2024.11.14
施主検査でチェックする項目はしっかり覚えておきましょう。引き渡し後に確認漏れが見つかると、補償が有償になる場合もあります。生活してる時に工務店さんに来てもらうのも、お互いに面倒ですよね。
そこで今回は壁紙・床材・ロールスクリーンといった室内インテリアのチェックポイントを紹介していきます。
施主検査チェック表は4つの記事で解説しています。これらと一緒にご覧ください。
(1)外部・掃除・住宅設備編
(2)扉・窓 編
(3)室内インテリア編 (本記事)
(4)電気設備編
住んだ後に工務店さんを呼ばなくて良い状態にしましょう!
本記事の内容は、YouTube動画でも分かりやすく解説していますので、こちらもご覧ください!
参考動画:【施主検査】引渡”前”に必ず見て!工務店のミス20選「室内インテリア」編
目次
施主検査でのチェックポイント【床・畳・階段】9選
施主検査で床・畳・階段はしっかりチェックしておきたいですね。特に注目したいポイントを紹介していくので、ぜひ覚えておいてください。
【床】①大きな傷
「明らかに家具を落として凹んでしまっている」などの、そういう大きな傷がないかは、しっかり確認しましょう。ですが、細かい傷まではチェックしすぎないこと。工務店さんに嫌われるので、注意してくださいね。
【床】②床材の貼り方向
打ち合わせで貼り方向を決めている場合に限って、ちゃんと打ち合わせ通りの方向になっているのか確認してください。打ち合わせで決めていない場合は、基本的に長手方向になっています。それはチェックする必要はありませんが、こだわりを持って「貼り方向を自分で決めた!」という人は、必ずチェックしましょう。
【床】③床鳴り
一通り家の中を歩いてみて、床鳴りする場所がないか確認してみましょう。床だけではなく、畳や上がりの部分も踏んでチェックしてみてください。多少はギシギシいうところもありますが、あまりにも「ギイギイ!」という場合は、工務店さんに伝えてください。
【床】④クッションフロアの施工
クッションフロアは、特にかどっこのところに注目してください。角部分の切り方が雑だったり、剥がれている場合があるんです。職人さんの腕が出るところですので、問題ないか確認してください。
【床】⑤巾木の外れや浮きがないか
クッションフロアをチェックする時に、巾木もチェックしておきましょう。浮いていたり、角のカバーが取れていたりしないかどうか、一通り確認してください。
【畳】①畳の浮きがないか
和室の畳は、浮いていないかをまず確認してください。見たり触ったりすれば、すぐに分かりますよね。浮いていたら、調整してもらう必要があります。
【畳】②畳の向き
畳の方向も、打ち合わせ通りになっているかチェックしてください。一畳畳みの場合、神棚や床の間の場所によって、畳の敷き方にルールがあります。それが間違っていると縁起が悪い敷き方になってしまうので、一畳畳みの場合は特に貼り方向もしっかり確認してもらったらいいと思います。
【階段】①階段手摺・廊下手摺のぐらつき
階段の場合は、オープンの手摺があるのなら、それがぐらついていないか確認してください。多少は揺れるくらいはあるかと思いますが、触ると明らかに「グワングワン」とか「ガタガタ」となるのは、困りますので調整してもらってください。
【階段】②キャップの浮き
壁側についている手摺のチェックポイントは、キャップとかが浮いていないか見てください。一通りさらっとチェックしてもらったら、それでいいと思います。
施主検査でのチェックポイント【壁紙】4選
壁紙の場合、天井の壁紙や間接照明を当ててるところは要注意です。クロスの選び方をミスしている場合や、施工の精度などもチェックしていってくださいね。
【壁紙】①打ち合わせ通りの壁紙・位置か
壁紙のチェックポイントはまず、指定通りの壁紙が指定された場所に貼られているかをチェックしましょう。
【壁紙】②柄がずれていないか
柄物の壁紙の場合、柄がズレていないかもチェックしてください。継ぎ目の部分で柄がずれていないかは、確認したいポイントです。ちょっとくらいずれることはありますが、めちゃくちゃずれている場合は、工務店さんに伝えてくださいね。
【壁紙】③下地を拾っていないか
これは特に天井に多いのですが、下地を拾ってしまって線が出てることがあるんです。壁紙が薄いとどうしても下地が見えやすくなることもあります。また、天井に向ける間接照明も、下地を拾いやすくなります。
そのため、薄い壁紙を選ばないことや、天井を照らすような間接照明は避けることも重要です。その上で、下地を拾っていないかチェックしてくださいね。
【壁紙】④コーキングの施工
壁紙の角の継ぎ目のところには、コーキングがしてあります。このコーキングがちゃんときれいにされているか、一応確認してください。ただ、木造住宅というのは木が動くので、1~2年くらい経つとちょっとずつ角の部分に隙間ができてしまいます。これは仕方ないので、補修するのであれば2年くらい経ってからがおすすめです。
施主検査でのチェックポイント【カーテン・ロールスクリーン・収納】7選
特にロールスクリーンは、斜めになってしまったり、開閉がうまくいかない場合も多いんです。そこで、カーテンやロールスクリーンは、扉と同様に全部開け閉めしてチェックすることが大切です。住んだつもりで、全部触って開閉してくださいね。
【カーテン・ロールスクリーン等】①打ち合わせ通りの商品が正しい場所にあるか
カーテンやロールスクリーンは、指定通りのものが設置されているか確認してください。また、カーテンレールが壁についている場合もあれば、天井の場合もあります。そういった設置位置や、カーテンの開閉位置なども、打ち合わせ通りになっているかチェックしてください。
カーテンの場合はさらに、タッセルをつけ忘れている場合もあるので、これも確認するようにしてください。
【カーテン・ロールスクリーン等】②ほつれや過度なシワ
あまりないとは思いますが、カーテンやロールスクリーンに過度なシワやほつれがあった場合は「きれいにしてください」と伝えてもいいと思います。ただ、あまり細かいことを言うと工務店さんも困ってしまうので、いい塩梅でチェックしてください。
【カーテン・ロールスクリーン等】③スムーズに開閉できるか
カーテンやロールスクリーンは、必ず開閉してみてください。上の部分やレールの部分が、つまらずに開閉できるか、一通り確認してください。窓や扉と一緒にチェックしてくださいね。
ロールスクリーンに関しても、上げ下げをして確認してください。上げ方のタイプは色々のあるのですが、そのタイプによってはちょっと左右に寄ってしまうこともあります。その場合は、グリップをつける位置を調整することで改善することもあるので、スムーズに上げ下げできるか確認してください。
【カーテン・ロールスクリーン等】④ロールスクリーンの専用クリップ
ロールスクリーンは、専用のクリップがついているかもチェックポイントの一つ。付属品としてクリップがちゃんとついているか、一応確認してください。
これがないと、ロールスクリーンの紐が首に引っかかってしまうなど、事故に繋がる場合もあります。クリップによってロールスクリーンの紐を子どもの手が届かない場所にあげておくことができるので、確認すると良いと思います。
【収納・カウンター】①ハンガーパイプ・棚板等が打ち合わせ通りか
収納やカウンターは、稼働棚がちゃんとついているか確認してください。棚板やハンガーパイプなども、打ち合わせ通りかチェックしてくださいね。
【収納・カウンター】②カウンターの高さ・奥行・配線孔
カウンターの場合は、ついているかどうかの確認はもちろんとして、高さや奥行も打ち合わせ通りになっているか確認をしてください。また、配線孔というコードを通す穴の付け忘れもないか確認してください。
【収納・カウンター】③裏側も同一色で塗装されているか
これは細かい部分ですが、カウンターなどの裏側や、階段の手摺の裏側も、塗り忘れがないか確認してください。
まとめ
引き渡し”前”にチェックしたい室内インテリアのポイント
- 室内インテリアは目に付くからこそ、住む前に気付くことが大事
- 大きな傷は伝えても、細かいところまでは見すぎない