2024.12.07
家づくりの際、「キッチン」や「リビング」などに目が行きがちですが、地味に住み始めてから後悔しがちなのが「収納」。
そこで今回は、間取りづくりの際にぜひ抑えておきたい、「収納スペースの最適な奥行・横幅」についてご紹介していきます。
収納はしまうものを想定して作ろう!
そもそもどの収納に対する考え方や「どこに、どういう収納を設けるべきなのか?」などについては以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:『【間取りのコツ】“生活感のない家”を作るために抑えるべき「収納」の鉄則5選!』
本記事は、YouTubeでも分かりやすく解説しておりますので、動画で見たいという方は以下からご覧ください!
参考動画(YouTube):『【間取りのコツ】収納の奥行と幅 失敗しない基本知識』
目次
【場所別】収納の幅・奥行で最適なサイズは?
「本棚」や「パントリー」の最適な収納サイズは?
本棚の場合
本棚とパントリーの作り方はほぼ一緒なので、まとめて紹介していきます。
まず本棚ですが、奥行は大体「25~30cm」程度確保できれば十分です。横幅は本の数に合わせて自由に決めてもらってOKです。
またせっかく最初から作るのであれば、転倒防止のためにも天井から固定して作るのがおすすめですよ。
パントリーの場合
続いてパントリーですが、こちらは「奥行30cm」あればOKです。
理想を言うのであれば「奥行45cm」欲しいところですが、無理をする必要はありません。
ただしパントリーは本棚と違って「扉」をつけますよね。なので扉分も含めると、スペースとしては「奥行1/2P(45cm程度)」確保しておく必要がありますね。
「クローゼット/押入」の最適な収納サイズは?
棚に衣類を畳んで収納する場合
棚に衣類を畳んでしまう場合、棚の奥行をミスってしまうときれいに収納できなくなってしまうので要注意です。
基本的には「奥行45cm」を確保するのがおすすめですね。
奥行30cmだと狭いため、Tシャツなどをしまっても手間が垂れてきてしまいますから、なるべく大きめに45cm程度確保するようにしましょう。
クローゼットに収納する場合
一方クローゼットは、広く作りすぎてしまう人が多いんです。
実際に住み始めてから、「こんなにクローゼット要らなかったなぁ」とか「クローゼットで寝るんかいっ!」ということになりがちなので、広くなりすぎないように注意しておきましょう。
クローゼットは、扉をつけるのであれば「奥行3/4P~1P(約70~90cm)」のスペースを確保してください。
この理由についてですが、クローゼットに設置するハンガーパイプには大体奥行が60cm程度必要になるんです。そのためハンバーパイプを設置するためにも、最低でも3/4P(約70~90cm)の奥行を確保してく必要があるということですね。
奥行は3/4Pにすべき?1Pにした方がいい?
もちろん理想としては広い方が良いんですが、収納を重視するあまり部屋のスペースを削ってしまっては意味がありません。
そのためどちらの奥行にするかは、「クローゼットに衣装ケースをしまうかどうか?」で判断するとよいでしょう。
基本的に衣装ケースは基本的に1P(1P=91cm)くらいのサイズが多いので、衣装ケースのサイズを見ながら決めるようにしてください。
押入の場合
また押入に関しては、布団が入れば十分ですので奥行は「1P(91cm)」あれば問題ありません。
幅に関しては、「広く取らなきゃ!」と思っている人も多いですが、ちょっとぐらい狭めても大丈夫。
幅は2P(182cm)確保できると理想ですが、2P分確保できなかった場合は1.5P(約135cm)ぐらいでも構いません。(1.5Pでも布団は問題なく収納できます)
「WIC(ウォークインクローゼット)」の最適な収納サイズは?
ウォークインクローゼットは「幅」と「通路」が命!
最近では、ウォークインクローゼットを作る人も増えてきましたが、これも作ればいいというものでもありません。
作った後で収納量が足りていないことに気付き、「これ、ただの通路じゃない?」みたいに感じてしまう人も多いんです。
そうならないためにも、ウォークインクローゼットを考える際には「幅」と「通路」をしっかり考えておきましょう。
WICは「横幅2P」の「真ん中入口」が鉄則!
ウォークインクローゼットを作る際の最適な横幅は「2P(182cm)」。なおかつ、入口は真ん中に作るのがおすすめ。(上図参照)
こうすることによっては、「ハンガーパイプ(60cm)+通路(60cm)+ハンガーパイプ(60cm)=180cm(約2P)」と両サイドにハンガーパイプを設置できるため、収納量を大幅に増やすことができます。
この時幅が1.5Pしかないと、片側にしかハンガーパイプが設置できなくなってしまうため、ウォークインクローゼットを導入する場合は必ず「横幅は2Pを確保して、真ん中から入る」ように注意してください。
「シューズクローク」の最適な収納サイズは?
「シューズクローク」は大きくなりがち…!
シューズクロークもウォークインクローゼットと一緒で、「幅」と「入口」が大切です。
ただしシューズクロークは、広く取りすぎてしまう人が多いので注意が必要。延床面積が減ればコストダウンにもつながりますから、なるべく「ジャストサイズ」で作るよう心がけましょう。
ジャストサイズで考えるなら「幅は1.5P」でOK
幅としては、ウォークイン同様「2P(182cm)」確保できるのが理想ですが、この場合シューズクロークが大きくなりすぎてしまう恐れがあります。
というのも、基本的に靴箱は「奥行30cm」で十分だからです。
「靴箱(30cm)+通路(60cm)+靴箱(30cm)」と両サイドに靴箱を設置すると考えても合計120cmですから、実は横幅としては1.5P(約135cm)でも十分なんです。
横幅が1.5Pの場合、通路として余るのが「75cm」になるため廊下よりも狭くなりますが、あくまで「通路」ではなく「収納」ですし支障はないでしょう。
シューズクロークのより具体的な配置・レイアウトについては、以下の記事で詳しく紹介していますのでこちらも参考にしてみてください。
関連記事:『【間取りのコツ】玄関ホール&シューズクロークの理想的な広さ/サイズ/配置は?』
まとめ
収納スペースの奥行・幅を考える際は以下を抑えておきましょう!
【場所別】収納スペースの奥行・幅は何センチが推奨?
- 本棚
⇒奥行:25cm~30cm 幅:本の数に合わせて自由に! - パントリー
⇒スペースの奥行:1/2P 棚の奥行:30cm - 衣類収納
- 棚に置く場合
⇒奥行:45cmでOK - クローゼット
⇒スペースの奥行:3/4P - 押入
⇒奥行:1P、幅:1.5P~2P
- 棚に置く場合
- ウォークインクローゼット
⇒幅は2Pで、入口は真ん中に! - シューズクローク
⇒幅:1.5Pで、入口は真ん中に!
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