【子育てグリーン住宅支援事業】GXから長期優良へ切り替え時の注意点と予約ルールの変更を解説(事務局に確認済)

【子育てグリーン住宅支援事業】GXから長期優良へ切り替え時の注意点と予約ルールの変更を解説(事務局に確認済) | 契約後の注意点

GX補助金は予算終了!長期優良住宅へ切り替えましょう

「子育てグリーン住宅支援事業のGX志向住宅の補助金が思った以上に早くなくなりそうです」と撮影しましたが、その翌日にGXの補助金予算が100%に達してしまいました。

前日まで80%前後だったと思いますが、急激に消化されてしまいましたので、ここからは切り替えて、長期優良住宅で補助金を確実に取りに行くための方法をお話しします。

特に申請できるタイミングは補助金スタートの時からルールが変わっています。この辺りを住宅会社が理解していない場合もありますので、施主がしっかりと管理していきましょう。

GXから長期優良住宅に切り替えざる負えない方が続出していると思いますので、長期優良住宅に切り替える際の注意点について、補助金の事務局に直接確認をいたしましたので、情報の共有をしていきたいと思います。

GXがとれなくて残念ではありましたが、長期優良住宅では確実に取れるように勉強していきましょう。

子育てグリーン住宅支援事業とは

①GX志向型住宅

GX志向型住宅というレベルの高い高性能住宅を建てた場合は160万円。

断熱等級6、HEAT20という基準のG2クラスをクリアして、一時エネルギー消費量等級、つまり省エネ設備をどれだけ使っているかというものが、省エネ基準に比べて35%以上削減。

さらには太陽光を使った(再エネ設備)を使い、自家消費も含めた一次エネルギーの消費量が100%以上削減。

加えて、HEMS(ヘムス)、電気使用量の見える化です。特定の団体のサイトに掲載されているHEMSをつけるという条件があります。このあたりがからんでくるので、ちょっときな臭いなと思ってはいるんですが、「家の性能を高くしよう」という動きなので別に悪いことではありません。

冒頭にお伝えした通り、GXの予算は終わりました。予算が500億と少なかったと面がありますね。

②長期優良住宅

長期優良住宅を建てた場合には80万円。

断熱等級5、一次エネルギーの削減量に関しては省エネ基準に比べて20%以上削減と、少し条件が緩くなってきます。せやま基準をクリアしていれば、長期優良住宅の断熱の基準はクリアできる水準になっています。

※長期優良住宅とZEH住宅の場合には、建て替えで家を解体する場合には+20万円がもらえます。

③ZEH住宅

ZEH住宅を建てた場合には40万円。あまりやる方はいないと思いますので、詳細は割愛します。

申請の期限は2025年12月31日まででまだ半年近くありますが、予算がなくなったらその時点で終了ということになります。

ここからは、長期優良住宅の補助金をゲットする方法をまとめていきたいと思います。
まだまだ長期優良住宅の方は10%台ということで、予算がGXの3倍以上ありますので、注意点をまとめていきたいと思います.

どうやったら補助金がゲットできるの?

できることは、たった一つです。早く「交付申請の予約」をしてください。

申請には「交付申請」と「交付申請の予約」という2種類があります。

予約をしておけば、その時点で予算枠を確保できるので、その後に予算がなくなってしまっても補助金をゲットすることができます。

この予約をするために必要なのは、「確認申請」が下りているということです。

実は、この補助金が始まった当初は「工事着工しないと予約ができない」といったルールだったのが、始まってから「確認申請済証があれば予約できますよ」というルールに変わったんです。

これをまだ知らない住宅会社もいます。

ですから、「確認申請が下りたらすぐ予約できるので、やってくださいね」ということを住宅会社側に働きかける。そして確認申請が下りたらすぐに予約申請をしてもらってください。

これは施主側からも声をかけることができますので、ぜひここは住宅会社任せにせずにやっていただきたいと思います。

長期優良住宅へ切り替える際の注意点

GXを狙っていたけど取れなかったという方が、これから長期優良住宅に切り替えていくと思います。その時の注意点について、事務局に直接問い合わせをして確認いたしましたので、説明をしていきたいと思います。

①対象の年齢

対象の年齢が違います。GX志向型住宅は全ての年齢の方が対象でしたが、長期優良住宅になると「若者世帯」か、あるいは「子育て世帯」である必要があります。

若者世帯 令和6年4月1日時点で夫婦のいずれかが39歳以下という世帯
子育て世帯 令和6年4月1日時点で18歳未満の子供がいるという世帯
いずれかに該当していなければ、長期優良住宅の補助金は申請できません。

②長期優良住宅の申請をしているかの確認

当然ですが、長期優良住宅の申請をして認定を受けていないと、長期優良住宅の補助金をゲットすることはできませんので、長期優良住宅の申請をしているかどうか、これは確認してください。

こう言うと「いやいや、GXの基準をクリアしていれば長期優良住宅の基準もクリアしてるんじゃないの?」と思いたいところですが、そんなことはありません。

断熱と一次エネルギー消費量等級に関してはGXの方が基準が高いので長期優良住宅も大丈夫ですが、長期優良住宅というのは省エネだけではありません。

■耐震等級2以上が必須

■劣化に関しては、点検口が増えたり、給排水管の仕様が変わる

■住戸の必要面積は、全体で75平米以上、1階あたり40平米以上でなければいけない

などの条件をすべて満たす必要があります。
 

ですので、「GXをクリアしていれば長期優良はクリアしているんだ」と思うのは大間違いです。別途、長期優良住宅の認定を取得しているのか、住宅会社に確認してください。

「長期優良とZEHの方の予算が余ってるんだったら、GXの方に今後振り替えてくれたらいいじゃん。そんな動きはないの?」ということなんですが、とちらも事務局に確認をしてみましたが、当然今のところそんな予定はありません。

環境省と国土交通省で予算の管轄が違いますので、予算の調整が行われるということは、考えにくいのではないかと私は予想します。

ですので、不透明なところに期待するのではなく、そして住宅会社任せにならないように、自分たちにできることのための準備を進めていってください。

住宅会社の皆さんへ

この動画をしっかり見て、施主が言わなくても先んじてやってあげてください。

確認申請もちょっとでも早く下ろして、すぐに予約申請をしてあげてください。いつも施主の責任だと言っていますが、当然住宅会社の責任ですからね。

頼りない住宅会社の場合には施主が頑張らなければいけないですが、皆さんみたいにしっかりした住宅会社さんであれば、施主が言わなくてもしっかりとやってあげるように、よろしくお願いいたします。

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PROFILE

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せやま大学の人

瀬山 彰

大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。

「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。

娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。

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