2024.11.14
施主検査では、知らないと損をしてしまうこともあります。みなさんは、施主検査や引き渡し日にチェックすべきポイントをしっかり押さえているでしょうか。そこをチェックしないと、引き渡し後の対応は有償になってしまうこともあるので、必ず引き渡しされる前にチェックしていただくことが大切です。
万が一引き渡し後に発覚したら、住み始めているところに工務店が何回も来るので、工務店も施主も大変になってしまいます。それを防ぐためにも、しっかりチェックしておきましょう。
引き渡し後に後悔することをなくしましょう!
施主検査チェックシートなどを使いながら、しっかりチェックしていってください。その時の心持ち・極意をお伝えしますので、しっかりと勉強してください。
本記事は、YouTubeでも分かりやすく解説しておりますので、動画で見たいという方は以下からご覧ください!
参考動画:【引渡し前に確認!】知らないと損する施主検査等の極意7選
目次
【知らないと損する】施主検査の極意4選!
家の引き渡し前にチェックするチャンスは2回あります。1回目は施主検査、すなわち内覧会の時です。これは引き渡しの数週間くらい前に、現場で工務店と施主が集まって、家が打ち合わせ通りにできたか、大きな傷や不備がないか確認する日です。
そこでしっかりチェックしないといけません。施主検査の日にはどういったことに注意すれば良いのか、4つの極意を紹介していきます。
- 最終図面・プレゼン資料との照らし合わせ
- 住んだつもりで全ての扉・窓を開閉
- 「やってくれている」という思い込みをしない
- 細かく見すぎない
それぞれしっかりチェックしていきましょう!
【極意①】最終図面・プレゼン資料との照らし合わせ
施主検査の時は、最終図面やプレゼン資料と照らし合わせるようにしましょう。当たり前のことなんですけど、打ち合わせで決めた内容やちゃんと現場で施工されているか、商品が間違っていないか、場所が間違っていないのかはチェックしなければなりません。
それなのに、最終図面・最終プレゼンを手元に置かずに施主検査をする人がいるんですね。もうコレはダメですよ!ちゃんと手元に持って、しっかりチェックしましょう。これはもう絶対にやってください。
やらなかった場合、2つの問題が起きます。1つ目は、図面通りではないことに気付かないこと。そしてもう1つは、図面通りなのに「間違ってるんじゃないの?」と言ってしまって、工務店との関係性が悪化することです。
記憶なんて曖昧なので、必ず最終図面と最終プレゼンを手元に置いて、それと照らし合わせていくようにしましょう。雑な工務店の場合、そういうのもなしに「パーッと見ましょうか!」と終わるようなこともあります。そんなことがないように、施主の責任でしっかり見てください。
【極意②】住んだつもりで全ての扉・窓を開閉
施主検査の日は、住んだつもりで扉とか窓とかを全部開け閉めしてください。住んだ後に、「窓の鍵が閉まりにくい」や、「引き戸にソフトクローズが付いていない」ということに気付くことが結構あるんです。
なので、施主検査の時に全てチェックしましょう。収納も洗面所の引き出しも、全部開けることをやってみてください。そうすると、色々なことに気付くことができます。
【極意③】「やってくれている」という思い込みをしない
疑えという話ではありませんが、工務店を信頼しても信用しすぎはよくありません。信用しすぎても万が一問題が起きたら、工務店のせいにしてしまいます。そこで、施主検査の日には「ちゃんとやってくれてるとは思うのですが、念のため確認します」というスタンスで行くのが正解。
関係性には配慮しながらも、施主としての自己責任の意識を持つようにしましょう。自分の目でしっかりと確認することが大切です。
【極意④】細かく見すぎない
これは工務店の味方だから言っているわけではありません!もちろん新築の家なんだから細かく見るのが当たり前。その気持ちは分かりますが、相手も人間ですし細かい傷なんて言い出したらキリがないんです。そういうのは住んだらすぐにつくので、もっと大きなミス・大きな傷を見逃さずにチェックしてください。
人が作って、人が動いて荷物を運んでるんです。そりゃ埃くらい落ちますよ。大きな傷とか間違いは言わなければいけませんが、やりすぎると工務店のブラックリストに載ってしまいます。言わなすぎてもダメ、言いすぎてもダメといういい塩梅でやってください。指摘すべきところはしながらも、「相手も人!」という気持ちを忘れないことが大切ですよ。
【知らないと損する】引き渡し日の極意3選!
引き渡し直前の引き渡し日が、家の状態をチェックするチャンスの2回目です。こちらもチェックすべき極意を3つ紹介していくので、しっかり覚えていください。
- 施主検査の日に指摘した是正箇所の修正が完了しているか確認
- 家の使い方の説明は関係者全員で聞く
- 入居後に施主がやるべきことを工務店に聞く
こちらも1つずつしっかり見ていきましょう!
【極意⑤】施主検査の是正箇所の修正が完了しているか確認
せっかく施主検査で是正箇所を指摘したのに、直ってないまま引き渡しを受けてしまったら、なんのために施主検査をしたんだ、という話になります。物が入ってこないなどの理由でどうしても引き渡し後に工事をすることもありますが、補修のように、できるのに引き渡し日までにやらないんですか!みたいなことが起きると、マジでめんどくさくなります。
引き渡し後は生活が始まるので、そんなところでいちいち工務店が出入りするとお互いに面倒になってしまいます。なので、施主検査でチェックした内容は、必ず引き渡し日までに完了させるようにしてください。どうしても事情があって遅れる場合はしょうがないですが、それ以外はちゃんとチェックしてくださいね。
【極意⑥】家の使い方の説明は関係者全員で聞く
引き渡しの日には、工務店の人からキッチンや給湯器の使い方、換気システムのフィルターのメンテナンスの仕方など、絶対に夫婦揃って聞くようにしましょう。二世帯の場合には、みんなで聞くことが大切です。
片方だけ聞いた場合の問題点としては、聞いていない人が工務店の人に対して同じ質問をしてしまいます。これは工務店側としては、とてもめんどくさいんです。施主側も確認の時間がかかってしまい、大変ですよね。お互いに面倒なので、説明はいっぺんに関係者全員で聞くようにしましょう。色々な都合はあるかと思いますが、全員が揃って聞ける日程を引き渡し日に設定しましょう。
【極意⑦】入居後に施主がやるべきことを工務店に聞く
入居後は色々な作業があります。そのうち、施主がやるべきことをしっかり工務店に確認しておきましょう。特に補助金系はとても大切です。こどもエコすまい・こどもみらい住宅支援事業などには、住民票の用意が必要になってくる場合もあります。
また、住宅設備のアンケートや簡易登録で、保証期間が伸びるものもあるんですよ。そういうものをやらないとマジでもったいないしめんどくさくなるので、しっかり聞きましょう。
住民票をとって工務店に送るというのも、期限が決まっています。そういう入居後にしなければいけないことを工務店に聞いて整理をしておきましょう。そして入居して引き渡しを終えたら、すぐにやってください。こちらもしっかり意識しておいてくださいね。
まとめ
施主検査等の極意7選
- 最終図面・プレゼン資料を持っていって照らし合わせる
- 住んだつもりで全ての扉・窓・収納を開閉する
- 「やってくれている」という思い込みをしない
- 細かく見すぎない
- 引き渡し日は、施主検査での是正箇所が修正しているか確認
- 家の使い方の説明は関係者全員で聞く
- 入居後に施主がやるべきことを工務店に聞く