【間取りのコツ】「広く見えるリビング」を作るための鉄則ルール6選!

【間取りのコツ】「広く見えるリビング」を作るための鉄則ルール6選! | 最重要記事

家を作る時に施主が一番迷うのが「間取り」。

そしてその中でも家のメインとなる「リビング」は間取りづくりにおいて、誰しも悩むところでしょう。

そこで今回は、家のサイズはなるべくコンパクトにしながらも、「え!?その坪数でこんなに広いの!?」と思われるようなリビング間取りを作る際の鉄則ルールを6つご紹介していこうと思います。

リビングは家族が集まる場所なので慎重に!

本記事は、YouTubeでも分かりやすく解説しておりますので、動画で見たいという方は以下からご覧ください!

参考動画(YouTube):『【完全攻略】失敗しないリビング間取りのツボ8選!家具の選び方や照明・インテリアのコツも徹底紹介

【大前提】無駄を抑えて、リビング+収納を贅沢にしよう!

「コンパクトなのに広く感じる家にしたい!」と考える人がほとんどだと思いますが、これを実現するためには以下の3つがマストです。

  • 廊下・通路を徹底的に削減する
  • 玄関・客間・2階居室を適正サイズに
  • リビング+収納スペースを贅沢に

このように延床面積の割に広く感じる家を作るためには、無駄を徹底的に排除し、リビングなどの優先度が高いエリアを贅沢にする“メリハリ”が必須。

特に「家の広さ」に対する印象は、リビングで決まります。

ただしリビングを広くする前に、まずはしっかり無駄を削るところから始めていかないと、ただデカい家になってしまいますから、延床面積を決めてから、無駄の削減を徹底し、それらをリビングや収納スペースに充てれるようにしていきましょう。

上記3つに関する具体的な注意点等は以下記事にまとめていますので、こちらも併せて参考にしてみてください。

関連記事:『無駄を削ってリビングに!「広く感じる間取り」に共通する3つの条件とは?

リビングの間取りで抑えるべき「6つの鉄則」


家の中でも最も重要なリビングですが、間取りづくりの際に、以下6つの鉄則を抑えておきましょう!

リビング間取りを考える際の鉄則!

  1. リビングは、「最も日当たりの良い場所」に!
  2. 主役になる「ソファ&テレビ」の配置はよく考えよう!
  3. 開放感を出したければ「高さ」を出そう
  4. LDK周りの小物収納は忘れないように!
  5. 和室を作るなら「リビング併設」が推奨!
  6. 「キッチン」と「リビング」は隣接させない!

それでは、それぞれの内容について詳しく見ていましょう!

①リビングは、「最も日当たりの良い場所」に!

「リビング=南側」にこだわりすぎないこと

これは当たり前ですね。ですが意外と守っていない方が多いんです。

そしてこれを守っていない方の多くは「リビング~南側に」と思って配置したが、実際南側を見てみると2~3m先にお隣さんの家があるため、リビングに光が入ってこない…というケース。

そのため「リビング=南側」ではなく、リビングは方角を問わず、とにかく「敷地の中で最も日当たりがいい場所」に配置するようにしましょう。

南側に駐車場+北側リビングで十分採光できる!

また上記のように、南側のお隣さんとの距離が近い場合には、南側に駐車場を配置して、その北側にリビングを配置するのもおすすめです。

このように配置すれば、お隣さんの家とも駐車場の分距離が取れますから、南側リビングでなくとも十分採光できます。

また、南側に階段の吹き抜けを配置すれば、階段から採光できますからこのように知恵を使って、リビングを如何にして明るくするか?を考えていきましょう。

②主役になる「ソファ&テレビ」の配置はよく考えよう!

「ソファ」と「テレビ」の距離は十分確保しよう!

テレビとソファーの距離については、最低でも3.5P(1P=91cm)、できれば4Pは確保しておきましょう。

よく「LDKは22畳で広いのに、ソファとテレビの距離は3P」なんていう間取りをよく見かけますが、3Pだと狭いです。

ソファとテレビの距離が近い間取りが多い理由は、恐らくテレビメーカーの問題でしょう。

テレビのメーカーは、「このインチ数なら、ソファからこれくらい離しましょう」という推奨距離を出しているんですがこれがとても近いんです。

テレビメーカーも、色々なデータや根拠があってこの距離を出していると思いますので、決して間違っているわけではありませんが、この通りにしてしまうと体感的にはめちゃくちゃ近いです。というわけで、このテレビメーカーの推奨距離は参考にしない方が良いでしょう。

現実的な推奨距離は以下の通りです。

ソファ&テレビの推奨距離は?

  • 43型:3~3.5P(273cm~318.5cm)
  • 55型:3.5~4P(318.5cm~364cm)
  • 65型:4~4.5P(364cm~409.5cm)
  • 75型:4.5~5P(409.5cm~455cm)
    ※ソファの後ろ~テレビボードの後ろまでの距離

ちなみに私、瀬山が作成する間取り「せやまどり」だと、テレビサイズは50~65型で、距離は3.5~4Pがメインです。ここの距離を失敗すると、本当に後悔するので気をつけてくださいね。

ソファ&テレビボードの幅は十分確保しておこう

ソファを置くスペースの幅は、最低でも2.5P、できれば3Pテレビボードを置くスペースの幅は最低でも2P、できれば2.5Pとりましょう。

詳しくはソファの項目でも解説しますが、ソファを置くスペースの幅が2Pしかないと、1,600mmくらいのソファしか置けません。

そうなると三人掛けは厳しく、二人掛けのソファと「家族が集まるリビング」には不十分になってしまうので、ソファスペースは2.5~3P確保しておきましょう。

もちろんソファの横には通路として「約1P」確保しておきましょう。なので、通路幅も合わせると「最低でも横幅3.5P分」は確保しておくといいですね。

ソファ&テレビの横に「大きな窓」を作ろう

テレビの裏側に大きな窓があると、明るすぎて見えなかったり、テレビボードを置く幅が狭くなってしまいますが、一方でソファの後ろに窓を置くと、窓が映りこんでテレビが見えづらくなってしまいます。

そうならないように、ソファ&テレビの横に大きな窓を付けましょう。

一箇所くらい外から大きな荷物を搬入できるようにしておけるとベストなので、窓の種類は「掃き出し窓」がおすすめです。

③開放感を出したければ「高さ」を出そう

最初にお伝えしたように、間取りづくりでは「無駄なスペースを排除し、その分リビングに充てる」が理想ですが、それでも広さには限界があります。

そういった場合には、「高さ」も使ってリビングに開放感を演出しましょう。

「天井」の高さを上げて解放感を出す

【完全攻略】失敗しないリビング間取りのツボ8選!家具の選び方や照明・インテリアのコツも徹底紹介

例えばリビング天井の一部を10cmだけ上げてみましょう。

天井の高さは基本2,400mmがですが、この一部分を「2,500mm」にするだけで解放感も出ますし、大してお金もかからないため費用対効果は抜群です!

【完全攻略】失敗しないリビング間取りのツボ8選!家具の選び方や照明・インテリアのコツも徹底紹介

もう少しコストをかけられるなら、「勾配天井」を採用するのもおすすめです。

一階完結型の家であれば、スペース的には1階よりも2階の方が小さいので、リビングの真上に2階を乗せなければ勾配天井にすることも可能です。

1階の天井を高く、2階を低く…も選択肢!

またこれは変化球ですが、1階の天井を全て2,600mmにして、2階の高さを2,200mmにするのもおすすめです。

1階の方が広いので金額は上がりますが、2階は基本寝るだけなので、背が高い人や二段ベッドを置く人以外は2,200mmでも割とすぐ慣れます。

ただし1階の天井を上げる分、階段が1段増えることになるので、間取り作成時には注意してくださいね。

「窓」「ドア」の高さを上げて解放感を出す

【完全攻略】失敗しないリビング間取りのツボ8選!家具の選び方や照明・インテリアのコツも徹底紹介

「窓の高さ」を2,000mm→2,200mmに上げてあげるのも解放感が出ますね。

また併せて玄関⇒LDKに入るドアの高さを2,200mmにするのもおすすめです。

天井(2,400mm)まで上げるタイプもありますが、あれはちょっとお金がかかるんです。200mmならそれほどかからないので、ぜひ検討してみてください。

広さには限界があるので、家を建てる時には高さでごまかすことも大切!人間の「目の錯覚」を利用して、“広く見える家”を作っていきましょう。

④LDK周りの小物収納は忘れないように!

リビングは家族全員が集まる場所ですから、筆記用具から救急箱、連絡帳、お薬手帳などさまざまな小物を収納しなくてはいけません。

そのため、リビングだけでなく、LDKには「小物収納用のスペース」を用意しておきましょう。

キッチン前のリビングステージでもOKですし、階段下のスペースを「隙あらば収納」として活用するのもアリ、勉強スペースの横にミニ本棚を付けるなども良いでしょう。

また万が一小物収納スペースを作れなかったという場合は、収納付きの天井までピッタリハマるタイプのテレビボードも検討してみてください。狭めのリビングの場合は、ちょっと圧迫感があるので注意が必要ですが、壁と一体となったテレビボードはかっこいいですしおすすめですよ。

⑤和室を作るなら「リビング併設」が推奨!

【完全攻略】失敗しないリビング間取りのツボ8選!家具の選び方や照明・インテリアのコツも徹底紹介ミニ和室を作る場合は、リビング併設にしましょう。

理想としては、ソファに座って南側に窓、その反対側に和室がある間取りが理想ですね。無理な場合はソファの後ろに和室が来るような間取りもアリだと思います。

とにかく「和室を独立させて客間にする」というのはちょっと時代遅れなので、「和室もリビングの一角」という風に考えましょう。

そうすればリビングが15~16畳でも、ミニ和室が3畳あれば、合わせて約20畳の大空間になりますよ。

またリビングにミニ和室を作っておけば、子供が幼い頃は子供の遊び場にして、将来子供が家を出たら主寝室にして、完全に1階完結型間取りにもできるのでおすすめです。

⑥「キッチン」と「リビング」は隣接させない!

【完全攻略】失敗しないリビング間取りのツボ8選!家具の選び方や照明・インテリアのコツも徹底紹介

キッチンは、お皿を洗ったり食洗機を使ったりと結構音が出る場所です。

そのためキッチンとリビングが隣接してしまうと、ソファに座っている際にテレビの音が聞こえずストレスになってしまいます。

ですから基本的には「キッチン→ダイニング→リビング」のように、キッチンとリビングの間には「ダイニングスペース」を挟んであげましょう。

LDKが正方形型になる場合は、「キッチンの隣にダイニング、ダイニングの向かいにリビング」と配置してあげるといいですね。

まとめ 

リビング間取りの鉄則ルール6選!

  1. リビングは、「最も日当たりの良い場所」に!
  2. 主役になる「ソファ&テレビ」の配置はよく考えよう!
  3. 開放感を出したければ「高さ」を出そう
  4. LDK周りの小物収納は忘れないように!
  5. 和室を作るなら「リビング併設」が推奨!
  6. 「キッチン」と「リビング」は隣接させない!

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家の4大要素「性能」×「標準仕様」×「価格」×「人」に関する厳しい基準(全77項目)をクリアした「せやま印工務店」と、日本全国の施主(通称:クルー)を橋渡しする、”ちょうどいい塩梅の家づくり”を実現するためのプロジェクトです。

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PROFILE

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せやま大学の人

瀬山 彰

大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。

「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。

娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。

間取り実例(せやまどり)

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