2024.11.14
高気密住宅といえば、暖かくてメリットが多い住宅というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。もちろんそういうメリットもありますが、実は高気密住宅にはデメリットもあります。そして、住宅会社の中にも、そういったデメリットを把握していないところがあるのです。
高気密住宅のデメリットを把握しないと、じわじわと身体をむしばむ不健康住宅になってしまうリスクもあります。
高気密住宅を建てるなら、デメリットに気をつけましょう!
本記事は、YouTubeでも分かりやすく解説しておりますので、動画で見たいという方は以下からご覧ください!
参考動画:住宅業界がひた隠しにする高気密住宅の致命的なデメリット
目次
高気密住宅が持つデメリット2選!
高気密住宅を建てると、暖かい家になると言われています。しかしながら、高気密住宅に住んでいると身体を悪くしてしまうこともあるのです。高気密住宅を建てることによる大きなデメリットはこちら!
- 睡眠の質が落ちるリスクが高い
- アレルギー疾患発症リスクが高まる
①睡眠の質が落ちるリスクが高い理由とは?
高気密住宅は隙間がないため、家の中の空気がよどみます。つまり、家の中の二酸化炭素濃度がめちゃくちゃあがっちゃいます。
たとえばスポーツ選手は、酸素濃度が高いところで休んで身体を回復させますが、高気密住宅はその逆バージョンになるのです。二酸化炭素カプセルで寝ているような状況になるので、ぐっすり眠れないのも当たり前の話。
高気密住宅内では人間が出した二酸化炭素が換気されず、二酸化炭素濃度が高くなっていきます。そのうち普通に、二酸化炭素濃度が3,000ppmとか4,000ppmに到達してしまうのです。ちなみにかなり混んだ地下鉄車両の二酸化炭素濃度が3,800ppmで、長時間では健康に危害を及ぼすレベルです。
そのため、ちゃんと対策をしないと睡眠の質が落ちることが一生続いちゃうんです。
②アレルギー疾患発症のリスクがあがる理由とは?
最近の家は暖かいので、ダニとかがめちゃくちゃ繁殖しやすいんです。そのダニの死骸であるダストが溜まり、空気の入れ替わりがないからどんどん溜まっていくことで、そのハウスダストを吸ってしまいます。下に溜まったハウスダストを一番吸い込んでしまうのは、やはり子ども。子どもが空気の汚染の影響を一番受けてしまうのです。
そして国民病のようになっている花粉症もアレルギー疾患の一つ。これの悪化の原因になってしまうのが、高気密住宅のデメリットの一つです。
24時間換気システム義務化!でも役に立たない理由とは?
高気密住宅デメリットのデメリットを聞くと「換気すればいいんでしょ?」と思う人も多いですよね。確かにそれは間違ってはないんだけど、もう少しだけ本質を見てみましょう!
平成15年(2003年)に24時間換気システムが義務化され、2時間に1回換気しなきゃいけなくなったので「そういうシステムついてるんでしょ?」と思う人もいるでしょう。「高気密いうてもちゃんと換気できるから大丈夫でしょ?」なんて人もいますが…。
実はこの24時間換気システムのルールが雑なんです。それが役に立たない理由もチェックしておきましょう。
【役に立たない理由①】ちゃんと換気できないリスクが高いから
24時間換気システムとはいえ、実はちゃんと換気できないリスクが高いシステムでもOKとされているんです。たとえば昔のプロペラファン型の換気システムでも、義務化に対応したとみなされます。
ただしこのプロペラファンというのは、非常に空気抵抗に弱い。昔の換気扇なんかは、回していても外の空気が強いとプロペラが逆回りするほどでした。そのため、計算通りの換気数値が出ないので、換気システムとしては不十分なんです。それでもOKになっているシステムなので、役に立たないですよね。
【役に立たない理由②】付けりゃええんですよ!となっているから
24時間換気システムがy苦に立たない理由の2つ目は、単に換気するシステムをつければOKになっているから。つまり、付けた後の運用まではチェックされていないんです。ルールとして、メンテナンスや付けた後の状態は見ていないんです。
それくらい24時間換気システムの義務化は意味がないものなので「換気システムがついてるから大丈夫!」と考えるのは、本当にやめた方がいいでしょう。
まとめ
高気密住宅はデメリットも多い!
- 睡眠の質が落ちるリスクが高い
- アレルギー疾患発症のリスクが高まる
- 24時間換気システム義務化は役に立たない!
- 家作りで大切なのは【窓・断熱・気密・換気】