店舗訪問が必須!不動産屋から“未公開の土地”を紹介してもらうための「5つのコツ」は?

店舗訪問が必須!不動産屋から“未公開の土地”を紹介してもらうための「5つのコツ」は? | 土地探し

不動産屋と聞くと、「なんか騙されそう…」「ちょっと怖い…」などネガティブなイメージを抱く方もいるかもしれませんが、実は、新築の土地探しにおいて「不動産屋さん巡り」は必須です。

そこで今回は、「そもそもなぜ不動産屋巡りが必須なのか?」をはじめ、地場の不動産屋さんから未公開の優良物件を引き出すための5つのコツをご紹介していきます。

いい土地を引き出すにはコツがあるよ!

不動産屋さん巡りと並行して進めるべき、新築戸建のための土地探しについては以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:『注文住宅のための「土地の探し方」と“いい土地”を見つけた時の対応・コツを徹底解説!

不動産屋巡りの前に知っておくべき事は?

不動産屋仲介の仕組みを知っておこう

不動産屋さんの「土地売買」の仕組みは?

通常不動産屋さんの売買仲介は、以下の両者を仲介する形となります。

  • 不動産屋A’社:「土地を売りたい」Aさんから相談を受けている
    ⇒Aさんの土地に興味を持ちそうな買主を抱えている不動産屋B’社に情報を流す!
  • 不動産屋B’社:「土地を買いたい」Bさんから相談を受けている
    ⇒Bさんが興味を持ちそうな土地情報を不動産屋A’社からもらう!

不動産屋さんでは、このような売買仲介を行うことで、A’社はAさんから、B’社はBさんから、それぞれ手数料をもらう仕組みなわけです。

不動産屋はなぜいい土地を未公開のままにする?

不動産会社を売主と買主両方から手数料をとりたいと考える

(出典:ダイヤモンドオンライン

このように通常の不動産仲介では、買い方or売り方どちらかからしか手数料がもらえないわけですが、このAさんの土地が「駅チカの超優良物件」だった場合はどうでしょう?

通常通りレインズ(日本全国の不動産業者が閲覧できる不動産情報共有サイト)に掲載すれば、問い合わせ殺到で楽できる反面、手数料は売り主であるAさんからのみ。それを例えばレインズに掲載せず、自分たちで買い主を探してしまえば、売り主のAさんからだけでなく、買い主のBさんからも手数料がもらえる形になりますよね。

これは「両手取引(両手仲介)」と言い、基本的には違法性はないものの利益相反の関係上あまりよくないとされているんですが、不動産屋さん的にはこの両手取引が一番儲かるため、いい土地を仕入れたら、その情報を他の不動産屋に流さず、ネットにも掲載せず、レインズにも載せずに、自社に訪問してくれた方にのみ紹介する傾向があります

これが不動産屋さんが、いい土地を未公開のまま外に出さない理由です。

レインズには良い土地情報はない?

不動産屋や工務店・ハウスメーカーに土地探しを相談すると「レインズをチェックしときますね」と言われる事があります。前述の通り、不動産屋は良い土地情報はレインズに掲載しない傾向があるため、レインズをチェックしても意味がないのではないか?と感じるかもしれませんが、結論、チェックしてもらった方が良いです。

レインズにも、売主を直接見つけられない不動産屋が良い土地情報を掲載することは稀にあるし、掲載価格では魅力的ではなくても、交渉で価格が下がって結果好条件になることもあります。土地探しの成功の秘訣は「やれることは全部やる」です。レインズのチェックも怠らずにやってもらうことをおすすめします。

不動産屋は、どういうところに、何社行くべき?

不動産屋さんは、どういうところに行くか?よりも数が勝負ですから、最低でも5社は回るようにしましょう。

その地域に強い不動産屋さんを探すのであれば、周辺エリアの分譲地に旗が立ってる不動産屋さんを当たってみたり、「地域名 不動産屋」でGoogleマップ検索から手当たり次第行ってみるのもありだと思います。とにかく、建築希望エリアの不動産屋さんを最低5社は回ってみてください。(住友不動産販売や東急リバブルなどの大手仲介会社でもOKです)

不動産屋さんから“未公開土地”を提案してもらうためには?

【前提】不動産屋さんは「本気かどうか?」を見ている

当然ですが、不動産屋さんも買う気がない冷やかしのお客さんには時間を使いたくないはず。

となると、不動産屋さんが一番最初に見るのは「どういう土地を探しているのか?」ではなく、「この人は本気で土地を探しているのか?」です。そのためいい土地を引き出すための大前提として、事前準備が十分できている様子を見せて「本気度」を伝えられるようにしておきましょう。

事前準備がまだ不安…という方は、先に以下記事から読まれることをおすすめします。

関連記事:『準備なしは後悔のもと!「土地探し」の前にやっておくべき“4つの事前準備”とは?』

「本気度」を見せるための5つのテクニック

①なるべく家族で行くこと

新築のための土地探しとなると、そこに家族一同の生活拠点がそこに固定されるわけですから、なるべくそこに住むことになる家族全員で訪問するようにしましょう。

旦那だけや嫁だけで行くと、「とりあえず聞きに来ただけかな」と本気度を疑われてしまいますから、夫婦で、もし子供もいるのであればいれば、子供も連れて行った方がいいですね。

②「工務店が決まっている」と伝えよう

不動産屋さんは基本「建築条件付きの土地」を売りたがります。これは土地経由で提携工務店の建築契約が獲得できれば、その分工務店から不動産屋さんにフィーが発生するからです。

なので不動産屋さんに訪問したらまず最初に、「すでに工務店も決まっているので、建築条件なしの土地、または条件が外せる土地だけを紹介してください」とハッキリ伝えるようにしましょう。

不動産屋さんとしても土地の候補が絞れて提案しやすくなりますし、「すでに工務店が決まっている=家を建てる覚悟がある」と土地探しにおける本気度も伝えやすくなります。

③希望条件は「狭めすぎず」に伝えよう

土地に関する要望を述べる際には、「エリア」、「予算」、「広さ」などの希望条件は原則緩めで伝えるようにしましょう。

希望を聞くと、幹線道路沿いは避けたい、一本入った車通りの少ない道がいい、道路幅は5メートル以上、間口は必ず8メートル以上と、良かれと思って細かい要望を伝える人がいますが、あまりにも条件が細かいと不動産屋さんも「これは無理だ」と提案をあきらめてしまいます。

そのため希望条件を伝える際には、「一応希望エリアはこのあたりだけど、このエリアが現実的かなと見てます。予算はこれくらいまでは考えている、敷地は予算なども考慮して、可能な限り広めで提案してもらえますか?」とざっくりした希望を伝えると、不動産屋さんも親身に物件探しを手伝ってくれると思います。

④「住宅ローンの目処」が立っていることを伝えよう

住宅ローン

不動産屋さんからすると一番避けたいのが、一生懸命提案して契約書にもサインもらったのに、いざローン申請したらローンが通らなかった…というケース。

なのでざっくり土地を含めた家づくりの予算が決まったら、先にローンの仮審査に通しておきましょう。

そして不動産屋さんに訪問する際には、「ローンは4,500~5,000万円で通っているので大丈夫です。土地が決まればその土地に応じてすぐ手続きします。」と伝えて、土地探しの本気度を見せれるようにしておくと協力を得やすいですね。

⑤「早めに動きます」という意思を伝える

最後は「いい土地があればすぐに決めます」という意思を伝えること、です。

不動産屋さんも複数のお客さんに対して提案を行っているわけですから、「良ければすぐに買います」、「今日見に行きます」、「今日中に買い付けもできるくらいの気持ちでいてください」というように判断が早そうな姿勢を見せてあげると協力してもらいやすくなると思いますよ。

まとめ

不動産屋巡りの前に知っておくべき事は、以下の2点。

不動産屋巡りの前に知っておくべきことは?

  • 不動産屋は、「いい土地」を未公開のまま外に出さない!
    だからこそ、不動産屋さん巡り(最低でも5社)が重要!
  • 不動産屋には「本気度」を見せよう!
    • ①なるべく家族で行くこと
    • 「工務店が決まっている」と伝えよう
    • ③希望条件は「狭めすぎず」に伝えよう
    • 「ローンの目処」が立っていることを伝えよう
    • ⑤「早めに動きます」という意思を伝える

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PROFILE

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せやま大学の人

瀬山 彰

大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。

「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。

娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。

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