2026.06.23
目次
新築のコンセント計画を徹底解説

キッチンや間取り、家の性能など、考えることが多いため、コンセント計画が後回しになってしまう人は少なくありません。
せっかくの新築ですから、つけるべき場所と個数、そして注意点をしっかり押さえておきましょう。
例えば、加湿器のコンセントはエアコンの近くに配置するのが正解です。エアコンの乾いた風に湿度を足してから送り出すことで、効率よく湿度の維持が可能に。
こうしたコツを知っているだけで、住んだ後の満足度は90点以上を狙えます。地味なところですが、非常に大切なコンセント計画。一緒に勉強していきましょう!
コンセント計画の大原則

計画を立てる上で、最も大切な考え方が2つ。
1つ目は、「迷ったら多めにつける」。私ですら、自分の家で「ここにコンセントがあれば良かった」と後悔した場所があります。1ヵ所の追加費用はそれほど大きくありませんから、足りない不便さを考えれば多めに付けておくのが正解です。
2つ目は、「最後は延長コードでなんとかなる」。完璧を目指して思い詰めすぎる必要はありません。ズボラな私たちですから、住んでから困ったとしても延長コードで対応できると割り切る心の余裕も大切。この2つの原則を念頭に、エリアごとのチェックリストを確認してください。
エリア別コンセント配置ガイド
玄関
玄関周りでは、シューズクロークの中に電動自転車用のコンセントを設置。充電器はそれほど見た目が良いものではありませんから、クローク内に隠して充電できると非常に便利です。
一方で、ホールのコンセントは優先度が低めですが、クリスマスツリーを飾りたい場合や、ニッチにデジタルフォトフレームなどを置きたい場合は設置を検討してください。
外部

外部コンセントは、電動ポンプや工具、照明に使う100V用が必須です。また、今後電気自動車に乗る可能性があるなら、200Vの充電用コンセントもおすすめ。後から設置すると費用が高くなり、配管が露出して見た目も悪くなるため、新築時に通しておくのが賢い判断です。
キッチン

カップボードには、最低でも2カ所に2口コンセント(調理家電が多い人は3ヵ所)を設置してください。調理家電は消費電力が大きいため、必ず専用回路にし、炊飯器やレンジ用にアース付きのコンセントを選びましょう。

また、パントリー内には「セカンド冷凍庫」用のコンセントを作っておくと、ふるさと納税などで食品が増えた際にも重宝します。

意外と忘れがちなのが、キッチン本体側のコンセント。ジューサーやスライサーなどを使う際に必須ですから、立ち上がりの壁やキッチンサイドにカバー付きのものを設置してください。
ダイニング
ダイニング周りでは、テーブル近くの壁にホットプレート用のコンセントを配置。壁の上か下か、つける場所はお好みで決めてください。また床につけるアップコンですが、凸凹があって邪魔になりますし、隙間にゴミが入るのでおすすめしません。
1階のどこかに、スマホ充電用のコンセントを確保しておくと便利ですよ!
リビング

テレビ周りはレコーダーやゲーム機が集中するため、最低でも4口(空配管付き)以上の差し込み口を確保してください。
テレビを壁掛けにするか、テレビボードに置くかによって適切な高さが異なるため、事前に決めておくことも重要。
また、前述した通り加湿器用のコンセントは、エアコンの風が当たる近くに設置を。エアコンによる乾燥を防ぎ、家全体がさらに快適になります。
和室
和室に限らず、寝室や子ども部屋など全ての居室に共通することですが、基本的に1部屋につき2ヵ所のコンセントを設置してください。
配置はできるだけ部屋の対角線上、つまり離れた場所に設置。テレビを置く場合は、テレビ用の空配管付きの設置も忘れずに!
趣味で必要なコンセントは?
「全員に必要ではないけれど、人によっては必要になるコンセント」にも注意が必要です。
例えば、
・電子ピアノ
・水槽(ポンプや照明)
・フィットネスバイクなどの運動器具
・ミシン
これらは挙げだしたらきりがありませんが、趣味で使う道具の中に電源が必要なものがないか、一度書き出してみましょう。そのうえで、「どこで使うのか」まで具体的にイメージしてコンセント計画を立てることが大切です。
また、今は未定でも「子どもが将来ピアノを習うかもしれない」など、将来的に必要になるケースもあります。和室などにもコンセントを設置しておけば、将来電子ピアノの置き場としても活用しやすくなります。
勉強・執務スペース

デスク周りはパソコンやモニターで電源が必要になるため、最低でも2口、できれば多めに確保してください。
デスクの上にコードを散乱させたくない場合は、デスク下にコンセントを設置し、天板に配線用の穴(配線孔)を設けると見た目がスッキリします。

Wi-Fiルーター用のコンセントは、電波が届きやすい家の中心付近で、かつ目立たない棚の上などに空配管付きの配置するのがスマートです。
ウォークインクローゼット
ウォークインクローゼットにはスティック掃除機やロボット掃除機を充電するためのコンセントを設置しましょう。リビングに掃除機を出したくない人には最適な場所です。
最近のロボット掃除機はゴミの自動回収機能付きで背が高いものもあるため、スペースの高さにはご注意を。
水回り
ランドリールームには、洗濯物を乾かすためのサーキュレーター用コンセントを設置しましょう。
sumika(24時間全熱交換型換気システム)の排気口をつけてフィルターの掃除を怠らなければ室内干しの生乾きはかなりの確率で防げますが、梅雨時期や洗濯物の量が多いと生乾きのリスクがあります。
サーキュレーターで風を循環させることで、生乾きの匂いを防ぐ。それでも乾きづらい場合は除湿器を使う場合もあると思いますので、室内干しをする場所にもコンセントを設置することをおすすめします。
ドライヤーは差しっぱなしでOK?
洗面台のコンセントにドライヤーを差しっぱなしにするのは絶対にやめてください!ドライヤーは常時通電を想定した設計になっていないため、故障や火災の原因に。面倒でも、使うたびに抜き差しするのが安全です。
2階居室
居室(主寝室・子ども部屋)では、前述の通り、離れた場所に2口コンセントを2ヵ所つけるのが基本です。コンセントが家具で隠れてしまわないよう、レイアウトをしっかり検討してください。

1ヵ所は家具を絶対に置くことがない「スイッチの下」がおすすめ。もう1ヵ所は家具配置を検討した上で決めて、迷ったらさらに1ヵ所つけてもいいと思います。
居室で使う家電は消費電力が高いものはあまりないので、延長コードで対応もできるのでこちらは深く考えすぎないように!

子ども部屋などで将来的にエアコンを増設する可能性があるなら、先行してエアコン専用のコンセントを各居室に設置しておくと安心です。
また、コードレス掃除機が普及した現代では、廊下や階段の掃除機用コンセントはなくても困らないでしょう。
コンセント計画のQ&A
コンセントの高さは?
基本的には、床から25cm(20cm〜30cmの間)の高さに中心部分がくるように設置するのが標準的。あまり低すぎると抜き差しが大変になります。パソコン用やホットプレート用など、用途に応じて高さを上げる工夫をしてください。
デザインはこだわるべき?

パナソニックのアドバンスシリーズなど、おしゃれなデザインのスイッチやコンセントは、家全体で採用してもそれほど大きな費用アップにはなりません。これだけで空間がシュッと引き締まるため、おすすめのデザインオプションです。
火災対策は?
コンセントとプラグの隙間にホコリが溜まり、発火するトラッキング現象には注意が必要。奥までしっかり差し込むことを徹底し、定期的にホコリが溜まっていないかチェックしてください。
小さな子どもがいる家庭では、専用のコンセントカバーを活用したり、コンセントで遊ばないよう日頃から伝えることも大切です。
まとめ
最後に、「せやま基準一覧表」の必須項目を記載します。
- テレビ端子付きコンセント:1ヵ所
- 居室コンセント:各部屋2口コンセント2ヵ所目安
- 掃除機用コンセント:1ヵ所
- スマホ・電動自転車充電用:各1ヵ所
- インターネット配管:1ヵ所
- 外部防水コンセント:100Vを1ヵ所
迷ったらつけるという精神で、まずは今回紹介した場所をチェックしてみてください。
どうしても困ったら延長コードでなんとかなりますので、深く考えすぎず、進めていきましょう。
