2025.03.19
【せやまどりNo.84】「賢くコストを抑えて快適さを実現した1階完結型の家」の間取り図






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目次
「せやまどり」とは?
せやまどりとは、その名の通り、私せやまが考案した間取り図のこと。
このせやまどりでは、「リビング・収納は贅沢に、2階・廊下は徹底的に削減」を基本方針に、コンパクトながら、解放感・機能性を感じられる間取りに仕上げています!
せやまどり販売サイトにて販売中!
本ページでご紹介している間取りを含め、せやまどりはすべて「せやまどり販売サイト」から購入いただけます!
また「まだ工務店選びに迷っている…」という方であれば、「認定工務店」と「施主」を橋渡しするプロジェクト【せやま印 工務店】の内定クルー(※)であれば、間取り制作期間内に限り、販売中のせやまどりを全件見放題!
ぜひ間取りづくりの参考に役立ててくださいね!
内定クルーとは?:せやま印工務店での契約が決まっているクルーのこと
お施主さんからの要望は?
今回、お施主さんから以下のような要望をいただきました。
「動線」について |
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「リビング」について |
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「キッチン」について |
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「洗面脱衣」について |
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「その他居室」について |
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通常、これだけの要望を詰め込むと、延床面積は35坪くらいになってしまいますが、無駄なスペースや建築費を削減するテクニックを駆使しつつ、最終的に延床面積は「29.4坪」まで抑えました!
「そんなに削ったら生活しにくくなるのでは?」と思うかもしれませんが、リビングは開放的ですし、収納もかなり充実していますので、ぜひ参考にしてくださいね!
要望を踏まえた実際の間取りは?
「リビング」編
要望①:広くなくて良いから開放感がほしい!
このように開放的で明るいLDKになっていますが、実はLDK全体で16畳。
「LDKは18畳以上で!」とこだわる人は多いですが、このように16畳でも工夫次第で開放的な空間が作れますよ。
解放感を出すにあたって、上画像のように、天井の一部をH2,500mmにしたり、ハイサッシ、ハイドアを採用しています。
「解放感を出す」というと吹き抜けや勾配天井が王道ですが、このような工夫を凝らしてあげれば、コストを抑えつつ、しっかり開放感も出せますね。
またソファ⇒テレビボードまでは3.5P確保し、ソファーに座っているときも圧迫感が出ないようにしています。
関連記事:『【間取りのコツ】「広く見えるリビング」を作るための鉄則ルール6選!』
要望②:隣接のミニ和室がほしい
ダイニング、リビング、キッチンから見える位置に「3.1畳のミニ和室」を作りました。
また和室に扉を付けてしまうと、LDKの開放感が失われてしまうので、目隠し用のロールスクリーンを取り付け、来客時だけ下げられるようにしました。このように目隠し目的であれば、ロールスクリーンで十分ですよ。
要望③:執務スペースがほしい
執務スペースは、ダイニングの隣に配置して、椅子を「ダイニング/執務スペース」で共用にすることで、通路分のムダなスペース(0.5畳ほど)を削減しました。
ちなみに執務スペースは、幅1,600mm×奥行き45cm。さらに奥にはプリンターを置けるように「カウンター」と「コンセント」も設置しています。
関連記事:『【間取り事例】書斎・勉強スペースの間取りと適正サイズ(畳数/奥行/幅)は?』
要望④:ミニ本棚がほしい
ソファを置くスペースは、最低でも幅2.5Pを確保したいところですが、対するテレビボード側は幅2P(約180cm)あれば十分。
そこでテレビボード側を少し狭めに設定することで0.5畳分を削減し、「隙あらば収納」としてミニ本棚を設置しました。
「キッチン」編
要望①:大きなカップボード・パントリーがほしい
耐力壁が必要な都合上、カップボードはW2,550mmを採用しました。
またカップボードには2口×3箇所のコンセントを設置し、複数家電を使用した際にもブレーカーが落ちないよう、専用回路にしています。
またパントリーは、冷蔵庫の横に設けています。
このように冷蔵庫横にパントリースペースを確保できると、料理の際だけでなく、買い物から帰ってきて食材をしまう時の手間も減らせるのでおすすめですよ。
関連記事:『【完全攻略】目指せ家事ラク!「キッチン計画」を進める際に知っておくべき徹底解説!』
要望②:キッチン⇒洗面脱衣を近くに配置したい
パントリーの正面にはモニターニッチを設けており、料理中の来客やお風呂を沸かす際にも移動距離はごくわずか。
また洗面脱衣はモニターニッチの奥のドア部分になるので、キッチンから洗面脱衣への移動距離も最小限に抑えられています。
「洗面脱衣」編
要望①:洗面脱衣に収納がほしい
上画像の通り、お風呂の近くにはしっかりした収納スペースを確保しました。
このように洗面脱衣に収納を設けると、バスタオルやパジャマ、下着などもしまえますし、「洗濯⇒乾燥⇒収納」も最短距離で完結するのでおすすめですよ。
脱衣室の扉を開けると約3畳のウォークインクローゼットにつながっています。
ここには、2連のハンガーパイプや棚を用意していますから、洋服をしまう時のアクセスだけでなく、収納力も完璧ですね!
関連記事:『【間取りのコツ】絶対やめて!一生後悔する脱衣所・ランドリールームのよくある失敗例7選!』
「その他居室」編
要望①:主寝室+子ども部屋×2で計3部屋ほしい
主寝室は6畳で、廊下に大きなウォークインクローゼットを設けたので、主寝室のクローゼットは約0.8畳のみ。
「主寝室は8畳くらいにして豪華に!」という人もいますが6畳でもシングルベッドを2つ置いて、横にナイトテーブルを置けるのでスペース的にはこれで十分ですよ。
子ども部屋①は収納を含めて5.4畳(収納を除くと4.5畳くらい)です。
本来は入口の近くに収納を作るべきですが、奥の壁が斜めでベッドを置けない都合上、今回はベッドと机を手前に置き、奥にクローゼットという配置にしました。
このように間取りづくりの際には、家具の配置もしっかりシミュレーションしておきましょう!
また「子ども部屋は6畳ぐらいで…」と言う人もいますが、子どもが家にいる期間はそんなに長くありませんし4.5畳もあれば十分ですよ!
子ども部屋②は、クローゼットを入れて5.2畳なので、実質4.5畳です。
また画像の通り、クローゼットの扉をなくすことでコスト削減にもつなげています。
関連記事:『【間取りのコツ】「主寝室・子供部屋」は何畳にすべき?広さ/収納/動線のポイントも徹底解説!』
要望②:廊下から行けるウォークインクローゼットがほしい
今回は、「2階廊下からウォークインクローゼットに行きたい」という要望があったので、2階廊下に隣接する形で約3畳のウォークインクローゼットを配置しました。
またウォークインクローゼットの奥に、換気システムの排気口を設けることで衣類のカビ対策に、さらにコンセントを設けることでロボット掃除機やスティック掃除機の充電もバッチリです。
関連記事:『【場所別】収納スペースに最適な“奥行”と“幅”は何センチ?事例付きで解説!』
要望③:2階にもトイレがほしい
2階トイレでは、自動洗浄や暖房便座、ウォシュレットやタオルリングを採用。
また1階トイレも含め、トイレには「床面排気」「アッパーカット トイレドア」を採用することで、臭いが気になりにくいような仕様にしています。