2024.11.30
家の寿命が縮む原因というのは、ほとんどが「雨漏り」によるものです。
そしていざ直そうと思っても、補修だけで数十万、足場を組む場合には100万超、屋根のやり直しになったら数百万、加えて自然災害が原因じゃなければ保険も下りない…と悲惨なことになってしまいますから新築といえど雨漏り対策は必須です。
そこで今回は、新築で抑えておくべき“雨漏り対策”を踏まえた「屋根の完全攻略」として、施主が抑えておくべき要素をまとめてみましたので、ぜひ最後まで読んで家づくりに活かしていってください。
新築だから…と言って油断はNG!
本記事の内容は、以下動画でも解説していますので、動画で学びたい人はこちらからご覧ください。
関連動画:(YouTube):『【完全攻略】失敗しない屋根・バルコニーの選び方!雨漏りを防ぐ屋根材・形状・施工方法・保証を徹底紹介』
目次
STEP①:まずは「雨漏りの原因」について知ろう!
実際に屋根屋さんに聞いた、「雨漏りの原因となりやすい箇所」は以下の6つ。
新築で雨漏りしやすい箇所は?
- 屋根の「谷」部分
- 屋根の「面」部分
- 屋根の「棟」部分
- 片流れ屋根の「水上(高い方)」部分
- 「ケラバ(屋根の横)」部分
- 「天窓」のサッシ部分など
関連記事:『屋根選びの前に!新築で「雨漏りの原因」になりやすい箇所はどこ?』
STEP②:雨漏りしない「屋根の仕様」を考えよう!
①:「屋根材・ルーフィング・バルコニー防水」を選ぼう!
屋根材・ルーフィング・バルコニーにも色々と種類があり、それぞれ異なる特徴がありますが、せやまが推奨しているのは以下の組み合わせ。
屋根材・ルーフィング・バルコニー防水のちょうどいい塩梅
- 屋根材:「ガルバリウム鋼板」
⇒塗膜保証15年・穴あき保証25年タイプ(縦葺き) - ルーフィング:「改質アスファルトルーフィング」
- バルコニー防水:「板金防水(金属防水)」
関連記事:『新築必見!雨漏りしづらい「屋根材・ルーフィング」の種類と適切な選び方は?』
②「屋根形状・勾配・軒の出」を考えよう!
屋根形状だけでも大きく分けて6種類あり、加えて緩勾配・急勾配、軒の出と考えるべき要素はたくさんありますが、せやまの推奨は以下の通り。
屋根形状・勾配・軒の出のちょうどいい塩梅は?
- 屋根形状:デメリットを把握し、対策していればなんでもOK
- 屋根勾配:メリット・デメリットを踏まえた検討推奨
- 軒の出(目安):南側=60cm、東・北・西=30cm以上
関連記事:『【新築】雨漏り対策から考える「屋根形状」の種類や勾配・軒の出を徹底解説!』
STEP③:雨漏り対策のための「チェックポイント」を知ろう!
雨漏り対策で抑えておくべき施工上のチェックポイント
- ①:「棟」部分
- ルーフィングを250mm以上重ねる瑕疵担保責任の条件
- 通気穴を確保し、板金を被せる
- ②:「屋根の“面”」部分
- ルーフィングは「水下側」から貼っていく
- ルーフィングは100~200mmを重ねる
- ③:片流れ屋根の「水上部分・ケラバ」部分
- 水上側の軒をしっかり出す
- 透湿防水シートをしっかり張り上げる
- 野地板と粗破風の接合部を板金で覆う
- ④:「1階の屋根」と「2階の外壁」との接合部
- ルーフィングを2階外壁部まで250mm立ち上げる
瑕疵担保責任の条件 - 屋根の左右に「捨てルーフィング」を貼る
- ルーフィングを2階外壁部まで250mm立ち上げる
- ⑤:バルコニー部分
- フェンス側の立ち上がり:250mm以上瑕疵担保責任の条件
- サッシ側の立ち上がり:120mm以上