2024.10.19
オール電化とガス併用のどちらにするか悩む人も多いですよね。実際には現在はどちらもお得さは同じくらいですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。電気とガスの併用も含めて、コンロ・給湯器・乾燥機の3つに分けて、失敗しない選び方を解説していきます。
選ぶポイントをチェックしていきましょう!
本記事の内容は、YouTube動画でも分かりやすく解説していますので、こちらもご覧ください!
参考動画:オール電化とガスどちらがお得?失敗しない選び方|乾太くんは?
目次
オール電化とガス、どちらの方がお得なの?
オール電化とガスを選ぶポイントは、大体3つですよね。コンロ・給湯器・乾燥機のそれぞれで悩む人が多いので、それぞれ解説していきましょう。
コンロの場合
コンロの場合は、IHかガスコンロで悩む人が多いですよね。これを決めるポイントは、鍋を振りたいかどうかです。鍋を振りたい人は、ガスにしましょう。IHだと、振ったら止まってしまいます。逆に、特に振るつもりがないという人は、IHでいいと思います。
総合的に見た場合、私としてはIHの方がメリットが大きいと思っています。まず、IHはレンジフードが汚れづらいんです。レンジフードはガスコンロの上昇気流によって油などが上にいって汚れてしまうので、それを防ぐことができます。また、ツルッとしているので掃除もしやすいですし、エネルギー効率も良いのがIHの特徴です。一方、ガスなら鍋を振れるのが大きなメリットですよね。ですので、やはり「鍋を振るかどうか」で選ぶのがおすすめです。
給湯器の場合
給湯器は、電気の給湯器であるエコキュートと、コンロの給湯器であるエコジョーズで悩むでしょう。ただ、これはコンロとセットで選べば良いと思います。IHにする人はエコキュート、ガスコンロにする人はエコジョーズにするのがおすすめ。「まとめてお得」というパックもありますので、そんな感じでいいでしょう。
ランニングコストはエコキュートの方が安いですが、初期設置費用はエコジョーズの方が安くなっています。さらにエコキュートはタンクに水が溜まっているので非常用の水がめとして使うことができますが、エコジョーズはスペースをとらないというメリットがあります。
一方、注意点もあるのでそちらもチェックしておきましょう。エコキュートの注意点としては、普通のタイプだと2階の水圧が弱いので高圧タイプを選択する必要があります。そうすれば水圧も安定するでしょう。また、容量が基本的には370Lですが、二世帯だったり女の子が多かったりする家庭の場合は460Lを選ぶのがおすすめです。エコジョーズの場合は、基本的に24号が推奨です。二人暮らしなら20号でも良いですが、基本的には24号を選ぶようにしてください。
とはいえ、大きな違いはないので、やはりコンロとセットで選ぶのがおすすめです。
乾燥機の場合
ドラム式洗濯乾燥機と乾太くんはどちらの方が良いのでしょうか。ドラム式洗濯乾燥機の場合、洗濯から乾燥までやってくれるので、すごく楽というメリットがあります。もちろんオール電化にも対応しているので、マンションなどにも設置が可能です。
乾太くんのメリットは、50分という短時間で乾くのが大きなメリットです。シーツなども丸ごと乾燥させることができるので、洗濯物が多い家でも安心ですね。他にも排熱が外に出るので、夏でも室内が暑くならないというメリットもあります。さらに1回あたりのランニングコストが50円なのも魅力的。1日に2回も回しても、月3,000円で洗濯物を干したり取り込んだりする手間がなくなるという優れモノです。
というわけで、今は乾太くんを使わないという人も、将来的に乾太くんを使う選択肢を残しておいた方が良いと、私個人としては思います。たとえば、今ドラム式洗濯乾燥機を持っている人は、新築する時に捨てるのはもったいないですよね。なので「乾太くんを入れないでしばらくはドラム式で…」という選択肢も、もちろんありです。だけど、将来的に乾太くんを入れるために、ガス栓を1本だけ持ってきておくような人も、結構多いんです。そういうパターンもありですよね。
ガス栓を持ってくる費用はかかってしまうものの、ガスを開栓しなければ基本料金はかかりません。なので、こういうように栓だけ引いておくのもありでしょう。
ドラム式洗濯乾燥機のデメリットとしてはやはり、排熱が室内なので夏に暑くなってしまったり、乾燥時間が長くなってしまったりすることです。もちろん単身者や夫婦二人世帯なら良いと思いますが、子どもがいて洗濯物が増えてしまうような家庭だと、乾太くんがおすすめです。
また、乾太くんを入れるなら5kgのデラックスタイプがおすすめ。乾太くんの5kgにはノーマルとデラックスの2つのタイプがあり、さらに上の8kgという容量もあります。ただ、容量としては洗濯機が7kg~8kgの人なら、乾太くんはベーシックな5kgで十分でしょう。ただし、洗濯機が10kg以上の人なら、8kgの乾太くんを選びましょう。
デラックスの乾太くんを選ぶ理由としては、フィルターの掃除がめちゃくちゃ楽なんです。乾太くんのデメリットって、フィルターにめちゃくちゃ埃が溜まること。埃なのか布なのか分からないレベルで溜まるんです。ただ、デラックスだとフィルターが扉側についているので、メンテナンスが楽になります。ノーマルだと奥の方についているので、デラックスにしましょう。
「うちの子はサッカーをやっていてめちゃくちゃ洗濯が多いんです」みたいな家庭の場合は8kgでもいいかな、とは思いますが、フィルター掃除の大変さは理解したおいた方が良いでしょう。
乾太くんに関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
・ガス乾燥機「乾太くん」の選び方と意外なデメリット(冷気問題)
オール電化だと電気料金がお得になるって本当?
「乾太くんを入れるとオール電化じゃなくなるから、電気料金が高くなるんじゃないか」という意見があります。ただ、結論を言うと、オール電化専用の料金はもうないんです。その代わりに、深夜料金が安いプランなどはあるので、エコキュートを使うんだったら深夜に安い電気を使いましょう、というプランを使うことはできます。
しかも、そのプランは乾太くんを入れてガスを入れてオール電化じゃなくなったとしても使うことができます。つまりオール電化にするメリットって、今では結構薄れてきているんです。そういうわけで、ガスと電気を併用していく、というのが良いでしょう。
ガスは災害時に強いの?
あと、ガスは災害時に強いってよく言われますよね。オール電化にすると、電気が停電した場合には何も使えないって話はよく分かります。そういう時でも乾電池式のガスコンロや小さめのガス給湯器だったら使えたりしますよね。
確かにそういうものも、ないよりはあった方が良いでしょう。ただ、私としては正直「ガスだけあってもしょうがないんじゃない?」という気持ちがあります。というのもお風呂の給湯などができるわけではないですし、「コンロだけならIwataniでいいんじゃね!?」と思います。ということでカセットコンロを用意しておけば良いですし、ガスは止まった場合に、復旧まで非常に遅いんです。逆に停電の復旧の方が一般的には早いので、ガスは止まった時に弱いというデメリットは覚えておきましょう。
なんなら、災害の時に必要になるのは水やレトルト食品とか、トイレ用品とか照明といったものです。そういった備蓄をきちんとしておくことの方が、ガスを併用にしておくことやガスコンロにしておくことよりも、100倍重要だと思います。そのため、災害用にガスを選ぶ必要はなく、どうしてもというならガスコンロを備蓄しておくのがおすすめです。
まとめ
オール電化とガスのどちらがおすすめか
- オール電化とガスは好きな方で選んで良い
- コンロは鍋を振りたいかどうかで決める
- 給湯機はコンロとセットで決める
- 乾燥機は乾太くんがおすすめ
- オール電化で安くなる電気料金プランはない
- 災害時のためにガスを選んでおく必要はない