2026.08.22
目次
家づくりのオプション設備で後悔しないために

今回は、家づくりのオプション設備に関する17個の質問に答えながら、契約前に確認しておきたい設備・仕様をまとめて解説します。

家づくりで怖いのが、契約後の予算オーバー。契約時には「予算内に収まった!」と安心していたのに、その後の打ち合わせでオプション費用が積み重なり、最終的に数百万円アップするケースは珍しくありません。
一方、お金を抑えることだけを考えて、「このオプションは付けておけばよかった」と入居後に後悔するのも避けたいところ。
大切なのは、必要な設備・仕様を契約前に把握しておくことです。知識があれば、家づくりは怖くありません。むしろ、非常に楽しいもの。
今回はキッチン、お風呂、トイレ、洗面・脱衣、収納、玄関、リビング、照明・コンセント、窓、外部まで、家中のオプションを「必須項目」「推奨項目」それぞれ一気に確認していきます。
Q1. 契約‟後”の追加費用ってどれくらい?

まず知っておきたいのが、住宅業界における「標準仕様」と「オプション」の仕組みです。
住宅会社では、ベースとなる標準仕様を設定し、その内容で契約した後、細かな打ち合わせの中で設備や仕様を追加していくケースが多くあります。この追加部分がオプションです。
もちろん、オプションを選ぶこと自体は悪くありません。問題は、実際には多くの施主が採用する設備まで標準仕様から外し、契約時の見積もりを安く見せる会社があること。
住宅会社は何百棟、何千棟と家を建てています。施主がどんな設備を求めるのか、何を追加する可能性が高いのかは、過去の経験から分かっているはずです。それにもかかわらず必要なものを契約前に見積もらず、契約後に「こちらがおすすめです」と提案する。これではリアルな資金計画とはいえません。
住宅雑誌では契約後の追加費用を平均約300万円とするデータもあり、インターネット上の記事では200万~500万円、建築費の10~20%程度と紹介されることもあります。実際には800万円、1,000万円規模の追加費用が発生したという声も。
契約時の見積もりは何だったのか、という話です。
せやま基準一覧表を作った理由の一つもここにあります。必要な仕様を契約前に確認し、リアルな金額で契約する。契約後の追加費用は多少発生しても、何百万円単位で膨らむ状態は避けるべきです。
Q2. 契約‟後”に予算が増えたら資金はどうする?
契約後に数百万円のオプション費用が発生した場合、基本的には現金で支払うか、住宅ローンを増額することになります。
住宅会社によっては、契約後にオプション費用が発生することを前提として、契約時の金額より数百万円多めに住宅ローンを組むよう案内するケースもあります。
しかし、本来やるべきなのは「後から増えるから多めに借りておく」ことではありません。必要になる設備や仕様を契約前に洗い出し、最初から現実的な総額を把握しておくことです。
Q3. 契約時の見積もりって意味あるの?
契約後に何百万円も追加費用が出るのであれば、「そもそも契約時の見積もりって何だったの?」という話ですよね。
契約後のオプション追加を前提にしている住宅会社では、契約時の見積もりがリアルな金額になっていないケースがあります。
住宅会社は契約前、他社と比較される立場です。そのため、なるべく安く見せて契約を取りたい。施主から「これをやりたい」「あれも入れたい」と希望が出ても、競合との価格勝負があるため、ギリギリの金額で見積もりを出すことがあります。
ところが、契約後は他社との競争がなくなります。そこでオプションの利益率を高めに設定し、契約時に削った利益を追加費用で回復させていく。こうした仕組みになっている会社もあるわけです。
だからこそ、契約前の見積もりが重要。契約後に追加されることを前提とした安い見積もりではなく、実際に必要な仕様や設備を入れた「リアルな金額」を出してもらいましょう。
Q4. 標準仕様とオプションってどう決まる?
実は、「ここまでが標準仕様」「ここからがオプション」という共通の定義はありません。どこまでを標準仕様にするかは、住宅会社がそれぞれ決めています。
そのため、標準仕様の充実度は住宅会社によってまったく違います。高価格帯のハウスメーカーでも、標準仕様のキッチンがかなりシンプルで、実際にはほとんどの施主がグレードアップするケースも。
大切なのは、まず「標準仕様に何が含まれているのか」を確認すること。そのうえで、どんなオプションがあるのかを把握し、自分たちに必要なものを選びます。
そして、必要なオプションまで含めた金額を契約前に見積もってもらう。標準仕様だけの安い金額ではなく、実際に建てたい家の仕様を反映した資金計画で契約することが重要です。

契約後は、施主にとって他社へ乗り換えるという選択肢がなくなります。だからこそ、勝負は契約‟前”。オプションだけでなく、担当者の指名や財務状況、住宅性能なども含め、必要な確認は契約前に済ませておきましょう。
Q5. オプションで予算オーバーしないための対策は?
契約後の予算オーバーを防ぐ方法はシンプルです。必要な費用を契約前にできる限り洗い出し、「リアルな資金計画」を作ってから契約すること。
まず、せやま基準一覧表やオプション仕様チェック表を使って、必要な仕様・設備を確認します。採用したいオプションは契約前の見積もりに入れておけば、契約後に何百万円もの追加費用が発生するリスクを抑えられます。
ただし、確認するのは建物の仕様だけではありません。水道の引き込みや高低差処理などの造成工事、駐車場や仮設工事といった付帯工事、さらに外構費用や諸費用も必要です。
特に注意したいのが外構費用。契約時の総資金計画を安く見せるため、外構予算を少なく設定しているケースがあります。ある程度現実的な外構費用を見込んでおきましょう。

こうした費用は「リアル資金計画書」を使って一つずつ確認し、漏れなく見積もりに反映させます。
建物本体+必要なオプション+造成工事+付帯工事+外構費用+諸費用。ここまで含めた総額を把握してから契約する。これが、契約後の予算オーバーを防ぐ一番の対策です。
Q6. キッチンで導入すべきオプション設備は?
キッチンは単価が高く、やりたいことも増えやすいため、家の中でも特にオプション費用が膨らみやすい場所。契約‟前”の確認が重要です。
まずは必須で確認したい仕様から。

必須
① 幅2,550mm以上のキッチン

キッチン本体は幅2,550mm以上を一つの目安にしてください。
② 深型食洗機
浅型ではなく深型の食洗機を推奨。毎日使う設備だからこそ、容量はしっかり確保します。
③ 水なし両面焼きグリル
魚焼きグリルは、水なし両面焼きタイプを基本に。
④ 同時給排気型レンジフード
高気密住宅では必須。排気だけを強くすると室内が負圧になり、玄関ドアが重くなる原因にもなります。
⑤ 水切りかご
食洗機に入れられない食器もあります。絵柄の付いたグラスなど、食洗機を避けたい食器を洗ったときのために用意しておきましょう。
⑥ キッチン本体側のコンセント

ミキサーやスライサーなどを使うときに便利。水回りなので、カバー付きのものを1箇所設けておくと安心です。
⑦ 幅1,800mm程度のカップボード
上下収納のあるカップボードは必須レベル。キッチンと扉カラーをそろえる人も多いため、契約前に見積もりへ入れておきましょう。
ここからは必須ではありませんが、暮らし方に合わせて検討したい設備です。
推奨

① タッチ水栓
水量や温度の調整は手動でも、吐水・止水をタッチで操作できるのは便利です。
② フロントオープン食洗機
容量が大きく、食器を入れやすいのがメリット。私はリンナイのフロントオープンタイプもコストパフォーマンスが良く、おすすめしています。海外製やパナソニック、幅600mmタイプなどもあるので、予算に合わせて選びましょう。
③ グリルパンタイプのグリル
網を使わず、魚だけでなくさまざまなグリル料理に使えるタイプ。価格は上がるため、料理スタイルに合わせて検討を。
④ 幅2,550~2,700mm程度の大型カップボード
キッチン背面を広く使える間取りならおすすめ。洗面への通路をキッチン奥ではなく横に配置すると、背面全面を収納として使いやすくなります。
⑤ パントリーとセカンド冷凍庫置き場
食品や日用品のストック場所を確保できます。まとめ買いや冷凍食品を多く使う家庭なら便利。設置場所と電源まで計画しておきましょう。
⑥ ダイニング側のカウンター伸ばし

キッチン前のカウンターを奥行き20cm程度にすると、料理や食器の受け渡しがしやすくなります。
コンロ前に壁を設ける場合、その裏側にコンセントを設置するとスマホの充電場所として便利です。
⑦ モニターニッチ
インターホンや給湯器のリモコンなどをまとめ、壁を少しくぼませて配置するとすっきり見せられます。
メーカーはどこがいいの?
キッチンメーカーについては、基本的に日本の主要メーカーなら大きな問題はありません。重要なのは、住宅会社が得意としているメーカーを選ぶこと。
住宅会社によって仕入れ量が違うため、同じ商品でも仕入れ価格が変わります。得意なメーカーなら同じ予算でもグレードを上げやすくなるため、まず住宅会社が安く仕入れられるメーカーを確認し、その中から好みの商品を選ぶのがおすすめです。
Q7. お風呂で導入すべきオプション設備は?
お風呂は、お湯切れや水圧不足など、住み始めてから気づく地味なストレスが多い場所です。
必須

① 1坪サイズのお風呂
0.75坪ではなく、基本は1坪サイズを確保しましょう。
② 断熱浴槽と断熱風呂蓋
特に冬場に効果を発揮します。家族で入浴時間がずれる家庭ほど重要です。

また1点フックでは浴槽の縁にふたが触れやすく、水垢が付きやすくなります。3点で浮かせて収納できる仕様がおすすめです。
③ 追いだき機能
家族の入浴時間がずれることを考えれば、確認しておきたい基本機能です。配管の自動洗浄付きフルオートも確認してください。
④ 高圧タイプ(給湯器)
エコキュートは「高圧」という名称だけで判断しないこと。シャワーの水圧や湯張りのスピードを考えると、250kPa以上を一つの目安にしてください。
推奨

① 人造大理石浴槽
掃除が格段に楽になります。
② 節水シャワー(手元止水タイプ)
シャワーを使いながら手元で止水でき、利便性が大きく上がります。
③ 開き戸
私の家でも開き戸を採用しました。折れ戸より掃除しやすく、引き戸のようなレール掃除の手間もありません。引き戸はおすすめしません。
④ 460Lのエコキュート
家族が多い家庭や朝風呂・朝シャンが多い家庭では、370Lではなく460Lへのサイズアップも検討してください。お湯切れ対策になります。
敷地が狭くエコキュートを置きにくい場合や、初期費用を抑えたい場合はガスのエコジョーズも選択肢。お湯切れや水圧低下の心配が少ないのもメリットです。基本は24号、家族が少なければ20号でも対応できます。
ハイブリッド給湯器もありますが、コストパフォーマンスを考えると、電気ならエコキュート、ガスならエコジョーズという選び方を基本に考えています。
Q8. トイレで導入すべきオプション設備は?
人は1年間に約2,000回トイレを使うともいわれます。毎日何度も使う場所だからこそ、小さな不満が積み重なりやすい場所です。
必須

① トイレを2ヵ所
戸建てなら原則2ヵ所。平屋でも2ヵ所をおすすめします。朝の混雑や急なトイレにも対応できます。
② 自動洗浄機能(リモコン洗浄ボタン付き)
レバーだけではなく、リモコン操作や自動で洗浄できるタイプが便利です。
③ 2連紙巻き器

トイレットペーパー切れを防ぐためにも2連がおすすめ。
④ 暖房便座
高断熱・高気密住宅ではトイレ自体も暖かくなりますが、暖房便座は付けておきたい基本機能です。
⑤ 温水洗浄便座
毎日使う設備として基本仕様に。
⑥ タオルリング
後付けもできますが、最初から設置場所を決めておくとすっきりします。
推奨

① 収納
トイレットペーパーや生理用品など、トイレには意外と収納するものがあります。扉付き収納でも、シンプルなカウンター1枚でもOK。最低限、置き場所を確保しましょう。
② ふたの自動開閉
必須ではありませんが、あると便利な機能です。
③ 独立手洗い
1階トイレなど、必要に応じて検討を。必須ではありません。
④ アッパーカットのトイレドア

sumika(24時間全熱交換型換気システム)のように床面から排気する換気システムでは、ドア上部から給気して上から下への空気の流れをつくると、トイレの臭いを効率よく排出できます。
⑤ 静音タイプの紙巻き器
トイレットペーパーを引き出す際の音が小さいタイプ。私の家でも試しましたが、かなり静かです。
⑥ 防音配管
2階のトイレや洗面から流れる排水音は、1階に響くことがあります。毎日のことだからこそ、2階の水回りには防音配管がおすすめです。
Q9. 洗面・脱衣・ランドリーで導入すべきオプション設備
洗濯は毎日の家事。ここを少しでも楽にできれば、その分だけ家族と過ごす時間を増やせます。
必須

① 幅900mm程度の洗面台

幅750mmでは少し狭いため、基本は900mm程度を確保したいところ。
② 室内の物干し金物(1ヵ所)
「部屋干しはしない」という家庭でも、実際に暮らすと必要になる場面があります。ランドリーに最低1箇所は設置しておきましょう。
推奨

① 幅1,000~1,200mm程度の洗面台
さらに余裕が欲しければサイズアップを。化粧品やヘア用品などを横に置きやすくなります。
② 洗面のタッチレス水栓
キッチンだけでなく、洗面でも便利な設備です。
③ 壁付けか天付けの水栓
洗面台に直接立ち上がる水栓より、水垢がたまりにくく掃除が楽になります。
④ 引き出しタイプの収納
開き扉より奥まで使いやすく、収納効率が上がります。
⑤ 明かり取りの窓
外壁に面して設置できる場合、小さな窓を付けると自然光で明るい洗面になります。朝の身支度にも便利。
⑥ 室内の物干し金物(2ヵ所目)

洗濯物が多い日や旅行後などを考えると、2ヵ所あると安心です。おすすめはリビング併設のミニ和室に昇降式の物干し金物をつけておけば、普段は天井付近に収納できます。
⑦ 外部の物干し金物
バルコニーをつくるほどではないものの、ときどき外干ししたい家庭におすすめ。リビングやダイニングの掃き出し窓付近に設置すると使いやすくなります。
⑧ サーキュレーター用コンセント
ランドリールームでは風を当てることで生乾きを軽減できます。サーキュレーターを置く場所まで考えてコンセントを配置しましょう。
Q10. 収納で導入すべきオプション設備は?
必須

① 収納内の棚板・ハンガーパイプ・枕棚等
間取り図に「収納」と書いてあっても、中身まで同じとは限りません。棚なのか、ハンガーパイプなのか、中段や枕棚が付くのか。必ず契約前に確認してください。
特にウォークインクローゼットは要注意。棚やパイプの仕様は工務店ごとに異なり、オプションになる可能性もあります。契約後に変更すると10万円、20万円単位で費用が増えることもあるため、契約前の確認が必要です。
推奨

① 洗濯畳み台兼用の収納

下部にハーフ棚、上部に枕棚とハンガーパイプを設け、中央を作業スペースに。乾いた洗濯物を置いて、その場で畳んだり掛けたりできます。
② ウォークインクローゼットのハンガーパイプ2連
ジャケットやシャツなど丈の短い服が多い場合、ハンガーパイプを上下2段にすると収納量が大幅に増えます。
③ ウォークインクローゼット奥の中段
中央通路を確保し、両側に収納スペースを設けると効率的。その突き当たりに中段を1枚設ければ、来客用の布団置き場として使えます。独立した押入れをつくる必要はありません。
④ 1階ウォークインクローゼットに目隠しロールスクリーン
普段は開放して使い、来客時だけ閉めて目隠し。扉より手軽です。
Q11. 玄関で導入すべきオプション設備は?
玄関ドアは長い人生の中で10万回以上開閉するともいわれます。毎日の使いやすさを左右する場所だからこそ、細かな仕様まで確認しておきましょう。
必須

① 雨に濡れない玄関ポーチ

玄関を開けるときに雨ざらしになる設計は避けたいところ。屋根やオーバーハングやシステム庇などで、雨に濡れにくい玄関をつくります。
② 電子錠(ポケットキー/リモコンキー)
鍵をバッグから出さずに玄関ドアを開閉できる電子錠は必須レベルです。電池交換の手間を考えるとAC電源式がおすすめ。停電時は物理キーで開けられます。
③ 録画機能付きインターホン
来訪者を記録できるタイプを選びましょう。
推奨

① 室内で操作できる操作盤付きコントロールユニット
家の中からボタン一つで施錠・解錠できる設備。子どもが帰宅したときにも便利です。2階リビングでは必須に近く、1階リビングでもおすすめ。
② 玄関ニッチ
飾り棚としてだけでなく、鍵や印鑑などの小物置きにも使えます。
③ 手すり
年齢を重ねたときに便利。最初から手すりを付けなくても、後付けできるよう下地を入れておく方法もあります。
④ 姿見の鏡用の下地
大型の鏡は重量があるため、将来設置する可能性があれば下地を準備しておきましょう。
⑤ シューズクロークの目隠しはロールスクリーン
目隠しは扉でなくても十分。ロールスクリーンなら通路や収納スペースを圧迫しにくくなります。

また、シューズクロークは意外と臭いがこもります。独立した換気扇を付けるのではなく、住宅全体の換気計画の中で排気を設ける方法がおすすめ。sumika(24時間全熱交換型換気システム)なら、シューズクロークの床面に排気口を設ける方法もあります。
⑥ 電動自転車用の充電コンセント
バッテリーを玄関で充電する家庭なら、あらかじめコンセントを設置しておきましょう。
⑦ コート掛け収納
玄関ホールからリビングへ入る動線上にコート収納があると便利。ソファやダイニングチェアの背もたれに上着が集まるのを防げます。
Q12. リビング・インテリアで導入すべきオプション設備は?
インテリアは契約後にオプション費用が増えやすい分野です。コーディネーターからさまざまな提案を受けること自体は良いのですが、ある程度の予算は契約‟前”に確保しておきましょう。
必須

① カーテン
リビング、ダイニング、和室、主寝室、子ども部屋など、必要になる場所のカーテン費用は最初から計上しておくのがおすすめです。
② 1000番台のアクセントクロス
1000番台など少し単価の高いアクセントクロスを、最低4面程度使える予算を確保しておくと選択肢が広がります。
③ ソフトクローズのドア
引き戸が勢いよく閉まるのを防ぐ機能。できれば両方向、最低でも閉まる方向には付けておきましょう。
推奨

① 天井の一部上げ

標準的な2,400mmの天井を一部2,500mmにするだけでも開放感が出ます。予算があれば2,600mm程度まで上げる方法も。
② 家族共有の執務・勉強スペース用カウンター
勉強や仕事に使える共有スペースをLDK周辺につくると便利です。
③ オープンのミニ本棚
本はすぐ取れることが重要。1階に小さなオープン本棚をつくると、書籍をまとめやすくなります。
④ 無垢床・挽板
1階LDKには無垢床や挽板もおすすめ。ズボラ目線では、自然塗装よりメンテナンスしやすいウレタン塗装が使いやすく、私の家でも満足しています。
⑤ 縁なしの半帖畳
和室には正方形の縁なし畳がおすすめ。畳数によっては半畳‟風”の畳になります。
⑥ ハイドア
玄関からリビングへ入るドアなどを2,200~2,400mm程度にすると、空間の印象が大きく変わります。
⑦ 上吊り戸
床のレールをなくせるため、掃除が楽。ズボラ目線ではかなりおすすめです。
⑧ 階段のオープン手すり

階段自体をオープンにすると費用が上がりますが、手すりだけなら比較的取り入れやすい仕様。高価なアイアンではなくアルミでも、リビングの抜け感を演出できます。
⑨ おしゃれカーテンレール
カーテンレールを少し変えるだけでも、インテリアの印象が変わります。
⑩ 経験豊富なインテリアコーディネーター
設備そのものではありませんが重要です。施主は家全体の色や素材を組み合わせる経験がほとんどありません。経験豊富な人、またはインテリアコーディネーター資格を持つ人が担当してくれるか、契約前に確認しておきましょう。
Q13. 照明・コンセントで導入すべきオプション設備は?
家中の照明が標準仕様に含まれていない住宅会社は珍しくありません。「予算取りだけしてある」というケースもあるため、契約‟前”に具体的な内容まで確認が必要です。寝室、子ども部屋、リビング、ダイニングなど、必要な照明が見積もりに含まれているか確認してください。
必須

① 全室LED照明
全室LED照明がついているか確認してください。
② 人感センサー照明(玄関の外と中)
玄関の外と中は、人感センサー付きが便利です。
③ 調光機能(リビング・ダイニング)
夜に明るすぎる照明を避けられるよう、明るさを調整できる仕様がおすすめ。
④ 外部照明(駐車場に1ヵ所)

玄関と駐車場が離れている場合は、駐車場にも照明を1ヵ所程度設けておきましょう。
推奨

① 調色機能(リビング・ダイニング)
夜は「黄色い電球色」、朝や昼は「白い光」など、時間帯によって光の色を変えられます。
② ペンダントライト
ダイニングやキッチンの手元灯などにに1ヵ所取り入れるだけでも、LDKのアクセントになってかわいいおしゃれな感じになりますよ。
③ 脱着可能なダウンライト
一般的なダウンライトは交換時に専門業者が必要になる場合がありますが、自分で交換できるタイプもあります。オプション費用はかかりますが、将来的に色や人感センサー付き照明へ変更したい人にもおすすめです。
④おしゃれコンセント

パナソニックのアドバンスシリーズなど、デザイン性の高いコンセントも比較的取り入れやすいオプションです。私の家でも採用しました。
⑤ 多めのコンセント
コンセントは「ここにも欲しかった」と後悔しやすい設備。延長コードだらけにならないよう、迷った場所には多めに設けておきましょう。
Q14. 窓で導入すべきオプション設備は?
窓は住宅性能にも暮らしやすさにも大きく影響します。網戸までオプション扱いになっている会社もあるため、標準仕様を必ず確認してください。
必須

① 樹脂サッシ
窓は樹脂サッシを基本にしてください。
② 網戸
開く窓には網戸が必要。縦すべり出し窓などで細かい網目を使いたい場合は、オペレーターハンドルと固定式網戸の組み合わせもあります。
③ 日射遮蔽の庇と軒
窓の上には適切な軒や庇を設け、日差しをコントロールします。雨漏り対策の観点からも、「軒ゼロの家」は基本的におすすめしません。
推奨
① 東西窓のアウターシェード

東西から入る強い日射への対策。1階の大きな窓では必須に近く、2階はカーテンなどでもある程度対応できるため推奨レベルです。
② オペレーターハンドル

縦すべり出し窓や横すべり出し窓に採用すると、目の細かい固定式網戸を組み合わせやすくなります。
③ 掃き出し窓のサポートハンドル

幅1,800mm以上の掃き出し窓は重くなります。女性や子どもでも開けやすいよう、サポートハンドルがおすすめです。
④ 手動シャッターまたは防災安全ガラス
1階LDKの大きな窓には、台風時の飛来物対策として設置を推奨。
⑤ 電動シャッター
毎日開閉するなら、手動ではなく電動シャッターが便利です。
⑥ ハイサッシ
標準的な2,000mmから2,200mmへ高くすると、値段はそんなに変わらないですし、明るさと開放感が増します。リビング・ダイニングで検討したい仕様です。
⑦ 高性能網戸
YKK APのクリアネットなど、網目の細かいタイプがおすすめ。小さな虫が入りにくく、網戸越しでも外が見やすいうえ、掃除もしやすくなります。
Q15. 外部で導入すべきオプション設備は?
外部設備についても確認しておきましょう。
必須

① 立水栓
立水栓は最低1ヵ所。
② 外部コンセント(100Vの防水)
プールの空気入れや電動工具、屋外照明などに使える100Vの防水コンセントも必須です。
③ エアコン気密施工
エアコンを設置する際には、配管の穴まわりをしっかり処理する気密施工が重要。高気密住宅でも、エアコン工事で開けた穴の処理が甘ければ台無しです。気密施工に慣れた業者へ依頼してください。
推奨

① 2口の立水栓
ホース用と手洗い用を分けられる2口立水栓。家庭菜園やペットのいる家庭では特に便利です。
② 木目の軒天

玄関周りに木目調の軒天と黒系の外壁などを組み合わせると、比較的少ない追加費用でも外観のアクセントになります。
③ 蓄電池の空配管
将来、蓄電池を設置する可能性が高いなら、蓄電池用の空配管を分電盤から基礎付近まで準備しておく方法もあります。後から施工すると露出配管になり、見た目を損ねやすいためです。
一方、200Vの電気自動車用コンセントは全員に推奨する設備ではありません。すでに電気自動車を購入する予定がある家庭なら設置する、という考え方で十分です。
Q16. 仕様以外で契約前に確認しておくべきポイントは?
設備・仕様だけ確認しても、予算オーバー対策としては不十分です。
建物本体に加えて、造成工事、外構費用、諸費用など、最終的に施主が支払う費用をすべて含めて確認してください。

ここで使ってほしいのがリアル資金計画書。項目を細かくチェックし、「建物価格」ではなく「家づくり全体でいくら払うのか」を把握した状態で契約することが重要です。
Q17. ショールームはいつ行くべき?
住宅設備のショールームには、基本的に行くことをおすすめします。
ただし、重要なのはタイミングです。
まず住宅会社の標準仕様を確認してください。標準仕様のキッチンやお風呂で十分満足できるのであれば、ショールームへ行くのは契約後でも構いません。色などを決める程度なら、それで問題なし。
一方、「標準仕様では満足できない」「かなりオプションを追加しそう」という場合は、契約‟前”にショールームへ行きましょう。
そこで採用したい設備を決め、追加費用まで見積もりに反映してもらってから契約します。
ショールームへ行かなくても、採用したいオプションがすでに決まっているなら、「この設備とこの設備を採用するので、契約前の見積もりに入れてください」と住宅会社へ伝えればOKです。

特にキッチンとお風呂のショールームは必ず行くことをおすすめします。毎日使う重要な設備なので、実物を見て確認してください。
余裕があれば、床材や建具などの建材メーカーのショールームにも行くとベスト。一方、クロスなども含めてすべてのショールームを回ろうとすると大変なので、全部に行く必要はありません。
そしてショールームでは、テンションが上がりすぎないことも大切です。魅力的なオプションを次々と提案されると、つい採用したくなるもの。
「これは本当に自分たちの暮らしに必要か?」と冷静に判断しながら、ショールームを楽しんでください。
まとめ|必要なオプションは契約前に確認しよう
家づくりのオプションで最も避けたいのは、契約後に数百万円単位で費用が膨らみ、住宅ローンや家計を圧迫することです。
一方、費用を抑えることだけを考え、必要な設備まで削って入居後に後悔するのも違います。
大切なのは、自分たちに必要な設備・仕様を契約‟前”に知っておくこと。
「せやま基準一覧表」や「オプション仕様チェック表」を使って必要な仕様を確認し、建物以外について「もリアル資金計画書」を使って、造成工事・付帯工事・外構費用・諸費用までチェックしてください。
そして、必要なものをすべて見積もりに入れた「リアルな総額」で住宅会社と契約する。これが予算オーバーを防ぐ基本です。
家づくりでお金を使い切るのではなく、住んだ後の暮らしにきちんとお金を残す。そんな後悔のない家づくりをしてくださいね。
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