2025.05.27
【せやまどりNo.92】「延床30坪!後悔ポイントを事前に潰した超実用的なお手本の家」の間取り図






2025.05.27
【せやまどりNo.92】「延床30坪!後悔ポイントを事前に潰した超実用的なお手本の家」の間取り図
土地情報
- 敷地面積
- 106.8㎡(32.3坪)
- 建蔽率/容積率
- 60%/100%
- 方角/形状
- 南道路/整形地
- 駐車場/庭
- 駐車場1台/庭なし
建物情報
- 延床面積
- 101.4㎡(30.7坪)
- 間取りタイプ
- 二階建て/単世帯
- 部屋数
- 3LDK+畳スペース+書斎
- 太陽光/屋根裏エアコン
- 採用可/採用可
ルームツアー動画はこちら
目次
「せやまどり」とは?
せやまどりとは、その名の通り、私せやまが考案した間取り図のこと。
このせやまどりでは、「リビング・収納は贅沢に、2階・廊下は徹底的に削減」を基本方針に、コンパクトながら、開放感・機能性を感じられる間取りに仕上げています!
せやまどり販売サイトにて販売中!
本ページでご紹介している間取りを含め、せやまどりはすべて「せやまどり販売サイト」から購入いただけます!
また「まだ工務店選びに迷っている…」という方であれば、「認定工務店」と「施主」を橋渡しするプロジェクト【せやま印 工務店】の内定クルー(※)であれば、間取り制作期間内に限り、販売中のせやまどりを全件見放題!
ぜひ間取りづくりの参考に役立ててくださいね!
内定クルーとは?:せやま印工務店での契約が決まっているクルーのこと
お施主さんからの要望は?
今回、お施主さんから以下のような要望をいただきました。
「玄関」について |
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「LDK」について |
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「水回り」について |
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「2階」について |
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家を建てた後で「なんでプランナーが提案してくれなかったの!」のように、住んだ後の後悔の声をたくさん聞きます。実際、賃貸の間取りに不満を持っている人は約70%だと言われていますが、持ち家に対して間取りの不満を持っている人も約58%だと言われています。それくらい、注文住宅を建てた人の間取りの失敗は非常に多いです。
たとえば「コートを掛ける場所がない」「鞄をしまう場所がない」「リビング周りが散らかってしまう」という後悔や、「土地が狭いから仕方ないと思ったけど、家が暗い」「窓を付けたけど光が入ってこない」という悩みがあります。もちろんプランナーのテクニック不足はありますが、施主側が勉強して知識を持っていれば回避できたことも多いです。
一生暮らす家なので施主自身が勉強してください。そこで、今までに1,000件のプランを作成し、土地がそれほど広くない都市部での間取りづくりを行ってきた私が、住んだら後悔する間取りの細かいポイントと一緒に、延床面積30.7坪のジャストサイズのせやまどりを紹介します。
要望を踏まえた実際の間取りは?
「玄関」編
要望①:靴がたくさん置ける広めのシューズクロークがほしい
今回、玄関ホールからもシューズクロークにアクセスできます。靴をたくさん持っていて毎日履き替えたい人は、ホールから靴を履かずにシューズクロークにアクセスできる動線を確保してください。
住んだら後悔する間取りの細かいポイント①
玄関ホールから靴を履かずにシューズクロークにアクセスできる動線を!
シューズクロークは来客時だけ目隠しができれば良いので、入口はロールスクリーンで十分です。
要望②:コート掛けがほしい
シューズクローク内と玄関ホールの二箇所にコート掛けを配置しました。このようなスペースも有効活用してください。玄関周りにコート掛けがないと、LDKに入ったところにあるソファに置いてしまい、乱雑になりがちです。玄関周りにコート掛けや鞄を置けるような身支度収納を配置するのがおすすめですよ。
住んだら後悔する間取りの細かいポイント②
玄関周りにコート掛けや身支度収納スペースを!
「LDK」編
要望①:LDKは開放的にしたい
住宅地なので三方が囲まれている上に、それほど広い土地ではないですが、開放的なLDKを実現しました。リビングの横に畳スペースもあり、南側に大開口の窓があります。LDKが20.6畳、畳スペースが3畳なので、23~24畳の大空間のLDKです。
リビングの天井を10cm上げてH2,500mmにして開放感を演出しています。
関連記事:『【間取りのコツ】「広く見えるリビング」を作るための鉄則ルール6選!』
要望②:自然光が入る明るい家にしたい
土地がそれほど広くないので、南側の窓はここしか取れていません。一方向だけだと、暗くなりがちです。
そこで、ダイニングのある西側がお隣さんの駐車場側なので窓を取りました。このように、隣地の家の配置を確認しながら狙ってください。
北側の家に庭があってちょっと離れているので、洗面台の上にも窓を付けています。そこを敢えて狙うことで採光しました。
東側にも家と家の間があって明かりが入るので、窓を付けました。このように隣地の隙間を狙って明かりを取ってくださいね。
住んだら後悔する間取りの細かいポイント③
隣地を確認しながら抜けている方向を狙って窓を配置!
要望③:デザイン階段にして、吹き抜けから採光したい
階段ホールの吹き抜けからの採光も取ってください。こうすることで、畳スペースだけではなく、ダイニングやキッチン、リビングが明るくなります。隣地の隙間を狙った窓の配置はどんな土地でもできるので、ぜひ挑戦してくださいね。
採光は北側を狙っています。今回、南側とリビングの間に和室があるので、リビングが少し暗くなっています。しかし、それを補うために外壁側に階段を配置し、上部の吹き抜けからの光を落とす工夫をしました。北側道路の場合、北側に大きな窓を取って、南側の吹き抜け階段から採光するようなパターンも使えます。「三方向囲まれていると暗い家になる」と思わず、土地探しの選択肢を広げてくださいね。
住んだら後悔する間取りの細かいポイント④
階段ホールに吹き抜けを作り採光を確保!
要望④:執務スペースがほしい
執務スペースの奥行きは450mmで、ノートパソコンならちょうど良いスペースです。デスクトップパソコンを置く場合、奥行きは600mmくらい確保してください。上部のカウンターの奥行きは300mm。本棚として使うのであれば十分ですが、プリンターを置く場合は奥行き450mmくらい確保するのがおすすめです。
関連記事:『【間取り事例】書斎・勉強スペースの間取りと適正サイズ(畳数/奥行/幅)は?』
要望⑤:大容量のカップボードがほしい
要望⑥:パントリーもほしい
カップボードはお施主さんの要望通り、W2,700mmです。さらに、隣にはパントリーも配置しました。
キッチンはなるべく壁側に持ってくることで、西側の壁を全て収納および冷蔵庫の配置に使えています。
冷蔵庫スペースはキッチンの奥にありますが、回遊動線なのでリビングからの動線も良く問題ありません。
関連記事:『【完全攻略】目指せ家事ラク!「キッチン計画」を進める際に知っておくべき徹底解説!』
要望⑦:LDK隣接の畳スペースがほしい
リビングの横に3畳の畳スペースを配置しました。本来は2.5P×2.5Pの3.1畳にしたかったのですが、土地の制限があったので奥行は2Pの3畳の畳スペースにしました。板の間もあります。布団を敷くと少しはみ出しますが、十分です。
和室はセカンドランドリールームとして使えるよう、昇降式の物干し金物を付けています。
窓は南側なので、システム庇(ひさし)で日射遮蔽をしています。南側は、軒か庇で必ず日射遮蔽をしてくださいね。
「水回り」編
要望①洗面・脱衣を分けたい
今回、洗面と脱衣を分けた上に、リビングから見える場所ではないので洗面の扉をなくしています。開放感を出し、コストも下げられて一石二鳥ですよ。
洗面はお化粧をする場所なので、自然光をほしがる人は多いです。その場合は、洗面台の上に窓を付けてください。脱衣室に窓を付けると、人がいるか分かってしまうので、おすすめしません。
住んだら後悔する間取りの細かいポイント⑤
洗面台上に窓を配置して自然光を!
要望②:洗面横に広めのウォークインクローゼットがほしい
洗面の横には2畳のウォークインクローゼットを配置しました。入口を中央にして、両側を収納にすることでスペースを有効活用しています。奥には換気のために排気口を付け、衣類のカビ対策をしてくださいね。また、ウォークインクローゼット内の棚板やハンガーパイプの数・仕様は、工務店ごとに標準仕様の内容が異なります。オプションとなる場合もあるため、契約前に標準仕様でどこまで対応可能かを確認してください。
関連記事:『【場所別】収納スペースに最適な“奥行”と“幅”は何センチ?事例付きで解説!』
要望③:脱衣室はランドリールーム兼用で広くしたい
脱衣室の洗濯機置き場の上に、ハンガーパイプを採用しています。住んでみると洗濯機の上は無駄な空間になることが多いので、ハンガーパイプや棚を付けて空間を有効活用してくださいね。また、脱衣室には必ずタオルやパジャマを収納できる棚を設置してください。
住んだら後悔する間取りの細かいポイント⑥
洗濯機の上に棚などを設置して空間を有効活用!
関連記事:『【間取りのコツ】絶対やめて!一生後悔する脱衣所・ランドリールームのよくある失敗例7選!』
「2階」編
要望①:主寝室+子ども部屋×2+書斎がほしい
2階の廊下は、このように中央に配置してください。家のど真ん中に上げるのが理想ですが、それができない場合でも東西もしくは南北の真ん中に廊下を上げ、葉脈上に扉を配置、居室を設けてください。
書斎
書斎を明るくするために、インナー窓を付けています。書斎のカウンターはデスクトップパソコンも置ける奥行き600mmです。小物を置けるように奥行き300mmのカウンターを付け、L字型にしました。配線孔やコンセントも付けています。
書斎の中も空気が悪くなると眠くなってしまうので、必ず排気口を付けてくださいね。
また、書斎に1台エアコンを付けると効きすぎるので、屋根裏エアコンを使って弱冷房にするのが、相性の良い空調方式ですよ。
関連記事:『2階はエアコン1台でOK!夏の暑さ対策に最適な「せやま式屋根裏エアコン」とは?』
主寝室
主寝室は5.2畳で、シングルベッドを2つ置けるジャストサイズです。ただし、足元に通路を確保できるように、ベッドの長手方向は奥行き3.5P確保するようにしてください。
主寝室には2.5畳のウォークインクローゼットも配置しました。納戸としても使える大容量のウォークインクローゼットです。ここも通路を真ん中にして両側を収納、扉ではなく目隠し用のロールスクリーンを採用することで、スペースを有効活用しています。
子ども部屋
子ども部屋は、二部屋とも収納を含めて4.8畳です。幅2Pの大きな収納も取れています。