2026.06.23
目次
キッチンの間取り・設備選びを徹底解説

毎日使う場所だからこそ、絶対に失敗したくないキッチン。
しかし、いざネットで調べてみると、色々な情報が出回っているため、「結局どうすればいいのか分からない…」とかえって混乱してしまった人も多いと思います。
そこで今回は、新築戸建のキッチン計画を考えるにあたって、絶対に抑えておいてほしいキッチンの間取りから設備選びまで、キッチン計画の重要ポイントを網羅的にご紹介していきます。
是非キッチン計画をはじめる際の参考として役立ててください。
キッチン選びで本当に重要なのは「メーカー」より「仕様」
SNSなどでよく見かける「おしゃれなキッチン」に憧れますよね。
しかしこういったおしゃれさ重視のキッチンは、実際に住んでみると「おしゃれにはなったけど、収納が足りなかった」「汚れが目立つので、掃除が大変になった」と不便さを感じるケースも少なくありません。
キッチン計画で本当に大切なのは、日々の使い勝手を左右する「仕様」と「間取り」。
「どのメーカーが人気か」を気にする人も多いですが、結論を言うとメーカーはどこでもOK。今の国内メーカーはどこも非常に優秀です。
メーカーにこだわらず、「毎日使い続けてもストレスにならないキッチン」を目指しましょう。
1. キッチンの「レイアウト/間取り」
コスパ重視なら壁付きの「ペニンシュラキッチン」

片側を壁に付けた「ペニンシュラキッチン」がコスパも高くおすすめ。
「オープンキッチン」にしたい場合でも、片側を壁付けにすることでコストが抑えられますよ。
アイランドキッチンは開放感抜群ですが、その分コストも高めです。
手元は隠すか、オープンにするか

ズボラな方に強くおすすめしたいのは、手元が隠れる「腰壁タイプ」。
キッチンは生活感が出やすい場所です。常に完璧に片付けられる自信がない限り、腰壁で隠すのが正解!
キッチン間取りを考える際のポイント
①「キッチン」の配置を考えよう
- 玄関ホールから足元は隠して
→玄関ホール⇒キッチンなら壁で対策 - リビング・ダイニングが見渡せる位置に
→「リビングと斜め向かい」or「リビング・キッチン間にダイニングを挟む」 - 洗面所と並べて、家事がしやすい動線を確保
→家事をするうえで「水回りの移動」は多い!
②「キッチン設備」の配置を考えよう
- 冷蔵庫はダイニングからアクセスしやすい位置に
→キッチンからもダイニングからも使いやすく - 給湯器などのモニター類はキッチン近くがベター
→給湯器やインターホンなどニッチの活用がおすすめ - カップボードとキッチンの間は「800~1,100cm」が理想
→「カップボードの後ろの壁」から「キッチンの正面」に対して約2.5Pのスペースを確保 - ゴミ箱の位置、最近のトレンドはシンク下
→シンク下の収納を抜いてオープンスペースにし、そこにゴミ箱を置くことで作業動線が劇的に改善
カップボードの下をゴミ箱スペースにする場合は、引き出し無し(ゴミ箱専用)かハイカウンターがおすすめ
2. 失敗しない「サイズ・寸法」の基本

キッチンの幅は250cm以上(標準的な2550mmなど)、奥行きは最低でも65cmを基準にしてください。
高さは「身長÷2+5cm」が基本。身長160cmなら85cm、170cmなら90cmが目安です。ショールームで実際に立って確認するのが確実ですが、夫婦で身長差がある場合は、メインで使う背の低い人に合わせましょう。
そして、収納の要であるカップボードは、最低でも幅180cm以上。吊戸棚も、普段使わないものを収納するスペースとして重宝するのでおすすめです。
3. キッチン設備・仕様の選び方
天板・素材編
天板は人造大理石かステンレスか

天板の素材は好みで選んで大丈夫。ただし、人造大理石を選ぶなら、割れるリスクを避けるためにある程度の厚みがあるグレードを選択してください。
床材は無垢床でも大丈夫?
ウレタン塗装の無垢床であれば多少の水は大丈夫ですが、濡れたらすぐに拭くようにしてください。
水が染み込みやすい自然塗装系の無垢床の場合は、キッチン周りだけクッションフロアにするか、マットを敷いておくと安心です。
食洗機編
食洗機は「深型」か「フロントオープン」の二択。
「浅型」は容量が少なく、結局手洗いが増えるため選んではいけません。
「45cm幅で足りるか」と心配する声もありますが、フロントオープンなら収納力が非常に高いため、子ども4人の6人家族である我が家でも、十分間に合っています。
コンロ
本格的に鍋を振りたい料理人タイプ以外は、IHコンロを選びましょう。

IHは掃除が圧倒的に楽で、火災リスクも低いです。また、上昇気流が起きにくいためレンジフードが汚れにくいという隠れたメリットも。
3口IHは必要か?標準的な「2口IH+1口ラジエント」で十分。3口同時にIHを使う場面は滅多にありません。
魚焼きグリルは「水なし両面焼き」を選んでおけば間違いなし!
そして、コンロ前には壁を立てるのがおすすめ。特にガスコンロの場合は、上昇気流で汚れが広がらないように壁を設ける必要があります。
また、キッチンパネルをマグネット対応にすれば、調味料ラックなどを好きな場所に貼れるので非常に便利ですよ。
レンジフード

気密性能の高い家を建てるなら、レンジフードは必ず「同時給排型」。これにしないと室内が負圧になり、換気扇を回した時に玄関ドアが開けにくくなったり、雨漏りの原因になることも…。
同時給排型なら、空気を出すのと同時に外気を取り込んでくれるので、室内が過度な負圧になるのを防げます。
ただ、外から汚い空気が入ってくるので、外側にフィルターを付けるか、サイクロン式給気フードを付けるなど、空気を綺麗にして取り込む対策をしましょう。
2階にキッチンを設ける場合は、同時給排よりも「差圧給気口」がおすすめ。メンテナンスもしやすく、フィルターの掃除も楽ですよ。
「自動掃除機能」は無いよりはあった方が良いですが、完全にメンテナンスフリーになるわけではありません。故障リスクが上がってしまう、初期コストが高くなることを理解した上で採用したいという方は良いと思います。ただ、IHだとそんなに汚れないので掃除しやすくなっている基本的なレンジフードで十分。
シンク
タッチレス水栓は非常に便利でおすすめですが、温度調整や水量の調節は手動である点を理解して導入してください。

食洗機に入れられない食器を置くための「水切りカゴ」は必須。必ずシンクにぴったりの「メーカー純正品(深型)」をつけましょう。
コンセント
カップボード側には2口コンセントを2箇所、できれば3箇所設置。キッチン家電は消費電力が大きいので、必ず専用回路で配線するようにしてください。
また、ハンドブレンダー等を使うために、キッチン本体側へのコンセント設置も忘れずに。
勝手口とディスポーザー
ごみを捨てるための勝手口ですが、不要でしょう。コストがかかる上に防犯面で不安です。
ディスポーザーはメンテナンスが必要なので、ズボラさんは詰まらせてしまう可能性も…。細かい配慮と管理が必要だと理解した上で導入を決めてください。優先度は低めです。
オシャレなキッチンの作り方と注意点
カウンターと扉の色選びの注意点

黒やグレーはおしゃれでかっこよく人気。
ただし、標準仕様ではカウンターは白、扉は安い色だけの場合が多いので、自分達の選びたい色が標準仕様内で選べるのか、選べない場合の追加費用はどのくらいなのか、必ず確認してください。
汚れが目立たない色を聞かれることがありますが、黒やグレーは汚れは目立ちにくい反面、傷が目立ちやすいです。色選びよりも、基本的には掃除で対処しましょう。
扉については、鏡面仕上げは指紋や手垢が見えやすく、マットな質感の方が汚れは目立ちにくいです。
最終的にはデザインの好みで決めてくださいね!
照明と天井のアクセント

キッチンの手元を照らすペンダントライトは、デザインのアクセントとして非常におすすめ。凸凹の間接照明は掃除が大変なため、おすすめしません。
また、キッチンの天井だけを下げる「下げ天井」もオシャレですが、標準の天井高で2400mmから下げてしまうと圧迫感が出てしまうため、ベースの天井を2600mmにするなどバランスを考えてください。
まとめ
キッチン選びのポイントは、住み始めてからの使い勝手を想像すること。
やりたいキッチンの仕様がイメージできたら、実際に住宅会社の標準仕様書と照らし合わせながら、営業マンに「その実現のためには、いくら追加費用が発生するのか?」を確認していきましょう。
「毎日使い続けてもストレスにならないキッチン」を目指すには、おしゃれさだけでなく機能性も重要ですよ!
契約後の変更は追加費用が高くなりやすいため、やりたい仕様はすべて契約前の見積もりに盛り込んでおくようにしましょう。
