【施主検査】引渡”前”にチェックすべき工務店のミス21選「外部・掃除・住宅設備」編

【施主検査】引渡”前”にチェックすべき工務店のミス21選「外部・掃除・住宅設備」編 | 「施主検査」の確認事項を知りたい

施主検査はとても大切なことですが、やはりいい塩梅で行わなければなりません。やりすぎると工務店の人も嫌がり、ブラックリストに載ってしまうこともあります。とはいえ、適当にやるとサボる業者がいるのも事実。

引き渡し後に不備に気付くと、対応が有償になってしまうケースもあります。また、住んでから何度も業者さんが来ると、施主も工務店も大変ですよね。

施主検査チェック表は4つの記事で解説しています。これらと一緒にご覧ください。
(1)外部・掃除・住宅設備編(本記事)
(2)扉・窓 編 
(3)室内インテリア編
(4)電気設備編

施主検査チェック表のダウンロードはこちら

 

無料で公開しているので、使ってください!

本記事は、YouTubeでも分かりやすく解説しておりますので、動画で見たいという方は以下からご覧ください!

参考動画:【施主検査】引渡”前”にチェックすべき工務店のミス21選「外部・掃除・住宅設備」編

 

目次

施主検査チェック表の使い方


施主検査はいい塩梅で行うことが大切です。モンスターのように細かくチェックしすぎると、関係性が悪化します。とはいえ、工務店さんを信頼しすぎると、あとから施主が後悔することもあります。ちゃんと見るべきものは自己責任で見るけども、細かく嫌がらせのように見ない、ということを覚えておきましょう。

【施主検査チェック表】オススメの使い方

  • 事前に資料を渡して工務店さんにチェックしてもらう
  • 当日は立ち会ってパラパラと見る程度にする

 

施主検査でのチェックポイント【外部】3つ!


外部は見栄えをチェックする人が多いですが、万が一の浸水などの被害に備えてチェックしておかなければならない大事なポイントがあるんです。そういったところを雑にしているところもあるので、しっかりチェックしておきましょう。

 

【外部】①エコキュートの基礎貫通部のシーリング処理

エコキュートの基礎貫通部が適切にシーリング処理されているかをチェックしましょう。基礎を貫通するので、隙間がないかどうかチェックすることが大事です。基礎断熱の場合、気密にも影響してしまいます。

また、虫が入ったり、床下浸水の際に原因になってしまうこともあります。ですのでエコキュートを使う場合には、基礎の貫通部がしっかりとシーリング処理されているか確認してください。

ちなみに、換気システムに「澄家」を使う場合は、給気口も排気口も基礎を貫通します。こちらのシーリング処理もしっかりチェックするようにしてくださいね。

 

【外部】②土間部分に水が溜まっていないか

家の場所によっては、勾配をあまり取れない立地もあります。そうすると雨が降った後、水が浮いて滑り、危なくなってしまいます。そのため、水をかけてみたり雨の日に見てみたりして、コンクリートの上に水が浮いていないか、必ず施主検査の時にチェックをするようにしてください。

 

【外部】③玄関タイルに浮きはないか

タイルも職人さんの手作業なので、上手い・下手がよく出てしまいます。一番あるのはタイルの浮きですね。ちょっとタイルが浮いたり、目地がズレていることもあります。多少だったら許しちゃってあげてほしいのですが、あまりにも浮いてたりズレてたりしたら、あとから悲しくなってしまいます。あまりにひどい場合は、施主検査の時点で申告しましょう。

 

施主検査でのチェックポイント【掃除】5つ!


引渡し前には、工務店さんが美装工事をしてくれます。ただ時々、忘れてしまう工務店さんもいます。ちょっとゴミが落ちているくらいは言いすぎない方がいいですが、ちょうどいい塩梅を意識してチェックするポイントを見ていきましょう。

 

【掃除】①外部の換気システムのフィルター

外部の換気システムの給気フィルターは、外から空気を吸い込むところですので、一番汚い、汚れがつくところです。ここが汚い状態で引き渡しされると…やっぱり嫌でしょ!

この換気システムの外部の給気フィルターを、新品に交換してもらうか、工事中のものは残しておいて新しいものを1つスペアでもらうようにしましょう。どういう状態で引き渡しになるのかは、しっかり確認をするようにしてください。

 

【掃除】②床下が掃除されているか

床下の掃除をサボる業者は時々いるんです。細かく見すぎてはいけませんが、虫がいたり明らかに掃除をしていない場合もあるので、一応チェックしてください。中まで入る必要はありませんが、ちょっと見てみましょう。

 

【掃除】③屋根裏が掃除されているか

こちらも多少汚れがあったりする場所ですが、ゴミや汚れが多い場合もあるので一応確認してください。あと、上棟の時のお札が屋根裏にあるかも確認しましょう。忘れていたらお札の意味がありませんので、確認をしていただければな、と思います。

 

【掃除】④室内、特に収納の中が掃除されているか

これも埃が落ちてるくらいは仕方ないですが、時々明らかに掃除していない業者さんがいるので要注意。特に収納の中などは汚れていたりすることがあるんです。細かく見すぎてはいけませんが、ここもチェックしてください。

 

【掃除】⑤換気システムのフィルター

換気システムのフィルターがきれいかもチェックしてください。やっぱりここも工事中に埃が溜まるんです。そのままではなく、きれいに掃除されているのか、新品に交換されているか、しっかり確認をしてください。

 

施主検査でのチェックポイント【トイレ】4つ!


住宅設備はキッチンやお風呂が既製品で来るので、それほど間違いはありません。ただ、その付属品ですよ!タオルをかけるやつや水きりのオプション小物をミスすることが多いんです。後々だとめんどくさいことがあるので、チェックしておきましょう。

 

【トイレ】①付属品

まずはトイレで紙巻き器やタオルリング、カウンターなどの付属品がつけ忘れていないか確認しましょう。また、向きも大切です。タオルリングの場所が反対になっていないかなど、指定のものが指定の向きにあるのかは、打ち合わせの資料を見ながら確認するようにしてください。

 

【トイレ】②トイレの自動開閉・自動洗浄が作動するか

自動開閉が作動するかと、自動洗浄が作動するかもチェックしてください。実際に座り、経った時に自動洗浄が動くかは確認しましょう。自動洗浄機能がついているけど切っておきたいという方は、オフにすることもできます。まずは作動するのかは事前にチェックしておいてくださいね。

 

【トイレ】③トイレが流れるか、水圧が足りるか

トイレが実際に流れるかもチェックしましょう。水圧に関しては、実際に用を足さないと分かりませんが、それはできません。施主検査の時点では、まだ家は施主の家ではなく工務店の所有物なので気をつけてください。

 

【トイレ】④トイレ収納の扉の開閉

細かいところですが、トイレの収納の扉が正常に開閉できるかもチェックしましょう。周囲の枠などに当たらず、スムーズに開閉できるかを確認しといてください。

また、余談ですが、扉を開いた時に壁などがある場合は、涙目と呼ばれる小さいクッションをつけるのがオススメです。家が扉で傷つくことを防ぐことができるので、住んだ後にやってみてください。

 

施主検査でのチェックポイント【洗面脱衣所】3つ!


洗面台は工場で作られているのでミスは少ないですが、多少の誤差や不具合がある場合もあります。住んだ後に不具合が見つかると面倒なので、チェックしておきましょう。

 

【洗面脱衣所】①扉・引き出しの開閉

まずは扉や引き出しがちゃんと動くかどうか。また、壁がある場合は、引き出しの開閉がしづらくなる場合もあるので、そこも全て開閉してチェックをするようにしてください。

 

【洗面脱衣所】②付属品

洗面台の付属品も全てついているか、こちらも忘れずに確認をしてください。同時に、鏡のマグネットが付かない時も結構あるので、ここも確認するようにしましょう。

 

【洗面脱衣所】③洗面台の錆

工事中の金属が集まり、錆が溜まってしまうこともあります。多少の汚れはしょうがないですが、鉄粉や錆みたいなものが付いていないかというところは、一応確認をするようにしてください。

 

施主検査でのチェックポイント【乾太くん】3つ!


僕がたびたびおすすめしている乾太くん。付ける人も多いですよね。そこで、乾太くんのチェックポイントも紹介していきます。

 

【乾太くん】①サイズ・タイプ・扉方向

乾太くんには5kgや8kgなど色々なサイズやタイプがあるので、それが間違っていないか確認しましょう。そして注意が、扉の開き方。乾太くんには左開きと右開きの両方あるので要注意。逆に設置しているとマジで邪魔くさいので、間違っていたら直してもらうようにしましょう。

 

【乾太くん】②専用棚の高さ

乾太くん専用棚の高さの設定もありますので、こちらも打ち合わせ通りになっているか確認しましょう。もし決まっていない場合は、一番高いところにしておいてもらいましょう。そうすれば洗濯機の蓋が当たらない高さになるはずです。

 

【乾太くん】③貫通部の施工

貫通部の施工で気密処理がちゃんとされていないと、壁の中の冷気が室内側に入ってきて冷たくなってしまいます。ですので、排気の貫通部のところに手をあてて、冷気が入っていないかは確認しましょう。ちゃんと気密処理されていれば冷気が入ってこないので、安心です。

 

施主検査でのチェックポイント【キッチン】2つ!


キッチンはそれほどチェックするところはありませんが、一応チェックしましょう。

 

【キッチン】①付属品

キッチンは付属品がちゃんとついているかチェックしてください。水切り金物やコンセントやタオル掛けなど、そういったものを確認しましょう。

 

【キッチン】②扉・引き出しの開閉

カップボードやキッチン本体の収納の扉・引き出しもちゃんと開閉して、問題ないか確認しましょう。

 

施主検査でのチェックポイント【お風呂】1つ!

こちらもそれほどチェックするところはありませんが、念のため見ておいてください。

 

【お風呂】①付属品

打ち合わせ通りの付属品がきちんとついているか、こまごましたものもちゃんとチェックしていってくださいね。

 

まとめ

施主検査の時に覚えておきたいポイント

  • 引き渡し前にしっかりチェックしておく
  • 施主検査チェック表は当日渡さず事前に渡す
  • 工務店側の気持ちに配慮しつつ、良い関係を築きながらチェックする

PROFILE

【施主検査】引渡”前”にチェックすべき工務店のミス21選「外部・掃除・住宅設備」編 | 「施主検査」の確認事項を知りたい

せやま大学の人

瀬山 彰

大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。

「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。

娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。

当社ウェブサイトでは、お客様に提供するサービスの向上・改善、お客様の関心やニーズに応じた情報・機能提供のためにお客様が当サイト使用する際に取得した情報を、当社分析パートナーと共有します。
詳しくは、個人情報保護方針をご確認ください。

OK