2026.06.23
目次
給湯器の選び方を徹底解説
給湯器選びは非常に難しく、特徴を理解せずに選んでしまうと日々の生活に大きなストレスを与えてしまいます。
例えば、「シャワーの水圧が弱くて物足りない」「お湯切れになりやすい」「追い炊きができない」といった問題。
他にも、ガスの引き込み費用で予算オーバーしたり、安いはずの光熱費が意外と高かったりと、残念な結果を招くケースが少なくありません。
設置費用、ランニングコスト、災害対策、お湯切れ、水圧といったポイントを網羅的に解説します。
給湯器の主な3つの種類と特徴
現在、主流となっている給湯器は大きく分けて3つのタイプがあります。

1. エコキュート(電気:高効率ヒートポンプ式給湯機)
エアコンと同じ「ヒートポンプ」の仕組みを利用して、空気の熱でお湯を沸かす非常に優れた設備で、最大のメリットはランニングコストの安さ!
タンクにお湯を貯めるため場所を取るという側面はありますが、非常に経済的です。
2. エコジョーズ(ガス:潜熱回収型ガス給湯器)
排熱を再利用して効率よくお湯を沸かすガス給湯器で、壁掛けができるため設置場所を選ばず、機器代が安いのが特徴。
使いたい時にすぐにお湯が出るため、お湯切れの心配もありません。
3. エコワン(電気とガスのハイブリッド給湯器)
電気とガスの良いとこ取りをした最新のシステムで、停電時はガスで、ガスが止まったときは電気でお湯を沸かせるバックアップ機能があり、災害時の強さが大きなメリットです。
項目別に徹底比較
設置費用
機器代が最も安いのはエコジョーズ。次にエコキュート、最も高価なのがエコワンとなります。
ただし、ガス給湯器(エコジョーズ・エコワン)を導入する場合は、ガスの引き込み費用として15〜20万円程度かかる可能性があるので要注意。
ガス衣類乾燥機の「乾太くん」やガスコンロを併用する予定がない場合は、この引き込み費用が大きな負担になります。
ランニングコスト
日々のランニングコストにおいて最も優秀なのはエコキュート。
ガス給湯器(エコワン、エコジョーズ)は、プロパンガスの地域などではランニングコストが高くなる傾向があります。
災害対策
災害時に最も活躍するのはエコワン。電気かガスのどちらかが供給されていればお湯を沸かせます。
エコキュートは停電時お湯を沸かすことはできませんが、タンク内に貯まっているお湯を非常用水として活用できるのがメリット。
エコジョーズは停電時に使えるメリットはありますが、タンクがないので、災害時の備えとしてはちょっと弱いです。
設置スペース
エコジョーズが圧倒的に有利。都心部などの狭小地でタンクを置くスペースが確保できない場合は、エコジョーズへの切り替えも有効な手段です。
エコキュートを導入したいがスペースが限られる場合は、費用は上がりますが薄型タイプを検討してください。
水圧とお湯切れの心配
水圧にこだわるならエコジョーズが最強。水道直圧のため勢いのあるシャワーを楽しめます。
エコキュートは標準タイプでは水圧が弱く感じることがありますので、必ず高圧タイプを選んでください。
エコワンは基本的に高圧タイプになっているようなので、エコジョーズほどではないもののエコキュートのような心配はなさそう。
お湯切れについては、エコジョーズは心配無用。エコキュートは家族構成に合わせた適切な容量選びが重要です。エコワンもガスでも給湯できるので心配ありません。
おすすめの給湯器
最もバランスが良いのは「エコキュート」
設置費用とランニングコスト、そして性能のバランスが最も優れているのはエコキュートです。
エコキュートを選ぶ際に最も注意すべきなのが水圧。標準タイプを選んでしまうと、シャワーの勢いが弱く毎日ストレスを感じることになります。
住宅会社の標準仕様が「標準圧」になっていることが多いため、必ず「高圧タイプ/250kPa以上」に変更してください。ネーミングに惑わされず、仕様書の「kPa(キロパスカル)」という数値をしっかりチェックしましょう。
お湯切れを防ぐために、家族構成に合わせたタンク容量選びも慎重に。
4人家族までなら370Lでも対応可能。5人以上の家族、女性が多い世帯、あるいは朝にシャワーを浴びる習慣がある家庭では、ワンサイズ上の460Lを選ぶのが正解です。
必ず「追い炊き機能付き」であることを確認してくださいね。

「おひさまエコキュート」について
太陽光発電の電気を日中の沸き上げに使う「おひさまエコキュート」については、追加費用が5万円以内であれば検討の余地あり。
それ以上の費用がかかるのであれば、通常のエコキュートでも設定次第で日中に沸き上げることができるため、無理に導入する必要はありません。
エコジョーズやエコワンが向いている人
エコジョーズが向いているのは、乾太くんやガスコンロの採用があり、もともとガスを引き込む予定の人。タンクを置くスペースが確保しづらい場合にも有力な選択肢になります。
また、「初期費用を抑えたい」「お湯切れを気にしたくない」「水圧の強さを重視する」「将来的な機器交換費用をできるだけ安くしたい」という人は、検討する価値あり。
その場合、24号サイズを選択するのが一般的。必ず「追い炊き機能付き」であることを確認してください。
エコワン(ハイブリッド給湯器)はエコキュートとエコジョーズの良いところを組み合わせた設備ですが、その分機器代は高め。
「災害時の備えを重視したい」「お湯切れや水圧不足の心配を減らしたい」「温水式のガス床暖房を採用したい」という人に向いています。
なお、かつて普及したエネファーム(発電機能付き給湯器)は、非常に高価であるため、現在は選択肢から外して良いでしょう。

まとめ
給湯器は一度設置すると長く使う設備です。それぞれの特徴を正しく理解し、家族のライフスタイルに合ったものを選んでください。
多くの住宅会社はここまで詳細な比較説明をしてくれません。正しい知識を身につけ、間違いのない、後悔のない選択をしてください!

