【完全攻略】5人に1人が被害に遭う木造住宅のシロアリ対策!新築時が特に重要なワケ

【完全攻略】5人に1人が被害に遭う木造住宅のシロアリ対策!新築時が特に重要なワケ | 最重要記事

「シロアリ被害なんて自分には関係ない」と思う人もいますが、実際は5人に1人という約20%の割合でシロアリの被害を受けているというデータがあります。また、シロアリ被害を受けると地震に弱くなってしまい、耐震等級や基礎の強度が意味を成さなくなる恐れがあります。

それなのに適切なシロアリ対策をしない住宅会社は多いですし、施主自身もシロアリに対する知識が不足していることがあります。

そこで、今回は以下を詳しく解説していきます。

目次

シロアリ対策が重要な理由

シロアリ対策が重要な理由①家の被害が甚大

シロアリ対策を受けてしまうと、家の被害がとんでもないことになります。シロアリは下の方から来るので、土台とか柱がスカスカになってしまいます。そうなると、当然ながら家の強度は落ちます。

実際、阪神淡路大震災の時に倒壊した家のうち全壊した家は、シロアリ被害を受けていた家が多かった、というデータがあります。家が建てられた時期や家が建っていた地域という要素もあるので一概には言えませんが、シロアリ被害を受けてしまうと地震で倒壊しやすい家になる、というのは確実な話です。耐震等級も計算通りの強度が出なくなります。これは致命的な欠陥ですので、絶対にシロアリの被害は食い止めましょう。

シロアリ対策が重要な理由②被害確率が高い

(出典:「しろあり2014.1」公益社団法人日本しろあり対策協会)

適切なメンテナンスをしていない場合、30年間で約20%の家がシロアリ被害を受けます。さらに、「メンテナンスとして5年に1度は防蟻剤を撒く」という一般的な防蟻対策をしても10%くらいの家はシロアリ被害を受けます。

地震や火事、液状化現象などの被害はよく報道されていますが、そういった被害を受ける確率に比べると、シロアリ被害を受ける確率は非常に高いです。

シロアリ対策が重要な理由③新築時にできる根本対策がある

今回紹介するシロアリ対策は、新築に建てた時に行わないと、もう二度とできません。もちろん、家を建てた後にリカバリーする方法もあります。ただ、効率的・抜本的な対策は家を建てる時にしかできません。家を建てる前にしっかり勉強しておかなければならない要素です。

シロアリに関するQ&A9選

シロアリに関するQ&A①防蟻保証があるから大丈夫では?

防蟻保証とは、一般的には「初期保証が10年あって、その後で防蟻剤を撒くことで5年間更新される」というものが多いです。こういった防蟻保証は意味がない、ということはありません。前述の通り、適切なメンテナンスをしていれば被害確率を下げることはできます。ただし、防蟻対策をしていても10人に1人はシロアリ対策を受けてしまうので、保証期間内であれば安心できるというわけではありません。

また、初期の10年保証はつくことが多いですが、これはあまり意味がないです。最初の10年間はシロアリ被害をほとんど受けません。10年経ってからがシロアリ被害が一気に増える期間です。「10年目以降がシロアリ被害を受けやすい期間」ということを覚えておきましょう。

シロアリに関するQ&A②ベタ基礎なら大丈夫では?

ベタ基礎は全部コンクリートなのでシロアリが入ってくる場所なんてない、と思う人もいますよね。

(出典:国土交通省)

しかし、ベタ基礎でも適切なメンテナンスをしないと、20年ほどで5~10%くらいの家がシロアリ被害に遭っています。土が丸見えの場合よりは被害を抑えられますが、ベタ基礎だからといって絶対に大丈夫というわけではありません。

(出典:三井化学アグロ)

配管は貫通していますし、基礎の底面と立ち上がりの打ち継ぎ部のところに隙間があることもあり、そういったところからシロアリは入って来ます。「ベタ基礎だから大丈夫」と考えるのは絶対にやめましょう。

シロアリに関するQ&A③暑い地域の話では?

「うちは寒い地域だからシロアリ被害は関係ない」と言う人がいますが、これは間違っています。もちろんすごく寒い地域ではシロアリ被害が出ないところもありますが、実際には北海道でも被害が出ています。

日本で一番被害が多いヤマトシロアリは、北海道にも生息しています。寒い地域だからといって安心しないようにしましょう。

ただし、被害が強いイエシロアリは、南側にしかいないという傾向があります。そのため「寒い地域はシロアリ被害を受けにくい」というのは正解ですが、「寒い地域はシロアリ被害を受けない」という考えは間違っているので、きちんと対策をしましょう。

シロアリに関するQ&A④ヒノキは防蟻対策になる?

「樹種の選択によってシロアリ対策ができる」と言う工務店があります。確かに、ヒノキと杉とかを比べると、ヒノキの方がシロアリ被害に遭いづらいです。ただし、ヒノキでも被害に遭うので、「ヒノキにすればシロアリ対策は十分!」というのは間違っています。

ヒノキの方が杉よりもシロアリ被害を受けづらいので、対策としては有効です。ただし、家中全てをヒノキにするわけにはいきません。また、ヒノキでも被害を受けることはあるので注意しましょう。

シロアリに関するQ&A⑤鉄骨住宅なら大丈夫では?

鉄骨住宅の場合、家の構造物が鉄なのでシロアリ被害を受けることはありません。ただし、鉄骨住宅にもふんだんに木材が使われているので、「シロアリ対策をしなくても良い」というのは間違いです。鉄骨住宅であろうと木造住宅であろうと、適切なシロアリ対策をしましょう。

鉄骨住宅に関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。

関連記事:鉄骨住宅を木造住宅と比較し、丸裸にしてみた!あなたが選ぶべきは○○造

シロアリに関するQ&A⑥近くに古い家がないので大丈夫?

「近くに古い家がなければシロアリ対策を受けないし、近くに古い家があるとシロアリ被害を受けやすい」という意見がありますが、これはほぼ関係ないです。ヤマトシロアリは巣を移動させる習性がありますし、イエシロアリは巣の場所から半径100mぐらい動くと言われているくらい、広い範囲を移動します。

お隣さんの家が古くても新しくても関係なく、どこでもシロアリ被害を受けるリスクはあるでしょう。

シロアリに関するQ&A⑦床断熱で被害を抑えられる?

床断熱というのは床で断熱をして、床の下の部分に空気を流します。「空気を流してシロアリ対策をしましょう、換気をしていきましょう」という考えです。

一方の基礎断熱というのは基礎ごと断熱するので、家の空気と床下の空気が同じです。この基礎断熱だと、断熱材が基礎に張り付いているので「シロアリの被害を見つけづらい」というデメリットがあります。

つまり、基礎断熱の方がシロアリ被害に遭いやすいというより、被害を見つけづらいというのが正しいです。床断熱だからシロアリ被害を受けないというわけではありません。工務店やハウスメーカーが「大丈夫!」とPRするのは、間違いではありません。ただ、それで「シロアリ対策はバッチリ!」と考えるのは危険です。シロアリ対策が不足している場合が多いので、施主自身でシロアリ被害に遭わないように自分の責任で提案・提示をしていくことが大切です。

基礎断熱の外に断熱材が付いているパターンだと、外からのシロアリを誘いこんでしまいます。基礎断熱の場合は、基本的に内側に断熱材を貼ってください。北海道のような寒冷地だと外側に断熱材を貼らなければならない場合もありますが、そういうケース以外では内側に貼りましょう。

シロアリに関するQ&A⑧基礎一体打ちなら大丈夫では?

基礎というのは、打ち方が2種類あります。

1つ目は「二度打ち」などと呼ばれ、基礎を一度打って、そこから別で立ち上がりを打つ一般的な方法です。2つ目は、基礎と立ち上がりを一度でまとめて打つ一体打ちというパターンです。

一体打ちの方が底面と立ち上がり部分の隙間がなくなるというメリットがあるので、シロアリ対策になります。ただ、コストが高いです。二度打ちであっても、配管の打ち継ぎ部とか基礎の打ち継ぎ部を含めて適切なシロアリ対策をすれば、かなりの確率でシロアリ被害を防ぐことができます。コストを抑えた二度打ちにした上で、適切なシロアリ対策をするのが「ちょうどいい塩梅」です。

シロアリに関するQ&A⑨セルローズファイバーは効果あり?

(出典:日本製紙木材株式会社)

セルローズファイバーはシロアリ対策に効果的です。ゴキブリのホウ酸団子や防腐剤にも使われる「ホウ酸」という成分を使っている断熱材なので、非常に良いです。さらにセルローズファイバーは音を防ぐ機能もあるので、優れた断熱材だといわれています。

ただし、セルローズファイバーだけでシロアリ被害を防げるわけではありません。シロアリも、断熱材は食べませんが、その周りの木材などは食われてしまいます。セルローズファイバーは有効ですが、それだけではシロアリ対策としては不十分です。抜本的な対策をした上で、ここまで紹介したようなプラスアルファの対策をしていきましょう。

シロアリの生態

シロアリはゴキブリの仲間

「アリ」と呼ばれていますが、シロアリはアリではなく、どちらかと言えばゴキブリの仲間です。また「森の分解者」という別名で呼ばれることもあります。

シロアリは森に住んでいて、枯れた木の根っこや枝などを食べて繁殖します。さらに、その増殖したシロアリがクロアリの餌になります。つまり、枯れた木をシロアリが食べることから、食物連鎖が始まっていきます。クロアリを食べた動物の糞から、また木が生えて森になるというように、森の循環の元となっています。

シロアリがいないと綺麗な森はありませんし、森がないと人間は暮らせません。ある意味、人間はシロアリのおかげで生活ができているとも言えるんです。とはいえ、人間の家にとってはシロアリ被害は本当に防がなければならないので、大敵とも言える存在です。

シロアリの種類

(出典:日本しろあり対策協会)

大きく分けて、日本で被害があるシロアリはヤマトシロアリ・イエシロアリ・アメリカカンザイシロアリの3種類です。

ヤマトシロアリ

その中でも、被害の9割以上はヤマトシロアリです。北海道にも生息していて、4~5月に活発に活動します。特に午前中や雨上がりに多く出てくるため、「それを見たら絶対近くに大きな巣がある」とも言われています。もしヤマトシロアリを見かけたら、間違いなく被害を受けているので点検しましょう。

イエシロアリ

イエシロアリは関東より西側の太平洋側という、比較的温暖な地域に生息しています。被害の件数はヤマトシロアリよりも少ないですが、加害力が強く被害が甚大なシロアリです。土の中に巣を作り、6~7月に活発に活動します。

イエシロアリのハネアリが飛ぶのは夕方くらいが多いと言われています。ヤマトシロアリと同様に、ハネアリがいるということは立派な巣があるということですので、見かけたらすぐに家の点検をしましょう。

アメリカカンザイシロアリ

アメリカカンザイは土の下からだけではなく上からも来るので、正直防ぎようがないといわれています。独特の糞をするので、それを見つけることで発見されます。

非常に厄介なシロアリですが、海岸沿いや港がある地域で活動するため、生息地は非常に限定的です。まずは被害の多いヤマトシロアリとイエシロアリの対策を十分にやっていくことが、シロアリ対策では非常に重要です。

シロアリの特性

ヤマトシロアリとイエシロアリの特性は似ていて、土の中を移動します。基本的には土の中から上がってきて木を食べます。目はほとんど見えませんが非常に鼻が利き、セルロースと水という腐った木のニオイを嗅ぎつけてやってきます。

シロアリの弱点

シロアリは光と風にめちゃくちゃ弱い、デリケートな生き物です。紫外線を浴びたり風で乾燥すると死んでしまいます。だからこそ地中に暮らしています。つまり、その地中から上がってくる場所の対策をすることが非常に大事です。

シロアリは大きな集団を作って行動し、集団で生きていくための知恵を持っています。危ない場所があった場合、仲間に危険を知らせる能力にも長けています。ただ、逆にその特性を上手く使ってシロアリ対策をすることで、非常に効果的な対策が可能です。

ちょうどいい塩梅のシロアリ対策は?

(出典:株式会社九州テクノ工販)

ちょうどいい塩梅のシロアリ対策としては、ピレスロイド系の防蟻防湿シートを施工しましょう。シートは何種類もあり、特に「これじゃないとダメ」というものはありません。せやまさんは、いつもターミダンシートというものを使っているので、もし迷っている人はターミダンシートがおすすめです。

(出典:日東エルマテリアル)

防蟻防湿シートは、基礎の下に敷いてバリアをします。シロアリは基礎の下から上がってくるので、基礎とシロアリがいる土の中に防御壁を作ります。配管の周りなども、防蟻機能入りのシートで隙間をなくします。

こうした施工をきちんとすることで、下から上への入口をブロックできます。これが非常に効率が良いです。

世の中に溢れる「防蟻剤を撒きましょう」「断熱材を使いましょう」「樹脂を変えましょう」といった防蟻対策は、シロアリが家の中に入ってきた後の二次対策です。もちろんこの対策も大事ですが、そもそも家の中に入らせないことが大切です。風邪薬を飲むことよりも、マスクや手洗い・うがいといった対策の方が大切なのと同じことです。

防蟻シートによって、シロアリが入ってくる入口部分を塞ぎ、そもそもシロアリが家の中に入ってこないようにするのが効率的です。しかも防蟻シートは紫外線が当たらなければ半永久的に効果が続くと言われているので、メンテナンスの必要もありません。その上で「さらにシロアリ対策をしたい!」という人は、防蟻剤などをしていけば良いでしょう。

防蟻シートはシロアリの特性を利用

先ほど、シロアリは危険を仲間に知らせる特性があると紹介しました。防蟻シートは、この「忌避性」も利用しています。シロアリが一匹でも防蟻シートに触ると「ここには来ない方が良い」と仲間に伝えてくれます。これによって、シロアリが近づかないようにします。

防蟻剤には、シロアリを殺すタイプの防蟻剤もあります。ただし、殺すと永遠にシロアリが来てしまいます。殺さずにシロアリに危険を知らせ、自ら退散してもらう方が効率的にシロアリ対策ができますよ。

防蟻防湿シートの薬剤の種類は?

防蟻防湿シートの薬剤には「ピレスロイド系」「ネオニコチノイド系」の2種類があります。

ネオニコチノイド系は農薬の一種で、水で効果が落ちるという特性があります。基礎の下は湿気がすごくて年々効果が落ちてしまうリスクがあるので、ピレスロイド系がおすすめです。ピレスロイド系であれば水溶性の性質がないので、効果は持続しますよ。

防蟻防湿シートの施工時の注意点は?

防蟻防湿シートを貼る時は重ねて、絶対に隙間がないようにしましょう。テープを貼る時も同様に、隙間がないように貼りましょう。高低差のある場所は破れてしまい、そこからシロアリが入ってくるリスクがあるので、必ず塞ぐことが重要です。

配管周りに防蟻フォームをすることも大切です。また、家の基礎よりも30cmくらい広めに敷きましょう。そうすれば横側から入ってくるシロアリの被害も防ぐことができます。給湯器の架台やウッドデッキの下も忘れずに、ピレスロイド系の防蟻防湿シートを施工しておくことも非常に有効です。

工務店さんに言わないと家の基礎ギリギリに敷く可能性もあるので、施主から頼みましょう。また、ウッドデッキを外構工事屋さんに頼む場合、住宅会社が知らないというケースもあります。「ここまでウッドデッキをやる予定なので、広めに敷いておいてください」と相談しておくと良いでしょう。

ちょうどいい塩梅のシロアリ対策への質問3選

質問①:ベイト工法はどう?

(出典:株式会社ダスキン)

ベイト工法は毒餌を撒いて食わせることで、巣を駆逐する方法です。これはめちゃくちゃ効果的ですが、メンテナンスが大変です。餌を交換しなければなりませんし、常にシロアリを引き寄せるため効率が悪いです。ダメな対策ではありませんが、「ちょうどいい塩梅の対策」ではありません。

質問②:防蟻剤での対策はダメ?

防蟻剤のような二次対策はどんどんやってください。一次対策として侵入路をしっかり防いだ上で、二次対策として防蟻剤は推奨します。

防蟻剤を使う場合、ホウ酸系がおすすめです。人体にも害がないですし、水に濡れない限り半永久的に効果が持続します。家の中でも効果的な対策ですよ。

ただ、防蟻剤をやるのは良いですが、まずは家への侵入対策をしましょう。

質問③:加圧注入式の防蟻処理木材は?

薬液を木材の中まで沁みこませた柱も意味があります。ただ、これも二次対策です。まずはシロアリの侵入を防いで、その上で二次対策として加圧注入式の防蟻対策された木材を使えばバッチリです。

ただ、こういった柱でも、柱を切った木口(こぐち)には防蟻剤が入っていない部分が出てくることもあります。また、全ての柱に防蟻処理された木材を使うわけにはいかないでしょう。やはり、一次対策をしっかりすることが大切です。

住んだ後のシロアリ対策

住んだ後のシロアリ対策①家の近くに木材・紙等を置かない

家の近くや床下に、木材や新聞紙を置かないようにしましょう。紙は元々が木なので、セルロースです。そこに水がかかったら、シロアリの餌を置いているような状態になってしまいます。家の基礎の近くに木材や木、段ボールを置いておくと、シロアリを呼び寄せるので注意しましょう。

木製のウッドデッキも危険です。木製は朽ちないためのメンテナンスが必要なので樹脂をおすすめしています。さらに、濡れるとシロアリにとって非常にありがたい場所になり、巣を作られることもあります。

木・紙系を家の周りや床下に絶対置かないようにしましょう。

住んだ後のシロアリ対策②蟻道のチェック

シロアリは光や風に弱いとはいえ、外部から入ってくることもあります。そういう場合は基礎にトンネルのようなものができています。こういったものを見つけたら危ないでしょう。

数ヶ月に一回の頻度で良いので基礎の周りを定期的に点検し、蟻道ができていないかシロアリが歩いていないかチェックしてください。特に、4~5月はヤマトシロアリ、6~7月はイエシロアリの活動が活発になる時期なのでチェックしましょう。

住んだ後のシロアリ対策③床下の換気

シロアリは風に弱いので、風がちゃんと通らない空間はシロアリにとって非常にありがたい環境になってしまいます。床下の換気をしっかり行いましょう。

床断熱の場合「自然通気で風を通します」と言われますが、住宅密集地とか風が起きづらい場所だと、結構空気がこもってしまいます。そういうケースでは床下に独自の換気システムを入れなければならない場合もあるでしょう。

基礎断熱の場合、外から空気が入ってこないので絶対に換気システムが必要です。せやまさんが推奨している「sumika(24時間全熱交換型換気システム)」であれば部屋の中と一緒に換気ができます。そうじゃない場合にも、必ず基礎の中の床下部分も換気する装置を入れる必要があるということは、しっかり覚えておいてください。シロアリはゴキブリと同じ仲間なので、同じような対策が有効ですよ。

ゴキブリ対策に関しては、ぜひ以下の動画もご確認ください。

よくある質問

シロアリ被害を受けた場合にかかる費用は?

シロアリ被害を受けた場合のメンテナンス費用は、被害の程度によります。少しなら数十万円程度ですみますが、家中が被害に遭った場合だと数百万円単位で補修費用がかかることもあります。キッチンやお風呂までぐちゃぐちゃになった場合、住宅設備を変えなければならないので、1,000万円単位になることもあるでしょう。

ただ、初期段階であれば数十万円~百万円で対応できることもあります。なるべく早めにシロアリ被害に気付けるように、前述の蟻道のチェックも含めて、住んだ後にもシロアリ被害を受けていないかのチェックを忘れないようにしてください。

まとめ

木造住宅のシロアリ対策完全攻略

  • シロアリ対策が重要な理由
    ①家の被害が甚大で地震に弱い家になる
    ②メンテナンスなしだと20%の確率で被害に遭う
    ③新築時にできる根本的な対策がある
  • 新築時のシロアリ対策
    ピレスロイド系の防蟻防湿シートを施工→一次対策が最優先!
せやまが

厳選した工務店のみを紹介

性能 × 価格 × × 会社を厳しくチェックし、
"ちょうどいい塩梅の家づくり”が実現できる工務店のみを紹介します!

せやま印工務店とは?

PROFILE

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せやま大学の人

瀬山 彰

大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。

「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。

娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。

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