【せやまどりNo.48】「長く快適に住み続けられる夫婦2人暮らしのコンパクトな平屋」の間取り図

【せやまどりNo.48】「長く快適に住み続けられる夫婦2人暮らしのコンパクトな平屋」の間取り図 | LDK
【せやまどりNo.48】「長く快適に住み続けられる夫婦2人暮らしのコンパクトな平屋」の間取り図 | LDK

【せやまどりNo.48】「長く快適に住み続けられる夫婦2人暮らしのコンパクトな平屋」の間取り図

土地情報

敷地面積
134.1㎡(40.6坪)
建蔽率/容積率
60%/200%
方角/形状
西/変形地
駐車場/庭
普通乗用車1台/小さめの庭

建物情報

延床面積
69.3㎡(21.0坪)
間取りタイプ
平屋/単世帯
部屋数
2LDK
太陽光/屋根裏エアコン
採用不可/採用不可

間取り紹介動画

お施主さんからの要望

今回は、お施主さんから以下のような要望をいただきました。

延床面積
  • 21坪(2LDK)

玄関

  • 少し広め
  • LDKと和室への2WAY動線

和室

  • 仏間として使える、広めで充実した部屋

LDK・主寝室

  • 開放的なLDK
  • 主寝室は少し広め
水回り
(キッチン/洗面所/お風呂)
  • 生活しやすい動線

上記のような要望を踏まえ、夫婦二人暮らしで長く快適に住み続けられる間取りを作りましたので、その際に反映したポイントを5つご紹介します。

子育てを終えて余生を二人で暮らしたい夫婦や、若い夫婦でマンションの間取りは良くても、お隣さんのことや音問題が気になるので平屋にしたいという人にはピッタリのポイントを紹介します。

やっぱり私たちの世代としては、両親が住む家のこととか健康のことが気になってくるじゃないですか。「今の家でも良いけど、ちょっと古くて寒すぎる」と思いつつ「でも建て替えるとお金がかかるし…マンションは両親的に抵抗があるし…」と悩むこともあるでしょう。かといって「小さい20坪の平屋と言ったら住宅会社に嫌がられそう」と思いますよね。でも、そんなの関係ありません!施主からしたら小さい家が良いですし、しかも二人で暮らすのなら大きい家はいりません。なので、20坪くらいの平屋がまさにちょうどいい塩梅になってくると思います。

そうしたことを考えながら機能的で穏やかに暮らせて、しかも健康的に過ごせるコンパクトな平屋にしましたので、ぜひ参考にしてください。

クルーの方は、その他にもせやまが監修した間取り図のダウンロード(無料)が可能です!(クルー登録はこちらから)

要望を叶えるための終の棲家 2人暮らしの平屋のポイント5つ!

今回、21坪で7m未満の間口でしたが、以下の5つのポイントを反映して解放的なLDKを作りつつ要望を叶える間取りを実現しました。

長く住み続けられる5つのポイント

  • ①手摺の設置もしくは下地処理をしておく
  • ②和室を大切に
  • ③お互いの距離感が適度になるような間取りづくり
  • ④家全体を均一な温度にする
  • ⑤主寝室とトイレの動線を近くする

玄関編

玄関は濃い目の外壁と木目のバランスがとてもかっこいいですよね。さらに、雨で濡れないようにばっちりと軒が出ていますし、人感センサーの照明もついています。

玄関は、お施主さんの要望でかなり広めにしました。いつもちょうどいい塩梅では「玄関は広めにしない」とお伝えしていますが、要望に応じて贅沢するところはしてください。施主のこだわりを実現するために、他の箇所ではしっかりケチっていくと考えればいいでしょう。

今回は「二人で過ごすから、そんなに靴もないのでシューズボックスで良い」ということで、幅1,200mmの標準的なシューズボックスにしています。ただ、玄関には1枚鏡をつけた方がいいでしょう。身だしなみのチェックができるだけではなく、奥行感を出すこともできます。

シューズボックスの反対側には、手摺をつけました。やっぱり歳をとってくると足腰が弱ってくるので、手摺がほしくなることが多いんです。なので階段がある場合は玄関外と、玄関土間・ホールのあたりに1つずつ手摺をつけるのがおすすめです。また、後ほど詳しく紹介しますが、お風呂とトイレは座ったり立ったりする場所なので、手摺をつけておくか、手摺をつけるための下地をつけておくようにしましょう。

2人暮らしの平屋のポイント①:手摺の設置もしくは下地処理をしておく

そしてこちらが、LDKへの扉と和室への扉です。お施主さんの要望通り、2WAY動線にしてますよ。

和室は本格的な「純和室」になっています。和室はいつものミニ和室ではなく、ちょっと広めにして法事などでお寺さんを呼べるよう、充実した和室にしています。

2人暮らしの平屋のポイント②:和室を大切に

LDK編

リビングについて

リビングの屋根は平屋ならではの勾配天井にしました。夏は暑くなるので、しっかりと屋根断熱をしてください。また、南窓をたくさんつけて明るいリビングになっています。お隣さんがありますが、その隙間の明るい場所を狙って採光できる窓にしました。

床から窓の最上端までの高さは2,200mmで、カーテンは両側に引くことで真ん中にカーテン溜まりがない構造にしました。これもスッキリと見せてくれますよね。

該当のせやまどりルール

  • せやまどりルールNo.5
    リビングの解放感は最重要!
  • せやまどりルールNo.46
    東西の窓は少なく!南窓はたくさん!

リビング全体の広さは15畳です。家を広くしすぎるとお互いの距離を感じてしまうので「15畳くらいでOK」という考えで作りました。ただ、一方で近くにいすぎてもストレスが溜まってしまうので、注意が必要です。

2人暮らしの平屋のポイント③:お互いの距離感が適度になるような間取りづくり

該当のせやまどりルール

  • せやまどりルールNo.2
    家を大きくしすぎない!

キッチンについて

キッチンからの眺めも、どーんと抜ける感じにしました。和室の障子の部分も玄関の窓も抜けているので、非常に奥行感があって解放的な眺めになっています。

キッチンは「オープンにしたい」という要望があったので、オープンキッチンにしました。カウンターは収納にしています。小物収納はどこかに必要ですので、必ず用意するようにしてください。また、「リビング側からコンロが見えるようにしたい」という要望もあったので、キッチンカウンターは奥行888mmにしています。キッチンから全体を見回せる配置にして、食洗器は深型を入れて水なし両面グリルを入れて、同時給排のレンジフードにしています。また、今回はガスコンロにしています。

カップボードに関してはそれほど広くなくて良いということでしたので、1,800mmにしたので十分ですね。調理家電は二段に入れられるようにしています。一番下には背の低いゴミ箱を入れるスペースもありますね。

該当のせやまどりルール

  • せやまどりルールNo.20
    リビングダイニング回りの小物収納を忘れずに!
  • せやまどりルールNo.12
    キッチンから全体を見渡せる配置に!

ダイニングについて

ダイニングは二人なのでそれほど大きくなくても良いでしょう。お孫さんが来るということもありますし、大体1,400mmくらいのサイズにしました。

WICについて

そしてこの家のWICは2畳で、中はいつも通りの中央に通路があって両側に収納があるタイプです。非常に効率的な配置ですよね。WICは、扉ではなくロールスクリーンにしています。奥にも排気口を作り、衣類がカビない配慮もしています。

該当のせやまどりルール

  • せやまどりルールNo.52
    無理に扉を付けない!

主寝室編

リビングは15畳と少し小さめにしましたが、その分主寝室を少し広めにしました。今回の主寝室は7.7畳です。テレビなどを置けば、セカンドリビングのような感じで使えますね。

そうすれば、お互いが別々の空間でゆっくりくつろぐ時間を持ちつつ、二人でLDKでゆっくりくつろぐ時間を持つこともできます。このように、いい塩梅でお互いの距離が 近からず遠からず、ずっと一緒にいすぎて喧嘩にならないような間取りにすることも重要です。そのため、終の棲家の平屋にする場合、和室と主寝室はちょっと大きめ・贅沢にしましょう。

また、主寝室には部屋干しできるような設備も用意しました。やはり朝が早いので、東側の光を浴びて部屋干しをしながら、外には金物もつけて外干しもできるようになっています。外干しも室内干しもできるような計画になっています。

該当のせやまどりルール

  • せやまどりルールNo.24
    室内干しの準備も忘れずに!

水回り編

動線について

今回、水回りは洗面・WIC・トイレという動線にしました。ここもポイントで、家全体を均一な温度にすることでヒートショック対策をしておきましょう。年齢が上がってくるにつれて、家の中の温度差があると健康に悪影響を及ぼします。なので、家中の温度を一定にするための間取りを意識してください。

やはりLDKが一番空調が効いていて、暖かかったり涼しかったりするので、そこからなるべく隣接する形で水回りをとっていくのがポイントになります。もちろん音の問題では「音が漏れやすい」というマイナスの面もありますが、長年過ごしている夫婦で「音の優先度はそんなに高くない」という人は、なるべく隣接させていくことを意識してください。廊下をなるべくなくしていく、というイメージですね。

2人暮らしの平屋のポイント④:家全体を均一な温度にする

洗面脱衣所について

今回は2.5畳の洗面脱衣所で、収納もつけました。ちゃんと足下に排気口もあり、換気もバッチリです。

該当のせやまどりルール

  • せやまどりルールNo.17
    洗面所の収納は必須!

お風呂について

お風呂も、開き戸にしない方が良いでしょう。開き戸にすると、中で倒れた時に開けづらいので、折戸の方が無難です。中には「引き戸にした方が良い」という意見もありますが、そうすると水でびしゃびしゃになってしまうので、折れ戸か開き戸にして、終の棲家になったら折戸にしましょう。掃除は少し面倒ですが、安全面では折戸がおすすめです。

お風呂の中はいつも通りの1坪タイプで、断熱浴槽にしています。寒い時にしっかり暖かいお湯につかれるようにしてください。また、手摺もしっかりつけています。玄関と共に、浴室にもちゃんと手摺をつけてくださいね。

トイレについて

トイレにも手摺をしっかりつけています。立ったり座ったりするところですので、忘れずにつけてくださいね。

また、主寝室とトイレは近い動線にしてください。歳をとるとトイレの回数が増えますし、しかも夜中に行くことも増えるので危ないです。なのでなるべく近くにすることを意識した動線にしてください。

ただし今回、こういった動線なので「LDKとトイレの間に2枚の扉を挟む」ということができていません。音の問題がありますが、お施主さんに確認して問題ないということでしたので、主寝室とトイレの動線や、LDKの空気がトイレに流れてトイレでヒートショックが起きないということを優先しました。このように、間取りによってはデメリットもありますが、ちゃんとデメリットを理解した上でそれを採用するのはOKです。話し合いながら決めていってくださいね。

ただ、ドアはいつも通りアッパーカットドアにしてトイレの臭いを感じづらくなる仕組は採用しています。これはぜひ採用してくださいね。

アッパーカットドアに関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。

関連記事:『う○ちの臭いが消える!?「アッパーカット トイレドア(特許出願中)」全国販売開始!

2人暮らしの平屋のポイント⑤:主寝室とトイレの動線を近くする

【内定クルー限定】間取り図データの無料ダウンロードについて

せやま印工務店での契約が決まっているビーイナフクルー(内定クルー)の方は、間取り図面を”無料で”ダウンロードすることができます。
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【利用条件】以下①~④のすべての条件を満たす必要があります。

①せやま印工務店での契約が内定済
せやま印工務店から本部への「内定済の報告」が必要となります
本部への「内定済の報告」状況については、直接工務店にお問い合わせください。
※『内定』とは?…関係者全員が契約意思を100% 固めている状態を指します

②初回打ち合わせアンケートに回答済
紹介された「全工務店へのアンケート回答」が必要です

③内定(工務店から本部への内定報告)から100 日経過していない
「①の内定報告日から100 日後までの期間」限定で、利用できるサービスです

<土地探しクルーへ:内定後しばらく経過してから土地が決定した場合>
工務店から本部への「土地決定の報告」があれば、無料期間がさらに100日間追加されます。
本部への「土地決定の報告」状況については、直接工務店にお問い合わせください。

④せやま印工務店と間取り打ち合わせ中
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・土地の状況・規制や工務店の設計・施工方針により、間取り図通りの建物を建築できない場合があります。
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PROFILE

【せやまどりNo.48】「長く快適に住み続けられる夫婦2人暮らしのコンパクトな平屋」の間取り図 | LDK

せやま大学の人

瀬山 彰

大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。

「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。

娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。

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