という特殊な方式を採用しており、発電量が高く、圧倒的に長寿命。太陽光パネルの初期費用は高いですが、十分に元が取れる投資になるので、迷ったらサンパワーで間違い無しです。
<高発電量・長寿命の「バックコンタクト方式」>
(出典:東芝エネルギーシステムズ)
以下、「SunPower社」の高温高湿試験の結果です。
日本の一般的な基準である「高温高湿試験1,000時間」に対して、この太陽光パネルは「7,000時間」をクリアしています。驚愕の数値。しかも、一般的な基準よりも厳しい「85℃85%」という環境で行っているのが、さらに驚きです。
<”世界最強の太陽光パネル”Sun Power社の高温高湿試験結果>
(出典:SIソーラー)
また、Sun Power社「バックコンタクト方式」の太陽光パネルは、複数のメーカーが取り扱っています。太陽光パネルの業界では、製造元のメーカー名(今回ならSun Power社)は表にでず、販売会社(今回ならAUOや東芝など)のブランド名として販売されることがよくあります。
<Sun Power社の太陽光パネルを販売していると思われる会社>
Sun Power(サンパワー)
AUO(エーユーオー)
東芝(SPRという型番)
太陽光パネルの型番に「SPR」の文字があれば、Sun Power製であると推測されます。以下画像は、東芝が販売している太陽光パネル。型番を見ると、「SPR」と書いてありますね。
<Sun Power社が製造元と思われる東芝の太陽光パネル>
(出典:東芝エネルギーシステムズ ※一部加工)
『シャープのパネルの評価は?』に対して
シャープは、DNV GL試験に参加していませんし、DNV GLほどの詳細試験データも公表していません。理由は不明。
ですので、現在公表されているいるシャープ独自の試験結果と太陽光パネル製法等について、複数の信頼できる太陽光技術者に確認してもらい、以下の太陽光パネルに限り、それなりの品質を持っていると推定しました。あくまで推定ですので、参考程度にしてください。
Black Solar
※別型番の品質については確認できていませんので、「Black Solar」のみの評価とします。
可能であれば、DNV GLでトップパフォーマー認定を受けたパネルを選択することをおすすめします。
<シャープの太陽光パネル「Black Solar」>
(出典:シャープ)
『太陽光パネル(モジュール)の出力保証があれば、安心なのでは?』に対して
結論から言うと「太陽光パネル(モジュール)の出力保証は無いよりあったほうがいいけど、あったからといって安心できるわけではない」という感じです。
出力保証とは、規定された出力を下回ったら、無償で新品に交換してくれるという保証です。一見、安心そうに見えますが、問題なのが、出力低下を証明する方法。
どのパネルが出力低下を起こしているのか?を調べるには、費用も手間もかかるので、そこまでやって保証を受ける施主が本当にいるのか?という疑問を持っています。
太陽光パネルメーカーからしたら、うまい仕組みですが、施主にとってはあまり意味がないような気がします。新築住宅会社の「●●年保証(長期安心保証)」と同じ狙いを感じます。
関連記事:「外壁・シーリング」のメンテナンス費用を安くするコツ|メーカーの保証年数で品質を見極める方法
<出力保証は当てにし過ぎない方が良い>
(出典:エクソル)
②パワーコンディショナーを選ぶポイント
以前は、耐用年数でのパワコン選びを推奨していましたが、残念ながら推奨していた「SMA」が家庭用パワコンから撤退したため、これからは「発電効率」でパワコンを選んでいきましょう。
というのも、SMAの想定耐用年数は20年でしたが、他のメーカーだとどこも15年前後と変わらないため、「耐用年数は、どのメーカーもたいして変わらない」という結論になるためです。「発電効率」は、MPPTの個数で判断することができます。
また、2020年度から全国で出力制御対応パワコンが義務化になったので、出力制御装置の選び方についても解説。自宅のネット環境によって、選び方が異なります。
<パワコンは「発電効率」で選ぶ時代へ>
MPPT・ストリングとは?
MPPTとは、発電効率を最大化する装置のことですが、MPPTの仕組みを詳しく理解しなくても大丈夫です。「MPPTっていう装置の個数が大事なんだなぁ」くらいの理解でOK。ご安心ください。
また、太陽光パネルは6~10枚を1系統にまとめて配線するのですが、この1系統につながっているパネルの組のことを、ストリングと呼びます。
発電効率は、ストリングとMPPTのバランスで見極めることができ、推奨は「ストリングの個数=MPPTの個数」のパワコンです。
(出典:weblio)
「ストリングの個数=MPPTの個数」のパワコンを推奨する理由
MPPTの個数がストリングの個数より少ない(ストリングの個数>MPPTの個数)と、発電量が落ちるためです。ストリング2組に対して、MPPT1個(ストリングの個数>MPPTの個数)で制御する場合で、解説していきましょう。
「発電量の多いストリングA」と「発電量の低いストリングB」を、MPPT1個で制御すると、発電量の低い方(B)の発電量を基準にしてしまうので、AがBより多く発電している部分が無駄になってしまいます。せっかくAは発電量が多いのに、勿体ないですよね。
一方、ストリング2組に対してMPPT2組(ストリングの個数=MPPTの個数)で制御すれば、Aの高い発電量とBの低い発電量をそれぞれ別に制御できるので、発電量の高い方(A)も無駄なく発電できるというわけです。
ということで、MPPTに関するパワコンの性能は、以下順番になります。
<性能高い>
ストリングの個数=MPPTの個数
↑
ストリングの個数>MPPTの個数
<性能低い>
この内容は、住宅会社の営業マンは理解できていない可能性が高いので、営業マンから電気屋さんに「ストリングの個数=MPPTの個数にしてほしいです」と伝えてもらって、フィードバックをもらいましょう。電気屋さんであれば、みんな理解している内容だと思います。
<ストリングの個数=MPPTの個数のイメージ>
(出典:田淵電機株式会社)
『必要なMPPTの数は、何個になることが多い?』
ストリングは2組になることが多いので、MPPTは2個あればOK!というパターンが多くなりますね。例を見ていきましょう。
(例)
・ストリング1組あたりのパネル枚数
8枚
・搭載kW数
4kW(推奨容量:家族の人数×1kW、4人家族なら4kW)
・1枚あたりパネルW数
250W(0.25kW)
とすると、4kW搭載するためには250W(0.25kW)のパネルが16枚必要なので、ストリングは2組必要になるので、推奨MPPT数は2個となります。
『蓄電池は今つけるべき?』に対して
新築後10年間は高い固定価格で売電できるので、わざわざコストをかけて蓄電池を導入する必要はありません。現在の蓄電池は、まだまだコストが割高で耐用年数が短いこともあり、新築後すぐの導入は非推奨となります。
推奨は、固定買取終了後の11年目以降に蓄電池や電気自動車スタンドを導入し、完全自家消費に切り替えていくスタイル。現段階では、28mm空配管を2~3本仕込んでおくだけでよいかと思います。(費用も数万円で可能)新築10年後には、コストや耐用年数の問題も解決していると期待しています。
<自宅写真>
『何kWくらい搭載すべき?』に対して
搭載kW数の目安は、家族の人数×1kW。これでおおよそ「創る電気=使う電気」となり、数字上の自給自足が実現します。この目安を超える搭載は推奨していません。
というのも、11年目以降は売電価格が10円未満に下がる予定なので、なるべく電気を余らせずに自宅で使い切る方が、お得になるためです。
電気自動車の普及等により、急激に電気消費量が増える可能性もあるので、最終的には各自の判断で搭載容量を決定するしかありませんが、グッシンは、4~5kWくらいを「ちょうどいい塩梅の搭載kW数」として推奨します。
<全国平均も4~5kW>
(出典:経済産業省)
出力制御とは?なぜインターネット環境が必要?
2020年度から、日本全国で出力制御対応パワコンが義務化。2019年度までは、東京電力・中部電力・関西電力以外が対象でしたが、2020年度から日本全国が対象になったので、これから新築住宅を建てる方は全員対象となります。
出力制御とは、電気の供給が需要を上回ったときに電気の出力を抑える仕組みのこと。この出力制御は、遠隔でコントロールされるので、パワコンを常にインターネットに繋いでおく必要があります。
つまり、これから太陽光パネルを設置する方は、出力制御対応パワコンの設置とインターネット環境の整備が必須となるわけです。
<出力制御は、電気の需給バランスをとるために必要>
(出典:経済産業省)
ネット環境に応じた出力制御装置の選び方
自宅のネット環境によって、出力制御装置の選び方は変わります。結論は、以下の通り。
■ポケットWIFIなどの「(有線出力ができない)無線ルーター」を使う可能性がある人
無線対応可能な出力制御装置
■これからもずっと「有線LANや有線出力ができるルーター」を使う人
どの出力制御装置でもOK
■よくわからない人
無線対応可能な出力制御装置が無難
<無線対応可能な出力制御装置付きパワコン:オムロン>
(出典:オムロンソーシアルソリューションズ株式会社)
出力制御装置の仕組み
発電データは、「①パワコン⇒②出力制御装置⇒③ルーター⇒④インターネット⇒⑤電力会社」の順に送信されるのですが、②⇒③のつなぎ方がポイントになります。
③が無線ルーターであれば、②も無線対応でないといけませんので、「(有線出力ができない)無線タイプのルーター」を使う人は、「無線対応できる出力制御装置」を選ぶ必要があります。
③が有線ルーターであれば、②は何でもOKなので、どの出力制御装置でもOK。よく分からないという人は、「無線対応できる出力制御装置」を選んでおくと無難かと思います。
<出力制御に伴う発電データ送信のイメージ>
『通信が途切れた場合は、発電が止まるの?』に対して
②出力制御装置と③ルーターの通信が途切れてしまっても、発電が0になるわけではありませんが、出力制御を受けやすくなり、発電量が下がる可能性があります。
なので、過度に心配する必要はありませんが、安定的なLAN環境を整備してもらえればと思います。無線と有線どちらが安心かと言われると、有線です。
<インターネット通信が途切れると、発電量が下がる>
『出力制御の対象になる前に設置したパワコンは関係ある?』に対して
関係ありません。出力制御対象外だった時期に太陽光パネルを設置(新築)した方は、ネット環境がなくても問題ありません。
『パワコンの機器保証はあてになるの?』に対して
機器保証は使えます。太陽光パネルの出力保証と違って一発で故障と判断できるので、新築時に受け取った保証書はしっかり残しておきましょう。パワコンの寿命が10~15年であっても、販売店が無理をして15年保証を付けている場合もありますからね。
出力低下の確認が難しい「太陽光パネル(モジュール)の出力保証」はあてになりませんが、故障の確認が簡単な「パワコンの機器保証」は使える!と覚えておいてください。
<出力保証はあてにならないが、機器保証はあてにある>
(出典:ソーラーフロンティア ※一部加工)
まとめ
ちょうどいい塩梅の「太陽光パネル・パワーコンディショナー」は、以下の通りです。
※性能を見極めるポイントが専門的内容なので、太陽光パネルに限り、具体的なメーカー名を記載します。
①太陽光パネル(モジュール)
■DNV-GLの試験で「トップパフォーマー」認定を受けた太陽光パネル(2017~2019年)
AUO
LONGI
Sun power
Trina solar
Jinko solar
JA solar
Hanwha Q CELLS
Solar world
Suntech
京セラ
パナソニック
■上記以外の太陽光パネル
高温高湿試験2,000時間をクリアしているかどうか?で見極め
②パワーコンディショナー
MPPTの個数 ⇒ ストリングと同じ個数(ストリングの個数=MPPTの個数)
出力制御装置の無線対応 ⇒ ネット環境に応じて選択
※ちょうどいい塩梅の「●●」とは・・・やりすぎずやらなさすぎず。建材のレベルは、ある一定まで上がるとそれ以降は費用対効果が悪くなるので、その手前(最も費用対効果が高いところ)で止めましょう、という“ちょうどいい塩梅主義”に基づいてセレクトされた推奨レベル。
【文責:瀬山彰】
PROFILE

せやま大学の人
瀬山 彰
大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。
「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。
娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。