【2026年最新】太陽光発電の初期費用は回収できる?失敗しないパネル&パワコンの選び方&8年間の売電収入を全公開!

太陽光発電は2026年からでも元が取れるのか?

太陽光発電システムは、2026年から設置しても元が取れるのか。

売電価格は年々下がっています。そのため、「今から太陽光を載せても得しないのでは?」と感じている人も多いはずです。

結論から言うと、2026年からでも太陽光発電は検討する価値があります。

ただし、昔のように大きく儲かる時代ではありません。あくまで「損はしにくい」「電気代高騰へのリスクヘッジになる」「災害時の非常用電源として役立つ」という考え方です。

無理に載せる必要はありませんが、予算や土地条件、屋根形状に無理がないなら、前向きに検討してよい設備です。

太陽光発電がないと損?再エネ賦課金という仕組み

太陽光発電システムは、家そのものに必須の設備ではないので、付けても付けなくても、家としては成立します。

ただ、知っておきたいのが「再エネ賦課金」。電気を使っている人が全員払っている電気税のようなもので、太陽光発電の売電価格は、この再エネ賦課金によって支えられています。

太陽光発電を付けている人は、その恩恵を受けられますが、付けていない人は、再エネ賦課金を払うだけで恩恵を受けにくい状態です。

2025年の再エネ賦課金は、平均で年間14,328円という資料もあり、恩恵がないまま払い続けるのは、もったいないところですね。

太陽光発電の現状

太陽光発電の売電価格は、昔に比べるとかなり下がりました。最初の頃は40円を超えていた売電価格も、20円を下回り、16円、15円という水準まで下がっています。

2026年は、最初の4年間が24円、5年目以降が8.3円という段階式の仕組みになる予定です。10年間の平均で見ると14.58円となり、2025年の15円より少し下がる形。

一方で、太陽光パネルの性能は年々進化しています。金額だけを見ると昔と大きく変わらないように感じるかもしれませんが、性能面では発電量や寿命が伸びていますよ。

売電単価は下がっていますが、その分を技術の進化で一部カバーできるようになっている、というイメージ。とはいえ、7~10年前に比べると、今の太陽光発電は全然お得ではありません。昔のように「太陽光でガンガン稼ぐ」という時代ではないという点は押さえておきましょう。

2026年からでも太陽光発電を設置すべき理由

1. 損はしにくい

2026年からでも、太陽光発電は元を取れる可能性があります。ただし、重要なのはパネルの価格と発電量のバランスです。

現在の太陽光パネルは、1kWあたり20万円前半~25万円ほどが一つの目安。仮に1kWあたり25万円、年間発電量1,100kWh、自家消費率30%、日中の買電価格30円、売電価格は2026年からの10年平均14.58円、11年目以降9円程度として試算すると、約14~15年で元が取れる計算です。

ただし、20年に1回程度のパワーコンディショナー交換まで考慮すると、回収まで23年ほどかかるケースもあります。大きく儲かる設備ではありませんが、条件が合えば損はしにくいでしょう。

一方、私がおすすめしているマキシオン「MAX3」は、1kWあたり30万円前後と高めですが、その分、発電量に期待できます。私の家でもMAX3を設置しており、西側の3階建てで夕方は日が当たりにくい条件ながら、年間1,200kWhほど発電しています。

もちろん、発電量は地域や日射条件によって変わります。初期費用だけで判断せず、実際にどれくらい発電できるのかまで含めて選ぶことが大切。高性能パネルでも元を取るまで20年前後かかることはあるため、そこをどう判断するかは、各家庭の考え方次第です。

2. 電気代高騰へのリスクヘッジになる

太陽光発電は、電気代高騰へのリスクヘッジになります。

日本はエネルギーの多くを輸入に頼っており、円安になれば、エネルギーの原価は上がりやすくなります。さらに、今後は電気の消費量も増えていく可能性があります。

電気代が上がり、電気消費量も増える。そんな時代に、自宅で発電できる設備を持っておくことは大きな安心材料です。今すぐ蓄電池まで入れる必要はありません。ただ、日中に発電できる設備を持っておくだけでも、将来の電気代上昇リスクには備えられますよ。

3. 災害時の非常用電源になる

太陽光発電は、災害時の非常用電源としても役立ちます。停電時に、完全に普段通りの生活をするのは難しい。食料の問題もあります。ただ、スマホの充電、ラジオ、懐中電灯、最低限の空調などを動かせる電気があるだけで、安心感はかなり変わります。

現時点では、蓄電池は採算が合いにくいので無理に入れなくていいと考えています。代わりにおすすめなのが、ポータブル電源です。

10万円から20万円ほど出せば、それなりの容量のものが手に入ります。アウトドアにも使えますし、災害時には非常用電源として使えます。日中に太陽光で発電し、ポータブル電源に充電する。夜はその電気を使う。

最低限の生活を守る仕組みとして、太陽光発電とポータブル電源の組み合わせは有効ですよ。

太陽光発電のデメリット

1. 初期コストがかかる

太陽光発電には、当然ながら初期費用がかかります。

住宅ローンに組み込むことはできますが、建物価格が高騰している今、無理をしてまで付ける設備ではありません。まして、家の性能や必要な仕様を削ってまで載せる必要はないでしょう。

一方で、予算に無理がない範囲であれば、設置を検討する価値は十分にあります。損をしにくく、災害時や今後の電気代高騰への備えにもなる設備です。

2. 屋根形状の制限

太陽光発電を載せるなら、屋根形状も重要。基本的には南向きにパネルを載せたいところ。寄棟屋根にすると、パネルがあまり載らないことがあります。相性が良いのは、切妻屋根や片流れ屋根です。

太陽光を前提にするなら、屋根形状にも制約が出ることは理解しておきましょう。

3. 立地の制限

南側に高い建物がある土地では、太陽光発電の効率が落ちます。良い土地だけれど南側に高い建物がある場合は、無理に太陽光を優先する必要はありません。

土地探しは本当に大変。太陽光のために良い土地をあきらめるより、土地を優先する判断もありです。

太陽光は、載せられるなら載せる。これくらいの考え方で十分です。

4. メンテナンスが必要

太陽光発電のメンテナンスは、主にパワーコンディショナーの交換です。

日常的な掃除は基本的に不要ですが、台風の後などは飛来物でパネルが割れていないか確認した方が良いでしょう。住宅会社と連携し、ドローンなどでチェックすれば対応できます。

5. 強度の概念

太陽光パネルは重い設備なので、構造の確認も必要です。許容応力度計算をしていれば大きな問題にはなりにくいですが、何も考えずにパネルを載せるのは危険。相性が良い屋根材は、ガルバリウム鋼板の立平です。掴み金具でパネルを固定しやすく、屋根材自体も軽いのがメリットです。

撤去・交換費用に注意

発電量が大きく落ちるパネルを選ぶと、20年、30年で交換や撤去が必要になることがあります。これは非常に面倒ですし、費用もかかります。

さらに、発電しなくなったパネルを放置して配線をつないだままにすると、火災の原因になることもあります。

だからこそ、交換や撤去の手間を減らす意味でも、40年、50年ほど使えるような長寿命パネルを選ぶことが重要です。

太陽光パネルの選び方

これからはN型パネルを選ぶ

太陽光パネルは年々進化しています。今は、P型からN型への移行期です。

P型はポジティブ型、N型はネガティブ型と呼ばれますが、細かい仕組みを覚える必要はありません。

大事なのは、N型パネルは劣化が少なく、優れた方式のパネルだということです。今後は、ほぼN型にシフトしていくと考えています。

裏を返すと、現在はP型の在庫を売りたい販売店やメーカーもあるので、P型をすすめられることもあるでしょう。ただ、N型もかなり安くなっていますので、これから太陽光を載せるなら、基本はN型一択です。

また、太陽光パネルには、高温高湿試験という寿命を示す目安があります。以前は、2,000時間以上を目安にしていましたが、今は3,000時間以上を見たいところです。

N型パネルであれば、3,000〜4,000時間程度をクリアできる性能を持つものも多いです。

 推奨パネルはマキシオン「MAX3」

日本で流通しているパネルの中で、特に優れていると考えているのが、マキシオンの「MAX3」です。

高温高湿試験は7,000~8,000時間レベル。40~50年は十分持つと考えられる耐久性があり、さらに40年の製品保証も付いています。

価格は高めですが、将来の交換や撤去の手間まで考えるなら、私はマキシオン「MAX3」一択です。

予算的に厳しい場合は、その他のN型パネルを検討しましょう。マキシオン「Performance 7」のほか、キューセルズ、パナソニック、LONGiなどからもN型パネルが販売されています。商品によっては、1kWあたり20万円前半で導入できるものもあります。

どうしてもN型パネルが選べない場合は、高温高湿試験3,000時間以上のP型も選択肢にはなりますが、これから設置するなら、N型パネルを優先して検討すると良いでしょう。

パワーコンディショナーの選び方

パワーコンディショナーとは、太陽光パネルで発電した電気を家庭で使える電気に変換する機器です。

パワコン自体は、メーカーごとの性能差がそこまで大きいわけではありませんが、確認したいポイントが2つあります。

1. MPPTがマルチストリング対応

MPPTとは、発電した電気を無駄なく取り出すための仕組み。

MPPTが1つだけだと、どこかのパネルが影になったときに、全体が低い発電量に引っ張られることがあります。複数のMPPTがあるパワコンなら、パネルのグループごとに効率よく発電できます。

そのため、複数のMPPTを持つパワコンを選びましょう。

2. アフターフォローが遅いメーカーを避ける

パワコンは、アフターフォローの速さも重要。メーカーによっては、故障時の対応が遅いところもあります。これは太陽光の販売店に聞けば分かりますので、アフターフォローが遅いメーカーは避けた方が無難です。

よくある質問

太陽光パネルは何kW載せるべき?

太陽光パネルの容量は、家族1人あたり1kWくらいが目安で、4人家族なら4kWから5kWほど載せておけばよいと考えています。

GX志向型住宅などで一次エネルギー消費量削減率100%を狙う場合は、5kWから6kWほど必要になることもありますが、そうした条件がなければ、4〜5kW程度で十分です。

パワコン容量がパネルより少なくても大丈夫?

パネル容量よりパワコン容量が小さいケースは珍しくありません。たとえば、パネルが5kW、パワコンが4kWという組み合わせです。

これは「過積載」と呼ばれ、基本的には問題ありません。パネルとパワコンの容量が同じ、またはパワコンの方が大きければ安心ですが、パワコン容量が少し小さくても過度に心配する必要はありません。

注意したいのは、電力会社からの通知。パネルが5kWでも、パワコンが4kWなら「4kW」と記載されることがあります。これはパワコン容量を基準にしているためで、パネル容量が減っているわけではないので安心てください。

0円設置プランどう?

初期費用0円で太陽光発電を設置できるプランもありますが、基本的には慎重に検討してください。

まず、PPA方式。事業者が太陽光パネルを設置し、施主は屋根を貸すような仕組み。初期費用はかかりませんが、施主が得られるメリットは限定的。10年後などにパネルを譲り受けられるプランもありますが、どんなパネルが設置されるのかを必ず確認しましょう。

一方、リース方式は、パネルの質が良ければ選択肢に入ります。自分で購入する場合は住宅ローンの金利、リースならリース料・手数料を負担するイメージです。

つまり、「0円で設置できるからお得」と考えるのではなく、どんなパネルを、どんな契約条件で設置するのかを見ることが大切。

パネルは、理想を言えばマキシオン「MAX3」。予算的に厳しければN型パネルを目安に選びましょう。

屋根一体型太陽光パネルはあり?

屋根の代わりに太陽光パネルが載っているタイプですが、絶対ダメ!

理由はいくつかあります。

まず注意したいのが、火災リスク。万が一、太陽光パネルが燃えてしまった場合でも家に燃え移らないよう、不燃材などによる適切な対策が必要です。屋根一体型太陽光を選ぶ場合は、こうした防火対策が不十分な屋根一体型太陽光もありますので、しっかり確認してください。

さらに、発電しなくなったときが問題。太陽光パネルをはがすと、屋根までなくなります。また、屋根として作られていない太陽光パネルを屋根代わりに使うのは、雨漏りリスクが高すぎます。

必ず、ちゃんとした屋根を施工したうえで、その上に太陽光パネルを載せてください。

ペロブスカイト太陽電池は待つべき?

ペロブスカイト太陽電池は、日本発の非常に期待されている技術ですが、現時点では、寿命が10年程度と短いので、住宅に載せるにはまだ早いです。

これが20年、30年と伸びてくれば、住宅用として普及する可能性はあります。

ただ、今の住宅では、通常の太陽光パネルで十分。屋根の上に載せればよく、太陽光パネルが屋根への日射を少し遮ることで、2階の暑さを緩和する効果も期待できます。

ウイグル問題はどう考える?

太陽光パネルでは、生産地に関わる人権問題も話題になります。

強制的に低い賃金で働かされている人がいる可能性がある。人権的に問題のある生産拠点がある。この点は、無視できない問題です。

影響力のある立場で、人権問題を無視したパネルをすすめることはできません。

マキシオンをすすめている理由の一つは、そうした問題のある地域で作っていないという証明書を出していること。MAX3が難しい場合は、Performance 7(30年保証あり)なども選択肢になります。

ただ、生活のすべてで人権問題に配慮しきるのは難しいのも現実です。完璧に防ぐことは難しい。でも、全く気にしないのも良くない。最終的には、自分の信念や予算も含めて、自己責任で判断するしかありません。

まとめ

2026年からでも、太陽光発電は十分検討する価値があります。

昔のように大きく儲かる設備ではありませんが、条件が合えば損をしにくく、電気代高騰や災害時への備えにもなります。

ただし、家の性能や必要な仕様を削ってまで載せる必要はありません。予算や土地条件、屋根形状に無理がない範囲で検討してください。

また、設置するなら初期費用だけでなく、発電量や耐久性、保証、将来のメンテナンスまで含めて、長い目で判断することが大切です。

無理なく載せられるなら載せる。載せるなら、長く安心して使えるものを選ぶ。このくらいの考え方で進めていきましょう。

PROFILE

【2026年最新】太陽光発電の初期費用は回収できる?失敗しないパネル&パワコンの選び方&8年間の売電収入を全公開! | 太陽光発電について学びたい

せやま大学の人

瀬山 彰

筑波大学理工学群数学専攻卒(数理統計学士号取得)。硬式野球部に所属し、首都大学野球リーグの線形回帰分析に取り組む。

卒業後は、日本最大手の経営人事コンサルティング会社に入社。全国の住宅会社(大手ハウスメーカー・地場工務店)を担当。その中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。 中堅ハウスメーカー支店長経験を経て、2019年に起業。2021年にビーイナフ株式会社を設立。

主要事業である「せやま印工務店プロジェクト」は、2025年グッドデザイン賞受賞に加え、全国登録工務店65拠点、参加施主数は累計1723組以上、施主満足度95%以上と高い成長率と満足度を実現。また、施主や工務店のみならず、関わった全ての関係者が得をする(損をしない)、「全方良しのビジネスモデル」を他業界へ広める活動にも力を入れている。

広島県出身。娘4人の父親。2025年からは『カープ熱こじらせ兄さん せやまくん』としてのタレント活動も開始している。