新築のゴキブリ(シロアリ)など害虫対策5選!出る前と出てからを徹底紹介【自分でできる】

新築のゴキブリ(シロアリ)など害虫対策5選!出る前と出てからを徹底紹介【自分でできる】 | 住宅業界の時事ネタ

新築戸建でも、ゴキブリは入ってきます。「新築なら虫対策も要らないんじゃないの?」と思う人もいますが、残念ながら新築でもゴキブリが出ることはあるんです。今回は、知らないとヤバい新築のゴキブリ対策を紹介していきます。ゴキブリの侵入場所や予防策、応急処置や徹底駆除の方法を紹介するので、参考にしてくださいね。

ゴキブリへの対策方法を知っていきましょう!

本記事の内容は、YouTube動画でも分かりやすく解説していますので、こちらもご覧ください!


参考動画:新築のゴキブリ(シロアリ)など害虫対策5選!出る前と出てからを徹底紹介【自分でできる】

ゴキブリ対策に重要な時期は?

実は、ゴキブリが卵を産むのは秋です。だからこそ、秋にゴキブリ対策を怠ってしまうと、春に小さな赤ちゃんゴキブリが入ってきて大きくなる、という事態に陥ってしまうんです。

そこで、今回は新築なのにゴキブリが出やすい家の特徴と、その対策を紹介していきます。出る前の予防策と、出た後の対処法をしっかり知っていきましょう。

ちなみに、水回りやエアコンの「ドレン管」からゴキブリが戻ってくるので蓋をしておくという対策が有名ですよね。ただし、実はこれはゴキブリ対策をするあまり、別の部分で弊害が出てしまうリスクもある方法なんです。そういった点もチェックしていきましょう。

ただし、今回の対策をしても、残念ながらゴキブリの出現率が0%になるわけではないので、その点はご了承ください。

 

新築でゴキブリが現れる原因と対策①

前提として、新築住宅には食べかすのように、ゴキブリのエサになるようなものは少ないですよね。なので、入居前に既にゴキブリが住みつく可能性は低いんです。もちろん排水管の周りは暗くて湿っぽくてゴキブリが好む環境なので、既にゴキブリがいる可能性もゼロではありませんが、入居前にゴキブリがいる可能性は低いと考えて良いでしょう。

ですが、「引越し当日にゴキブリが出た!」なんて話を聞くこともありますよね。これは原因の1つ目である段ボールが原因です。段ボールというのは、暖かいのでゴキブリにとって卵を産みやすい環境なんですね。さらにゴキブリは段ボールをエサにすることもあります。

 

対策:①新品の段ボールを使う

そのため、対策としては引越しの時の段ボールは新品を使いましょう。昔から家に置いてある段ボールを使うと、そこにゴキブリの卵が産みつけられている可能性があります。

また「段ボール代がもったいない!」と、スーパーに置いてある段ボールを使って引っ越す人もいますが、これは本当にやめた方がいいです。スーパーの段ボールには食品が入っていた可能性が高いので、ゴキブリのエサがたくさんついていて、非常に良い住まいになってしまうんです。そんなものを家に持ってくるのは最悪なので、ぜひ避けてくださいね。

 

対策:②段ボールはすぐにバラす

使用した段ボールをそのまましまっておくと、それがゴキブリの産卵場所になってしまうこともありますので、段ボールのまま収納することは極力避けましょう。

また、使った後の段ボールを家の外に置いておく人もいますが、これもおすすめできません。ゴキブリ対策として良くないのはもちろん、シロアリ対策の観点でも問題があります。実はシロアリは「アリ」という言葉がついているものの、分類としてはゴキブリなんです。そのため、家の外に段ボールを放置すると、シロアリを寄せつける可能性があります。

段ボールを家の中に放置するとゴキブリの棲家になり、家の外に放置するとシロアリを寄せつけることになるので、なるべく段ボールを置かないようにしましょう。

 

新築でゴキブリが現れる原因と対策②

新築の家にゴキブリが現れる原因の2つ目は、引越し中にドアや窓を開けっぱなしにすることです。ゴキブリってのは飛んできますし、床から入ってくることもありますよね。だからこそ、ドアや窓を開けっぱなすのは極力最低限にしてください。

 

対策:ドア、窓はすぐに閉める

住み始めてから窓を開けたいという時は、網戸にするようにしましょう。引越しの時は玄関ドアや窓を開けっぱなしにしたいかもしれませんが、できるだけ最低限にしてくださいね。

 

新築でゴキブリが現れる原因と対策③

これもよくある原因なんですが、自分が持ってるカバンや荷物にくっついて入ってくることもあるんです。特に、公園や野球場にはめちゃくちゃゴキブリがいるんです。そんなところの地面に荷物を置くと、ゴキブリが入ってくることもありますよね。

 

対策:カバンを地面に置かない

そういう場所に出かけた時には、カバンを地面に置かないようにしましょう。意識的にやっておかないと、自分で害虫を新築の家に持ち込む、なんてことになりかねません。

ゴキブリを見ると「家の中から湧いた!?」と思いがちですが、実は意外と外から自分自身が持ち込んでしまっていることが多いんです。ゴキブリだけではなくカメムシなどの虫も同じことですので、カバンなどの取り扱いには注意してください。

 

新築でゴキブリが現れる原因と対策④

前述しましたが、エアコンのドレン管もゴキブリが入ってくる原因になります。ドレン管はエアコンの中で結露した水を外に捨てる役割を果たしているんですが、その性質上穴があいているので、そこからゴキブリが入ってくることがあるんですね。

 

対策:①虫ネットで侵入を防ぐ

これはよく紹介されてる対策ですが、ドレン管用の虫ネットを使って侵入を防ぐ方法です。確かに、これはゴキブリ対策としては有効です。

ただ、注意点があるんです。キャップをすることで水垢が溜まっていき、その水垢でドレン管が詰まってしまうことがあるんです。ドレン管が詰まると水が排出されず、水がどんどん溜まっていって、エアコンの中に水が溢れてしまうんですね。これはエアコンの故障や漏水の原因になるので、キャップを付ける場合は定期的に水垢のメンテナンスをするようにしてください。

 

対策:②ドレン管を宙に浮かせる

ドレン管の定期的なメンテナンスが面倒だという人は、ドレン管をちょっと宙に浮かしておいてください。地面に置いておくとゴキブリも入って来やすくなるので、ちょっと浮かしておくんです。

さらに、ドレン管が落ちるところは、できるだけ周りに草を生やさないようにしてください。コンクリートをうったり砂利を置いたりして、草が生えないような状態にしておくのも、結構効果的です。キャップを使わない人は、この方法も試してみてくださいね。

 

新築でゴキブリが現れる原因と対策⑤

最後の原因は、当然ですがゴキブリが好むような食べかすを落とさないようにしたり、じめじめとした湿気があるような換気されていない環境を作らないことです。こういった環境はゴキブリが発生する原因になるので、そこの対策を十分に行ってください。

 

対策:①こまめに掃除・換気をする

食べかすを落とさないようにこまめに掃除をしましょう。また、換気も重要です。家の中の空気をグルグル回しておくことで、じめじめとした空気溜まりが出来づらくなりますので、換気システムのフィルターの掃除をしっかりしましょう。

 

対策:②水回りのメンテナンス

また、使用頻度の低い水回りも忘れずにメンテナンスしてください。たとえば2階にトイレや洗面所がある家は要注意です。長いこと使わないと、水が蒸発して臭いがあがってきたり、そこを通じてゴキブリや虫が上がってくることがあります。

排水管は、基本的に「排水トラップ」といって、水が溜まるようになっていて、臭いや害虫が上がってこないようになっています。ただ、暑い夏とかだとなかなか使わない水回りは水が蒸発してしまうんです。これは臭いので分かりやすいですが、そうならないように使用頻度が低い水回りも定期的に水を流すようにしてください。

 

ゴキブリが現れた時の予防策と対処法は?

ゴキブリの予防策:ブラックキャップ

やっぱり、なんだかんだで置き型の「ブラックキャップ」がおすすめです。ゴキブリが出ていなくても置いておくのがおすすめです。既にゴキブリが家の中にいる場合は、それを食べて巣に持ち込み、巣を根絶やしにしてくれます。ただし、ブラックキャップは使用期限があるので、期限が切れたら取り替えましょう。そうすれば、まぁまぁの確率でゴキブリと出くわすことはなくなります。

 

ゴキブリの応急処置:凍結系の殺虫剤

対策をしていてもゴキブリに出くわしてしまった場合は、凍結系の殺虫剤がおすすめです。昔は「パチン!」と叩く人もいましたが、そうするとばい菌が飛び散ってしまうのでやめましょう。また、普通の殺虫剤だとゴキブリも逃げ回りますし、周りの床もベトベトになってしまいかねません。なので、ベタつかず逃げられにくい凍結系の殺虫剤を使いましょう。

 

ゴキブリの根絶策:バルサン

家全体のゴキブリを根絶やしにしたい場合は、バルサンですよね。バルサンを使う時は、換気システムを止めるようにしましょう。そうしないと、すぐに空気が抜けてしまい、バルサンの効果が落ちる恐れがあります。

また、ゴキブリの卵とかだと、1回のバルサンでは効かない可能性もあります。なので、入念に行うなら、1回目のバルサンの2週間後に2回目のバルサンを使ってください。そうすれば、ほぼ確実に根絶やしにできますよ。

 

新築入居時のバルサンは?

よく聞かれるのが「新築に入居する時にバルサンをした方が良いの?」ということですが、これはそこまではやらなくて良いと思います。もちろん「住む前にゴキブリがたくさんいることが分かった」という場合にはバルサンを使った方が良いですが、そういうケースじゃなければ使う必要はないでしょう。

バルサンは基本的に予防効果はあまりなく、住んでいるゴキブリをやっつけるものです。ゴキブリを予防したい、いるゴキブリを目に入れたくないというなら、ブラックキャップを使うようにしてください。

 

まとめ

知らないとヤバい新築のゴキブリ対策

①引越しは新品の段ボールを使い、すぐに捨てる
②ドアや窓を開けっぱなしにしない
③荷物を地面に置かない
④エアコンのドレン管はキャップをするか浮かせる
⑤こまめに掃除・換気をする。使用頻度の低い水回りもメンテナンスする
【ゴキブリの予防】ブラックキャップがおすすめ
【ゴキブリへの対応】殺虫剤は凍結系を
【ゴキブリを根絶】バルサン(2週間後にもう1度使う)

PROFILE

新築のゴキブリ(シロアリ)など害虫対策5選!出る前と出てからを徹底紹介【自分でできる】 | 住宅業界の時事ネタ

せやま大学の人

瀬山 彰

大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。

「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。

娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。

当社ウェブサイトでは、お客様に提供するサービスの向上・改善、お客様の関心やニーズに応じた情報・機能提供のためにお客様が当サイト使用する際に取得した情報を、当社分析パートナーと共有します。
詳しくは、個人情報保護方針をご確認ください。

OK