2024.11.30
今回は私が実際に買った、あるいは買おうと思っている家電を【リビング・居室編】として紹介します。新築やリフォームでこれから家電を購入しようと思っている人は参考にしてくださいね。テレビ、エアコン、加湿器、さらに今回は防犯カメラやセキュリティシステムまでを私が選ぶ際の視点で紹介します。
今回の動画の内容を知らないと、「店員の言葉通りにフラッグシップモデルを買って使いこなせない」「安いものを買ったら3年後に壊れた」なんてことになりかねません。そうならないよう、性能も担保しながらコストがそんなに高くない、ちょうどいい塩梅の家電選びの方法を紹介します(紹介する家電はあくまで私の個人的な見解による判断です)
今回は以下を詳しく解説していきます。
目次
ベストバイ家電【リビング・居室編】①テレビ
液晶
有機ELの特徴
有機ELのテレビは画質が良く、特に黒が綺麗です。また、スポーツ等の動きのある映像も滑らかになりますし、斜めの角度からもよく見えるため、リビングだけではなくダイニングやキッチンなどの色々な角度から見ることができます。
一方、有機ELは画面が暗く、価格が高いという弱点もあります。画面の暗さに関してはだいぶ改善されてきていますが、日中に見る場合は物足りなさを感じることもあります。
液晶テレビの特徴
液晶画面は安く、画面が明るいため日中も見やすいことがメリットです。
一方、有機ELに比べると画質が落ちますし、動きがちょっとボケて見えることがあります。また、斜めから見ると見づらいというのも特徴です。
ただし、この数年で「mini LED」という技術が発達したことで画質も良くなり、斜めからも見やすい機種が出ていますよ。
選ぶ際の注意点
有機ELを推しているメーカーと液晶テレビを推しているメーカーは結構分かれているので、メーカーの担当者に聞くと偏った意見を言われる可能性があります。量販店の販売店員さんで信頼できそうな人を見つけ、フラットな意見をもらってくださいね。
また、画面の明るさや見え方には好みがあるので、実際に量販店で確認してください。その際も、デフォルトの綺麗な映像だけで確認しないようにしてくださいね。野球をよく見る人は野球中継を映してもらう、ドラマを見る人はドラマを映してもらうなど、自分がよく見る番組に近い映像を色々なメーカーで見せてもらい、好みのテレビを探してください。
画質
画質にはフルHDと4Kと8Kがありますが、おすすめは4Kです。フルHDはだいぶ機種が減っていますし、8Kは対応する番組がほとんどありません。4Kで十分ですよ。
サイズ
メーカーが推奨するテレビのサイズと、ソファとテレビの距離の相関関係は近すぎるので参考にしない方が良いです。
メーカーが推奨するソファとテレビの距離
- 43型→1.6m(約2P)
- 55型→2.0m(約2.5P)
- 65型→2.4m(約3P)
※1P=91cm
これらは近すぎますし、距離に対してテレビのサイズが大きすぎます。さらに「これはフルHDの数字なので、4Kや8Kなら上記の距離の半分で良いです」と言われていますが、これは絶対にやめた方が良いです。見にくくて首が痛くなりますよ。
BE ENOUGHが推奨するソファとテレビの距離
- 43型→3~3.5P
- 55型→3.5~4P
- 65型→4~4.5P
- 75型→4.5~5P
→コスパの良い55型・65型を狙おう!
4Kでも8Kでも、上記の距離を目安にするのがおすすめです。
コスパが一番良いのは、55型や65型くらいです。それよりも小さいとサイズの割に割高ですし、70型以上だと価格が高くなります。ソファとテレビの距離は3.5~4Pくらいを確保して、55型もしくは65型のテレビを狙うのがコスパの良い選び方です。
おすすめのテレビのサイズに関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
関連記事:【せやまどりNo.56】「せやまどり史上最大級!超贅沢リビングのある家」の間取り図
壁掛けか据え置きか
テレビの置き方は好みで選んでください。壁掛けの方が見た目はスッキリしますが、ゲームやスカパーのコードのために隠蔽配管が必要です。そういうのが面倒な人は、テレビボードを置いても良いですよ。
音響
音響システムは、スピーカーが2つではなく3つのものや、天井から反響させるものがあります。色々な特徴がカタログに書いてあるので、そちらで確認してください。特にスポーツ観戦や映画、音楽が好きな人はチェックしてください。音響がしっかりしたテレビだと遠く離れていても聞きやすいですよ。
私のベストバイ(予定)
私は野球観戦が好きで日中はあまり見ないので、有機ELの65型を購入予定です。スポーツの動きの滑らかさが優れているだけではなく、ダイニング・キッチン・ミニ和室のように斜めから見ることが多いので有機ELにする予定です。
メーカーに関しては「音だったらSONY」「コスパなら東芝」と悩んでいましたが、画面の暗さが気になるのでPanasonicを予定しています。個人的に画質の明るさやバランスが好みでした。
フラッグシップモデルのテレビは40~50万円しますし、新しい商品は値引きしてもらえません。グレードは上から2~3番目を狙って購入する予定です。テレビは結構高額なので、しっかり値引き交渉するつもりですよ。さらに、冷蔵庫やオーブンレンジ、洗濯機もまとめて買えば値引き交渉がしやすくなります。
冷蔵庫やオーブンレンジ、洗濯機などのキッチン家電のベストバイに関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
関連記事:【ベストバイ】本当に買って良かった!新築・リフォーム時の家電7選【キッチン編】
ベストバイ家電【リビング・居室編】②DVDレコーダー
メーカー
DVDレコーダーはテレビと同じメーカーにしてください。違うメーカーだと、リモコンがたくさんあって分かりにくくなりますよ。
容量
容量は、自分がどのくらい録画したいかで選んでください。
チューナー数(同時録画)
「1つ番組を見ていて1つ録画したい」という場合は、2チューナーで良いです。2つ録画したい場合は3チューナー必要です。これも好みに応じて選んでくださいね。
ベストバイ家電【リビング・居室編】③エアコン(リビング)
畳数
エアコンの畳数表示は、50年くらい前のほぼ無断熱の家に対応する畳数です。【せやま基準一覧表】をクリアして断熱等級は5くらいあり、気密性能もあり窓に樹脂サッシを使っていて、換気性能も第一種換気を使っているような家なら、ざっくり計算すると、畳数表示に対して暖房は約5倍、冷房は約6倍になるでしょう。
基本的には14畳の200Vのエアコンがおすすめ。それなら暖房で5倍の70畳、冷房で6倍の80畳を超えたスペースに対応できます。つまり延床面積35坪くらいまで対応できますよ。100Vと200Vなら200Vの方が運転効率が良いです。もちろん40坪や50坪の家なら、もう少しサイズを上げる必要がありますが、「せやまどり」のコンパクトな家なら14畳用の200Vで十分です。
畳数の選び方に関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
関連記事:何畳用のエアコンを買うべき?畳数から最適なエアコン容量を計算する方法!
加湿機能
エアコンの加湿機能は不要です。
エアコンの選び方に関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
関連記事:【完全攻略】新築で抑えておくべき「エアコン計画」のイロハを徹底解説!
自動掃除機能
自動掃除機能には、掃除を業者さんに依頼した時や移設する時に割高になる、故障の原因になるというデメリットがあります。ただ、個人的には付けた方が良い機能です。
この機能があることで、感覚的に掃除する頻度が半分くらいになりますよ。埃が詰まってくると運転効率が落ちますし、エアコンの掃除を怠る人は多いので、自動掃除機能は付けてください。
自動運転機能
AI機能や見張り機能のような色々な機能がありますが、個人的にはあまり効果を感じないので、おすすめしません。
スマホ・スマートスピーカー連携
こちらの機能はあった方が良いですよ。Switch Botが温度や湿度に合わせてエアコンを設定してくれる機能があります。今後はこういう性能が上がっていく可能性が高いので、スマートコントロールへのアクセスがある機種を選んでください。
APF
APF(通年エネルギー消費効率)は「1のエネルギーを何倍の出力にできるか」という値です。一番良い機種では7を超えるものがあり、低い機種だと4や5です。この数値も参考にはなりますが、APFが良いということは初期費用が高くなるので、結局は最初に払うかランニングコストで払うかの違いです。ただ、価格がそれほど変わらないのであれば、APFを見ながら運転効率の良いものを選んでください。
私のベストバイ
私はダイキンのFXシリーズ、14畳用の200Vを購入しました。ダイキンはランクが上からRX・AX・FX・CX・Eの5グレードになっているので、真ん中です。
最上位機種のRXは加湿機能が付いていて、不要なので購入しませんでした。2番目のAXは色々な機能が付いていて便利ですが、吹き出し角度の上向き角度が甘いです。これは、冬は良いですが夏に問題があります。
たとえばテレビの上にエアコンを付けた時、上向きの運転が弱いとソファに風が直撃してしまいます。ソファがズレていて風が当たらない場合なら良いですが、風が天井を通過してほしい場合は注意してください。私の購入したFXであれば上向き運転が優秀ですよ。
その他、FXには自動掃除機能が付いていて、スマホ連携機能もあります。もう一個下のCXにも自動運転機能やスマホ連携機能が付いていますが、APFが異なります。
14畳200VのAPFが、AXが7.1、FXだと6.6だったのに対して、CXになると4.9まで落ちてしまいます。これだと運転効率が格段に落ちます。リビングのエアコンはずっと動かしますし、メインの消費電力も高いのでCXではなくFXを選びました。ダイキン以外もこのようなグレードになっているので、前述のチェック項目を見ながらちょうどいい塩梅の機種を見つけてくださいね。
ベストバイ家電【リビング・居室編】④エアコン(2階)
私は、BE ENOUGHが推奨している「せやま式屋根裏エアコン」にしています。同じようにせやま式屋根裏エアコンにする場合でも各居室に付ける場合でも、2階用のエアコンはローグレードで構いません。ダイキンのCXシリーズやEシリーズで十分です。
私は自動掃除機能がほしかったので、CXシリーズの6畳用にしました。ただし、2階エアコンは1階のLDKに比べると埃が溜まりにくく、それほど掃除の頻度も高くないので、自動掃除機能がないものを選んでも良いですよ。
2階の大きさによって、せやま式屋根裏エアコンにする場合も6畳用ではなく8畳用や10畳用を選ぶ必要もあります。BE ENOUGHが推進している「せやま印工務店」で家を建てる人に関しては、私が畳数相談も含めてバックアップしています。
せやま式屋根裏エアコンに関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
関連記事:2階はエアコン1台でOK!夏の暑さ対策に最適な「せやま式屋根裏エアコン」とは?
ベストバイ家電【リビング・居室編】⑤加湿器
加湿方式
加湿器の加湿方式は、大きく分けて5種類あります。
加湿器の加湿方式
- 加熱式
- 気化式
- 超音波式
- ハイブリッド式(加熱&気化):おすすめ!
- ハイブリッド式(超音波&気化)
加熱式に関しては清潔ですし、電気代も安いです。一方、熱い空気が出るので子どもがいる家庭ではやけどに注意してください。
気化式は暖かい空気も出ませんし、電気代も安いです。ただし冷たい空気が出るので、冬は冷えに注意してください。また、中の温度が低いため雑菌のリスクがあります。
超音波式はオシャレですが、埃が集まって水道水の成分である白い粉がついてしまう恐れがあります。これはあまりおすすめしていません。
私は、加熱式と気化式のハイブリッド式がおすすめです。それぞれの弱点を補い合い、吹き出しの温度もちょうど良いですし、電気代もそれほど高くないです。もちろん、超音波式のように白い粉も出ないので使いやすいタイプですよ。ただし、少々価格が高く、50dBは超えないものの音が出るという弱点はあります。
超音波と気化式のハイブリッド式に関しては、通常の超音波式と同様に白い粉がつくためおすすめしません。
私のベストバイ
私はダイニチ工業の容量6.3L、加湿は860mL/h、プレハブ洋室24畳までの加湿器を購入しました。転倒リスクが低い形状になっていて、デザインもスタイリッシュなのでおすすめですよ。
加湿器の選び方に関して、詳しくはこちらの記事もご確認ください。
関連記事:加湿器マニアが選び方と冬の乾燥対策を徹底解説!湿度を%で管理したらダメ!
ベストバイ家電【リビング・居室編】⑥防犯カメラ
メーカー
防犯カメラのメーカーにこだわる必要はありません。
防水性能
防犯カメラは外に付けることが多いので、防水性能はチェックしてくださいIP66以上がおすすめです。IP67になるとすごい雨でも大丈夫なレベルですが、そこまでしなくても良いですよ。
撮影距離
撮影可能な距離や画素も大事です。最近は100万画素の防犯カメラは200万画素や400万画素ですが、必要な距離を鮮明に映すことができるのかチェックしてください。
夜も撮影するためには、赤外線照射距離も要チェックです。どのくらいの距離を撮影できるのか確認してくださいね。
有線 or ワイヤレス
おすすめは有線です。新築の時に付けるのなら、有線の線を引くだけなので有線にしてください。
私のベストバイ
「せやまさんといっしょ」では、塚本無線にすることが多いです。製品自体も良いですし、コストも業者の卸価格を設定しているので、工務店を経由して購入しても割安で買えますよ。ただし、レスポンスが遅いことがあるので、工務店側がちゃんと対応してくれるのであれば採用をおすすめします。塚本無線以外の中では、有名な会社の方が対応は良いですが、コストも高くなります。
防犯対策に関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
関連記事:秋の空き巣被害がヤバイ!泥棒・強盗に入られないための防犯対策【21選】
ベストバイ家電【リビング・居室編】⑦ホームセキュリティ
SECOMかALSOKはホームセキュリティの二大巨頭です。私はSECOMを導入しました。どちらも一長一短ありますが、私の場合はSECOMの方が対応が早くて正確でした。
拠点の位置も重要です。拠点の数はSECOMもALSOKも似ていますが、私の家はSECOMの拠点が近く、駆けつけるのが早いです。価格的にはSECOMの方が少し高かったですが、それほどの差ではありませんでした。
ホームセキュリティはあくまで万が一のための安心材料として導入するサービスなので、ケチらずに安心感を得られる方にしました。
レンタルプラン or 買取プラン
レンタルプランは初期費用が安いものの、月額費用が高いプランです。一方、買取プランは機器を買うので初期費用は高いものの、ランニングコストが安いプランです。
SECOMの場合はレンタルプランがおすすめです。それぞれの費用を計算すると10年くらいで逆転しますが、買取プランの保証期間は10年です。10年間は利用料が一緒で、10年目以降は保証料込みの金額を払っていくことになります。機器保証があるので「機器が壊れて修理費用が〇万円」と面倒なことになるよりはレンタルプランで良いと考えています。もちろん、めちゃくちゃ価格が高い場合は話が別ですが、月々3,000円くらいの差ですし、10年目くらいまではトントンなので問題ないと考えています。
ちなみにALSOKの場合は、損益が転換するのが5~6年くらいなので、買取プランの方が得という面もあります。
まとめ
ベストバイ家電7選【リビング、居室編】
- テレビ
- DVDレコーダー
- エアコン(リビング)
- エアコン(2階)
- 加湿器
- 防犯カメラ
- ホームセキュリティ