2026.06.23
目次
床材の選び方を徹底解説

フローリングといえば、無垢床(むくゆか)・挽板(ひきいた)・単板(たんぱん)など種類がありすぎて、「どれを選んだらいいかわからない・・・」 「無垢床は素敵だけどメンテナンスがめんどくさそう・・・」と二足を踏んでいる方もいると思います。
今回は私が考える「ちょうどいい塩梅のフローリング選び」。
おしゃれにしながらメンテナンスや掃除が楽で、さらにコストも抑えられる、そんなフローリングの選び方をご紹介していきます。
床材の種類
無垢床
樹種による違い

無垢床の選択の大きなポイントは「樹種」。大きく分けて「広葉樹」と「針葉樹」があります。
■広葉樹(ウォルナット、オークなど)
ウォルナットやオークなどは、高級感があり大人っぽい雰囲気が出る人気の樹種。
特徴は硬く、耐久性に優れています。そして、値段が高いです。
■針葉樹(杉、パイン、ヒノキなど)
木目が美しい杉やパイン材、日本では非常にポピュラーでお風呂にも使われるヒノキなど。
特徴はとても柔らかい雰囲気で、和風、和モダンなテイストによく合います。
木自体が柔らかいため、裸足で踏んだ時、足触りが非常に良いのが魅力。一方で、へこみやすく傷がつきやすいといった弱点もあります。
広葉樹に比べてリーズナブルなので、”ちょうどいい塩梅の家づくり”にはおすすめです。
塗装による違い

表面の塗装には大きく分けて2種類あります。
■自然塗装(オイル・蜜蝋など)
自然由来の油や蜜蝋を中に浸透させる方法。風合いが非常に良く、無垢床らしい優しい感じが残ります。
デメリットは半年から1年ごとに塗装をし直す必要があり、メンテナンスが少し手間な点。また、水に弱く、濡れたままほっておくとすぐ染み込んでいきます。
■ウレタン塗装(コーティング系)
メンテナンスが楽で、固く絞った雑巾程度の水にも強いのが特徴。ただ、風合いという意味では無垢床の優しい感じは少し落ちてしまいます。
とはいえ、お手入れのしやすさを重視するなら非常に優秀な選択肢。ズボラさんには断然おすすめです!
表面加工

こちらも大きく分けて2種類。
■無加工
平らでつるっとした仕上がりのもの。広葉樹を選ぶ場合は、主にこの手法となります。
■浮造り(うづくり)加工 ※針葉樹におすすめ
表面にデコボコをつけた加工。足裏に空気層ができるため、冬場でも冷たさを緩和し、夏はサラサラとしますよ。
木目取り

丸太の切り方によって「板目取り」と「柾目取り」に分かれます。
■板目(いため)取り
木目が綺麗に見えるため、壁や天井に向いています。ただし、床材として使うと反りやすい性質があります。
■柾目(まさめ)取り
木目がまっすぐでシンプルな見た目が特徴。反りや隙間ができにくく、安定性に優れています。
よくある質問
Q:キッチンの床に使えますか?
A:ウレタン塗装であれば、水にある程度強いためキッチンへの採用も可能。自然塗装は水に弱いのでキッチンに使う場合はマットを敷くなど対策をしてください。
Q:水拭きロボット掃除機は大丈夫ですか?
A:無垢床への水拭きは基本的にNGですが、ウレタン塗装なら「最も水が少ないモード」で使い、すぐに乾かすのであればギリギリ許容範囲というメーカーの見解が多いです。水分が残ると黒ずみの原因になるので注意が必要。
Q:凹んだ時の直し方は?
A:完全に元には戻りませんが、へこんだ箇所に水を垂らし、濡れ雑巾を置いてアイロンをかけると、木が水分を吸って適度に膨らむので、その後、軽くヤスリをかけて塗装し直すとある程度きれいに戻ります。
Q:反る・隙間・日焼けは仕方ない?
A:それが無垢床の味と捉えよう!柾目取りを使うことで反りはある程度おさえられますが、生きている木なので反ったり隙間はできると理解しておきましょう。日焼けは経年変化なので、それもいい味に。
ダイニングのマットは透明にするなど、日焼けの跡が残らない対策をとると良いでしょう。
挽板(ひきいた)

合板の上に2〜3mm程度の厚い板を貼ったもの。
見た目は無垢とほとんど変わらず、合板ベースのため反りや隙間ができにくく、施工性にも優れています。
非常に優れた素材ですが、物によっては無垢床よりも高価になる場合も。予算に余裕がある方には、ぜひ検討してみてほしい床材です。
水への強さについては無垢床と同様、表面の塗装によって変わります。
単板(たんぱん)/突板(つきいた)

表面に本物の木を薄くスライスして貼り合わせた床材で、厚さは0.5mm以上がおすすめ。
風合いは挽板や無垢床には劣りますが、コストを抑えながら本物の木の質感を感じられますし、デザインが豊富です。
リビングなどのメイン空間よりも、2階の寝室や子ども部屋など、コストダウンを図りたい場所に向いています。
シートタイプ

表面が木ではなく、樹脂シートを貼ったもの。
賃貸住宅ではメインの床材ではありますが、注文住宅ではおすすめしません!
風合いがどうしても安っぽく見えがちです。また、表面がシートのため、経年劣化でめくれたり傷んだりすると、見た目が悪くなり張り替えるしかなくなります。
コストは非常に安いので住宅会社の標準仕様がシートになっていることも多く、契約する前に必ずチェックが必要。
最低でも0.5mmくらいの単板(突板)を選ぶのがおすすめです。
クッションフロア

表面が柔らかくクッション性があり、非常に水に強く、アンモニアによる劣化も少ないビニール素材で作られているため、水回りの洗面・脱衣・トイレに使われる材料。
ただし家具の跡がつきやすく、傷に弱く、耐久性がそんなに強い素材ではないので、リフォームの際に張り替えが必要になります。
メリットは、とにかく水に強い!
フロアタイル

塩化ビニルが使われていて、非常に頑丈で耐久性がありますが、表面が固いのと、敷き詰めていくので継ぎ目の隙間から水が入りこみやすいというデメリットが。
水回りではない、デザイン重視のリビングや玄関向き。
タイルを使いたいけどコストが厳しいときに非常に使い勝手がよい素材です。
ちょうどいい塩梅の場所別床材プラン
| 1階リビング |
無垢床もしくは挽板。木の温かみを感じてください。 |
|---|---|
| 水回り (洗面・脱衣・トイレ) |
水が多い場所はクッションフロアがおすすめ。 |
| 2階居室 | 単板(突板)のフローリング。コストを抑えながら、木の風合いをGETできる非常にバランスの良い床材。 |
失敗しないデザインと施工のポイント
幅
幅は広い方が高級感があるので、あまりにも細いのはやめておこう。
90mm〜100mmが高級感も出て、バランスがよくスッキリとした空間にデザインされるでしょう。
135mm以上は見た目はいいですが、価格もアップします。こだわりが強くない箇所は、コストを抑えるなど全体でのバランス調整を。
色の選び方
ズボラさんへのイチオシは「中間色(ナチュラル色)」です。ウッドワンのピノアース「ライト色」がおすすめ!
濃い色はかっこいいですが、白い埃が目立ちやすく、逆に白い床は髪の毛が目立ちます。
1階と2階は同じ色がベスト。テイストを分けたい場合は、各階で1色としておきましょう。
各部屋ごとに色を分けるのは、扉の色との組み合わせも含めデザインがバラバラになるためおすすめしません。
向き
基本は「長手方向(部屋の長い方)」に貼っていくことで部屋の空間がスッキリします。
廊下からリビングへは、廊下優先。廊下を長手方向流して、その流れでリビングを作っていくのが良いと思います。
どうしても施工の向きを変えたい場合は、間に見切り材を入れることで縦と横を分けることも可能。
フロアコーティングは必要か?
傷はつきにくくはなりますが、完全に防げるわけではありませんし、木の風合いが少し消えてしまってもったいない。
そしてコストもかかかってしまうので、私はそこにお金をかけずに、フローリング自体の塗装で良いと思います。
まとめ
おすすめは、1階は贅沢に「無垢床」を使い、ズボラさんは「ウレタン塗装」を選択。2階はコストを抑えながら「単板」で仕上げる。
フローリング選びで大切なのは、見た目の好みはもちろん、メンテナンスの手間や掃除のしやすさ、予算とのバランスまで含めて考えることが重要です。
「無垢が正解」「挽板が高級」といった単純な話ではありません。素材ごとの特徴を理解し、後悔のないフローリング選びをしてくださいね。
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