2024.11.14
私はBE ENOUGHが推進する「せやま印工務店」の営業の面談をしたり、新卒で入社した会社で人事コンサルをやる中で見つけた、やばい営業マンがついつい出してしまう口癖や仕草、動作を熟知しています。お施主さんは「自分でも気付くよ!」と言うものの、営業マンもプロなので一見すると誠実で優しそうに見せてきます。その結果、やばい営業マンに「家づくりを台無しにされた!」という事例が後を絶ちません。営業マン選びに失敗した人がこの記事を読むと「分かる!」と共感してくれるでしょう。
そこで今回はやばい営業マンの特徴21選を、理由や対策も併せて紹介します。やばい営業マンを回避して家づくりに成功するための参考にしてくださいね。
今回は以下を詳しく解説していきます。
目次
ビジネススキル編
住宅業界はとにかくビジネススキルが低く、仕事ができる人が住宅業界の営業マンと喋っているとイライラすることもあります。
①「確認してから返信しようと思ってました!」マン
とにかくレスポンスが遅く、「どうして返信が遅いんですか?」と聞かれると「すぐ回答できないので、ちょっと確認してから確実な回答を返信しようと思ってました!」という営業マンです。これはそもそも「確認してから返信します」と返信すれば良い話です。
②記録に残さないマン
議事録という言葉が住宅業界にはないのかと言いたくなるくらい、記録に残さない営業マンが多いです。最終的に「言ったよね」という施主に対して「言ってませんよ!」なんて「言った・言わない」の話で揉めてしまいます。
打ち合わせの議事録を国会のように細かく残す必要まではありませんが、「これを決めた」「次回はこれを決める」「日程はこれ」のような要点は残して、打ち合わせが終わったら送るべきです。ただ送らない営業マンが多いので、施主がやっていくことも検討してください。
③電話大好きマン
LINEやメールで済むような内容なのに電話してくる営業マンもやばいです。工務店の就業時刻に電話をされても、施主側も仕事をしているので対応できません。仕事が終わった後で折り返しても、向こうの仕事が終わっているので行き違いになってしまいます。
「こういうことは電話じゃないと失礼だと思います!」なんて営業マンもいますが、その感覚は昭和です。
④タスク区切らないマン
「分かりました!やっておきます!」と言うものの、「〇日までにやります」とタスクを区切らない営業マンです。これは待っている側からすると「今日かな?明日かな?」と毎日気になります。ここで「3日後くらいにします」と言われれば、それまでは気にせず過ごせますよね。このように期限を区切ってくれる住宅営業マンはめったにいません。
⑤なんでも「大丈夫です」即答マン
なんでも「大丈夫です!」と即答してくれる営業マンですが、100%大丈夫とは限りません。「確認します」と言えない人が結構いるので注意してください。中途半端な知識で「大丈夫です」と言って揉めてしまい、トラブルになることがあります。その後は逃げて、後を引き継いだ人が苦労することも。
残念ながら住宅業界にはこういう人が多いです。
ビジネススキルの低さへの対策
家づくりは施主がプロジェクトリーダーのつもりで!
「なんでお金を払っているのに管理しないといけないんだ!」と思うかもしれません。それは確かにそうですが、腹を立てても相手は変わりません。家づくりは一生に一回のことなので、自分がイライラするくらいなら自分で管理するのがおすすめです。施主がプロジェクトリーダー、責任者というつもりで住宅営業マンを動かしていく方が、ストレスのない家づくりができますよ。
悪徳編
⑥仮の間取りで契約しましょうマン
仮の間取りで契約しようとする住宅営業マンは、例外なくマジでやめた方が良いです。特に「土地を探して家を建てよう」という人に「土地を早く押さえましょう!」「ローンの本審査通さないと!」「請負契約書が必要なので!」「とりあえず仮の契約で大丈夫です」「30坪ならそれほど金額はブレないと思います」と言って契約を取る営業マンはダメです。
その後、プランナーが出てきて「予算より300万円高くなった!」と施主が言っても「みなさんそんなものです」と言い、契約費用をどんどん取っていくパターンが多いです。
つまり仮間取りという費用が安く見える間取りで安く見せて、契約をとりあえず取りたいのです。請負契約後は住宅会社が有利で施主の方が不利になるので注意してください。土地があってもなくても、絶対に間取りを確定させてから請負契約をしてくださいね。
⑦あなただけに値引きしてあげるマン
値引きしてくる時点でアウトなので注意してください。値引きするということは、値引きできるだけ余裕がある提示をしてきたということです。値引きをすることでお得になる演出をしているだけなので、めちゃくちゃ姑息です。しかも値引き交渉をしなければ、適正価格と言いながら高値でぼったくる気だったんです。
特に大手ハウスメーカーは結構これをするので気をつけてください。「月末までに決めてもらえれば〇〇円で」「〇〇市であれば強化したいので、見学会をしてもらえたら100万円値引きします」と言ってくる住宅営業マンがいますが、やめた方が良いですよ。
逆に「値引きはしません」「最初から適正価格なので姑息な駆け引きはしません」と言ってくれる会社の方が信用できます。
口癖編
⑧「ここだけの話」「ぶっちゃけ」マン
「ここだけの話」と言ってくる人は、絶対他でも話しているので信用できません。「ぶっちゃけ」と言う人も、いつもぶっちゃけています。出会って数回だけの施主にマル秘情報を渡すわけがありません。「ここだけの話ですよ」と言って「良い情報をくれるのかな」と思わせたいだけです。
私はこのような口癖がある人とは長い付き合いになりません。仕事上の関係だけでも、どこかで裏切られます。このような営業マンには注意してください。
⑨「商談」「成約おめでとう」マン
打ち合わせのことを商談と呼び、請負契約をしたら「成約おめでとうございます!」という営業マンもセンスがなくて信用できません。施主からすると、家づくりの打ち合わせを商談と言われるのは抵抗があります。
「成約おめでとうございます」と言われても、別にめでたいだけのことではありません。お金を払うなど、大変なこともあります。営業マンが社内のメンバーに「契約おめでとう!」と事務所で言うのは良いですが、施主に言うのは違和感があります。
このように言う会社は、割と数字主義の側面があります。数字を追いかけることは大切ですが、お客さんへの貢献や社会貢献をすることと自分たちの利益を追いかけることを両立させることが重要です。数字ばかりを追いかけてお客さんに契約を迫ったり、契約すべきじゃない人に対して契約を勧めたり、前述のように仮間取りで契約して契約後に泣かせるようなことをすることが多い会社は「商談」や「成約おめでとうございます」と言うので注意してください。
⑩他社の悪口言う&他社の状況聞いてくるマン
本当に自信があって良い家づくりをしている会社は他社のことなんて気にしません。「他社を見て選ばれなかったらうちの力不足です」「それでも私と家づくりをした方が良いですよ」と言いますよ。
「どこの会社に行っているんですか?」「あそこはいくらくらいですか?」なんて聞く会社は自分の家づくりに自信がありませんし、「売りたい」という気持ちが強いです。「あの会社は悪い噂があります」「SNSで揉めてましたよ」なんて悪評を広げることもあります。
他社の悪口を言う人は、住宅業界や営業マン、仕事に限らずろくでもないです。良いことをやって支持してくれる人もいるのに、人の悪口を言ったら自分を下げるだけです。他社の悪口を言う人や他社の状況ばかりを聞いてくる営業マンは、なるべく回避してくださいね。
身なり編
⑪おでこ出さないマン
アーティストなどでは良いですが、ビジネスマンとしておでこを出していない営業マンはマジで売れていないです。設計や現場監督のような人は良いですが、営業マンでおでこを出していない人はなかなかいないです。
ヒゲは良い?
自己弁護をするつもりはありませんが、ヒゲが生えている営業マンは売れている人が多いです。ヒゲは「剃る時間を削りたい」という理由で生やしている人がいます。見た目としてはマイナスでリスクになるかもしれないものを生やしつつ売っているということは、実力者の可能性がありますよ。
⑫スリーピーススーツマン
スリーピースのスーツを着ている営業マンは95%くらいやばいです。不動産業界っぽいギラギラ感を出していることに気付けず、一般の感覚を失っている恐れがあります。会社の中では「スリーピースのスーツが当たり前」となっているのかもしれません。
スリーピースのスーツは正装なので悪いものではありませんが、住宅の営業マンが着ると威圧感が強くなります。そういった配慮ができない社風だと考えると注意が必要です。
「おでこが出ていなくてスリーピースのスーツを着ている」営業マンはやめた方が良いですよ。
Web会議編
⑬おでこしか映っていないマン
このようにほとんど映っていない営業マンには注意してください。おでこしか映っていないのがダメということではありませんが、それが気にならない感性や感覚の鈍さが家づくりに出てしまうのが問題です。家づくりの営業マンは感度が高く痛みに敏感じゃないと良いサポートができません。
⑭画面共有でいろいろ映してしまうマン
zoomの場合「画面を共有する」「特定のファイルを共有する」という2つの画面共有の方法があります。この時、ファイル指定で共有しないと変な資料が映るリスクがあります。そのため、画面自体を共有する営業マンには注意が必要です。
デスクトップや他のお客さんの情報が映ってしまう恐れがあります。個人情報の扱いが鈍い営業マンは、こちらの情報もどう扱うか分かりません。前述の通り、家づくりは細かいところの痛みに敏感じゃないと、良い家づくりなんてできません。そういうところが雑な営業マンには「それはやめてください」と言った方が良いですよ。
⑮40分でつなぎ直すマン
zoomは無料プランだと40分で会議が閉まってしまいます。40分経った時に「会議が切れるのでつなぎ直します!」なんて営業マンはダメです。その手間やその時間も施主の人生の一部です。施主が何千万円の買い物をしようとしている時に、月額数千円のコストを惜しむような会社は本当にダメです。「40分でつなぎ直すのはやめてください」「家を建てる、信頼している営業マンがそんなダサイことをするのはやめて!」と伝えた方が良いですよ。
コミュニケーション編
⑯子どもとハイタッチしたがるマン
やたらと子どもとハイタッチしたがる営業マンは、子どもと仲良くして取り入りたいだけです。「僕、子どもが好きなんですよ!」なんて言われても、施主にとっては関係がない話です。
⑰なぜかタメ口マン
年配の営業マンに多いですが「そうだね、それだったら土地は〇〇だね」のように、「あなたの方が年上ですけど、タメ口はないんじゃないですかね」と思わせるような営業マンがいます。施主の中にも「俺は客だ!」という態度でタメ口を使う人もいますが、「変な奴」と認定されるので本当にやめた方が良いです。感性がズレている人はトラブルの原因になるので、タメ口の営業マンがいたらすぐに逃げた方が良いです。
⑱マニュアル・プレゼン資料棒読みマン
新人の営業マンならまだ良いですが、ある程度ベテランの営業マンなのに「毎回喋ってるんだろうなぁ」という内容を喋る人には注意が必要です。このような営業マンは勉強していません。自分で考えて自分の言葉にする努力をせず、会社に言われたことをそのまま言っているだけ。
家づくりの仕様が本当に良いものなのか、施主の要望が本当に正しいのかを考える力がありません。プレゼンやマニュアルを棒読みしているような営業マンと家づくりをすると、マニュアル通りの家になってしまいますよ。
暇・不人気編
⑲すぐに現地調査したがるマン&⑳すぐにプラン描きたがるマン
土地を持っている人に対して「現地調査させてもらいます!」「プランを描くのでヒアリングさせてください!」という会社は結構多いです。これは一部の施主も悪くて、土地を持っている人が「プランを描いてもらって当然」「現地調査してもらうのが当たり前」という形でいろいろな会社にプランを描いてもらうことが多いですが、これは疲れてしまいます。
プランで決めるのは基本的にやめた方が良いですよ。プラン以外の仕様や金額、施工体制や営業マンというところである程度住宅会社を絞って、8~9割方決めてから現地調査やプランを描いてもらうことを頼まないと大変です。住宅会社は「プランできました」「2プランできました!次もできました!」と攻勢をかけてきますよ。
ただ、そういうことをやる営業マンは不人気です。売れていないから現地調査で次のアポイントを取って、プランの打ち合わせで次のアポイントを取り、何度も行って情に訴えかけます。施主に「こんなにやってもらったのに断るのは申し訳ない」と思わせて契約を取るスタイルなので、良い家づくりはしていません。すぐに「現地調査に行かせてください」「プランを描かせてください」と言ってくる営業マンや会社は避けた方が良いです。
逆に「ある程度決めてもらわないと現地調査はしません」「ある程度決まらないとプランを描きません」「ある程度決めてもらわないと土地探しはしません」という会社こそ大事にした方が良いです。こういう会社に対して「冷たい」「横柄」と考えて切る人が多いですが、もったいないです。そういう会社ほど忙しいし、家を建ててくれる人を大切にしています。
建ててくれるか分からない人のために時間を使わず、「〇〇工務店で建てたい」と言ってくれている人を大事にしようとしている会社です。絶対こっちの方が良いですよ。
もちろん「プランを見ずに決められない」という気持ちも分かります。8~9割方決めてから「一回だけプランを描いてください」「ほぼ決めているけど、最終的にはプランを見てから依頼することを決めさせてもらいます」と言ったら描いてくれるので、このように依頼してください。そうじゃない会社は暇で不人気で家に自信がない会社なので、やめた方が良いですよ。
㉑スケジュールがら空きマン
「来週は全部空いているのでいつでも良いですよ!」なんて営業マンはダメです。暇な営業マンはスケジュールが空いていますし、人気のある営業マンはスケジュールが埋まっています。忙しすぎてタスク管理ができなかったりレスポンスができないのは困りますが、ある程度は忙しくて人気のある営業マンの方が良いです。人気があるということは仕事ができるということなので、スケジュールがら空きマンは避けた方が良いです。
まとめ
危険な住宅営業マンの特徴21選
-
ビジネススキル編
①確認してから返信しようと思ってましたマン
②記録に残さないマン
③電話大好きマン
④タスク区切らないマン
⑤なんでも「大丈夫」即答マン -
悪徳編
⑥仮間取りで契約しましょうマン
⑦あなただけに値引きしてあげるマン -
口癖編
⑧「ここだけの話」「ぶっちゃけ」マン
⑨「商談」「成約おめでとう」マン
⑩他社の悪口言う&他社の状況聞いてくるマン -
身なり編
⑪おでこ出さないマン
⑫スリーピーススーツマン -
Web会議編
⑬おでこしか映っていないマン
⑭画面共有でいろいろ映しちゃうマン
⑮40分でつなぎ直すマン -
コミュニケーション編
⑯子どもとハイタッチしたがるマン
⑰なぜかタメ口マン
⑱マニュアル・プレゼン資料棒読みマン -
暇・不人気編
⑲すぐに現地調査行きたがるマン
⑳すぐにプラン描きたがるマン
㉑スケジュールがら空きマン