2024.11.14
屋根形状は見た目にも大きく影響する箇所なので、屋根材と同様、ついデザイン重視で考えてしまいがちですが、コストに加え、雨漏りリスクや太陽光パネルの積載量など、“家の性能面”にも大きく影響してきます。
そこで今回は、これから屋根の仕様を考える施主に向けて、全6種類の屋根形状の特徴をはじめ、それぞれのメリット・デメリット、さらに屋根勾配や軒の出について、詳しく解説していこうと思います。
屋根形状は“デメリット把握”が必須!
これから屋根選びを考える!という方は、屋根選びで抑えておくべき重要項目を網羅した記事を用意していますので、まずはコチラからご覧ください。
関連記事:『【完全攻略】雨漏り対策を踏まえた新築の「屋根選び」の極意を徹底解説!』
目次
屋根形状は大きく分けて「6種類」!
まず屋根形状は、上記のように6つに分類されます。
ただどの屋根も太陽光をたくさん乗せられるとかコストが安いor高いとか、メリット・デメリットがありますから、それぞれちゃんとデメリットを知ったうえで決めていってもらえればと思います。
【結論】屋根形状はどれがいい?
- しっかりデメリットを抑えて、対策していればなんでもOK!(陸屋根はNG)
屋根形状を考える際に見るべき”5つのポイント”
①:「雨漏りリスク」について
まずどの屋根形状であっても、雨漏りリスクはゼロじゃありません。
ただ実際に谷の部分や棟の部分、片流れの水上部分など、屋根の中でも「比較的雨漏りリスクが高い箇所」というのはありますので、それらを理解したうえで屋根形状を考えるというのが理想ですね。
実際に屋根屋さんに聞いた「雨漏りしやすい箇所」については、以下記事で紹介していますので、まだの方は先にこちらを読んでみてください。
関連記事:『屋根選びの前に!新築で「雨漏りの原因」になりやすい箇所はどこ?』
②:「コスト」について
屋根形状がコストに関わってくる部分としては、「外壁」と「樋(どい)」の2点。
これは屋根形状によって、外壁部分の面積や樋の数も変わってきますから、屋根形状が変わればコスト面も結構変わってくると覚えておきましょう。
③:「太陽光発電システム」について
もちろん最終的には日射次第ではありますが、屋根形状によって「どのぐらい太陽光パネルを乗せれるか?」についても変わってきます。
そのため太陽光パネルを載せる予定の場合は、太陽光発電との相性も踏まえて屋根形状を考えた方がいいですね。
関連記事:『【完全攻略】「太陽光発電」を検討する際に抑えておきたい要点・注意点を完全網羅!』
④:「せやま式屋根裏エアコン」について
せやま式屋根裏エアコンとは、「屋根裏にエアコンを設置することで、2階全室の空調をエアコン1台で賄う仕組み」のこと。
エアコンを屋根裏に設置する都合上、屋根形状によっては、そもそもエアコンを設置するスペースが確保できなかったり…などもありますので導入を考えている方はこちらも要チェックです。
関連記事:『2階はエアコン1台でOK!夏の暑さ対策に最適な「せやま式屋根裏エアコン」とは?』
⑤:「デザイン」について
デザインについては、完全に個人の好みですね。
ただ屋根形状によっては、帰宅した際の見え方あまりきれいに見えなかったリ・・・などの注意点もありますので、そういった注意点は最低限抑えておいた方が良いですね。
【全6種】「屋根形状」の特長/メリット・デメリットは?
①:「寄棟屋根」について
「寄棟」は「谷」・「棟」からの雨漏りリスクも…
寄棟は別記事でもお話ししたように、最も雨漏りにつながりやすい「屋根の谷部分」が一番できやすい形状です。
そのため対策として、家の形を「長方形」や「正方形」にするようにしましょう。そうすれば、屋根に「谷」ができなくなりますので、雨漏りリスクを下げることにもつながります。
また寄棟は他の屋根形状よりも「棟」部分に継ぎ目が多くなりますから、その分棟部分の防水施工(ルーフィング)だとか、通気部分の施工などかなり慎重にやらないと雨漏りにつながりかねませんのでその点も要注意ですね。
外壁面積は増えないが、「樋」でコストアップ
コスト面については、軒がぐるっと一周回る形になりますので、外壁の面積は増えません。
しかし軒と同じように、「樋(雨樋)」もぐるっと1周分必要になりますから、その分コストは上がってくると覚えておきましょう。
太陽光は載せにくい+屋根裏エアコンも不可
また寄棟の場合、南側に向いている屋根面積が狭いため、太陽光パネルを乗せづらいというデメリットもあります。
中には寄棟に特化させた台形型のパネルもありますが、割高になるので太陽光パネルを載せる前提であれば寄棟はあまり向いていないですね。
さらに寄棟の場合、屋根裏空間に壁がないので、せやま式屋根裏エアコンは導入不可になります。
「寄棟屋根」が向いている人
- 寄棟のデザインが好き!
- 家の形が「真四角」、「長方形」の場合
- 太陽光発電、せやま式屋根裏エアコンを導入しない
②:「片流れ屋根」について
谷・棟がないが、「水上」の雨漏りリスクあり
片流れについては、つるっと1枚屋根になりますから、雨漏りにつながりやすい「谷」も「棟」もないんですが、水上部分の「屋根」と「外壁」の接合部が弱点。
なので水上部分にはしっかり防水施工を行っておく必要がありますね。
水上部分とは、「屋根の一番高い箇所」を指します
外壁が増えるが樋は1本で済む!
コストに関しては、外壁面積が増えるのでその分コストアップはありますが、樋は水下側に1本のみで済むので、屋根勾配を極端にしなければそこまでコストアップしないと思います。
ただ片流れの場合、1本の樋で全部の雨を受け止めないといけなくなるので、樋についてはちょっと容量が大きいものを採用した方が良いですね。
太陽光は乗せやすいが、屋根裏エアコンは微妙
太陽光パネルについては、乗せやすいですね。いくらでも載せれます。
ただ屋根裏エアコンに関しては、導入はできるんですが、ちょっと効率が悪くなってしまいますので要注意。
一応対策すれば、エアコンの効きをよくすることも可能ですが、その場合は工務店さんを通じてせやまに相談しながら進めてもらうのが確実でしょう。
せやま印工務店の契約クルーの場合、せやまが工務店を通じて屋根裏エアコンのサポートが可能です。
水上側から見ると間延びするので要注意!
別に片流れ屋根自体がダサいわけではないんですが、水上側(屋根の高い方)から見ると、間延びしてダサく見えてしまうので要注意です。
例えば上図のように北道路で太陽光を載せる場合、太陽光パネルを南側に持ってくるため、北側が「水上」になります。こうなると道路から見たときに、水上のおでこ部分が間延びしてダサく見えちゃうんです。
なのでもし北道路で片流れ屋根を採用する場合には、窓とかでデザインのバランスをとったり、勾配を抑えておでこ部分を狭くするなど対策してもらうといいかなと思います。
「片流れ屋根」が向いている人
- 片流れのデザインが好き
- 太陽光発電をしっかり載せたい!
③:「切妻屋根」について
L字型の場合は棟ずらしで「谷」を回避!
(左:棟づらし 右:谷ができるのでNG)
切妻屋根については、家がL字型だったとしても上画像のように棟ずらしをすれば「谷」部分を作らないことも可能です。
ただ棟はどうしてもできてしまうので、ここは寄棟同様、ルーフィングの施工と通期の処理をしっかりやることが重要になってきますね。
コスト面については「バランス型」!
コストに関しては、外壁面積で言うと「寄棟」よりもコストは上がりますが、片流れほどじゃないのでそこまでです。
また樋についても、「両側に2本」と寄棟よりも少なく済みますので、総合的にみるとコスト面は「平均的」という感じですね。
太陽光も屋根裏エアコンとも相性◎!
太陽光パネルについては、片流れよりも設置可能面積が少ないですが、せやま推奨の「マキシオン」のパネル(1枚400W)で4~5kWh分載せる想定であれば、切妻屋根でも十分載せれると思います。
ただ”一階完結型間取り”を目指す場合、2階部分が必要最低限になるため、場合によっては太陽光が乗り切らないケースも考えられます。そういった場合は、この後紹介する「差し掛け屋根」や「招き屋根」も候補に入れてもらうのが良いですね。
またせやま式屋根用エアコンについては、棟が家の真ん中にきますから、「冷気の通り道」が作りやすく冷房効率も非常に優秀。太陽光+屋根裏エアコンと相性がいい屋根形状と言えるでしょう。
「切妻屋根」が向いている人
- 切妻の三角屋根が好き
- 太陽光発電もそれなりに載せたい…!
- せやま式屋根裏エアコンを入れたい!
④:「差し掛け屋根」について
片流れ+切妻のデメリットを解消!
あまり聞きなれない方もいると思いますが、差し掛け屋根は上図(右上部のイラスト)のような変形型の屋根形状ですね。
この差し掛け屋根は、先にご紹介した「片流れ」のデザインダサい問題や、「切妻」の太陽光が乗せれる面積が少ない問題を解消してくれたり、コスト面についても切妻と同じくらいと非常に実用性が高い屋根形状になります。
谷・棟はないが、水上部分の防水処理は慎重に!
差し掛け屋根の場合、「谷」と「棟」はないんですが、「片流れ」同様、水上部分の「屋根」と「外壁」の接合部が生じてしまいますので、ここの部分の防水施工は非常に大事になってきますね。
せやま式屋根裏エアコン導入時は注意!
差し掛け屋根の場合、「せやま式屋根裏エアコン」も導入可能ですが、屋根の低い方の屋根裏空間がせまくなってしまうため冷気が届きにくく、直下の部屋が冷えにくくなってしまいます。
そのため、「差し掛け屋根でせやま式屋根裏エアコンを採用したい!」という場合は、原則せやま印工務店での採用とし、必ず工務店経由でせやまにチェック依頼を行ってください。
「差し掛け屋根」が向いている人
- 片流れ(水上側)の間延びが気になる
- 太陽光発電をしっかりのせたい
- せやま式屋根裏エアコンを導入したい
原則「せやま印工務店」での採用を
⑤:「招き屋根」について
切妻よりも太陽光が乗せやすい!
招き屋根とは、左右で均等に分かれている「切妻」に対し、への字型に左右で屋根の広さが異なるタイプの屋根形状ですね。
この招き屋根の場合、切妻を「左右どちらかに伸ばす」というような形状になるので、切妻よりも太陽光パネルを載せる面積を確保しやすいですというのが大きなメリットでしょう。
差し掛け+屋根裏エアコンの問題点もクリアに!
加えて差し掛け屋根でせやま式屋根裏エアコンを導入する際には、「低い屋根側に位置する部屋が冷えにくい」という注意点がありましたが、招き屋根であればその心配も少ないため導入も比較的スムーズです。
比率によってはダサく見えることも…
デザインについては、左右の比率が9:1のように極端だとダサくなってしまいますが、6:4とか7:3ぐらいであればそこまで不自然にはならないですよ。
ただこの比率の部分は、なかなかイメージしづらいと思いますので、招き屋根を採用する場合は3Dパースで帰宅時の見え方などもしっかり確認しておいた方が確実ですね。
「招き屋根」が向いている人
- 切妻よりも太陽光パネルをしっかり載せたい
- せやま式屋根裏エアコンを導入したい
⑥:陸屋根
メンテナンスが大変なので非推奨!
「陸屋根」とは、マンションの屋上のように平らの屋根ですね。
屋上でBBQしたり、昼寝したり…と憧れる人もいると思いますが、早い話屋根全体が「バルコニー」のようなものですからメンテナンスがめちゃくちゃ大変になります。
年に1~2回あるかないかの機会のために、メンテナンスや日頃の掃除を許容できるのであればいいと思いますが基本的には非推奨ですね。
どうしてもやりたければ「板金防水」で!
ただ、「どうしても屋上バルコニーがやりたい…!」ということであれば、FRP防水だとメンテナンスが大変なので、原則メンテナンス不要の「板金防水」を採用しましょう。
FRP防水や板金防水などの詳細については以下記事のバルコニー防水部分で解説していますので、こちらも併せて参考にしてみてください。
関連記事:『新築必見!雨漏りしづらい「屋根材・ルーフィング」の種類と適切な選び方は?』
「陸屋根」が向いている人
- どうしても屋上バルコニーを作りたい人
雨漏りを防ぐ屋根勾配
屋根勾配を考える前に…
屋根勾配とは?
「勾配」というのは、「屋根の傾きの角度」のことですね。
例えば瓦屋根とかだと、上から1枚1枚重ねていくんですけど、屋根の角度が緩やかすぎると、その分隙間ができてしまって水が入ってしまうんです。なので、「瓦屋根だったら3.5寸~4寸以上」というように屋根勾配に制限があるんですが、これは屋根材によって変わってきます。
そのため屋根材選びの際には、この「屋根勾配の制限」についても併せて見ていくべきでしょう。(ちなみに屋根勾配をキツくすればするほど、外壁面積が増えてコストアップにつながってしまったり、デザイン上の制限が出てきたりします)~
屋根勾配の「寸」ってどうやって計算する?
底辺を「10」とした場合、そこから立ち上がりの長さが「5」であれば、屋根勾配は「5寸」というように計算します。
底辺が「10」、立ち上がりが「3」の場合は、屋根勾配は「3寸」になるようなイメージですね。
「急勾配」のメリット・デメリットは?
メリット:屋根の劣化予防+屋根材の選択肢が増える
屋根勾配を急にすると、水が流れやすくなるため、屋根の表面に汚れが溜まりづらくなります。
屋根が汚れづらくなるということは、屋根材の劣化を抑えることにもつながりますから、これはメリットとしても大きいですね。
また瓦のように1枚1枚積み重ねていくような屋根材の場合、ある程度勾配がないといけませんから、急勾配にした方が採用できる屋根材の種類が増えるというのも大きなメリットだと思います。
デメリット:コストが上がる+窓がつけれなくなる場合も
一方で屋根勾配をキツくしてしまうと、その分外壁面積が増えるためコストが上がってしまいます。
加えて、1階部分の屋根(下屋)を急勾配にしすぎると、上図の赤〇部分の外壁面積が少なくなってしまい、場合によっては2階部分に窓をつけられなくなってしまうケースもあるので要注意ですね。
「緩勾配」のメリット・デメリットは?
メリット:2階に窓を取りやすい
これは急勾配の逆ですが、1階部分の屋根勾配が緩やかになると、その分2階部分への干渉も減りますから、気にせず窓を配置できるのはメリットですね。
デメリット:屋根の劣化が早い
緩勾配の場合、雨の流れも緩やかになりますから、屋根に汚れが溜まりやすくなるため、急勾配よりも屋根が傷みやすくなりますね。
せやまが良く使う屋根勾配は?
上記のメリット・デメリットも踏まえ、せやまが良く使うパターンとしては以下の通り。
- 大屋根(2階の屋根):約3~4.5寸(切妻)
⇒屋根の劣化防止や5寸以上になると追加費用になるケースもあるので - 下屋(1階の屋根):約0.5寸~1.5寸
⇒2階にも窓がつけられるように
屋根の「軒の出」について
軒の出とは、上画像のように「屋根から飛び出ている部分」のことですね。
そもそもこれを「出すのかor出さないのか?」という部分もありますが、出す場合は「具体的にどのぐらい出すべきなのか?」という点も踏まえてお話ししていこうと思います。
日射遮蔽・日射取得の観点から考えると…
日射遮蔽を考えると「南側:60cm+雨樋(10cmほど)」が目安!
まず大前提として、「夏は日射を遮りたいが、冬は日射を取り込みたい」というのがあります。
この前提のもと、軒の最適な長さとしては、「南側:60cmほど(水平距離)+雨樋(10cmほど)」を目安にしてもらえればと思います。
なぜ「60cm+雨樋(10cmほど)」が目安になるの?
これは、太陽が一番上にくる夏至(6月)を基準に考えた場合、大体「庇(ひさし)の長さ×3」が影になります。
つまり、軒の出を「60cm」にした場合、その3倍の「180cm」が影となるので180cmの窓であれば日射遮蔽できる、というわけですね。(実際は雨樋分(10cm)もあるのでもう少し影が伸びます)
ただ注意点として、この計算はあくまで夏至(6月)を想定したものなので、一番暑い7~9月ぐらいになると太陽の位置も低くなってくるので徐々に通用しなくなってきます。
しかしこれを軒の出だけで対策するの実質不可能ですから、軒の出だけでなく「窓の性能」をしっかり担保しておくのが重要ですね。日射遮蔽・日射取得を考えるなら、「窓>軒の出」の順番で考えましょう!
関連記事:『【完全攻略】新築の「窓選び」最適解は?窓の種類/性能/配置など徹底解説!』
「東・西」も軒で日射遮蔽できる?
(出典:YKK AP)
「東」と「西」については、軒を出しても日射遮蔽の効果はほぼ得られません。
これは、朝日と夕日は、「ほぼ真横から光が差し込むから」ですね。
そのため「東と西にはそもそも大きな窓を設けない」というのが理想ですが、どうしてもつけないといけない場合には、アウターシェードを付けたり、ヘチマなどでグリーンカーテンをつくったり…といった方法も検討してみてください。
1階に屋根がない場合は庇を付ける選択肢も!
また2階建ての場合、上の図のように「1階に屋根がなく、2階に屋根がある」という場合には、LDKの日射遮蔽のためにもできる限り庇(ひさし)をつけることを推奨します。
この場合の庇の長さについては、先ほどの軒の出と同様、大体50cm~60cmぐらい出せれば理想かなと思います。
別に窓の性能を担保していれば、「絶対につけないといけない!」というものでもないんですが、最近の夏はめちゃくちゃ暑いので、こういった場合はぜひ庇の設置についても検討してもらった方が良いと思います。
防水(雨漏り対策)の観点から考えると…
南側以外は雨漏り対策も考えて「30cm」ずつが理想
日射遮蔽・取得の観点からは「南側:60cm+雨樋が理想」というお話しでしたが、それ以外の東・西・北については雨漏り対策の観点からも「長さは問わないが、あった方が絶対良い」が結論です。
せやまがよくやるケースとしては、以下のような感じが結構鉄板ですね。
- 切妻の場合:水下側(南・北)=約60cm、ケラバ側(東・西)=約30cm
- 片流れの場合:水下側(南)=約60cm、水上(北)・ケラバ(東・西)=30cm
どうしても「軒ゼロ」にしたい場合は…?
デザイン的にも、「どうしても軒ゼロにしたい!」という場合には、「破風(はふ)」という屋根の角につけるカバーのような部材がありますのでこれを付けるようにしましょう。
これをつけると幾分かよくなりますので、軒ゼロにする場合には、「破風を付ける」というのを検討するようにしてください。
ただ破風を付けるとその分ちょっと外観がボテッとしてしまいますので、「それが嫌だ!」という場合は、特に水が入りやすいケラバ側の防水施工について慎重にチェックするようにしましょう。
施工上のチェックポイントについては、以下記事を参考にしてください。
関連記事:『新築の雨漏り対策!「瑕疵担保責任」と「施工上のチェックポイント」について知っておこう!』
まとめ
屋根形状・勾配・軒の出を考える際に抑えておくべき要素は以下の3つ。
屋根形状・勾配・軒の出のちょうどいい塩梅は?
- 屋根形状:デメリットを把握し、対策していればなんでもOK
- 屋根勾配:メリット・デメリットを踏まえた検討推奨
- 軒の出(目安):南側=60cm、東・北・西=30cm以上
性能で迷ったら「せやま基準一覧表」
BE ENOUGHでは、住宅会社選びのための補助ツールとして、「せやま性能基準」と「せやま標準仕様」の2つからなる「せやま基準一覧表」を無料配布しています。
「せやま性能基準」を使えば、上記で紹介したように各建材について、「完全に不足→少し不足→ちょうどいい塩梅→余裕が余れば」と家づくりで抑えておくべき性能レベルを検討できます。
詳しい使い方に関しては、下記リンク先の記事をご覧ください。
ダウンロードページ:『せやま基準一覧表|お役立ちツール|BE ENOUGH』
合わせて読みたい記事:『営業マンより「家の性能」に100倍詳しくなる方法|せやま性能基準』
解説動画(YouTube):『家づくりの超実践ツール「せやま基準一覧表」の使い方<総集編>』