2024.11.14
土地をもっていない施主にとって、土地探しは家づくりのスタート地点であり、「大きなハードル」だと思います。
そこで今回は、これから注文住宅で家づくりを考える施主に向けて、土地に対する考え方ややっておくべき事前準備、実際の土地の探し方から契約時の注意点まで、皆さんが躓きそうなところを重点的に解説していきます!
土地探しは「家づくりのスタート地点」!
本記事の内容は、YouTube動画でも分かりやすく解説していますので、こちらもご覧ください!
関連動画(YouTube):『【完全攻略】土地探しに失敗しない方法【準備から契約まで全て伝授】』
目次
家づくりで「土地選び」が重要な3つの理由
①家族全員の「生活拠点」になるから
当たり前ですが、土地を買って、家を建てるということは、そこが「生活の拠点」となります。
中には、「とにかく家の広さ・質にこだわりたいから、土地はコスト重視で!」と格安物件を選ぶ方もいますが、周辺施設や交通の便で不便な地域を選んでしまうと、その不便さを一生背負い続けることになります。もちろんこれは「自分ひとり」だけでなく、「家族全員」に対して言えることですから、家や予算ばかりに集中しすぎて、土地がおざなりになってしまわないようにしましょう。
②建物と異なり、“資産”になるから
よく「家は資産ですから…」と言われますが、家は資産ではなく負債。月日が経って劣化が進めば、「建物自体の価値」は減っていきます。
一方で土地は経年劣化による価値低下もない、れっきとした「資産」なわけです。さらには、物価上昇に合わせて土地の価格も上昇傾向にあり、良い立地の土地であれば値上がりも期待できます。
そのため先ほどの話にも通じる部分にはなりますが、土地は資産になる事も踏まえ「少し高くても資産価値のある利便性の高い土地」を選ぶようにしましょう。
③家づくりの「スタート地点」だから
家づくりにも色んな契約がありますが、その中でも一番最初に行う契約・購入が「土地」です。
つまり土地探しは、家づくりにおける“スタート地点”なわけですが、それゆえに失敗してしまうと、家づくりにもその影響が出てきてしまうため、以下のような弊害が生じてしまうことも考えられます。
- 土地の形状的にも、その後の間取りづくりが制限されてしまった
- 事前調査が不十分で、土地に対して予想以上にお金を使ってしまった
- 土地に予算を割きすぎたあまり、延床面積・設備を節約しないといけなくなった
このように、土地探しの失敗は「家づくりの失敗」にもつながりますので、土地探しを始める前に何を、どうやって行っていくべきなのか?をしっかり学んでおきましょう。
①「事前準備」編
土地探しは、当然「いい土地に出会えるか?」というのも大事なんですが、それ以前に、「いい土地と出会った時に即決できる準備が整っているか?」の方が重要です。
なのでまずは、「とりあえず~」と土地探しから始めるのではなく、しっかり事前準備から進めていきましょう。
土地探し前の「4つの事前準備」
- 家づくりの“優先順位”を決めよう!
- 依頼する「住宅会社」を決めよう!
- 「土地の予算」を決めよう!
- 住宅ローンの仮審査に申し込もう!
関連記事:『準備なしは後悔のもと!「土地探し」の前にやっておくべき“4つの事前準備”とは?』
②「土地探し」編
土地探しは家づくりのスタートラインですが、根気も必要なうえ、すぐ動かないとライバルに取られてしまうため、この土地探しで疲れてしまう施主もしばしば…。
ただ土地探しにも色々と探し方やコツがあるので、以下の要点を抑えつつ、根気強く頑張っていきましょう!
注文住宅に向けた「土地」の探し方
【大前提】土地探しの前に、先に「住宅会社」を決めること!
- 住宅会社に土地探しを依頼する
- ネット検索で土地探しを進める
- 不動産屋に土地探しを相談する
関連記事:『注文住宅のための「土地の探し方」と“いい土地”を見つけた時の対応・コツを徹底解説!』
不動産屋巡りって本当に必要?
不動産屋と聞くと、「なんか騙されそう…」「ちょっと怖い…」などネガティブなイメージを抱く方もいるかもしれませんが、実は、新築の土地探しにおいて「不動産屋さん巡り」は100%必須です。
特に「いい土地」は不動産屋さんが抱え込んでしまう傾向にあるため、優良物件を見つけるためにも最低でも5社は回りましょう。
③「土地契約」編
土地契約は、家づくりの中でも一番最初の「契約」です。
なかなか緊張すると思いますが、以下の項目に注意して進めてもらえればOKです!
- 土地買付時に「価格交渉」を行うこと!
- 土地買付後、「1ヶ月以内(※)」に候補の工務店で間取り作成を進めよう!
⇒工務店との契約は必ず「間取り完成後」に! - 土地契約は「ローン特約/残代金の決済時期/特約事項」に要注意!
⇒事前に「ひな型」をもらって営業マンと確認が理想
土地の決済(支払い)は、土地契約の1カ月半~2カ月後のため、ローン審査なども含めて逆算すると「買付後1ヶ月以内に間取りを決めて、工務店と契約しておく」必要がある
ただ土地契約については、土地の話だけでなく、ローン、間取り作成、工務店との契約なども同時進行させないといけないため、上記のような契約上の要点を抑えるだけでなく、「決済までの全体の流れ」からしっかり把握しておくのがおすすめです。