どうやって進めるべき?注文住宅の「土地探し」の流れ・コツ・注意点を完全攻略!

土地をもっていない施主にとって、土地探しは家づくりのスタート地点であり、「大きなハードル」だと思います。

そこで今回は、これから注文住宅で家づくりを考える施主に向けて、土地に対する考え方ややっておくべき事前準備、実際の土地の探し方から契約時の注意点まで、皆さんが躓きそうなところを重点的に解説していきます!

土地探しは「家づくりのスタート地点」!

本記事の内容は、YouTube動画でも分かりやすく解説していますので、こちらもご覧ください!

関連動画(YouTube):『【完全攻略】土地探しに失敗しない方法【準備から契約まで全て伝授】

家づくりで「土地選び」が重要な3つの理由

①家族全員の「生活拠点」になるから

当たり前ですが、土地を買って、家を建てるということは、そこが「生活の拠点」となります。

中には、「とにかく家の広さ・質にこだわりたいから、土地はコスト重視で!」と格安物件を選ぶ方もいますが、周辺施設や交通の便で不便な地域を選んでしまうと、その不便さを一生背負い続けることになります。もちろんこれは「自分ひとり」だけでなく、「家族全員」に対して言えることですから、家や予算ばかりに集中しすぎて、土地がおざなりになってしまわないようにしましょう。

②建物と異なり、“資産”になるから

よく「家は資産ですから…」と言われますが、家は資産ではなく負債。月日が経って劣化が進めば、「建物自体の価値」は減っていきます。

一方で土地は経年劣化による価値低下もない、れっきとした「資産」なわけです。さらには、物価上昇に合わせて土地の価格も上昇傾向にあり、良い立地の土地であれば値上がりも期待できます。

そのため先ほどの話にも通じる部分にはなりますが、土地は資産になる事も踏まえ「少し高くても資産価値のある利便性の高い土地」を選ぶようにしましょう。

③家づくりの「スタート地点」だから

家づくりにも色んな契約がありますが、その中でも一番最初に行う契約・購入が「土地」です。

つまり土地探しは、家づくりにおける“スタート地点”なわけですが、それゆえに失敗してしまうと、家づくりにもその影響が出てきてしまうため、以下のような弊害が生じてしまうことも考えられます。

  • 土地の形状的にも、その後の間取りづくりが制限されてしまった
  • 事前調査が不十分で、土地に対して予想以上にお金を使ってしまった
  • 土地に予算を割きすぎたあまり、延床面積・設備を節約しないといけなくなった

このように、土地探しの失敗は「家づくりの失敗」にもつながりますので、土地探しを始める前に何を、どうやって行っていくべきなのか?をしっかり学んでおきましょう。

①「事前準備」編

土地探しは、当然「いい土地に出会えるか?」というのも大事なんですが、それ以前に、「いい土地と出会った時に即決できる準備が整っているか?」の方が重要です。

なのでまずは、「とりあえず~」と土地探しから始めるのではなく、しっかり事前準備から進めていきましょう。

土地探し前の「4つの事前準備」

  1. 家づくりの“優先順位”を決めよう!
  2. 依頼する「住宅会社」を決めよう!
  3. 「土地の予算」を決めよう!
  4. 住宅ローンの仮審査に申し込もう!

関連記事:『準備なしは後悔のもと!「土地探し」の前にやっておくべき“4つの事前準備”とは?

②「土地探し」編

土地探しは家づくりのスタートラインですが、根気も必要なうえ、すぐ動かないとライバルに取られてしまうため、この土地探しで疲れてしまう施主もしばしば…。

ただ土地探しにも色々と探し方やコツがあるので、以下の要点を抑えつつ、根気強く頑張っていきましょう!

注文住宅に向けた「土地」の探し方

【大前提】土地探しの前に、先に「住宅会社」を決めること!

  1. 住宅会社に土地探しを依頼する
  2. ネット検索で土地探しを進める
  3. 不動産屋に土地探しを相談する

関連記事:『注文住宅のための「土地の探し方」と“いい土地”を見つけた時の対応・コツを徹底解説!

不動産屋巡りって本当に必要?

不動産屋と聞くと、「なんか騙されそう…」「ちょっと怖い…」などネガティブなイメージを抱く方もいるかもしれませんが、実は、新築の土地探しにおいて「不動産屋さん巡り」は100%必須です。

特に「いい土地」は不動産屋さんが抱え込んでしまう傾向にあるため、優良物件を見つけるためにも最低でも5社は回りましょう。

関連記事:『店舗訪問が必須!不動産屋から“未公開の土地”を紹介してもらうための「5つのコツ」は?

③「土地契約」編

土地契約は、家づくりの中でも一番最初の「契約」です。

なかなか緊張すると思いますが、以下の項目に注意して進めてもらえればOKです!

  • 土地買付時に「価格交渉」を行うこと!
  • 土地買付後、「1ヶ月以内(※)」に候補の工務店で間取り作成を進めよう!
    工務店との契約は必ず「間取り完成後」に!
  • 土地契約は「ローン特約/残代金の決済時期/特約事項」に要注意!
    ⇒事前に「ひな型」をもらって営業マンと確認が理想

土地の決済(支払い)は、土地契約の1カ月半~2カ月後のため、ローン審査なども含めて逆算すると「買付後1ヶ月以内に間取りを決めて、工務店と契約しておく」必要がある

ただ土地契約については、土地の話だけでなく、ローン、間取り作成、工務店との契約なども同時進行させないといけないため、上記のような契約上の要点を抑えるだけでなく、「決済までの全体の流れ」からしっかり把握しておくのがおすすめです。

関連記事:『【施主向け】新築戸建で土地を購入する際の「契約の流れ」と注意点は?

PROFILE

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せやま大学の人

瀬山 彰

大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。

「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。

娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。

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