「せやまどり」とは？

せやまどりとは、その名の通り、私せやまが考案した間取り図のこと。

このせやまどりでは、「リビング・収納は贅沢に、２階・廊下は徹底的に削減」を基本方針に、コンパクトながら、解放感・機能性を感じられる間取りに仕上げています！

お施主さんからの要望

今回、お施主さんから以下のような要望をいただきました。

今回は「27.7坪」と限られたスペースですが、開放的なLDKとたっぷりの収納を叶えました。

狭小地ならではの無駄の削減テクニックを詰め込みましたのでぜひ参考にしてくださいね！

要望を踏まえた実際の間取りは？

「玄関」編

要望①：シューズクロークがほしい

今回は土間のすぐ横にシューズクロークを設置しました。

土間スペースは1.5P×1.25P（1P＝91ｃｍ）と最小限に抑えることで、省スペースの玄関でも収納は多めに確保しています。

関連記事：『【間取りのコツ】玄関ポーチ/ホール＆シューズクロークの配置/理想的な広さは？』

「LDK」編

要望①：開放感のあるLDKにしたい

明るく、開放感のあるLDKになっていますが、実は１６畳と見た目の割に結構コンパクトなLDKになっています。

窓はH2,200mmを採用し、天井を少し上げることで、”高さ”からも開放感を感じるようにしました。

また、ソファ・テレビボード間は4P（1P＝91ｃｍ）確保し、ゆとりを持たせることで閉塞感のないリビングに仕上げました。

このようにポイントを押さえれば、無理にスペースを割かなくても「広く見せる」ことができますよ。

関連記事：『【間取りのコツ】「広く見えるリビング」を作るための鉄則ルール６選！』

要望②：猫ちゃんのスペースがほしい

今回は３匹の猫ちゃんがいる家ということで、階段下にケージを置くスペースを確保しました。

床面に排気口をつければ、臭い対策もばっちりです。

要望③：十分なカップボード・パントリーがほしい

カップボードは突き当りに作ることで、幅2,700ｍｍの大きいタイプが採用できました。

キッチン面に通路を作ると大きいカップボードが入らないので、洗面への通路は横につなげて、壁一面を収納に使うのがおすすめです。

加えてデッドスペースになりがちな通路にパントリーを設置しました。

左には階段、右にはパントリー、正面は洗面につなげることで、通路のスペースも余すことなく有効活用しましょう。

関連記事：『後悔しない！「キッチンの仕様/機能」の選び方について徹底解説！』

「収納」編

要望①：災害用品と猫ちゃんグッズの収納スペースがほしい

スペースが限られている家づくりの最大の悩みである「収納」ですが、先ほど猫ちゃんスペースとして解説した階段下の画像部分を収納棚として活用しました。

このように「リビング側→ゲージ収納」、「廊下側→収納棚」と階段下のスペースを２面で活用すると狭小地であっても十分な収納量を確保できますよ。

「水回り」編

要望①：洗面と脱衣を一緒にして収納を多くしたい

今回はご要望に合わせ、洗面と脱衣を一緒にしました。

正面に洗面を、横には浴室に続く扉を設置すると、残った１面を収納に振り切ることができますよ。

関連記事：『【場所別】収納スペースに最適な“奥行”と“幅”は何センチ？事例付きで解説！』

「2階」編

要望①：フリースペースがほしい

階段を上がった正面にはフリースペースを用意しました。

物干し金物を設置し、物干しスペースとして使えるようにしています。

要望②：ウォークインクローゼットがほしい

そしてフリースペースからは3.5畳のウォークインクローゼットにつながっています。

１階に置くのが理想ですが、スペースが限られている場合は２階に上がってすぐの場所に作るのがおすすめです。

フリースペースの物干し金物が近くにあるので、洗濯物を干してすぐにしまう家事動線もスムーズになりますよ。