2026.06.23
目次
外構は住宅会社任せにしない
家づくりで後回しにされがちなのが外構(お庭)。
住宅会社に丸投げをして、住んだ後に「駐車場が汚くなった」「門柱が使いづらい」「自転車が濡れる」「シンボルツリー育ち過ぎて管理が大変」と後悔することも。
今回は、特にお手入れが苦手な「ズボラさん」に向けて、住宅会社が細かく教えてくれない“おしゃれで機能的な外構を実現するためのポイント”を網羅的に解説します。
7つの「NG外構&王道外構」
1.駐車場の砂利は絶対ダメ!
駐車場のコンクリートの隙間(目地)に砂利を敷くのは、絶対にやめてください。
理由はシンプルで、近所の子どもが石を蹴って持っていってしまったり、砂利の隙間から草が生えてきたりするから。落ち葉が挟まると掃除も大変で、どんどん見た目が汚くなりますよ。
コストを抑えるためにタイヤが乗る「轍(わだち)」の部分だけをコンクリートにする手法もおすすめしません。駐車がしづらい上に、コンクリート以外の場所が砂利だと結局汚れる原因になります。
駐車場は「全面コンクリート」にするのが王道。目地には、シンプルな「伸縮目地」や、固定された「タイル・ピンコロ石」を使いましょう。
駐車場を際立たせるよりも、目線を門柱やシンボルツリーに集めるほうが、家全体が美しく見えます。
浸透性コンクリートの注意点
一時期流行った、水を下に通す「浸透性コンクリート」は、場所によっては有効ですが、うまく浸透しなかったり、汚れてくると詰まってしまうので、定期的な清掃・メンテナンスが必要です。
道路に向かって水が流れる勾配が取れるのであれば、あえて使う必要はありません。基本的には通常のコンクリートを選んでください。
カーポートは必要?
予算が余っているのであれば付けてもよいですね。
積雪地域の場合は優先度は高めですが、基本的にはサイクルポートを優先しましょう。
土間コンクリート以外は・・・
土間コンクリートのタイヤ痕が嫌だという人には、インターロッキングや黒っぽいコンクリートにしたりと色々な方法はあります。しかし、コストが上がったり掃除の手間が増えたりとデメリットもあるので、やはり土間コンクリートがおすすめ。
駐車場内でなるべくハンドルを切らないようにするとか、掃除や塗装で対応していくのが現実的です。ある程度時間が経つと多少の汚れは気にならなくなりますよ。
2.駐輪場はサイクルポートが必須!

自転車、特に高価な電動自転車を野ざらしにするのは絶対にNG!電動自転車のスイッチや変速部分は防水性能がそれほど高くなく、雨に濡れ続けると故障のリスクが高まります。
「家の軒(のき)を伸ばして屋根代わりにしよう」とする人がいますが、軒は位置が高いため、横からの雨には弱く濡れてしまうのでやめたほうが良いでしょう。
もしカーポートかサイクルポートのどちらか一方で迷うなら、サイクルポートを優先してください。車は雨に濡れても機能が落ちることはありませんが、自転車は傷みが早いので。予算があるなら、車と自転車を両方カバーできる大きめのカーポートを設置するのもおすすめです。
サイクルポート設置の注意点

サイクルポートはカーポートに比べて、背が低いので、窓との干渉に注意が必要。また、ロードバイクなどの高価な自転車は盗難防止のため、車輪止めに鍵固定することをおすすめします。
3.おしゃれで機能的なアプローチの作り方
玄関周りのアプローチは、家の顔。ここがコンクリートだけでデザインが一切ないと、少し寂しい印象に。タイルや石材で何かしらのデザインを入れるのがいいですね。駐車場がそんなに広くなくコンクリートのみになる場合は、玄関ポーチだけでも良いタイルを使ってください。
また、奥行きの浅い玄関ポーチもNG。最低でも奥行き1,200mm程度、幅1.5P(できれば2P、※1P=91cm)は確保してください。これだけあれば、雨の日も濡れずに済みます。
道路から玄関の中が丸見えになる配置も避けた方が良いでしょう。道路側の玄関は門柱等で視線を遮る工夫をしてください。
雨除けはオーバーハング?システム庇(ひさし)?
二階の屋根を突き出す「オーバーハング」とアームに庇をつける「システム庇」とどちらが良いか?
これは、好みでOK。間取りの制限もあるので、どちらでも良いのでとにかく雨除けをつけることが重要です。
ただオーバーハングにすると奥行が取れないことがあるので、その場合はアームなしの「システム庇」を追加するのも賢い選択。住宅会社からはあまり提案されませんが、非常に便利ですよ。
素材選びの重要ポイント
アプローチに使うタイルは、必ず「滑りにくいもの」に。見た目がかっこいいからとツルツルした素材を選ぶと、雨の日に転倒して大怪我をする恐れがあるので、安全第一で素材を選びましょう。
4.門柱のデザインと配置

ポスト、表札、インターホンが一体となった門柱ですが、建売住宅によくあるような超絶シンプルなものは避けましょう。
多少でもデザインが入ったものや、スペースがあるなら壁型の門柱がかっこよくておすすめ。その際、上に「笠木(かさぎ)」というカバーを必ずつけてください。これがないと、雨だれの跡が黒く筋になって残り、見た目が一気に悪くなります。
配置も重要。郵便物を取りに行くのが楽だからと玄関のすぐ横に置くのは、おすすめしません。配送業者などが玄関付近まで入り込んでくることになり、防犯やプライバシーの面で不安が残ります。
門柱はできるだけ「道路側」に設置するのが王道。敷地が広い場合は、中間地点あたりに置くのがちょうどいい塩梅です。
5.庭は「土を減らす」が正解!
土は草むしりが大変ですし、砂利は掃除も面倒。ましてや、水撒きや芝刈り等の管理が大変な天然芝もズボラさんには向きません。
「土」「砂利のみ」「天然芝」は避けて、できるだけ草が生えないようにしましょう!
ズボラさんにおすすめの庭は…
●土間コンクリート(予算があれば)
●固まる砂(そんなに高くない)
●人工芝を敷く(コストは高いけど、きれいに仕上がる)
●防草シート(完全に生えてこないわけではないが、非常に効果はある)
※砂利を敷く場合は必ず防草シートを下に敷いてください。
家庭菜園を計画している場所を除き、土の部分を残しすぎると後できっと後悔しますよ。
ウッドデッキとタイルデッキ

リビングとフラットにつなげたいなら「ウッドデッキ」。しかし、下に空洞ができるので掃除が少し面倒です。
一方「タイルデッキ」はメンテナンスが楽で見た目もスタイリッシュ。ただ、構造上、室内と同じ高さまで上げることが難しいので、少し段差ができてしまいます。コスト的にはさほど変わらないですが、高低差がある場合にはタイルの量が増える分、割高になりやすいです。
好みやコストで決めれば良いと思いますが、私のおすすめは「樹脂製ウッドデッキ」。本物の木を使うと朽ちていきますので、「樹脂製」を選んでください。
犬走(いぬばしり)はそんなにお金をかけるところではないので、防草シートと砂利で十分。
6.シンボルツリーの選び方

シンボルツリーもなんとなくで選ぶと後悔しますよ。成長が早すぎて手に負えなくなったり、虫が大量に発生したり、葉や実が落ちて掃除が大変だったり…。シマトネリコや桜、サルスベリなどは、その特性をよく理解した上で選びましょう。
私のおすすめは「ヤマボウシ」。

枝ぶりが華奢で可愛く、初夏には白い花が咲き、可愛い実もなりますが、葉もそれほど落ちないので掃除が楽。成長が比較的ゆるやかで放置していてもある程度育ち、非常にバランスの取れた、“ちょうどいい塩梅”のシンボルツリーと言えます。
フェイジョア、ソヨゴ、アオダモ、ジューンベリー、ハイノキなども、管理のしやすさとデザイン性を両立した優秀な樹種です。デザインの好みで選んでくださいね。
7.フェンス・塀の考え方
基本は「オープン外構」。人目が届くほうが、泥棒は嫌がります。プライバシーを守るために高い塀で囲う「クローズ外構」は、コストがかかるだけでなく、泥棒が侵入した際に死角を作ってしまうため、防犯上もおすすめしません。
境界の基本はブロック+メッシュフェンスですが、コスト的にもったいないという場合にはブロック一段二段でも良いので設置してください。ここが曖昧だと将来的に隣人と揉める原因になることも。
フェンスを設置する場合の鉄則は、「自分の敷地内に、自分のお金で建てること」。
隣人と費用を折半して境界線上に建てるのは、将来の建て替えや売却時に必ずトラブルになりますので絶対にやめてください。
まとめ
外構業者選びについては、図面の共有や工事の引き継ぎが円滑に進むので、ハウスメーカーや工務店からの紹介がおすすめ。
ただし、大手ハウスメーカー紹介の場合、費用が割高になることもあります。あまりに高いと感じたり、デザインが好みに合わなかったりする場合は、自分で業者を探してみても良いでしょう。
ズボラさんは、おしゃれさだけでなく「掃除しやすい」「草が生えにくい」「雨に濡れない」まで考えましょう!
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