2024.11.14
今回は施主検査でチェックしたい項目の中でも、コンセントやスイッチなどの電気設備について紹介していきます。これらが間違っていると、直す
のに時間がかかってしまいます。電気の線は壁の中にあるので、住んだ後に修正があると大変です。
せっかくの新生活に支障が出てしまうので、スイッチやコンセントや換気システムを含めた電気設備の施主検査でチェックするポイントを確認していきましょう。
施主検査チェック表は4つの記事で解説しています。これらと一緒にご覧ください。
(1)外部・掃除・住宅設備編
(2)扉・窓 編
(3)室内インテリア編
(4)電気設備編 (本記事)
間違える工務店さんが多いので、要注意です!
本記事の内容は、YouTube動画でも分かりやすく解説していますので、こちらもご覧ください!
参考動画:【施主検査】引渡”前”に必ず見て!工務店のミス10選「電気設備」編
目次
施主検査でのチェックポイント【照明】4選
まずは照明のチェックポイントを紹介していきます。「こっちを押したのにあっちが点いてしまった!」ということや、調光・調色とかがおかしかったりすることもあるので、チェックしておきましょう。
【照明】①打ち合わせ通りか
まずチェックしたいのは照明の位置です。図面通りに設置されているか、必ずチェックしてください。多少の誤差はあるものですが、「6つあるはずなのに4つになってる!」とか「真ん中のはずなのにズレてる!」なんてことがないか確認してください。
【照明】②スイッチとの連動、ネームプレート
そしてスイッチと照明が正しく連動しているかもチェックポイントです。また、「ブラケット」、「キッチン」、「流し元」、「和室」のように複数のスイッチが集まる場合には、スイッチにネームプレートが入る場合もありますよね。このネームプレートと照明の位置が合っているかどうかも確認してください。
また、たまにネームプレート自体が間違っていることもあるので要注意。たとえば「和室」のはずなのに「子ども室」、「流し元」のはずなのに「納戸」なんて書かれていることもあります。機能的には問題がないのですが、後から直すのは面倒なので一応確認してもらうといいでしょう。
【照明】③ペンダントライトの高さ
ペンダントライトの高さが綺麗に揃っているか、または低すぎる・高すぎることがないかも確認しましょう。しっかり自分の好みになっているか確認してください。住んだ後も上のところで調整はできますが、まぁ面倒なので施主検査の時にチェックしておくと後が楽でしょう。
【照明】④人感センサー・調光・調色の作動
調光・調色が上手く言っているかの確認も大切です。こちらも全て場所ごとに問題ないように確認しておきましょう。
あまりないことですが、同じ場所のライトでも場所ごとに色がズレているということが稀にあります。一つが黄色で一つが白ってなるようなこともあるので、それはスイッチ側の操作で直すことができます。そのため、もし調色がズレている場合は、直し方を工務店さんに聞いてみてください。
続いて、人感センサーも確認してください。人感センサーを付けている場所に近づいて、ちゃんと作動するか見ておいてくださいね。
施主検査でのチェックポイント【コンセント】2選
コンセントは場所や数や高さの確認も大切ですが、実は種類を確認することも大切です。ボルト数などのチェックポイントを確認していきましょう。
【コンセント】①場所や高さ
コンセントの場所が打ち合わせ通りになっているか、高さも正しく設置されているか確認してください。図面通りになっているか、しっかり見てくださいね。
ただし、コンセントの微妙な左右のズレは勘弁してあげてください。柱の位置などで微妙にズレることはあるので、明らかな位置の違いだけないか確認するのがオススメです。
【コンセント】②種類が正しいか
次にコンセントの種類が正しいかも確認してください。アース付きのコンセントになっているか確認したり、エアコンのコンセントも100Vと200Vがありますよね。ちなみに、リビングの場合は基本的に200Vがおすすめですよ。
施主検査でのチェックポイント【換気システム】4選
最後に大切なのが換気システムのチェックです。どんなに良い換気システムをつけても、ちゃんと空気を捨ててくれなきゃ意味がないんです。
換気システムは住んだ後のフィルターの掃除などが大切です。寒くても止めてはいけませんし、壊れたら直す必要があります。そんな大切な換気システムが、住む前からちゃんと稼働しているかチェックしましょう。たまに住んで2年くらいしてから「ちゃんと排気されてなかった!」なんて気付く人もいるので、施主検査でチェックしてくださいね。
【換気システム】①位置
まずは、室内の給気口・排気口の位置が図面通りになっているか確認してください。換気システムによって形が違いますので、全部確認してくださいね。
【換気システム】②取り外しやフィルター
次は、排気口がとれるかどうかも確認してください。意外と「固くて開かない!」なんてこともあるので、必ず全部開けて確認してくださいね。
そして、その時に排気口がちゃんと空気を吸っているかも確認ポイントです。手を当てたら分かるんですが、分かりやすいのはティッシュを使うことです。ティッシュを使って空気の流れを確認すると、より分かりやすいですよ。排気口がしっかり空気を吸っているかは、一箇所だけではなく、一応全部の排気口を確認した方が良いでしょう。あまりないとは思うんですが、ダクトの繋ぎ忘れや、ダクトが破れて空気が漏れている場合もあります。その場合は吸い込む空気が弱くなってしまうので、念のため全ての排気口に手をあてて確認してみてください。
また、ついでにフィルターも確認しましょう。フィルターがちゃんと設置されているかも重要なポイントです。換気システムによってフィルターの付け方も違うと思いますが、ちゃんと付いているか、綺麗な状態かということも確認してください。
【換気システム】③給気口から空気が出ているか
そして、給気口から正常に空気が出ているかも確認してください。手やティッシュを使えば簡単に確認できるので、忘れないでくださいね。
また、給気口の取り外しができるかどうかも確認してください。排気口と同じように、固くて取れないなんてことがないように、一応取り外してチェックしてくださいね。
【換気システム】④システム本体が正しいか
換気システム本体もしっかりチェックしましょう。ちゃんと点検口の真下に設置されているかや、熱交換素子の掃除も簡単にできるか確認してください。もちろん運転しているかどうかも音で確認できるので、チェックしてください。
また、時々下の部分に基礎断熱の熱材があり、斜めになってしまっている「不陸」という状態になっていることもあります。それがあると故障の原因になるので、換気システム本体がまっすぐ平行に設置されているかも確認してください。
まとめ
施主検査の時に覚えておきたいポイント
- 電気設備は住む前に気付くことが大切
- コンセントのボルト数や換気システムもしっかりチェック