2024.11.14
泥棒や強盗に狙われるような家では安心して暮らせませんよね。住宅の防犯対策といえば、シャッターをつけようとか、防犯ガラスにしようとか防犯カメラをつけようかなとか、色々と悩む方もおられるでしょう。
ですが、そういった対策も大切ですが、お金をかけずにできる防犯対策もむちゃくちゃ多いんです。住宅会社はお金のかかる防犯対策をオススメしたいので教えてくれませんが、まずはすぐにできる防犯対策をすることが大切。こういったものを全てやった上で、お金がかかる防犯対策を考えていくものも検討していきましょう。
警視庁が発表している窃盗事件データから逆算し、お金をかけずにできる戸建住宅の防犯対策を考えていきましょう!
泥棒に狙われにくい家にしましょう!
参考動画:お金をかけずにできる効果的な防犯対策7選|警視庁データから考える
目次
お金をかけずにできる効果的な防犯対策7選!
まずは前提として泥棒が嫌がることと好むことを知っておきましょう。
泥棒が嫌がることは、見られること・話しかけられること・時間がかかること。入るのに時間がかかる家は、見られたり話しかけられたりするリスクが高くなるので、泥棒も嫌がるのです。逆に狙いたい家は、お金がある家・ありそうな家です。
こういった泥棒の心理を理解した上で、お金をできずにできる効果的な防犯対策はこちら。
お金をできずにできる効果的な防犯対策
- オープン外構
- 近所付き合い
- 家に現金を置かない
- SNSで自慢しない
- 外出時の戸締り
- 在宅時の戸締り
- 人感センター照明
- その他、優先的に採用したい設備
それぞれ、どのようなメリットがあるのか詳しく確認していきましょう!
無料でできる防犯対策①オープン外構
まず1つ目は、オープン外構にしましょう。ちなみに、外構にはオープン外構の他にクローズ外構というものがあります。
クローズ外構とは、まさに昔ながらのクローズな外構。塀や植栽に囲まれていて、外からの視線を遮る閉鎖的な外構です。家の中から見たらプライバシーが守られるということで昔は一般的でしたが、最近はオープン外構が増えています。
オープン外構とは、塀や植栽が少なく、道路側が開放されている外構のこと。メリットとしては、外から見えやすいため、道路側からの死角が少ないこと。塀や植栽がないため、泥棒が隠れる場所がないんです。さらに、塀や植栽を作らないことで、家を建てるコストを下げることもできます。コストも下がって防犯対策もできるなんて、まさに一石二鳥ですね。
プライバシー面では、最近のガラスは外から見ると光の反射で外から見えにくくなっているものも増えていますし、基礎の高さも高くなってきています。そのため外からの視線はそんなに気にしなくて良いので、オープン外構にしていきましょう。
無料でできる防犯対策②近所付き合い
設備とか関係ない話ではありますが、やはり近所の人とはある程度仲良くしておくことが大切。そうすれば、変な人が来た時に「あれ?」と思ってもらえます。つまり、近所の人が不審者の監視役になるのです。
泥棒は見られたり話しかけられたりすることを嫌います。近所の人が泥棒を見かけた時、違和感があれば通報してくれたり、ジロジロ見てくれたりするでしょう。そういう意味ではやっぱり、近所付き合いが大切です。最低限の近所付き合いはしておいた方がいいと思います。
無料でできる防犯対策③家に現金を置かない
どんどんキャッシュレス化を進めていきましょう。ニュースにもありましたが、日本国内で財布や金庫に眠っているお金は、118兆円になっているとのこと。想像がつかない規模の金額ですよね。こういうお金を銀行とかに預けずに自宅に置いておくのは…怖いですよね。
自宅にあるということは、運んでいるところを見られている可能性もあります。家に現金があるのは、それくらい危険。低金利でも銀行に預けるようにしましょう。
ただしキャッシュレスでも完全に安心できるわけではありません。クレジットカードを盗まれて使われることもあります。クレジットカードの裏側には必ず署名をしておくようにしましょう。そうしないと保証が効かなくなるリスクもありますよ。
無料でできる防犯対策④SNSで自慢しない
実際、レアキャラのフィギュアを家にコレクションしている人がSNSに投稿したら、自宅が特定されてしまって空き巣被害に遭った事件があるんです。このように、お金だけに限らず、換金性の高い高価なものをSNSで自慢しすぎないようにしましょう。仮に自慢する場合でも、絶対に特定できないようにしたり、自宅以外の場所で撮影するようにしてください。
無料でできる防犯対策⑤外出時の戸締り
これを言うと「当たり前でしょ!戸締りくらいするっしょ!」という人が多いですが、みんな結構忘れてるんです。防犯カメラとか防犯ガラスをつけている人でも、鍵を開けていることがあるんだとか。
実はデータ的にも面白くて、空き巣の侵入経路はマンションの場合は約50%が無施錠の窓やドアから侵入してるんです。戸建の場合は60%以上が窓やぶりをしての侵入ですが、それでも約25%は無施錠の窓やドアから侵入しているというデータがあります。
外出しているのに戸締りをせず出て行けば、そりゃ泥棒も入りますので気をつけてください。また、合鍵を家の庭に置いてある…みたいな家もヤバいです。これも絶対にやめましょう。せめて南京錠をつけるなど、最低限そういう対策をして、裸で置くことはしないようにしましょう。
無料でできる防犯対策⑥在宅時の戸締り
これも意外と盲点で、家にいる時に戸締りをしない人は結構多いんです。外出時の被害の場合は、最悪でも物品被害のみです。これも良くはないのですが、在宅時の場合は身体的な被害を受けるリスクもあります。鉢合わせしちゃったら、こっちの方がヤバいんです。
ちなみに在宅時に泥棒が侵入経路にするのは、やっぱり無施錠の窓やドア。就寝時はマンションで約90%、戸建で約80%、そして日中もマンションで約90%、戸建で約70%が鍵をかけていない窓やドアから入ってくるんです。
特にベランダは忘れがち。「2階だから大丈夫」や「あとで洗濯物を干しに来るから」と開けっ放しにするんですけど、ダメですよ!意外と死角になり侵入しやすい場所ですので、しっかりと施錠してください。
無料でできる防犯対策⑦人感センサー照明
これはちょっとお金のかかる防犯対策ですが、それでも数万円です。防犯対策になるだけではなく、帰宅時に駐車場や玄関が明るくなるので、利便性もある設備です。
もちろん防犯の面でも、道路側や玄関側に人感センサーを配置して明るくすることで、見られたくない泥棒を避ける効果が期待できます。家の中に死角がある場合は、そのあたりにも付けておくと良いでしょう。
【おまけ】その他、優先的に採用してほしい防犯設備
あとはちょっとお金がかかってしまいますが、防犯性能の高い玄関ドアや、TV録画付インターホンの採用もおすすめです。
防犯性能の高い玄関ドアとは、解錠に時間がかかると自動で再施錠される機能がついているものなども普及しています。そういう風に、玄関から入られづらい設備にするのもおすすめです。玄関からの侵入が、空き巣の36%だと言われているので、ここに時間がかかる玄関ドアにしておくと効果的です。
また、実は大半の空き巣が、住民の不在を確認するためインターホンを鳴らすと言われています。変な人が来た時に、こちらの音声を消してみるだけのモードなどがあるインターホンもあります。
防犯性能の高い玄関ドアも録画付インターホンもお金はかかってしまいますが、高いものではないのでつけていただいたらいいんじゃないかな、と思います。
まとめ
お金をかけずにできる効果的な防犯対策
- オープン外構
- 近所付き合い
- 家に現金を置かない
- SNSで自慢しない
- 外出時の施錠
- 在宅時の施錠
- 人感センター照明
- 防犯性能の高い玄関ドア/録画付インターホン