2024.11.14
注文住宅にする時、間取りはどれくらいが良いのか悩む施主も多いでしょう。そこで、間取りを作る時に知っておきたい目安となるサイズや必要なスペースの実際の数値を、家具・家電・住宅設備について紹介していきます。
間取りを考える参考にしてください!
本記事の内容は、YouTube動画でも分かりやすく解説していますので、こちらもご覧ください!
参考動画:注文住宅の間取り|家具・家電の平均サイズと配置スペースの目安
目次
家具・家電のサイズ目安と必要なスペースは?
家具や家電、住宅設備のサイズの目安は大体分かっていると思いますが、間取りを作る時にある程度は頭に入れておかないと、オシャレなソファを買った後で「横の隙間、せまっ!」なんてことになりかねません。さらに、搬入できないなんてことになるケースもあります。
なので、間取りを作る時からある程度は、家具・家電・住宅設備のサイズの目安を知っておいて、確保すべきスぺースを理解しながら間取りを作っていってください。
家具に必要なサイズ目安と必要なスペース
まずは家具に関して、ダイニングテーブル・ソファ・テレビボード・ベッド・勉強机のサイズの目安をそれぞれ紹介していきます。
①ダイニングテーブル
まずはダイニングテーブルですが、1人あたりがご飯を食べるのに必要な幅は、60cm~70cmくらいです。最低でも60cmあれば良いでしょう。4人掛けのテーブルなら横に2人並ぶので、最低でも幅120cm。幅150cmあればかなり広めになるでしょう。
6人掛けの場合は、横に3人が並ぶことになるので、幅180cm~210cmぐらいが目安になってきます。なので、たとえば子どもが3人以上いる家庭では、当然ながらダイニングテーブルは6人掛けになりますので、絶対に180cm~210cmのスペースは確保しておく必要があります。プランニングするソフトのフォーマットに入っているのは大体が4人掛けで、140cm~150cmのダイニングテーブルが多いので、その点は気を付けてください。
②ソファ
ソファに関しては、ちょっと広めで1人あたり幅70cmはあった方が良いと言われているので、2人掛けなら幅140cm~160cmくらいは確保しておいた方が良いでしょう。
ですが、多くの人は2人掛けではなく2.5人掛けもしくは3人掛けのソファを買いますよね。2.5人掛けの場合は、幅170cm~190cmくらい。3人掛けの場合は200cm~210cmくらいになってきます。
そこで「今からソファを買う」という人は、2.5Pくらいの幅(1P=91cm)を確保しておくと良いでしょう。2Pだと170cmくらいのソファしか置けないので、ちょっと狭く感じてしまいます。そこで、最低でも2.5Pか、できれば3Pくらいのスペースをソファ用に確保しておくようにしてください。
③テレビボード
次にテレビボードですね。テレビボードのスペースは、いくらでも良いのですが、最低でも2Pは必要です。できれば2.5P~3Pくらいあれば理想的だと言われます。テレビの大きさが40インチくらいなら狭くても良いのですが、大体の人は50インチくらいのテレビを買いますよね。なので、2.5P~3Pのスペースは確保しておいてください。
④ベッド
ベッドは、大体今持っているサイズが入ればいいんですけど、「決まってない」や「これから買い替える」という人は、シングルベッドの幅が大体100cmくらいですので、幅100cm×2人分で幅200cm~210cmくらいのスペースを確保しておけば良いと思います。
ただ、入り口と収納の位置関係や、バルコニーがあるかどうかによって、室内に見えない通路が発生してしまいます。なので、必ずベッドを置けるかどうかはシミュレーションしてみてください。「今はセミダブルだからそんなにスペースは要らない!」という人もいるかもしれませんが、今後は買い替える可能性もありますので、できればシングルベッド2個分のスペースは確保しておくのがおすすめです。
⑤勉強机
勉強机は意外と大きいことに注意してください。また、書斎にする場合は、奥行が45cmではなく60cmくらいあった方が良いでしょう。
家電に必要なサイズ目安と必要なスペース
続いて、家電に関しては洗濯機・冷蔵庫・ルンバ・ピアノのサイズの目安を紹介していきます。家電は特に搬入経路に注意が必要ですよ。
①洗濯機
洗濯機は、基本的に「設置場所スペース」というのがあるので心配いりません。ただし、搬入経路は確認しておきましょう。特に、ドラム式洗濯機の場合は大きいサイズだと、幅が70cm以上になる場合もあります。なので、自分が買おうと思っている、あるいは持ち込もうとしている機種のサイズを測って、それがちゃんと搬入できるかドアの幅を確認しておいてくださいね。
縦型洗濯機の場合は横幅が60cmくらいなので「通らない!」ということはないでしょう。ですが、洗濯機スペースの上に棚などがあると、蓋を開けた時に当たってしまうこともあります。なので、高さにも少し注意してくださいね。
②冷蔵庫
冷蔵庫の幅は、大体70cmくらい確保しておけば良いでしょう。そうすれば、600Lくらいまでのサイズなら対応できます。「むちゃくちゃウチの子食いしん坊!」という家庭で650Lや700Lの冷蔵庫を買う場合はもう少し大きいサイズになりますが、一般的には幅70cmのスペースがあれば十分です。
どうしても幅が厳しいという場合は、カップボードのサイズを調整しましょう。大体のカップボードは、サイズを幅15cm単位で調整ができるようになっていますので、その辺で微調整をしてください。
③ルンバ
最近は、ルンバも背が高くなっています。ルンバから自動でゴミを吸い上げるゴミステーションという機能があるので、昔みたいに背が低い場所に置くことはできなくなっています。ゴミステーションの高さは49cmあるので、結構高いですよね。なので、その高さは確保しておくようにしましょう。今後はこのゴミステーションがあるタイプが主流になってくると思うので「今からルンバを検討する」という人も、高さ50cmくらいは確保しておくのがおすすめです。
④ピアノ
ピアノは家電ではありませんが、サイズに注意が必要ですので紹介していきます。ピアノの場合、幅は大体147cm~156cmくらいです。また、重いので下地をしっかり補強しておくことと、搬入経路を確保しておくことが大切です。
ただし、電子ピアノの場合はコンセントを設置しておけば問題ありません。電子ピアノを置く場所の近くに、コンセントを置いておけば良いでしょう。
住宅設備に必要なサイズ目安と必要なスぺース
最後に住宅設備に必要なサイズ目安とスペースを紹介していきます。キッチン・カップボード・ユニットバス・洗面台の4つを紹介していきます。
①キッチン
キッチンの幅は、大体255cmくらいです。今は大体がこれが基本になっているでしょう。幅210cmはちょっと小さいので、255cmくらいのキッチンにするのがおすすめです。奥行は大体65cmくらいです。60cmだとやっぱり小さくなってしまうので、65cmは用意しておくようにしましょう。
②カップボード
カップボードは、いわゆる食器棚ですね。こちらは理想としては、幅255cm~270cmくらいを確保しておいてください。間取り的には3Pですね。それくらいのサイズなら、めちゃくちゃ良いカップボードにできます。
ただし、どうしてもスペース的に難しい場合は、最低でも幅165cm~180cmは確保するようにしてください。そうしないと、ちょっとキッチンがゴチャつく恐れがあります。
注意すべきは、今後は調理家電はもっと増えていくことです。コンロよりも電気で調理することが増えています。実際に「〇〇クッカー」や「〇〇ブレンダー」、「〇〇ジューサー」というものも増えてますよね。そのため、そういった調理家電のスペースを確保しておくことが重要です。それとコンセントも重要になってきます。調理家電は消費電力が高いので、専用回路で最低でも2口×2の4口、できれば2口×3の6口くらいを設置した方がいいと思います。
③ユニットバス
ユニットバスは、大体1坪サイズの160cm×160cmの正方形のやつで良いと思います。時々1.25坪タイプにする人もいますが、私としてはちょっと広すぎると思います。
子どもと一緒に入る時は確かに便利ですが、実は子どもと一緒にお風呂に入る時期なんか一瞬。すぐに入らなくなってしまいます。なので、基本的にはユニットバスの広さにはあまりお金をかけずに、1坪サイズで良いんじゃないかと私は思います。
逆に、0.75坪タイプだと、ちょっと狭いと思います。なので、160cm×160cmの1坪サイズを基準にしてください。
④洗面台
洗面台は、大体幅が90cmあれば良いでしょう。「狭くても良い!」という人であれば幅75cmでも良いですが、基本的には幅90cmあった方が良いと思います。
まとめ
家具・家電の平均サイズと配置スペースの目安は?
- ダイニングテーブル→1人あたり最低60cm~70cm
- ソファ→1人あたり幅70cmが目安、2.5P幅を確保する
- テレビボード→最低でも2P、2.5P~3Pが理想
- ベッド→シングルベッド(幅100cm)×2のスペースを確保
- 洗濯機→ドラム式なら幅70cmが目安、搬入経路に注意
- 冷蔵庫→600L以下なら幅70cmあればOK
- ピアノ→幅147cm~156cm、下地補強と搬入経路の確認が必要
- 電子ピアノ→コンセント設置を忘れない
- キッチン→幅255cm
- カップボード→幅255~270cm、最低でも幅165cm
- ユニットバス→1坪サイズ1616
- 洗面台→幅90cm、最低でも幅75cm