住宅会社との打ち合わせでイライラしてしまう原因と唯一の回避法

住宅会社との打ち合わせでイライラしてしまう原因と唯一の回避法 | 住宅業界の“闇”を知っておきたい

一生に一度のマイホームなのに、打ち合わせ中にイライラしてしまう人は多いんです。では、イライラしない打ち合わせにするためにはどうすれば良いのでしょうか。イライラする打ち合わせの特徴や原因、解決法を紹介していきます。

円滑で気持ち良い打ち合わせにしましょう!

本記事の内容は、YouTube動画でも分かりやすく解説していますので、こちらもご覧ください!

参考動画:住宅会社との打ち合わせでイライラしてしまう原因と唯一の回避法

イライラが募る打ち合わせの特徴とは?


住宅会社との打ち合わせでイライラが募ってしまうことがあります。イライラが募っていく打ち合わせの特徴は、主にこちら。

  1. 次に何を決めるか分からない
  2. 先が見えない
  3. タスク漏れがある
  4. 情報共有がなされていない

これらについて、詳しく紹介していきます!

 

①次に何を決めるか分からない

まず一つ目の特徴は、次の打ち合わせで何をするのかよく分からない打ち合わせです。「次に打ち合わせをする内容が分からないから準備もできない」と、困ってしまうでしょう。それなのに実際に打ち合わせに行くと「じゃあ、これ決めてください!」と言われて「いや、いきなり決められないよ!」という気持ちになってしまうんです。

 

②先が見えない

他にも打ち合わせの先が見えないのもイライラする打ち合わせの特徴ですね。「これ何回やったら終わるんだろう」なんて気持ちになると、イライラしてしまいます。着工してもまだ打ち合わせをしてると、不安になってしまいますよね。

 

③タスク漏れがある

また住宅会社の担当者から「これやっておきますね」と言われたのに、次の打ち合わせでそのタスクが終わっていないというタスク漏れも、イライラする打ち合わせの特徴ですよね。

「ちゃんと調べといてくださいよ…」という気持ちになるのですが、このタスク漏れはほぼ確実に起きるんです。「今日までに資料送りますね!」と言われたのに、全然来ないなんてこともあります。さらに「遅れます」という一言もない、なんてことも起きたりします。

 

④情報共有がなされていない

また、営業マンに話したことが、次の設計の人や現場監督に伝わっていない、ということもあるんです。話し合っていて「それ、営業さんに言ったんですけど?」と言っても、当の営業マンが「どうでしたかね。言いましたかね~」なんて反応をすることもあるんです。

そんな風に情報共有がされていなくて、最終的には「追加費用がかかります」なんてことを言われて、「言った・言わない」の水掛け論になってしまうこともあります。これが起きると、めちゃくちゃイライラしてしまうんですよね。

 

打ち合わせでイライラする原因は?


では、打ち合わせでなぜイライラしてしまうのでしょうか。その原因は一言で申し上げると、誤解を生むかもしれませんが「住宅業界のビジネスレベルが低いことが原因」です。

もちろん、こういったイライラする原因を持たないハウスメーカーや担当者もいますが、そういう人に出会えたらラッキーです。基本的には業界全体としてのビジネスレベルが低いと思った方がいいでしょう。

イライラする具体的な原因は、大体以下の4つの原因です。

  1. 仕事が属人的
  2. 記憶に頼る
  3. 痛覚が鈍い
  4. 段取り力が低い

こちらに関しても、それぞれ詳しく説明していきます!

 

①仕事が属人的

まずはこれなんです。仕組みがありません。打ち合わせの流れなども人によって違って、全く仕組み化されていません。大手ハウスメーカーなんかは割と仕組み化がされていると思いますが、小さな工務店やビルダーさんではそういうのもありません。そのため、担当者によってやり方が全く違うんですね。

 

②記憶に頼る

そして、みんな記憶に頼りがちです。「あ!分かりました!」や「やっておきます!」と言っても、メモをしないんです。「全部今の覚えました?」という気持ちになりますよね。

結構住宅業界の人って、メモを取らない人が多い印象です。記憶力に自信があるのかメモをとらないんですが、それで案の定忘れてしまう。それでやはりタスクが漏れてしまうんですね。

 

③痛覚が鈍い

メモを取らないからタスク漏れも起きてしまうんですが、その時の「やっちまったなぁ~!」という感覚も、割と薄いんです。「あ、忘れてました。すんませーん」というだけで終わってしまうことも多いんです。つまり、痛覚がちょっと鈍いんですね。なので、「もうちょっと深刻に考えてほしいな」ということが結構起きます。

 

④段取り力が低い

住宅業界は、比較的段取り力・プロジェクトマネジメント力がないんです。具体的には、以下のような感じです。

 

①次にやることを伝えない

次の打ち合わせでやることって、普通は伝えますよね。「これを決めますので、準備しておいてください」と、普通は言いますよね。

ですが、ほとんどの住宅会社が伝えません。なので、施主としては「ドッキリ!」みたいな感覚になってしまうんです。

 

②議事録を残さない

打ち合わせが終わった時に、議事録も残さないんです。普通は、議事録は残していると思いますよね。ただ、これをやらない担当者が多いから「言った・言わない問題」が発生してしまうんです。

そして、一般的な議事録の中にある「今日はこれをしたので、次回までにはこれをやっておきましょう」というものも作りません。施主さんの方も工務店の方も次回までのタスクを再確認して残さないんです。

 

③スケジュール感を示さない

「いつまでに打ち合わせを何回やるか」とか「いつ着工していつ完工するのか」ということを、あまり施主さんに伝えない工務店も多いんです。なので、施主さんとしては先が見えない戦いをしてる、みたいな状態になってしまうんですよね。

 

打ち合わせでイライラしないためにはどうすればいい?


打ち合わせでイライラしないためには、もう「施主がやる」のがおすすめです。本当は住宅会社の担当者がやるのが良いんですが、期待をすると裏切られた時にショックですしイライラしてしまいます。そこで「なんでやってくれないんだろう」と思っても仕方ありません。

家を建てるプロジェクトのリーダーは施主です。住宅会社はプロとしてサポートはしてくれますが、やっぱり責任を持つのは施主です。「全て起きたことは自分のせい」という意識を持ってください。

担当のプロジェクトマネジメント力が低くても、「この人と出会ったのは自分のせい!」と考えるようにしましょう。担当者を成長させる義務も、教育する義務もありません。自分の家だし、失敗すると自分が被害を被るので、自己責任として自分でプロジェクトマネジメントをしてください。

「次回はこれをするんですよね?」、「今回はこれをしましたよね」、「次回までのタスクはこれにしましょう!」、「この打ち合わせはいつまでやって、着工はいつですよね」というのを、自分でやっていきましょう。全て自分でやらなくても、担当者をサポートしていく気持ちを持つことが大切です。

 

住宅業界の方へ


余談ですが、住宅会社の営業の人はここで紹介したイライラする原因をしっかり解消すれば、モテる営業マンになれます。他のところがほとんどできないので、お客さんに信頼されるでしょう。

①次の打ち合わせで何をするか共有する
②打ち合わせの議事録を残す
③次回までのタスクを共有する
④スケジュール感を示す

この4つをやるだけで「できる営業マン」になれるでしょう。なので、一所懸命土地情報を持って行って「お願いします!」とやるよりも、プロジェクトマネジメントをしっかりして「この人はちゃんと仕切ってやってくれる」と思われる方が、なによりの営業になります。

 

まとめ

住宅会社との打ち合わせでイライラする原因

住宅会社のビジネスレベルが低い

  1. 仕事が属人的
  2. 記憶に頼る
  3. 痛覚が鈍い
  4. 段取り力が低い
    →次にやることを伝えない
    →議事録を残さない
    →スケジュール感を示さない

PROFILE

住宅会社との打ち合わせでイライラしてしまう原因と唯一の回避法 | 住宅業界の“闇”を知っておきたい

せやま大学の人

瀬山 彰

大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。

「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。

娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。

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