大手ハウスメーカーで家を建てる5つのメリット|工務店のデメリット

大手ハウスメーカーで家を建てる5つのメリット|工務店のデメリット | 住宅業界の“闇”を知っておきたい

家を建てる際には、大手ハウスメーカーか小規模な工務店に依頼をします。どちらにも当然ながら一長一短がありますが、今回は大手ハウスメーカーに依頼するメリット・デメリットを紹介していきます。内部事情や、盲点になりがちな観点も紹介しますよ!

自分にとっての家作りの優先順位を考えましょう!

本記事の内容は、YouTube動画でも分かりやすく解説していますので、こちらもご覧ください!


参考動画:大手ハウスメーカーで家を建てる5つのメリット|工務店のデメリット

大手ハウスメーカーで家を建てる5つのメリットは?

何事もメリットだけのこともなければ、デメリットだけのこともありません。そこで、今回は大手ハウスメーカーで家を建てる際のメリットを紹介していきます。このメリットを重視する人は、ハウスメーカーで家を建てるのに向いていますよ。

まず、5つのメリットとはこちら!

  1. サービスが手厚い
  2. 得体の知れない安心感
  3. 住宅ローンが有利
  4. 親からの援助に有利
  5. 倒産リスクが低い

それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう!

 

大手ハウスメーカーのメリット①サービスが手厚い

大手ハウスメーカーで家を建てるメリットとして絶対にあるのが、サービスが手厚いことです。これはもう、絶対にあります。個人的な見解としては、サービスよりもハード(家の性能)や、住んだ後の快適性が大事だと思いますが、やはりサービスの良さはハウスメーカーの確実なメリットとなるでしょう。

 

契約前

たとえば会社にもよりますが、総合展示場にモデルハウスがあります。さらに無料でプランを描いてくれますし、地盤調査も無料で行ってくれます。無料で測量も入れてくれますね。結局、「契約した人」がお金を払っているので、無料サービス分の費用を負担しているわけですね。サービスとしてはかなり手厚いんです。

 

契約後

契約をしてからも打ち合わせの参加人数が多く、2人~3人参加しています。また、アフターサービス専門の担当者も在籍しているので、24時間対応窓口がある会社もあるので、その分利益率は高く設定されているものの、そういう面でのサービスも良いでしょう。

 

社員の基礎能力

営業マンや設計の基本的なサービス力も高いんです。大学を卒業して就職試験を受ける際には、大体の人が小さな工務店よりも年収水準が高いハウスメーカーを受けます。そのため優秀な学生が集まりやすいと言われています。

 

大手ハウスメーカーのメリット②安心感がある

また、大手のハウスメーカーには得体の知れない安心感もあります。家作りは一生に一回で、施主にも経験値がないんです。その割に検討することが多く、知らないことばかりを決めなければなりません。調べようと思っても、各社が色々なことを言っているので、誰を信じれば良いのか分からなくなってしまう人も多いでしょう。

なので「よく分からないのでとりあえず大きくてCMやってる会社は変なことはしないだろう!」なんて感覚で選ぶ人もいますよね。

「なんとなく分からない」というのは、個人的には施主の勉強不足で勉強をサボりすぎだと思うのですが、全ての施主がそこまで勉強できるわけではないですよね。なので、そういう意味では大手ハウスメーカーの安心感もメリットの一つだと思います。

 

大手ハウスメーカーのメリット③住宅ローンが有利

大手ハウスメーカーで建てると住宅ローンが有利になるのは、明らかなメリットでしょう。銀行はローンを組む際に住宅会社の与信(安定性)を重視します。大きな住宅会社になればなるほど銀行と提携しているので、金利や借入金額で有利になるんです。小さな工務店から申し込むのと、大手のハウスメーカーから申し込むのでは、条件が異なるんです。もっと言えば、施主が銀行に直接持ち込むのは不利になるので、非推奨です。全然優遇がきかないのでやめておきましょう。

さらに言うと、着工金や中間金を一時的に貸してくれる「つなぎ融資」に関しても、大手ハウスメーカーは独自のつなぎ融資を持っています。これはケチのつけようのない、ハウスメーカーのメリットですよね。

 

大手ハウスメーカーのメリット④親からの援助にも有利

ハウスメーカーで建てる方が、親からの援助のネタにもなります。親世代は特にハウスメーカー全盛期に生きてきていますし、新しい情報を集めるのを苦手としています。そうなるとやっぱり、親世代は工務店だと不安になりがちで、ハウスメーカーだと安心してくれるんです。

個人的には、ハウスメーカーで建てると質の割に価格が高くなってコスパが悪いので、親からの援助をもらったところで、本当に得になるのかは疑問が残ります。ただし、援助がもらいやすいというのは確実にメリットですよね。

 

大手ハウスメーカーのメリット⑤倒産リスクが低い

また、家の建築中に倒産するリスクも低いんです。小さい工務店に比べると、やっぱり大手ハウスメーカーの倒産リスクは低いですよね。小さい工務店の場合、やっぱりちょっと不安になってしまいます。

もちろんハウスメーカーが倒産危機に陥る場合もありますが、それでもなんだかんだで吸収/合併等で経営は継続される可能性が高いんです。完全につぶれて「もう知りません!」と言われる可能性は、工務店に比べると低いでしょう。

なので、工務店で建てる場合には、完成保証に必ず入って、建築途中の工務店の倒産に備えるようにしましょう。一方、ハウスメーカーで建てる場合には、完成保証加入の優先度は低くなります。このように、経営上安定しているのもハウスメーカーの強みの一つです。

一方、ハウスメーカーの場合は問題が起きた時に営業担当者が急に異動になってしまい、怒りの矛先がなくなってしまう、なんてケースもないわけではありません。ただし、それでも倒産リスクに比べれば問題ないでしょう。

 

まとめ

大手ハウスメーカーで家を建てる5つのメリット

  1. サービスが手厚い
  2. 安心感がある
  3. 住宅ローンに有利
  4. 親からの援助にも有利
  5. 倒産リスクが低い

PROFILE

大手ハウスメーカーで家を建てる5つのメリット|工務店のデメリット | 住宅業界の“闇”を知っておきたい

せやま大学の人

瀬山 彰

大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。

「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。

娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。

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