「せやまどり」とは？

せやまどりとは、その名の通り、私せやまが考案した間取り図のこと。

このせやまどりでは、「リビング・収納は贅沢に、２階・廊下は徹底的に削減」を基本方針に、コンパクトながら、解放感・機能性を感じられる間取りに仕上げています！

今の家の不満・家を建てようと思ったきっかけは？

今の家は結構手狭で、広いベッドや家具が置けないのが不満でした。犬を飼ったので「広くて庭のある家に引越したい！」と思い、家を建てました。

今の家の契約更新までに気長に考えようと思って調べていたところ、せやまさんの動画に出会って考え方にすごく共感し、せやま印工務店で家を建てたいと思いました。

お施主さんからの要望は？

今回、お施主さんから以下のような要望をいただきました。

「玄関」について	シューズクロークをちょっと広めにしたい
「LDK」について	リビングは18畳以上ほしい リビング併設のミニ和室がほしい ドッグランがほしい 執務スペースがほしい キッチン・ダイニングは並列型にしたい 大容量のカップボードとパントリーがほしい 愛犬のベッドを置きたい
「収納」について	洗面に収納がほしい 1階にウォークインクローゼットがほしい
「2階」について	2階にもウォークインクローゼットがほしい 主寝室＋子ども部屋×2＋書斎がほしい

上記の要望を踏まえ、L字型の変形地に延床面積30坪のせやまどりを実現しました。変形地といえば「デッドスペースができる」「リビングが閉鎖的で収納も少ない間取りになりそう」と思われがちですが、今回は変形地に誰もが憧れる「大容量の収納がほしい」「開放的なリビングがほしい」という理想的な間取りになっています。しかも、愛犬が全力で走り回れるドッグランまで兼ね揃えています。

一般的な工務店やハウスメーカーで今回の要望を取り入れると、延床面積は約35～36坪になります。しかし、せやまどりのルールを守ることで30坪に抑え、全体で11畳分のコンパクト化を実現。結果、コストも合計400万円以上削減しています。また、「変形地に素敵な間取りを建てるポイント7つ」も併せて紹介します。

要望を踏まえた実際の間取りは？

「玄関・トイレ」編

駐車場について

変形地でも間口が広い土地の場合、縦列駐車を嫌わずにやってください。車の1.5倍くらいの長さのスペースが取れれば縦列駐車でも楽な場合があるので、変形地のように土地が狭い場合は縦列駐車も選択肢に入れてください。

玄関について

玄関ドアは道路側に持ってくることが多いですが、道路から見て横から入る配置は非常に効率的です。

建物はお隣さんの敷地ギリギリのところに建てられませんが、玄関ポーチや庇(ひさし)はギリギリまで出して良いのでスペースを有効活用できます。このようにして、家の中のスペースを広く確保してくださいね。

土間について

今回は全体で11畳削らなければならなかったので、過剰な部分はどんどん削りました。玄関は幅1.5P×奥行き1.5P(1P＝91cm)にしています。

要望①：シューズクロークをちょっと広めにしたい

お施主さんから「シューズクロークをちょっと広めにしたい」という要望があったので、幅1.5P×奥行き1.75Pのシューズクロークにしました。入口を中央にして両側を収納にすることでスペースを効率的に使っています。入口は来客時だけ目隠しできるようにロールスクリーンにしました。天井には、臭い対策として排気口も付けています。

玄関ホールについて

玄関ホールは奥行き1Pにすることで、幅2P×奥行き1.5Pに比べて0.7畳削減しています。ホールの左側は外壁でニッチを作れなかったので、シューズクロークの横にミニニッチを作っています。

トイレについて

トイレは独立手洗いを含めて奥行き1.75Pです。もちろん、座った時に膝が当たることはありません。

 

「LDK」編

要望①：リビングは18畳以上ほしい

変形地ですが、めちゃくちゃ明るいLDKです。

変形地に素敵な間取りを建てるためにはゾーニングが重要。今回、南側の間口がめちゃくちゃ広いです。そういった面はリビングを最優先とし、次に和室かダイニングに使用してください。今回はリビングと和室にしました。

一方、狭い方を水回りに使いました。これは基本的なゾーニングの考え方です。変形地はどうしても細い部分があるので、その部分を水回りに使います。色々な場所に収納を散りばめながら、違和感のない配置にしてくださいね。

要望②：リビング併設のミニ和室がほしい

リビングの後ろにはお施主さんの要望通り、ミニ和室を配置しています。200mm段上げしました。セカンドランドリールームとして使えるように、物干し金物も採用しています。

要望③：ドッグランがほしい

リビングからドッグランに出られるようにしています。狭小地でドッグランを作ろうを思うと広い庭が必須だと考える人が多いですが、「犬走り」と呼ばれる狭い通路を使ってくださいね。玄関からの動線を確保しているので、散歩から帰ってきてすぐにドッグランに入ることができます。

ソファからドッグランが見える配置なので、飼い主がくつろぎながら愛犬がストレス発散できるようになっています。

要望④：執務スペースがほしい

執務スペースの奥行きは45cmです。コンセントも完備しました。執務スペースも独立させずに、壁に向かった隙間に入れるのがおすすめです。椅子はダイニングと共用にしてコンパクトに収めることで、約0.5畳くらい削減できます。

要望⑤：キッチン・ダイニングは並列型にしたい

今回、お施主さんのご要望で、キッチンとダイニングを並列に配置しました。このレイアウトでは注意点があります。一般的なキッチンの奥行き(約650mm)に合わせてダイニングテーブルを配置すると、テーブルの奥行きも大きくなり、椅子を引いたときに通路を塞いでしまう可能性があります。

対策として、キッチンの奥行きを900mm以上確保するのがおすすめです。その方法として、キッチン自体を奥行きの広いものにする、または向かい側にカウンターや収納を設置することで奥行きを延ばすことができます。これにより、キッチンとダイニングの幅がピッタリ揃い、動線を妨げずスムーズな使い勝手が実現できます。

キッチンは奥まった場所にありますが、リビングや和室、階段の窓からの光が入ってくるので暗さを感じません。

変形地に素敵な間取りを立てるためには、中央部分の抜け感を意識してください。今回、土地がL字型なので家もL字型になります。上図の赤丸部分を壁にして隠すのはおすすめしません。構造的に必要な部分もありますが、なんとか抜け感を作ってください。

そうすると、リビングからキッチンまでこういった抜け感を演出できます。今回のように階段の手すりをオープンデザインにするなど、L字型の中心部分を閉鎖的にしないことを意識してくださいね。

また、ドッグランの方向を駐車場にしたり階段に窓を付けるなど、狭小地や変形地の場合はとにかく隣地の窓や建物の位置といった状況を見て、抜けている方向に窓を取ってください。

要望⑥：大容量のカップボードとパントリーがほしい

カップボードはお施主さんの要望通り、Ｗ2,700mmにして調理家電もしっかり置けるようにしました。その横には木目調のパントリーを設置しています。

要望⑦：愛犬のベッドを置きたい

階段下の空間を利用して、愛犬のベッドを置けるスペースを確保しています。このように低い場所に愛犬スペースを作ることで、独立で作る場合と比べて0.5畳削減できますよ。

「収納」編

要望①：洗面に収納がほしい

水回りはそれほど広さを確保できず、洗面は約2畳です。それでも、お施主さんの要望通り洗面にタオルやバスタオルを置ける収納を確保しました。

要望②：1階にウォークインクローゼットがほしい

パンツやパジャマなどを収納できるよう、洗面からの動線が良い場所にウォークインクローゼットを配置しています。いつもは洗面に付ける引き出し収納をウォークインクローゼットに付けました。ここに服を取りに来てから、お風呂に入るようになっています。洗面所を経由する回遊動線にすることで、独立の回遊動線と比べると1畳削減できています。

変形地に家を建てる時、収納は分散させてください。土地が狭いと収納を1箇所にまとめるのは難しいです。ただし、隙あらば収納を積み重ねていくと総合的に収納量が確保できるので、1箇所にまとめることにこだわらず色々な場所に収納を作ってください。

「2階」編

2階の廊下は約2畳です。一般的には3畳くらいになることが多いので、こういったところでも1畳削減しています。

要望①：2階にもウォークインクローゼットがほしい

2階のウォークインクローゼットは約2.3畳です。廊下から入れる場所なのでファミリークローゼットとして使えますよ。

要望②：主寝室＋子ども部屋×2＋書斎がほしい

子ども部屋は幅2.5Pの4.3畳と4.5畳です。机とベッドを置ける十分な広さですよ。クローゼットの扉をなくしてコストカットしました。

2階トイレの奥行きも1.75Pにすることで、2Pと比べて0.1畳削減しました。

主寝室はクローゼットと書斎を除いて5.9畳です。ベッドの長手方向は3.5P確保するようにしてください。3Pだと足元が狭くなるので注意してくださいね。

主寝室には3つ目のウォークインクローゼットを配置しました。少し入口は狭いですが、出入りには問題ありません。変形地や狭小地の場合、収納は分散型で確保してくださいね。

主寝室の奥には、お施主さんの要望通り書斎を配置しています。奥行き600mmと400mmのL字型のカウンターと収納があります。

書斎に関しては「後から机を入れよう」という人もいますが、せっかくの注文住宅なので造作でやった方が無駄なくスペースを活用できますよ。ただしカウンターの高さは個人の好みに合わせて検討してください。また、書斎の換気が適切に行われないと二酸化炭素濃度が高くなって集中力が低下する原因になるので、しっかり排気口を付けてくださいね。

動線のポイント

延床30坪程度に抑える場合、書斎やウォークインクローゼットの動線をすべて廊下から確保することにこだわりすぎないようにしてくださいね。

今回の間取りでは、ウォークインクローゼットを廊下からアクセスできるようにしましたが、「すべて廊下からの動線にする」と考えると、廊下が長くなりすぎる可能性があります。特に変形地では細長い部分が生じやすく、廊下が必要以上に長くなりがちです。廊下が長くなると、居室や収納に使える有効スペースが削られてしまいます。

そのため、「できれば廊下からの動線にするが、無理なら別の選択肢も検討する」という柔軟な考え方が重要です。例えば、主寝室を経由して書斎へアクセスする形でも問題ありません。こうした工夫を取り入れることで、変形地や狭小地でも限られた30坪の面積を効率よく活用できます。

【インタビュー】完成した家を見て…

Q. 理想の家になりましたか？

はい！最初は土地が狭いのもあって理想を叶えられるか心配でした。でもせやまさんが図面を描いてくださって、最初は「難しい」と言われていたことも色々と工夫してくれ、理想が叶った家になりました。小さいですが庭もあり、収納がたくさんで開放感のある家になって嬉しいです。

Q. 引越したらまず何をしたいですか？

夫：広いキッチンで料理をしてみたいです。あとは寝室の広いベッドでゴロゴロしたいです。

妻：私は庭で愛犬を走らせてあげたいです

Q. せやま印工務店プロジェクトを利用してどうでしたか？

標準仕様と金額が契約前から明確だったのが一番良かったです。最初は金銭面の不安がありましたが、契約前からリアル資金計画書で金額を細かく提示してもらえたので、安心して家づくりを進めることができました。

建築中も逐一LINEで工事報告が送られてくるのが良かったです。両親がLINEの報告グループに入っていたので、親も楽しみにしている様子を見られるのも嬉しかったです。

ありがとうございました！

【内定クルー限定】間取り図データの無料ダウンロードについて

せやま印工務店での契約が決まっているビーイナフクルー（内定クルー）の方は、間取り図面を”無料で”ダウンロードすることができます。
以下条件に該当する方は、「クルーマイページ」にログインした上で、間取り図面をダウンロードしてください。
※利用条件やダウンロード方法の解説動画はコチラから

【利用条件】以下①～④のすべての条件を満たす必要があります。

①せやま印工務店での契約が内定済
せやま印工務店から本部への「内定済の報告」が必要となります
本部への「内定済の報告」状況については、直接工務店にお問い合わせください。
※『内定』とは？…関係者全員が契約意思を100% 固めている状態を指します

②初回打ち合わせアンケートに回答済
紹介された「全工務店へのアンケート回答」が必要です

③内定（工務店から本部への内定報告）から100 日経過していない
「①の内定報告日から100 日後までの期間」限定で、利用できるサービスです

＜土地探しクルーへ：内定後しばらく経過してから土地が決定した場合＞
工務店から本部への「土地決定の報告」があれば、無料期間がさらに100日間追加されます。
本部への「土地決定の報告」状況については、直接工務店にお問い合わせください。

④せやま印工務店と間取り打ち合わせ中
「間取り打ち合わせ中」限定で利用できるサービスです

【内定クルー以外で、間取り図データの閲覧を希望される方へ】

有料とはなりますが、「せやまどり図面購入ページ」より購入可能です。ご利用を検討くださいませ。

※注意点
・ダウンロードいただく間取り図（以下、間取り図）は、実際の土地および建物の状況と異なる場合があります。
・土地の状況・規制や工務店の設計・施工方針により、間取り図通りの建物を建築できない場合があります。
・間取り図の転載・複製・改変・第三者へ共有・商業利用は禁止しております。利益を伴わない個人利用のみ許可いたします。