2024.11.14
新築を建てるにあたって「おしゃれな家にしたい!」という人は多いと思いますが、おしゃれな家を作るためにはデザインだけでなく、「如何に生活感を減らすか?」が重要です。
そこで今回は生活感を減らすために必須となる「家づくりにおける収納の鉄則」をご紹介していきますので、ぜひ間取りづくりの際の参考にしてください。
「おしゃれ=生活感のない家」だよ!
具体的にどのぐらいの幅・奥行の収納を確保すればいいのか?については、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも併せて参考にしてみてください。
関連記事:『【場所別】収納スペースに最適な“奥行”と“幅”は何センチ?事例付きで解説!』
目次
生活感を無くすためには「収納」が重要!
生活感がない=「物が片付いている」状態
モデルハウスってかっこいいですよね。
モデルハウスがかっこよく見えるのは、そこに「生活感がないから」です。そりゃ誰も住んでないわけですから生活感が出ないのは当然ですよね。
このように「生活感のない家にしたい」という人も多いと思いますが、生活感がない家というのはかみ砕いて言うと、モデルハウスのように「物であふれかえっておらず、片付いている状態」のこと。
つまり「生活感のない家」を目指すためにも、「収納」というのは重要になってくるわけです。
収納は「量」ではなく、「場所」にもこだわる
収納というと、「収納量が~」という話が先行しがちですが、収納は「量」だけでなく「場所」も大切。必要な場所に、必要なだけなくてはなりません。
間取りづくりの際には、老後のことも考え、生活のほとんどが1階で完結する「1階完結型間取り」を目指すべきなのですが、生活を1階で完結させようと思うと、同様に収納も1階に配置する必要があります。
また当然ですが、使い勝手を考えると、1階の中でも「毎日使う場所の近く」に配置するのがベストですよね。
このように生活動線を考えると、収納は「量を確保しておけばいい」というだけでなく、適切な位置に配置しておく必要があるわけです。
関連記事;『老後も安心!「1階完結型」の間取りを実現するための超基本ルールとは?』
「生活感のない家」を作るための収納の鉄則5選!
①洗面所近くに「クローゼット」を設ける
収納を充実させるべきNo.1は「洗面所」!
<収納がない洗面所>
まず、収納を充実させるべき場所No.1は「洗面所」です。
洗面所は服を着替える場所ですので、洗面所周辺に「衣類収納」があれば、その場で服を取り出して、そのまま着替えることができます。
とても単純なことですが、洗面所周りの収納が充実した間取りを見るケースは多くありませんから要注意です。
関連記事:家事を楽にするための5つのSTEP|家事が大変になる失敗間取りとは?
具体的に何を収納できるようにすればいい?
<洗面所内に収納スペースがある例>
最低限、フェイスタオルやバスタオル、下着、パジャマ・部屋着くらいは収納できるようにしたいですね。
さらに仕事で使う服なども収納できれば、平日は朝起きて1階に降りてから再度2階に上がることなく家を出ることができてかなり楽になります。
理想としては、洗面所、もしくは洗面所に隣接する場所に「WIC(ウォークインクローゼット)」を配置すること。
「ウォークインクローゼットは2階」というイメージがあると思いますが、できることなら1階に配置しましょう。
もちろん2階にもWICを配置するケースもあると思いますが、2階には「季節もの」や「休日の服」を収納する感じにできればOKです。ほぼ毎日使う服は、1階に収納できるよう工夫してみましょう。
洗面所近くに「湿気」は大丈夫…?
洗面所はお風呂の湿気がこもりやすいですからね。その心配は、よくわかります。
ただ結論としては、適切に換気システムを設置していれば全く問題ありません。
ポイントとしては、「どういった換気システムを導入しているか?」と「換気扇(排気口)」の設置場所になりますので、不安な方は併せて換気システムについても見直してみましょう。
②玄関収納に「シューズクローク」を設ける
玄関スペースに収納するものは意外と多い!
<玄関スペースは意外と散らかりがち>
玄関スペースに収納するものは、何も靴だけではありません。「外には出しておきたくないけど、家の中にも入れたくない物」たちすべてです。
子供用自転車やベビーカー、ヘルメット、ゴルフバッグ、バーベキューセット、工具・・・等など。見直してみると結構あるはずです。
もちろん家のサイズ的にシューズクロークを設けるのが難しいケースもありますが、スペース的に可能であれば、来客時にも荷物をしまえるようシューズクロークを配置しましょう。
シューズクロークの目隠しは「ロールスクリーン」!
<来客時にはロールスクリーンで目隠し>
シューズクロークを作る場合、「目隠しのために扉を付けたい」という人も多いと思いますが、その場合扉ではなく「ロールスクリーン」がおすすめです。
多くの場合、扉を付けても、1年中開けっ放しになりますから扉にしてしまうとかえって邪魔になります。そのため目隠し目的ならロールスクリーンで十分ですよ。
③リビングには「小物収納」を設ける
リビングで使う物を考えてみると、爪切りや綿棒、文房具、連絡帳、雑誌・・・など意外と小物が多いことに気付きます。
この小物たちが行き場を失い散乱してしまうと、生活感丸出しになってしまいますし、せっかくのリビングが台無しです。
そのためリビング周りには「小物収納」を充実させるようにしましょう。
配置的に難しいようであれば、「収納付きテレビボード」などを設置すると解決します。据え付け型にすれば、地震対策にもなり一石二鳥ですよ。
収納付きテレビボード以外に選択肢は?
<後付けタイプのキッチン対面収納>
(出典:永大収納)
収納付きテレビボードは結構高さもありますから、リビングが広くない場合、圧迫感を感じてしまう場合もあります。
そんな時は、「キッチン対面収納」がおすすめです。
キッチン対面収納にも、「キッチン一体型」と「後付けタイプ」があるのですが、コスト的にはフラット対面キッチンの場合は「一体型」がお得、手元を隠すために段差をつけたステップ対面キッチンの場合は「後付けタイプ」がお得です。
④キッチンには「食材庫(パントリー)」を設ける
キッチン収納(カップボード)は「270cm」が理想!
これはわざわざ言うことではないかもしれませんが、常温保存が可能な食材って結構場所を取るんです。
もちろんキッチンでは、こういった常温保存が可能な食材に加え、食器類など収納しないといけないので、キッチン収納(カップボード)は「幅270cm」が推奨です。
「キッチン裏」に部屋は作らないのがベター
<270cmのキッチン収納(カップボード)を採用した例>
「キッチンの奥」に部屋を作ってしまうと、当然その部屋にアクセスするための「ドア・廊下」が必要となります。
つまり、キッチン裏に部屋を作ってしまうと、ドア・廊下のスペース確保のためにも「キッチン収納(カップボード)を180cmに減らす必要」が出てきてしまうんです。
そのため幅「270cmのカップボード」を配置するためにも、キッチンの裏には部屋を作らない方が良いですね。
どうしても270cm確保できない場合は…
<幅180cmのカップボード>
(出典:パナソニック)
ただ土地の都合で、キッチン収納(カップボード)が「180cm」しか確保できないこともあると思います。
例えば、「北玄関からキッチン横のドアを通ってリビングに…」という動線の場合などですね。(マンションは、ほとんどこの動線です)
この場合、カップボード・食器棚とはまた別で「パントリー」を確保できるといいですね。
もしスペース的に難しいようであれば、非常食などをストックしておくためにも、「階段下収納」や「床下収納」を活用するのもアリでしょう。
キッチンのごみ箱スペースはどうすべき?
<カップボード下に収まる観音開きのゴミ箱>
(出典:KEYUCA)
ゴミ箱の収納場所については、カップボードの下段を一部オープンにしておくと良いと思います。もしくは、カップボードの幅を270cm確保できるなら、あえてカップボードを180cmにして、残りをカウンター造作でフリースぺースにするのもありですね。
ただ注意点としては、付属の可動式ゴミ箱(以下写真)は採用しないこと。これはごみを捨てるにもゴミ箱を引き出さないといけないためかなり不便。なので何もつけずにオープンにしておき、後からゴミ箱を買ってきましょう。ちなみにその場合、ゴミ箱のふたは観音開きタイプがおすすめです。
<オススメしない可動式ゴミ箱>
(出典:楽天市場)
⑤「スマホの充電基地」も忘れずに!
おまけにもう一つ。これも間取りには直接的には影響しませんが、スマートフォンの充電基地も忘れずに配置しておきましょう。
年々充電機器は増え続けていますので、充電基地を作っておかないと部屋中充電機器だらけになってしまいます。
ミニカウンターやニッチでもいいので、リビングスペースのどこかにコンセントとセットで配置できればベスト。
後付でケーブルを目隠しできるケーブルボックスを購入するのもいいですね。ただその場合は、必要箇所にコンセントを配置することも忘れないようにしましょう。
コンセント計画ってどうすればいい?
<こんな事にならないように…>
「あれだけ一生懸命コンセントの位置を考えたのに、実際に住んでみたら家具が微妙にずれて結局使えなかった…」
このようにコンセントの位置については、しっかり計画したとしても思い通りにならないことがほとんどです。
となるとどうすればいいのか?ですが、「迷ったらたくさん付けとけ!」です。コンセントを一か所追加しても数千円ですからね。
ポイントとしては、「照明スイッチの下」にはコンセントを付けておくこと。基本的に、スイッチのところには家具は置きませんからコンセントが無駄になることも少ないです。
まとめ
「生活感のない家」を作るための収納の鉄則は、以下の通りです。
「生活感のない家」を作るための収納の鉄則
- 洗面所近くに「クローゼット」を設ける
⇒洗面所近くにWICを配置しよう! - 玄関収納に「シューズクローク」を設ける
⇒できればシューズクロークを!
目隠しは「ロールスクリーン」で十分! - リビングには「小物収納」を設ける
⇒テレビボードorキッチンの対面収納で対応! - キッチンには「食材庫(パントリー)」を設ける
⇒カップボードは「270cm」が推奨!
⇒180cmしか確保できない場合はパントリーを! - 「スマホの充電基地」も忘れずに!
⇒コンセントは迷ったらつけとけ!
(照明スイッチの下に配置するのがポイント)
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